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デザート
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その後何とか食べ終わった面々は片付けを行って席で大人しく待っていた。
その間未だに泣いている男はギルドマスターにすり寄ってショックを受けていた。
「おれ、忘れられてる??」
「お前な毎回毎回まじやばいぞ。今回もお前が知り合いだと言うから俺は捜索願を出したのだぞ?関わりないのに捜索願を出すとか犯罪だからな。」
「い、や本当に知ってるよ。ッグスン」
「ッチうるせぇな。本人にもう1度聞いてみろよ?」
「お兄さんたちはなんのはなし?」と未だにニョッキがもう入ってない皿を見つめながらエメが質問をした。
「こいつ知ってか?」
「ちらない。だれ?」
「ほらよ!!やっぱり知らねぇってよ!」
「おれ、ドワーフだよ!門番にいたろ??」
「隊長さん?そんなわけないよ。隊長さんはね、ヒゲモジャだったけどセクシーヒゲモジャだってシンジュ様は言ってた。目の前の人はちょっと前のぼくみたい。」
「ガハハハハお前おもしれぇな。確かにこいつきたねぇな。」
「お風呂に入るとぼくみたいにくろいの落ちるよ。あと昔のぼくと一緒でやせてるね?ごはんたべて?」
と3人が話している会話を聞いていたシンジュはまさか隊長?だったなんて驚いた。
自信満々でやる気に満ちたドワーフが浮浪者のような男になっていたから誰だか気づかなかった。
それにしても汚すぎる···折角キレイにしたキッチンを汚されたくなかったためクリーン魔法をかけてあげた。
「お?あれ?きれいになった?」
「あまりにも汚すぎるからキレイにしました。必ずお風呂に入ってください。」と伝えた。
しかしシンジュは魔法をかけたのに以前会った隊長と全く違う容姿に、本当に隊長なのか半信半疑だった。
ただ本人が泣きながら自分が誰だか訴え続けているため仕方無しに信用することにした。
そのよりもデザートを食べたかったシンジュは「隊長の分もデザートを用意しますね?」と伝えて、素早くデザートの準備を始めた。最初に作業台にマグカップを4つ並べて乾燥させて作ったハーブを取り出し分けていく。ここにお湯を注いでいくとハーブティーができた。
適当に収穫したポーションの材料になる食材を乾燥させて作ったため疲労回復もばっちりである。
次に生キャラメルをカットし、アイテムボックスから取り出したフルーツもカットした。そこへ魔法で急速冷凍したミルクと砂糖のみで作ったアイスに幻の実のジャムをかけて1人1皿ずつ盛り付ければ完成!!
うん見た目バッチリ!生キャラメルのソースも作ればよかったなと思ったけれど、フルーツとアイスを一緒に盛り付けたプレートは豪華に見える。ジャリジャリ菓子より何倍も美味しそうな見た目!!!
