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やっとお食事タイム
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それからやっと届いたお皿15枚に均等に盛り付けていく。
「なんで15枚並べたんだ?1枚ずつ乗せれば俺がすぐに持っていくぞ?」とルネに言われたが「それだと数がバラバラになるでしょ?お皿の上に全員同じ数だけ乗せないと喧嘩になるてしょ?」と伝え、まずはパンケーキを1人2枚ずつ乗せてそこにジャムをかける。横には芋とレンコンの揚げ物と塩を振りかければ1皿分完成!
「エメ君1人2枚ずつパンケーキをお皿に盛れるかな?その上にジャムを、えーっと金貨の大きさくらいかけてほしいな?」
「うん、ぼくできりゅ!」
「じゃあよろしくねー?私はその後に揚げ物を盛り付けていくよ!」
2人で盛り付けている様子を上からルネとドマス(ハーフドワーフ)、ポム(エルフ)の3人は真剣な形相で見ていた。
ここにいる3人は基本的にいつも自分の食べ物は後回しにし、周りの仲間たちに譲っていた。自分より弱い立場者や子供達に食事をあげて我慢をしていた。なぜならこの場所に辿り着く前は、3人とも種族では弱い立場にいたため強いものから危害を加えられて食事にありつけないことが多々あった。
この場所では自分達が強者になったことで威張り散らすこともできたが、自分達がされて嫌だったことはしたくなかった。
弱者を守りたいという気持ちが強かったが、その思いが行き過ぎだことで自分達の生活は愚かにし、3人達は痩せてしまったのだ。
だからこそ、皆平等の量を分けてもらえることが嬉しかった。自分達はわけて当たり前だと思われていた···それがこんな風に小さな少女が平等に分けてくれたのが嬉しかった···今まで誰1人強い俺達を気遣ってくれる者がいなかったのに。
ありがとう···と心で感謝するのだった。
そんなことを知らないシンジュは数を数えながら全員分の盛り付けが完了をした。
「はい、ルネこれを皆に配ってくれる?貴方達も地下住居で食べるのでしょう?」
「あぁ中に住んでいるやつにとって外は危険が多いから、皆怖がって外に出て来ない。俺達は自分の身が自分で守れるから出てこれてるだけで基本的に中にいる。」
3人が地下住居で食べるのか聞きたかっただけなんだけどな、、、別に地下住居の人達の情報を聞いてないよ。
「そうなんだ。じゃ15枚分よろしくね!そこのエルフさんは配るかかりじゃなくて、説明をお願いしてもいいですか?」
このドジっ子エルフが料理を運んだら確実に何皿か無くなる···作り直しとかやめてほしい
「へ?おれ?で、きる?」
「貴方にならできます!」と伝えて料理について教えた。
ただ料理について教えただけだったが、何故か真剣にふむふむと言いながら聞いてくれたので、説明はバッチリなはず!
「では、エルフさん説明お願いしますね。」
と伝えたところ子供のようにハイと元気に声を上げてスキップしながら地下住居に戻って行った。
シンジュはあのエルフさんには自信をつけてあげればドジっ子が直るのでは?と思った。関わることがあったらエメのように今度褒めてあげよう~
次は自分達の分だけは揚げたて焼き立てを準備する···せっかく久しぶりに食事を食べるのなら温かいものが食べたかった。
ルンルンと鼻歌を歌いながら準備をしていると、
「君達私達の分はあるかな?」
「へ?」と思わず顔を上げると悲しそうな顔をしたフェルが立っていた。
あっ!フェルとライオスの分を忘れてた···出来立てを食べてもらえばいいやと思ったシンジュは「私達の分は出来立てを食べて欲しかったので、今から作りますよ!」ととっさに上手い言葉が出たことで忘れていた事実を回避することが出来た。
「エメ君、パンケーキの鍋でクレソンを茹でてほしいな?」
「わかったー!」
エメはクレソンを茹でて、シンジュは4人分の揚げ物を揚げた。
ライオスは料理をしている2人を見ながら騒いでた。
「うおおおおお!すげぇバチバチだな」
「なんだこれ?茶色くなったぞ?!」
「美味そうだな。さっき穴の奴らを見てきたら口の中にかけこみながら食べてたぞ!うまいっうまいって皆口々に言ってたから俺も早く食べてぇー!」
「ライオス!!貴方は少し落ち着いてください。そんなに急かすと子供達が可哀相ですよ?確かに私も物凄く期待してますが、そんなに言ったら子供達が料理を失敗して美味しご飯が食べられない可能性もありますし·········」
うんうん、結局はライオスと同じでフェルも早く食べたいってことだよね。
「それならよかったです。では食べましょう!」とシンジュが声をかけた。これ以上お預けにするとライオスのよだれが油入って危険そうだった···
まずシンジュはフライドポテトに手を伸ばした。
噛むとサクッといい音とホクホクした芋に塩味が絶妙に相まっておいしい!!!
