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おまけ
◯◯しないと出れない部屋④(エリオスとレイナード)
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「でもキスぐらいじゃ開かないとなるとどうしようか」
『◯◯』が翻訳すると所謂『イチャイチャ』なのだけど、もっと直接的な表現をしてもらわないとダメなのか、自分達はどこまで何をしたらいいか分からないのが本当のところだ。
「ね?」とわざとらしく問いかける。分からせるにはお前も共犯であるということを、この呑気な親友はもっと理解する必要がある。
ちなみに、傍目からは全く分からないが、解錠条件にかこつけて、堂々と、同意の上で、レイナードとイチャイチャ出来るシチュエーションに若干エリオスは楽しくなっていた。開かない限りは密室で2人でいられるし、開くためにはイチャイチャすればいいし。いっぱいお話してもいいし、2人で居られればそれはそれでいい。
「うーん、じゃあエリオスが思う『イチャイチャ』って何?」
「は?」
「え?だってそれって具体的に何をしたらいいの??」
(お前、それ本気で言ってるのか……?)
レイナードの無垢な瞳に見つめられて、思わず心の中でツッコミを入れる。
「いや……だから……」と言いかけたところで、エリオスはふと思い至った。この親友は、そういう知識に疎いのだということを。そして同時に、自分がその無知を利用するチャンスでもあることを。
もういいか、という気持ちになっていた。大親友、幼馴染、同郷のよしみ、その他諸々。そういう関係を全部かなぐり捨ててでも、この子を手に入れる価値があるとエリオスは判断した。
「じゃあ、僕が教えてあげるよ」
そう言って顔を近づけると、レイナードはビクっと肩を揺らす。
「お、お手柔らかに」
***
一方その頃。
「レイが戻っていない?」
愛する義弟の姿が見えないことを知ったヴィルヘルムが発した声は寮の談話室を凍らせるのに十分な威力を持っていた。
「おいおい落ち着けってヴィル」
思春期なんだしお兄ちゃんと離れたい時もあるだろうと、やんわり『自称ヴィルの親友』であるライサンダーはぽむぽむ肩を叩く。義理とは言え弟を溺愛しすぎているヴィルヘルムのことを、面白いと思いつつ少しだけレイナードのことを気の毒だなとも思っている。だが。
「…ライ」
「う…」
(美形のキレ顔、めっちゃこっわ…)
「…上が下の子を心配することの何がおかしい」
「へーい…悪かったって」
(やれやれ…荒れてんなぁ……)
愛する弟を同じ学校に通わせるようになってから、なんだか益々ブラコンが悪化しいるように見える。
「…とにかく探すぞ。何かあったのかもしれない」
「へーへー、わかりましたよお兄様」
「ライ!」
「はーい」
ライサンダーはヴィルヘルムに急かされるようにして談話室を出た。
「ったく、どこ行ったんだ?あいつ……」
端正な顔を険しくさせたヴィルヘルムの横顔を見ながら、ライサンダーは小さくそう呟いたのだった。
***
『◯◯』が翻訳すると所謂『イチャイチャ』なのだけど、もっと直接的な表現をしてもらわないとダメなのか、自分達はどこまで何をしたらいいか分からないのが本当のところだ。
「ね?」とわざとらしく問いかける。分からせるにはお前も共犯であるということを、この呑気な親友はもっと理解する必要がある。
ちなみに、傍目からは全く分からないが、解錠条件にかこつけて、堂々と、同意の上で、レイナードとイチャイチャ出来るシチュエーションに若干エリオスは楽しくなっていた。開かない限りは密室で2人でいられるし、開くためにはイチャイチャすればいいし。いっぱいお話してもいいし、2人で居られればそれはそれでいい。
「うーん、じゃあエリオスが思う『イチャイチャ』って何?」
「は?」
「え?だってそれって具体的に何をしたらいいの??」
(お前、それ本気で言ってるのか……?)
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「いや……だから……」と言いかけたところで、エリオスはふと思い至った。この親友は、そういう知識に疎いのだということを。そして同時に、自分がその無知を利用するチャンスでもあることを。
もういいか、という気持ちになっていた。大親友、幼馴染、同郷のよしみ、その他諸々。そういう関係を全部かなぐり捨ててでも、この子を手に入れる価値があるとエリオスは判断した。
「じゃあ、僕が教えてあげるよ」
そう言って顔を近づけると、レイナードはビクっと肩を揺らす。
「お、お手柔らかに」
***
一方その頃。
「レイが戻っていない?」
愛する義弟の姿が見えないことを知ったヴィルヘルムが発した声は寮の談話室を凍らせるのに十分な威力を持っていた。
「おいおい落ち着けってヴィル」
思春期なんだしお兄ちゃんと離れたい時もあるだろうと、やんわり『自称ヴィルの親友』であるライサンダーはぽむぽむ肩を叩く。義理とは言え弟を溺愛しすぎているヴィルヘルムのことを、面白いと思いつつ少しだけレイナードのことを気の毒だなとも思っている。だが。
「…ライ」
「う…」
(美形のキレ顔、めっちゃこっわ…)
「…上が下の子を心配することの何がおかしい」
「へーい…悪かったって」
(やれやれ…荒れてんなぁ……)
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「…とにかく探すぞ。何かあったのかもしれない」
「へーへー、わかりましたよお兄様」
「ライ!」
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「ったく、どこ行ったんだ?あいつ……」
端正な顔を険しくさせたヴィルヘルムの横顔を見ながら、ライサンダーは小さくそう呟いたのだった。
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