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第12話 なんだこの薄汚い爺は? スラングです。 はっ?
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「ゆ、勇者マコト! そなたは今、元の世界に戻る為の魔方陣によって、元の世界に帰った筈ッ! な、何故ここにッ!?」
先程、元の世界に強制送還した筈の勇者マコトの登場に驚きの表情を浮かべる。
「ああ゛ッ!?」
勇者マコトはそんな事を言った奴を恫喝するも、王様だと気付き言葉を改めた。
「いえ、失礼致しましたお義父様。私の婚約者かぐや姫様はお元気でしょうか?」
「う、うむ。元気にしているぞ。勇者マコト。そなたに早く会いたいと言っていたな……」
それを聞いた勇者マコトは明るい表情を浮かべる。
「そうですか、それは良かった! いや~魔王城にあった宝という宝を貢いだ甲斐がありました。っとその前に……」
勇者マコトは、先程聞こえてきた内容を口にする。
「陛下。先程、『勇者マコトはこれまで通り大魔王との戦いにより相打ちとなった事にして』とか聞こえてきたのですが、まさか私を亡き者にしようと考えている訳ではありませんよね?」
勇者マコトの問いかけに王様はギクリと身を震わせる。
「も、もちろんだ。娘が悲しむような事をする訳がないではないか」
勇者マコトは王様の事をじーっと見つめる。
すると、年老いた変な爺が王様と勇者マコトの間に入り込んできた。
「お待ち下さい。勇者マコト。あなたは元の世界に帰ったのではなかったのですか?」
勇者マコトは面倒くさそうな表情を浮かべる。
「あッ? なんだこの爺は? っていうか、ヨボヨボじゃねーか! 大丈夫か!? ここでぶっ倒れたりしない? ヤバいってお前。俺が寝室迄案内してやろうか? いいベッドがあるんだよ。大神官ダーマの部屋にさ。まあ棺桶なんだけど……」
「誰が爺ですか!? 私の事を忘れたとは言わせませんよ! 私の名はスラング。大賢者スラングですよ!」
勇者マコトは大賢者スラングを二度見すると、失礼な事を呟いた。
「はあぁぁぁぁぁっ!? この爺が大賢者スラング!?」
大賢者スラングは勇者マコトの言葉に同意を示す。
しかし勇者マコトは信じない。
「んなわけねーだろうがっ! あいつあれで41歳だぞ!? お前は、ぱっと見150歳超えた爺だろうが! いま直ぐポックリ言ってもおかしくねぇ位の年齢だろうがぁぁぁぁ!」
大賢者スラングの額に青筋が浮かぶ。
「……そんなこと知るか」
「えっ?」
「知るかぁぁぁぁぁぁ! そんな事、私が知るかぁぁぁぁぁぁぁぁ! こうなっていたんだよ! 朝起きたらこうなってたんだよ!! そんな事、私が知る訳がないだろうがぁぁぁぁぁ!」
大賢者スラングが知らない事を勇者マコトが知る由もない。
「ま、まあ落ち着けよ……。」
「落ち着いていられるかぁぁぁぁ! 大魔王を倒し、勇者パーティーの一員として華々しいセカンドライフを送れるかと思っていたらこの有様だよ! セカンドライフどころか、これじゃあ終活だよっ! 終活だよぉぉぉぉ!」
叫びに叫んだ大賢者スラングの血圧がどんどん上がっていく。
「若くてカッコいい勇者様はいいですよね! 華の40代からヨボヨボの老人に転身した私はどうしたらいいんですか! どうしたらいいんですかコレッ! 再婚の夢もパーですよ! お終いですよ!」
大賢者スラングの足がガタついている。
顔も蒼くなってきて今にも卒倒しそうだ。
「ま、まあ落ち着きなさい。大賢者スラングよ。」
大賢者スラングの奇行に驚いた王様は止めに入る。
「これが落ち着いていられますかッ! 陛下は良いですよねェ! まだまだ華のある50代で!」
「ま、まあ落ち着けよ大賢者スラング。今度良い所に連れて行ってやるからさ」
「ふ、ふざけるなァァァァ! そんな事どうだって良いんだよ! 若さを……40代のあの若さを返してくれよォォォォ! あっ……」
大賢者スラングは発狂するだけ発狂してそのままぶっ倒れた。
勇者マコトは仕方がねーな。と思いながらもアイテムボックスから闇の宝玉を取り出すと、闇の宝玉を撫でながら問いかける。
「闇の宝玉ちゃん。もしかしてコイツにも何か魔法とかかけてないよね? えっ、かけてるの?」
まあそうだろうなとは思ってはいた。
だからこそ闇の宝玉に尋ねてみた訳だが、思った通り今までの仲間達と同様に何かしらの魔法を掛けていた様だ。
「闇の宝玉ちゃん。悪いんだけど、コイツにかけた魔法解いてくれないかな?」
すると闇の宝玉は『もうしょうがないわね』と言わんばかりにチカチカと点滅し、大賢者スラングに掛けられた魔法を解いていく。
闇の宝玉が大賢者スラングにかけていたのは老化の魔法の様だ。
え、えげつない……。
「ありがとな、闇の宝玉ちゃん。愛しているぜ。アイテムボックスで休んでいてくれ。」
勇者マコトは闇の宝玉に軽くキスすると、アイテムボックスに収納していく。
闇の宝玉が大賢者スラングにかけていた老化の魔法を解く事はできた。
しかし、老化の魔法により老化した肉体を元に戻す事はできない。
「仕方がねーな」
勇者マコトはそう呟くと、ぶっ倒れ地に伏している大賢者スラングの襟首に手をかけると元の世界のマンションへと転移する。