「これはなんだ?また見たことが無いものばかりだが、あぁでもフルーツだけは分かるが、、、」
「まあまあまあ、食べてみてよ?美味しいはずだよ!ネバネバと冷たいから気をつけてね。」
皆にお皿を配り終えたシンジュはまずミルクアイスを一口食べると、案の定カチカチだったが程よく口の中で溶けて美味しかった。前世のようなアイスではなく本当に素材を凍らせただけだが、冷たいものがないこの世界で初のアイスは最高だった。
それにジャムをかけるといちごミルク!もちろん生キャラメルはそのまま食べても美味しいけれど、アイスと一緒に口の中で溶かして食べると最高に美味しい。
そんなシンジュを見て皆が口を付けた。
まずエメはアイスを食べて「ふえ???」と変な声を上げた。それもそのはずである。冷たいものを初めて食べたため美味しいのか美味しくないのか分からなかった。
初めての体験に脳が混乱したが、どんどん食べ進めていく内に冷たくて甘いものが口の中いっぱいに広がり幸せな気持ちになった。
白いものを食べ終わったエメは次に茶色のぷにぷにをガブッと食べた。すると一瞬で口の中から消えて驚いた。
甘くてとろとろして噛むとすぐなくなっちゃう茶色の塊に大興奮した。すかさず「シンジュ様 ちゃちゃちゃいろのやつほちぃ」と叫び、シンジュにお替りを催促した。
あらかじめ予想をしていたシンジュによってすぐに追加されたが「夜に甘いものを食べすぎると虫歯になるからまた明日ねー?」と言われて虫歯は分からなかったけど、まだまだ食べたかったがシンジュの言う事を守ることにした。
さっきまではニョッキがいなくなって悲しんでいたエメはいつの間にかキャラメルとアイスに心を奪われるのだった。
もちろん大人達はもっと衝撃だった。エメより長く生きてる分シンジュの作った食べ物は衝撃の連続だった。無意識に身体から魔法が放たれるほどだった。
冷たいものがまず何か分からなかったが、口に入れるとひんやりと冷たい。そしてすぐに溶けていくアイスと言われるものの虜になった。さらに横にある信じられないくらい美味しい赤いソースの虜にもなった。
最後に茶色い塊を食べると一瞬でなくなった···
あっという間の出来事だった。
「おま、これなんだ??」と何も入っていない皿を見つめながらギルドマスターはシンジュへ質問をした。
「食べ物だよ。」
見れば分かるとおもうけれど···
「あいつら毎日これを食ってたのか?」
???フェルとライオスのことかな?
「2回しか食べてないよ。」
「俺は今からあいつらのところに行ってくるわ、お前らもう今日は寝ろ。呼び鈴がなっても出るなよ?隊長は帰れ!」と突然隊長は首を掴まれて帰って行った。それと同時にギルドマスターもいなくなった。
その後エメが皿を満足いくまで舐めるのを待ち、言われたとおりに1部屋ずつ借りた部屋で眠った。
シンジュは何でギルドマスターが急にフェルやライオスのところに向かったのか眠る前で考えていたのだった。
その間未だに泣いている男はギルドマスターにすり寄ってショックを受けていた。
「おれ、忘れられてる??」
「お前な毎回毎回まじやばいぞ。今回もお前が知り合いだと言うから俺は捜索願を出したのだぞ?関わりないのに捜索願を出すとか犯罪だからな。」
「い、や本当に知ってるよ。ッグスン」
「ッチうるせぇな。本人にもう1度聞いてみろよ?」
「お兄さんたちはなんのはなし?」と未だにニョッキがもう入ってない皿を見つめながらエメが質問をした。
「こいつ知ってか?」
「ちらない。だれ?」
「ほらよ!!やっぱり知らねぇってよ!」
「おれ、ドワーフだよ!門番にいたろ??」
「隊長さん?そんなわけないよ。隊長さんはね、ヒゲモジャだったけどセクシーヒゲモジャだってシンジュ様は言ってた。目の前の人はちょっと前のぼくみたい。」
「ガハハハハお前おもしれぇな。確かにこいつきたねぇな。」
「お風呂に入るとぼくみたいにくろいの落ちるよ。あと昔のぼくと一緒でやせてるね?ごはんたべて?」
と3人が話している会話を聞いていたシンジュはまさか隊長?だったなんて驚いた。
自信満々でやる気に満ちたドワーフが浮浪者のような男になっていたから誰だか気づかなかった。
それにしても汚すぎる···折角キレイにしたキッチンを汚されたくなかったためクリーン魔法をかけてあげた。
「お?あれ?きれいになった?」
「あまりにも汚すぎるからキレイにしました。必ずお風呂に入ってください。」と伝えた。
しかしシンジュは魔法をかけたのに以前会った隊長と全く違う容姿に、本当に隊長なのか半信半疑だった。
ただ本人が泣きながら自分が誰だか訴え続けているため仕方無しに信用することにした。
そのよりもデザートを食べたかったシンジュは「隊長の分もデザートを用意しますね?」と伝えて、素早くデザートの準備を始めた。最初に作業台にマグカップを4つ並べて乾燥させて作ったハーブを取り出し分けていく。ここにお湯を注いでいくとハーブティーができた。
適当に収穫したポーションの材料になる食材を乾燥させて作ったため疲労回復もばっちりである。
次に生キャラメルをカットし、アイテムボックスから取り出したフルーツもカットした。そこへ魔法で急速冷凍したミルクと砂糖のみで作ったアイスに幻の実のジャムをかけて1人1皿ずつ盛り付ければ完成!!