「うめぇーーーーなんだこれ?前のフライドポテトも美味かったが、揚げたてをすぐ食べるとこんなに違うのか?」
「レンコンもサクッサクッと素晴らしい歯ごたえと、甘い旨みが口に広がりますね!!素揚げと?シソ?では味が違いますね。これはエールが飲みたい···」
「ほんとか?俺もレンコン食うわ···サクサクサクサクッうまーーーい!フライドポテトと一緒か?揚げただけか?同じ料理なのに何でこんなに違うんだ?うまっ!!止まんねぇ」
と言ってサクサクサクッ モグモグとフェルとライオスはすごい勢いで食べ始めた。
「まだ食材はあるのでゆっくり食べて下さい」と伝えエメを見ると、パンケーキを食べていた。たっぷりジャムをつけて明らかに口に入らないサイズのパンケーキをパクパクと食べている。口の周りは真っ赤なジャムで染まっていた。
「エメ君パンケーキはどうかな?ジャムも美味しい?」
「うん、ジャム?しゅごい。フルーツなのにフルーツじゃない?甘くてトロトロでプリュプリュで止まらにゃぃ。おいしぃ!!!!!」と叫んだエメは興奮し、普段隠している爪が出ている。
爪?なんか前より進化してない?
「そんなに喜んでもらえるなら作ってよかった。フェル達はパンケーキはどうですか?」
「あ、ぁぁ私達甘いモノが苦手で、、、重くて胃が痛くなるような~口の中を溶かすような感じが···でも竜人の子が美味しそうに食べているので頑張ってみます。」
へ?あぁ、きっと世間一般的な甘いお菓子の話かな?
「赤いジャムは甘いのでパンケーキだけなら食べれるかもしれないです。」
はいと返事をしたフェルが一口パンケーキにジャム付けてアムっと食べると·····うん?固まった?動かなくなった···
「おい、フェルどうした?そんなにまずいのか?」と心配になったライオスが叫ぶと、、、「あああぁぁぁぁぁぁ、こんな、こんな、甘いのに美味しい食べ物を初めて食べました。」と絶叫が響き渡った。
バリバリバリバリ、、、ズドーン···絶叫とともに雷が湖に落ちた。
思わずシンジュは「へ??」と声を上げた
「なんで15枚並べたんだ?1枚ずつ乗せれば俺がすぐに持っていくぞ?」とルネに言われたが「それだと数がバラバラになるでしょ?お皿の上に全員同じ数だけ乗せないと喧嘩になるてしょ?」と伝え、まずはパンケーキを1人2枚ずつ乗せてそこにジャムをかける。横には芋とレンコンの揚げ物と塩を振りかければ1皿分完成!
「エメ君1人2枚ずつパンケーキをお皿に盛れるかな?その上にジャムを、えーっと金貨の大きさくらいかけてほしいな?」
「うん、ぼくできりゅ!」
「じゃあよろしくねー?私はその後に揚げ物を盛り付けていくよ!」
2人で盛り付けている様子を上からルネとドマス(ハーフドワーフ)、ポム(エルフ)の3人は真剣な形相で見ていた。
ここにいる3人は基本的にいつも自分の食べ物は後回しにし、周りの仲間たちに譲っていた。自分より弱い立場者や子供達に食事をあげて我慢をしていた。なぜならこの場所に辿り着く前は、3人とも種族では弱い立場にいたため強いものから危害を加えられて食事にありつけないことが多々あった。
この場所では自分達が強者になったことで威張り散らすこともできたが、自分達がされて嫌だったことはしたくなかった。
弱者を守りたいという気持ちが強かったが、その思いが行き過ぎだことで自分達の生活は愚かにし、3人達は痩せてしまったのだ。
だからこそ、皆平等の量を分けてもらえることが嬉しかった。自分達はわけて当たり前だと思われていた···それがこんな風に小さな少女が平等に分けてくれたのが嬉しかった···今まで誰1人強い俺達を気遣ってくれる者がいなかったのに。
ありがとう···と心で感謝するのだった。
そんなことを知らないシンジュは数を数えながら全員分の盛り付けが完了をした。
「はい、ルネこれを皆に配ってくれる?貴方達も地下住居で食べるのでしょう?」
「あぁ中に住んでいるやつにとって外は危険が多いから、皆怖がって外に出て来ない。俺達は自分の身が自分で守れるから出てこれてるだけで基本的に中にいる。」
3人が地下住居で食べるのか聞きたかっただけなんだけどな、、、別に地下住居の人達の情報を聞いてないよ。
「そうなんだ。じゃ15枚分よろしくね!そこのエルフさんは配るかかりじゃなくて、説明をお願いしてもいいですか?」
このドジっ子エルフが料理を運んだら確実に何皿か無くなる···作り直しとかやめてほしい
「へ?おれ?で、きる?」
「貴方にならできます!」と伝えて料理について教えた。
ただ料理について教えただけだったが、何故か真剣にふむふむと言いながら聞いてくれたので、説明はバッチリなはず!