そして近くの整形外科に電話をかけ、アイテムボックスから飲む者に不老不死を与えるとされる神薬アムリタを取り出すと、大賢者スラングの口に数滴垂らし、ヒールの回復呪文を唱えた。
先程、元の世界に強制送還した筈の勇者マコトの登場に驚きの表情を浮かべる。
「ああ゛ッ!?」
勇者マコトはそんな事を言った奴を恫喝するも、王様だと気付き言葉を改めた。
「いえ、失礼致しましたお義父様。私の婚約者かぐや姫様はお元気でしょうか?」
「う、うむ。元気にしているぞ。勇者マコト。そなたに早く会いたいと言っていたな……」
それを聞いた勇者マコトは明るい表情を浮かべる。
「そうですか、それは良かった! いや~魔王城にあった宝という宝を貢いだ甲斐がありました。っとその前に……」
勇者マコトは、先程聞こえてきた内容を口にする。
「陛下。先程、『勇者マコトはこれまで通り大魔王との戦いにより相打ちとなった事にして』とか聞こえてきたのですが、まさか私を亡き者にしようと考えている訳ではありませんよね?」
勇者マコトの問いかけに王様はギクリと身を震わせる。
「も、もちろんだ。娘が悲しむような事をする訳がないではないか」
勇者マコトは王様の事をじーっと見つめる。
すると、年老いた変な爺が王様と勇者マコトの間に入り込んできた。
「お待ち下さい。勇者マコト。あなたは元の世界に帰ったのではなかったのですか?」
勇者マコトは面倒くさそうな表情を浮かべる。
「あッ? なんだこの爺は? っていうか、ヨボヨボじゃねーか! 大丈夫か!? ここでぶっ倒れたりしない? ヤバいってお前。俺が寝室迄案内してやろうか? いいベッドがあるんだよ。大神官ダーマの部屋にさ。まあ棺桶なんだけど……」
「誰が爺ですか!? 私の事を忘れたとは言わせませんよ! 私の名はスラング。大賢者スラングですよ!」
勇者マコトは大賢者スラングを二度見すると、失礼な事を呟いた。
「はあぁぁぁぁぁっ!? この爺が大賢者スラング!?」
大賢者スラングは勇者マコトの言葉に同意を示す。
しかし勇者マコトは信じない。
「んなわけねーだろうがっ! あいつあれで41歳だぞ!? お前は、ぱっと見150歳超えた爺だろうが! いま直ぐポックリ言ってもおかしくねぇ位の年齢だろうがぁぁぁぁ!」
大賢者スラングの額に青筋が浮かぶ。
「……そんなこと知るか」
「えっ?」
「知るかぁぁぁぁぁぁ! そんな事、私が知るかぁぁぁぁぁぁぁぁ! こうなっていたんだよ! 朝起きたらこうなってたんだよ!! そんな事、私が知る訳がないだろうがぁぁぁぁぁ!」
大賢者スラングが知らない事を勇者マコトが知る由もない。
「ま、まあ落ち着けよ……。」
「落ち着いていられるかぁぁぁぁ! 大魔王を倒し、勇者パーティーの一員として華々しいセカンドライフを送れるかと思っていたらこの有様だよ! セカンドライフどころか、これじゃあ終活だよっ! 終活だよぉぉぉぉ!」
叫びに叫んだ大賢者スラングの血圧がどんどん上がっていく。
「若くてカッコいい勇者様はいいですよね! 華の40代からヨボヨボの老人に転身した私はどうしたらいいんですか! どうしたらいいんですかコレッ! 再婚の夢もパーですよ! お終いですよ!」
大賢者スラングの足がガタついている。
顔も蒼くなってきて今にも卒倒しそうだ。
「ま、まあ落ち着きなさい。大賢者スラングよ。」
大賢者スラングの奇行に驚いた王様は止めに入る。
「これが落ち着いていられますかッ! 陛下は良いですよねェ! まだまだ華のある50代で!」
「ま、まあ落ち着けよ大賢者スラング。今度良い所に連れて行ってやるからさ」
「ふ、ふざけるなァァァァ! そんな事どうだって良いんだよ! 若さを……40代のあの若さを返してくれよォォォォ! あっ……」
大賢者スラングは発狂するだけ発狂してそのままぶっ倒れた。
勇者マコトは仕方がねーな。と思いながらもアイテムボックスから闇の宝玉を取り出すと、闇の宝玉を撫でながら問いかける。
「闇の宝玉ちゃん。もしかしてコイツにも何か魔法とかかけてないよね? えっ、かけてるの?」
まあそうだろうなとは思ってはいた。
だからこそ闇の宝玉に尋ねてみた訳だが、思った通り今までの仲間達と同様に何かしらの魔法を掛けていた様だ。
「闇の宝玉ちゃん。悪いんだけど、コイツにかけた魔法解いてくれないかな?」
すると闇の宝玉は『もうしょうがないわね』と言わんばかりにチカチカと点滅し、大賢者スラングに掛けられた魔法を解いていく。
闇の宝玉が大賢者スラングにかけていたのは老化の魔法の様だ。
え、えげつない……。
「ありがとな、闇の宝玉ちゃん。愛しているぜ。アイテムボックスで休んでいてくれ。」
勇者マコトは闇の宝玉に軽くキスすると、アイテムボックスに収納していく。
闇の宝玉が大賢者スラングにかけていた老化の魔法を解く事はできた。
しかし、老化の魔法により老化した肉体を元に戻す事はできない。
「仕方がねーな」
勇者マコトはそう呟くと、ぶっ倒れ地に伏している大賢者スラングの襟首に手をかけると元の世界のマンションへと転移する。
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