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1.行かないで
しおりを挟む燃える家、燃える道、燃える街。
そして燃える・・・
すべてが燃え、灰と化す。
そんな地獄の中、目の前で影の化け物達が押し寄せる。
ソレは人の形をとってはいるが、自分たちとは絶対に相容れない者だと本能が知らせてくる。
魔者、そう呼ばれる怪物たちに俺の街は蹂躙されていた。
12を越えたばかりの少年にはとても耐えれる様な惨状ではない。
周りではパニックになった大人たちが、発狂し魔者から逃げ惑う。
そうなれば奴らの良いカモだ。
パニックを起こしたやつから魔者に攻撃され連れ去られていく。
奴らは影を操り、人間を拘束し狩でもする様にさらって行く。
奴らに攫われてしまえば、もう終わりだ。
助かったという噂すらきかない。
最悪の想像をし、腕に力が入る。
「大丈夫。貴方は大丈夫よ。」
俺の腕の中の少女が、不安を感じ取り励ます言葉をかける。
「ああ、アリスだけは俺が絶対に護るから。」
そう言い彼女を抱きしめる。特徴的な黄金の髪が近づき、俺に勇気をくれる。
そう、俺は少女、アリスを絶対に守るのだ。
それが幼い自分に課した最初の誓いなのだ。
「歩けるか?、まず街から出よう。隣の街までは大分離れてるけど、行商何かは近くに来て騒ぎに気づいてるはずだ。」
焦ってはダメだ。確実に生き残る方法を探さないと。この子だけは。
「わかった。私は大丈夫だから急ぎましょう。」
俺たちは街の外、東の大門を目指し歩き出す。
歩く先は、まさに地獄だ。すべてが燃えつき灰になっていく。
魔力で生み出されたであろう炎は人以外の全てをもやし尽くしていく。
東の大門に近づくほど人の気配が消えていき、人の気配が消えていき、今や俺の周りには人1人も居なくなっていた。
おかしい、こんな事有り得ない。
別の街から来る商人に助けを求める何て、子供の俺ですら思いつく事、誰も実行しないわけが無い。
そんな違和感に恐怖を覚え、手を繋ぐ右手と、腰の刀を持つ左手に無意識に力が入る。
恐怖に気づくアリスはこちらを向き微笑みをうかべる。
それを見る度に心が満たされ何でも出来る気がしてくるのだから不思議だ。
ありがとう。
心の中でそう答えると恐怖はもう消えていた。
そうこうしているうちに、東の大門へとたどり着いた。
大門は開いており、誰かが開けたことが見受けられる。
人がいないのは、もう逃げたから?
違和感を覚えながらも答えを求める余裕はなく大門を越えようとする。
まて。
そう声を掛けられた気がした。
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