前世の記憶さん。こんにちは。

満月

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3人の冒険者

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その後ご飯を食べてエメは寝てしまった。

急な痛みや、過呼吸と疲れてしまった様子だった。



シンジュもエメの事で疲れてしまった。まさか過呼吸を起こすと思わず物凄く焦ってしまったが、無事に落ち着き少しでも食べ物を摂ることができて安心した。



ベリーの実はかなりの数があるので1ヶ月は無事持ちそうだった。痛み止めの効果だけでなく、成長を促進する効果もあるようで、そのため明日の朝エメの身体の状態を確認し、大丈夫な様子だったらすぐに湖に動くことを決めた。





何故ならここに居座ると騒音だけでなく、頼まれ事が増えると思ったからだ。

本当は移動前に鉱山都市でお買い物をしたがったが、、、今回は諦めてどこか違う街で買い物しよう。幸い金銭等の心配もない。もしお金に困った時はまたギルドに魔物の買い取りをしてもらうだけでいい···それにスキルを使ってお金を稼ぐことができるかもしれないとシンジュは色んなことを考えるのだった。



その頃厨房では···



「料理長来ないっすね?本当に今日あの2人が厨房に来るって言いました?」と心配した様子で見習いが宿の階段を見つめていた。

「あぁ来るって言ってたぞ。ただお礼に来る客には料理長だけがお礼をもらえって言ってたな。おめぇも皿洗い手伝え。」 
ゴリゴリッ ゴリゴリッジャァーーッと皿洗いにしてはありえない音が厨房に響いている。



「えぇー?それなのにあの3人を待たせても大丈夫っすか?あの3人怖いですよ。その発言は会いたくないって意味ですよ?それに料理長!!!皿が割られる、何やってんだ?あ? バキバキバキッ ガシャンッ  あぁぁぁぁーーーールンちゃんお手製の新品の皿が·····」

「うるせぇぞ!!!無駄口叩くな!!皿なんてまた買えばいいだろ。それに俺はお礼をもらうだけって今言っただろ?何回同じ説明すりゃいいんだよ?おめぇ頭大丈夫か?」
ゴリゴリッ ガリガリッゴリゴリ、 ジャァーーッ

「その皿高かったんすよ?しかもドワーフ1の皿職人ルンちゃんの新品を····最悪ですよ。3ヶ月待って手に入れたのに。ックソ  それに料理長!!何度も言いますが会いたくないって意味ですよー??」
ハァ~ハァ~ハァ~泣けてくる。ルンちゃんの新作の皿を手に入れるために周りの男達を蹴落としたのに···なんて弁明すれば良いんだよ。それに料理長何で皿洗いやってんだよ···ハァ~

「あぁ?そうなんか?じゃあおめぇが見習いとしてあの3人に説明してこい。」
ゴリゴリッ ジャァァアーーーー


「1回皿洗い止めて下さい。それに俺は嫌ですよ。あの人達S冒険者、A冒険者でしょ?俺には荷が重いですし、そもそも少女に言われたのは料理長でしょう?」 

「おれぇやだ。料理酷評されたんだ、、、うぅぅぅぅ」
シクシクッ シクシクッと涙が落ちる





「ハァ~仕方ないですね。行ってきますよ!」
何で俺が伝えに行く必要があるのか?しかも料理長嘘泣きたろ!シクシクとか嘘クセェと少し苛ついたが、ドワーフは年功序列なので渋々従って食堂へ向かった。

食堂ではお酒だけ注文した上級冒険者が待っていた。


「すみません。」とビビりながら声をかけた。

「うん?君は確か料理人ですか?何かありましたか?」

うっわぁぁー生エルフって美人だなと思いながらも、
「えぇと、昨日調理をした子供達からお金をありがとうだそうです。」

「あ?俺達が直接挨拶にしようと思ってたんだが?そう料理長には伝えたぞ?」

ライオンはこぇぇぇぇ俺よりでけぇ···エルフとしゃべりてぇ
「それを料理長が伝えたらしいのですが、結構と言われたそうで·····」とビビりながら伝えた。

「どういうことだ?間を挟んでるから良く分からねぇ。料理長を呼んでこい。誰も食事を頼んでないから暇だろ?」ニヒ

牙が····ゴクンッと1度つばを飲み込み···
「分かりました。」と伝えた。

見習いは思った。ほら見たことかと···大体又聞きで伝えるなんて難しいに決まってる。ハァ~、だるいな。エルフは好きだがライオンは怖いし、隣の魔族は目が怖かった···ハァ~あの子達に料理を教わりたいな~と思った。

