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フェル(ハイエルフ)の熱弁
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ゲホッゲホッ喋りたいけどむせて話せない···
するとすぐに戻ってきたハイエルフに水を渡され一気に飲み干した。
「貴方は無理に声を出さないようにしてください。竜人の子は泣き止みなさい。彼女が困惑していますよ?」
「は、ぃ···ヒックッヒックッ」
「貴方は僕たちのこと覚えてますか?従兄弟くんより先に会ってますよ!!」
ポテトの人を忘れるわけない···うんと頷くと
「良かったです。私は貴方の作った食べ物の虜になりました。今では毎日夢にまで出てきますよ···油の香りとサクサクとした芋の食感、それにいい塩梅の塩加減!なんて素晴らしい食べ物だったのでしょう、指先についた塩まで残さず食べました。また食べたいと思ったのですが、君達が急に宿からいなくなり···何度絶望したことか、、、それにお金を渡せていません。」と興奮で危ない目をしたハイエルフが言った。
あまりの熱弁ぶりにシンジュは引き気味に「ッゲホお、かね ??もらッゲホ ッたよ。」と答えた。
「???そうなのですか?それでしたらさらにお金を渡しますね。」と金貨3枚渡された。え?多くない?と思ったのが顔に出てたようで、「それは迷惑料も込みですよ。それとまた作ってもらいたいのですが、、もちろん体調が治ったらお願いします!」とキラキラと目を輝かせながら言い放った。
もちろん断れる雰囲気ではなかったため、
「わ、かりました。ッゲホ」と答えた。
さっきの熱弁ぶりからして今すぐ作れと言われると思ったが、治ってからでよかった···一安心をした。
「お喋りはこのくらいにしましょう。今は夜中ですから、また明日見に来ます。おやすみなさい。」とハイエルフは帰って行った。
バタンッと閉まった扉を暫く眺めていると「シンジュ様、、、ぼくこわ、かった。」また、ポタポタと泣き出した。
「ご、めん、ね。もう、大丈夫ッゲホ。」
シンジュは軽率な行動でエメに心配させてしまったことを悔いた。
「ぼ、くこ、わくて今日は、一緒にね、ていい?グスンッ」
頷くとすかさずエメが布団に入ってきた。まだ私よりチビっ子エメ。心のなかでごめんねと謝ってもう一度寝るのだった。
ーーーーーーー
シンジュが泥に埋められたとき
フェル(ハイエルフ)とライオス(ライオン獣人)の2人は近場で魔力が膨れ上がったのを感じて、急いでその場に駆けつけると必死に泥を掻き出そうとしている例の竜人の子と、従兄弟が唖然として立ち尽くしていた。
泥の山は5mほどあり、私達でもさえ埋もれてしまう高さだった。
従兄弟を何度も揺さぶり「ルネ、おいルネ!!!」と声をかけると、やっと動いた従兄弟が「子供を埋めてしまった」とブルブルと震えながら言ったのだ、、、「はぁ?」と慌てたライオスと一緒に魔法を駆使し泥を掘り進める。
途中途中にある硬い植物が邪魔をしてなかなか掘り起こせない。
人間の少女だと確信していたため、強い魔法を放ったら傷つける恐れがあり、なかなか思うようにできない···気持ちが焦る。するとやっと少女の腕が見え、引っ張り上げた。やはりあの子だ!!!
すかさず回復魔法をかけ、クリーンでキレイにしたが目を覚まさない。
この場は危険と判断し、自分達のテントへ急ぎ連れていき寝かせた。
本当は穴の中の地下住居のほうが安全だが、地下に驚いて息が止まってしまうかもしれない。人間は弱いから何が起きるか分からない。そのため私達のテントを譲って見張りをした。
竜人の子はずっと飲まず食わず側にいた。そういやこの子供は大きくなったか?と思ったが、それよりも起きない彼女に毎日回復魔法をかけて様子を見ることにした。
その後、彼女はまだ目を覚めないが呼吸が正常に戻ったためフェルが従兄弟に詳しく話を聞くと驚いた、馬鹿だと思っていたが、本当に馬鹿だった。「貴方は魔力はあるけど、魔法は未熟ですよね?自分の力の過信と、周りからの劣等感で練習をせず、それなにどういうことですか?」と思わずフェルは怒りに任せて怒鳴ってしまった。
「ご、めん」
従兄弟が慌てて涙を流しながら謝った。
「そのくらいにしとけ。お前が力を放ったらこいつが死ぬぞ?俺がルネの面倒を見てやるよ。どうせ暫くここにいるだろ?」
今ライオスに止めれたくなかったら酷いことをしそうだった···止めてもらえてよかったと安心した。
「よろしくお願いいたしますね。それと彼女が欲しがっていたレンコンですか?彼女が起きたときのために採りに行きましょう!」
「おういいぜ!何人か集めろ!あの泥の中にすげぇ量があったよな?アイテムボックスに入れときゃ腐らねぇからな。」
それから私達はレンコンを数百個収穫したのだった。
「なんじゃこれ?穴がいっぱい開いてるぞ。」
「気持ち悪いぞこれ。」
「重てぇ、1本で何キロあんだんよ。」
「皆さん今寝ている少女は物凄く料理が上手です。今は謎の植物に不安だと思いますが、彼女なら美味しいものを作ってくれます。たくさん採って下さい。」とフェルが皆を鼓舞し、一生懸命泥の中に入って収穫するのだった。