うん見た目バッチリ!生キャラメルのソースも作ればよかったなと思ったけれど、フルーツとアイスを一緒に盛り付けたプレートは豪華に見える。ジャリジャリ菓子より何倍も美味しそうな見た目!!!
「これはなんだ?また見たことが無いものばかりだが、あぁでもフルーツだけは分かるが、、、」
「まあまあまあ、食べてみてよ?美味しいはずだよ!ネバネバと冷たいから気をつけてね。」
皆にお皿を配り終えたシンジュはまずミルクアイスを一口食べると、案の定カチカチだったが程よく口の中で溶けて美味しかった。前世のようなアイスではなく本当に素材を凍らせただけだが、冷たいものがないこの世界で初のアイスは最高だった。
それにジャムをかけるといちごミルク!もちろん生キャラメルはそのまま食べても美味しいけれど、アイスと一緒に口の中で溶かして食べると最高に美味しい。
そんなシンジュを見て皆が口を付けた。
まずエメはアイスを食べて「ふえ???」と変な声を上げた。それもそのはずである。冷たいものを初めて食べたため美味しいのか美味しくないのか分からなかった。
初めての体験に脳が混乱したが、どんどん食べ進めていく内に冷たくて甘いものが口の中いっぱいに広がり幸せな気持ちになった。
白いものを食べ終わったエメは次に茶色のぷにぷにをガブッと食べた。すると一瞬で口の中から消えて驚いた。
甘くてとろとろして噛むとすぐなくなっちゃう茶色の塊に大興奮した。すかさず「シンジュ様 ちゃちゃちゃいろのやつほちぃ」と叫び、シンジュにお替りを催促した。
あらかじめ予想をしていたシンジュによってすぐに追加されたが「夜に甘いものを食べすぎると虫歯になるからまた明日ねー?」と言われて虫歯は分からなかったけど、まだまだ食べたかったがシンジュの言う事を守ることにした。
さっきまではニョッキがいなくなって悲しんでいたエメはいつの間にかキャラメルとアイスに心を奪われるのだった。
もちろん大人達はもっと衝撃だった。エメより長く生きてる分シンジュの作った食べ物は衝撃の連続だった。無意識に身体から魔法が放たれるほどだった。
冷たいものがまず何か分からなかったが、口に入れるとひんやりと冷たい。そしてすぐに溶けていくアイスと言われるものの虜になった。さらに横にある信じられないくらい美味しい赤いソースの虜にもなった。
最後に茶色い塊を食べると一瞬でなくなった···
あっという間の出来事だった。
「おま、これなんだ??」と何も入っていない皿を見つめながらギルドマスターはシンジュへ質問をした。
「食べ物だよ。」
見れば分かるとおもうけれど···
「あいつら毎日これを食ってたのか?」
???フェルとライオスのことかな?
「2回しか食べてないよ。」
「俺は今からあいつらのところに行ってくるわ、お前らもう今日は寝ろ。呼び鈴がなっても出るなよ?隊長は帰れ!」と突然隊長は首を掴まれて帰って行った。それと同時にギルドマスターもいなくなった。
その後エメが皿を満足いくまで舐めるのを待ち、言われたとおりに1部屋ずつ借りた部屋で眠った。
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