「料理長呼ばれてますよ!」 


「おめぇが伝えたんじゃないのか?」と

「直接聞きたいそうです。」



ッチ 見習いは役に立たねぇな···仕方なしに自分で伝えに向かった。

「おい、料理長やっときたな。お前の声はでけえから全部聞こえぞ。」とライオンの額に青筋が···


「ちょっと料理長やばいね。見習いさんも可哀想だわ。1番マシなのがこの宿だったけど今後泊まるところ考えないとね?来年は転移で来ようかな。」


「そうですね。まぁ私もエルフの国がすぐそこなので、最悪祖国から通ってもいいかもしれませんね。」


「あぁ?それなら俺もお前らの家に泊まるわ!俺はお前らと違って転移も出来なければ、家も遠いからな。よろしくな???」

「「絶対に嫌ですね」」と魔族の男とエルフの声が被った。

「いいだろうよ!おまえらだけずりぃぞ!!!!」

「はいはい。後で話を聞きますから今はまず子供達でしょう?」

「あぁすまなかった。」

全員の視線が料理長に向き···

「あぁぁぁぁ、、、あの子供達に昼頃会いに行ったときに、お金のお礼だけ伝えてくれって言われたんだ。直接お礼はいらないってよ。んでな本当は今日中に厨房に来る約束をしてたんだが、こねぇんだ。竜人の子供がなんだっけな?成長痛って言ってぞ!」と震えながら答えた。


3人はよく意味が分からず頭にハテナマークが浮かんだ。

なんだ?成長痛って?しかも俺達のお礼を断るって?どういうことだ?

成長痛はわからないが、断られるとは思っていなかった。それもそのはずである。有名な上級冒険者で、声をたくさんかけられてきた。自分達が断ることはあっても、まさか断られるとは思っていなかった。

3人とも唖然としていると、、、3人のうちの1人エルフが2人に事情を話し始めた。

実はこのエルフはギルドマスターの友であり、鉱山都市の通行門で深夜の通行許可をした者だった。
瞬時に防音を張ったエルフが「実はあの2人のことを私は知っているのですよ。」

「はあ?聞いてねえぞ。」

「私も聞いてないですよぉ。」



「それは言ってませんかね。ギルドマスターから話聞きて·······」事の次第をすべて話した。

「だからあいつ忙しかったのか。いつも不機嫌だが、怖いくらい不機嫌だったよな!」


「そうですね····」
魔族の男は暫く考えるような素振りをした。

「どうした?」

「いや、そもそも人間がドワーフ共和国に来れるわけ無いじゃん?来るなら冒険者が、奴隷を雇ってる人間ぐらいでしょ?」

「たしかにそうだな。しかも女だぞ?」

「セロピアル国って結界張ってたやつが消えたって知ってるぅ?」

「あぁでもそいつ黒目黒髪って聞いたぞ?しかも魔力があったとしても、あの国からここまでは3ヶ月以上はかかるぞ?それに俺の国は確実に通るだろ?獣人国通ったら確実に情報が入るはずだぞ。」


「私も知っていますがエルフより魔法が優れている人間なんていないと思いますよ。」

「たしかにそうですよねぇ。」とまた魔族の男が考え込んだ。

「じゃあさ俺達明日で仕事が終わりだろ?終わったら接触してみようぜ?仲良くなったら飯作ってもらおう。」


「まあそうですね。気になりますからね~」と最後にエルフが答えた。3人はその意見に同意しそれぞれ最終日に向けて早めに就寝するのだった。


その頃シンジュは結局夕食を作りに行くことをせず、早めに就寝したのだった。
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