するとすぐに戻ってきたハイエルフに水を渡され一気に飲み干した。
「貴方は無理に声を出さないようにしてください。竜人の子は泣き止みなさい。彼女が困惑していますよ?」
「は、ぃ···ヒックッヒックッ」
「貴方は僕たちのこと覚えてますか?従兄弟くんより先に会ってますよ!!」
ポテトの人を忘れるわけない···うんと頷くと
「良かったです。私は貴方の作った食べ物の虜になりました。今では毎日夢にまで出てきますよ···油の香りとサクサクとした芋の食感、それにいい塩梅の塩加減!なんて素晴らしい食べ物だったのでしょう、指先についた塩まで残さず食べました。また食べたいと思ったのですが、君達が急に宿からいなくなり···何度絶望したことか、、、それにお金を渡せていません。」と興奮で危ない目をしたハイエルフが言った。
あまりの熱弁ぶりにシンジュは引き気味に「ッゲホお、かね ??もらッゲホ ッたよ。」と答えた。
「???そうなのですか?それでしたらさらにお金を渡しますね。」と金貨3枚渡された。え?多くない?と思ったのが顔に出てたようで、「それは迷惑料も込みですよ。それとまた作ってもらいたいのですが、、もちろん体調が治ったらお願いします!」とキラキラと目を輝かせながら言い放った。
もちろん断れる雰囲気ではなかったため、
「わ、かりました。ッゲホ」と答えた。
さっきの熱弁ぶりからして今すぐ作れと言われると思ったが、治ってからでよかった···一安心をした。
「お喋りはこのくらいにしましょう。今は夜中ですから、また明日見に来ます。おやすみなさい。」とハイエルフは帰って行った。
バタンッと閉まった扉を暫く眺めていると「シンジュ様、、、ぼくこわ、かった。」また、ポタポタと泣き出した。
「ご、めん、ね。もう、大丈夫ッゲホ。」
シンジュは軽率な行動でエメに心配させてしまったことを悔いた。
「ぼ、くこ、わくて今日は、一緒にね、ていい?グスンッ」
頷くとすかさずエメが布団に入ってきた。まだ私よりチビっ子エメ。心のなかでごめんねと謝ってもう一度寝るのだった。
ーーーーーーー
シンジュが泥に埋められたとき
フェル(ハイエルフ)とライオス(ライオン獣人)の2人は近場で魔力が膨れ上がったのを感じて、急いでその場に駆けつけると必死に泥を掻き出そうとしている例の竜人の子と、従兄弟が唖然として立ち尽くしていた。
泥の山は5mほどあり、私達でもさえ埋もれてしまう高さだった。
従兄弟を何度も揺さぶり「ルネ、おいルネ!!!」と声をかけると、やっと動いた従兄弟が「子供を埋めてしまった」とブルブルと震えながら言ったのだ、、、「はぁ?」と慌てたライオスと一緒に魔法を駆使し泥を掘り進める。
途中途中にある硬い植物が邪魔をしてなかなか掘り起こせない。
人間の少女だと確信していたため、強い魔法を放ったら傷つける恐れがあり、なかなか思うようにできない···気持ちが焦る。するとやっと少女の腕が見え、引っ張り上げた。やはりあの子だ!!!
すかさず回復魔法をかけ、クリーンでキレイにしたが目を覚まさない。
この場は危険と判断し、自分達のテントへ急ぎ連れていき寝かせた。
本当は穴の中の地下住居のほうが安全だが、地下に驚いて息が止まってしまうかもしれない。人間は弱いから何が起きるか分からない。そのため私達のテントを譲って見張りをした。
竜人の子はずっと飲まず食わず側にいた。そういやこの子供は大きくなったか?と思ったが、それよりも起きない彼女に毎日回復魔法をかけて様子を見ることにした。
その後、彼女はまだ目を覚めないが呼吸が正常に戻ったためフェルが従兄弟に詳しく話を聞くと驚いた、馬鹿だと思っていたが、本当に馬鹿だった。「貴方は魔力はあるけど、魔法は未熟ですよね?自分の力の過信と、周りからの劣等感で練習をせず、それなにどういうことですか?」と思わずフェルは怒りに任せて怒鳴ってしまった。
「ご、めん」
従兄弟が慌てて涙を流しながら謝った。
「そのくらいにしとけ。お前が力を放ったらこいつが死ぬぞ?俺がルネの面倒を見てやるよ。どうせ暫くここにいるだろ?」
今ライオスに止めれたくなかったら酷いことをしそうだった···止めてもらえてよかったと安心した。
「よろしくお願いいたしますね。それと彼女が欲しがっていたレンコンですか?彼女が起きたときのために採りに行きましょう!」
「おういいぜ!何人か集めろ!あの泥の中にすげぇ量があったよな?アイテムボックスに入れときゃ腐らねぇからな。」
それから私達はレンコンを数百個収穫したのだった。
「なんじゃこれ?穴がいっぱい開いてるぞ。」
「気持ち悪いぞこれ。」
「重てぇ、1本で何キロあんだんよ。」
「皆さん今寝ている少女は物凄く料理が上手です。今は謎の植物に不安だと思いますが、彼女なら美味しいものを作ってくれます。たくさん採って下さい。」とフェルが皆を鼓舞し、一生懸命泥の中に入って収穫するのだった。
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