「では、エルフさん説明お願いしますね。」
と伝えたところ子供のようにハイと元気に声を上げてスキップしながら地下住居に戻って行った。
シンジュはあのエルフさんには自信をつけてあげればドジっ子が直るのでは?と思った。関わることがあったらエメのように今度褒めてあげよう~
次は自分達の分だけは揚げたて焼き立てを準備する···せっかく久しぶりに食事を食べるのなら温かいものが食べたかった。
ルンルンと鼻歌を歌いながら準備をしていると、
「君達私達の分はあるかな?」
「へ?」と思わず顔を上げると悲しそうな顔をしたフェルが立っていた。
あっ!フェルとライオスの分を忘れてた···出来立てを食べてもらえばいいやと思ったシンジュは「私達の分は出来立てを食べて欲しかったので、今から作りますよ!」ととっさに上手い言葉が出たことで忘れていた事実を回避することが出来た。
「エメ君、パンケーキの鍋でクレソンを茹でてほしいな?」
「わかったー!」
エメはクレソンを茹でて、シンジュは4人分の揚げ物を揚げた。
ライオスは料理をしている2人を見ながら騒いでた。
「うおおおおお!すげぇバチバチだな」
「なんだこれ?茶色くなったぞ?!」
「美味そうだな。さっき穴の奴らを見てきたら口の中にかけこみながら食べてたぞ!うまいっうまいって皆口々に言ってたから俺も早く食べてぇー!」
「ライオス!!貴方は少し落ち着いてください。そんなに急かすと子供達が可哀相ですよ?確かに私も物凄く期待してますが、そんなに言ったら子供達が料理を失敗して美味しご飯が食べられない可能性もありますし·········」
うんうん、結局はライオスと同じでフェルも早く食べたいってことだよね。
「それならよかったです。では食べましょう!」とシンジュが声をかけた。これ以上お預けにするとライオスのよだれが油入って危険そうだった···
まずシンジュはフライドポテトに手を伸ばした。
噛むとサクッといい音とホクホクした芋に塩味が絶妙に相まっておいしい!!!
「うめぇーーーーなんだこれ?前のフライドポテトも美味かったが、揚げたてをすぐ食べるとこんなに違うのか?」
「レンコンもサクッサクッと素晴らしい歯ごたえと、甘い旨みが口に広がりますね!!素揚げと?シソ?では味が違いますね。これはエールが飲みたい···」
「ほんとか?俺もレンコン食うわ···サクサクサクサクッうまーーーい!フライドポテトと一緒か?揚げただけか?同じ料理なのに何でこんなに違うんだ?うまっ!!止まんねぇ」
と言ってサクサクサクッ モグモグとフェルとライオスはすごい勢いで食べ始めた。
「まだ食材はあるのでゆっくり食べて下さい」と伝えエメを見ると、パンケーキを食べていた。たっぷりジャムをつけて明らかに口に入らないサイズのパンケーキをパクパクと食べている。口の周りは真っ赤なジャムで染まっていた。
「エメ君パンケーキはどうかな?ジャムも美味しい?」
「うん、ジャム?しゅごい。フルーツなのにフルーツじゃない?甘くてトロトロでプリュプリュで止まらにゃぃ。おいしぃ!!!!!」と叫んだエメは興奮し、普段隠している爪が出ている。
爪?なんか前より進化してない?
「そんなに喜んでもらえるなら作ってよかった。フェル達はパンケーキはどうですか?」
「あ、ぁぁ私達甘いモノが苦手で、、、重くて胃が痛くなるような~口の中を溶かすような感じが···でも竜人の子が美味しそうに食べているので頑張ってみます。」
へ?あぁ、きっと世間一般的な甘いお菓子の話かな?
「赤いジャムは甘いのでパンケーキだけなら食べれるかもしれないです。」
はいと返事をしたフェルが一口パンケーキにジャム付けてアムっと食べると·····うん?固まった?動かなくなった···
「おい、フェルどうした?そんなにまずいのか?」と心配になったライオスが叫ぶと、、、「あああぁぁぁぁぁぁ、こんな、こんな、甘いのに美味しい食べ物を初めて食べました。」と絶叫が響き渡った。
バリバリバリバリ、、、ズドーン···絶叫とともに雷が湖に落ちた。
思わずシンジュは「へ??」と声を上げた
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