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軟体竜?獣化?
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「いつまで寝ているの?」
お手入れケア中に寝始めたギルドマスターは、これこれ10時間は軽く越えて寝ていた。
シンジュが何度も声をかけたが全く起きず、幸せそうな顔でクガァーーーと盛大なイビキをかいていた。
同様にエメも隣の部屋で幸せそうに眠っていたため、シンジュはスキルをそのまま放置し、朝食を作りに行った。
まさか機械にこんな効果があったとは···
このマッサージ機は封印するほうが安全かな?
死んだように眠る人が続出だよね?
本格的に宿を屋を考えなけばいけない···
昨日は冗談のつもりで宿屋について考えていたが、エメだけでなくギルドマスターまで熟睡させるとは···流石にエステサロン内で宿屋は···やりたくない。
ご飯提供が面倒くさい。
う~ん、それとも宿泊とお手入れをセットにするか···
前世だとホテルでマッサージ受けることができたよな~悩む。
私も体験してから考えようかな?
でもなぁ~エメやギルドマスターように使い物にならなくなったら嫌だな~。うん、今日は体験しない。
色々悩んでもお腹が空いていたら良い考えが浮かばない。
まずは朝食を食べてから考えよう。
パシッと両手で頬を叩いて気合を入れたシンジュはアイテムボックスから小麦粉、砂糖を取り出した。
ほぼ食事をせずに寝た2人のために消化が良いうどんとパンケーキを作ることに決めた。
コネコネ···
グルグル···
パンパン···
エメやギルドマスターと違って寝不足気味のシンジュは、頭で色々考えながら調理をしていたため、気がついた時にはうどんが茹ですぎてボロボロに。さらにパンケーキはシャバシャバの種に···作り直そうにも食材が足りず、クレープに変更するしかなかった。
ハァ~とため息を吐いたシンジュは、失敗した料理を全てアイテムボックスに仕舞うとスキル部屋へ戻ったが、何故だか分からないが絶え間なく流れていた音楽が止まり、部屋の照明が落ちていた。
スキルは消えていないがシンジュが部屋から一定時間いなくなると消灯することが分かった。
ただ『灯して·点いて』と心の中で思うだけで、電気や音楽が流れることも分かり、誰かに監視されているようで『恐怖』を感じた。
さらにシンジュの気持ちに反応するかように「安心してください。監視してません。貴方の心と連動しているだけです。」と毎度おなじみの声が頭の中に聞こえてきた。
受け入れるしかないのかな?と顔を引き攣らせながら思ったが、それよりも今は中々起きないエメとギルドマスターを起こすことにした。流石に寝すぎて心配になった。
まずはエメの部屋へ突撃をした。
「お~い起きて。」
「一緒に遊ぼうよ?」
「起きないと1人でお出かけしちゃうよ?」とエメを揺さぶりながら声を掛けたが全く反応しない···耳元で声をかけてもと起きないことに驚いた。
あまりにも起きないエメに最終手段を出すことにした。
「エメ君!!!起きないとご飯を食べちゃうぞ!!!」
と食いしん坊なエメのために『ご飯』入れて声掛けするしたところ、案の定予想通り簡単に起こすことができた。
「···アハハハ」乾いた笑みを浮かべたシンジュは、簡単に食事で釣られるエメを心配し、今後騙されないように教育しようと誓った。
「シンジュ様おはよ。からだがすごいよ。」
シンジュが誓いを立てている時、エメは呑気に身体をボキボキと音を鳴らしながらマッサージの効果を確かめていた。
ぐぅ~んと腕を伸ばすとありえない方向に自分の腕が曲がり、「へ?」と思わず声が出た。
「どうしたの?」
「う、ううううでがァァァ···」
叫んだエメはしきりに自分の身体を触りだした。
「は?」
身体を確かめるエメを横目に観察してみると、腕や足が非ぬところを向いていた。
骨がない生き物のようにグニャングニャンだった···
「せいちょうき?かな?からだがへん。それに服がキツイ。」
「いやいや、成長期の訳がない。」
思わずシンジュはツッコんだ。成長期でグニャングニャンに身体が柔らかくなるなんてありえなかった。
それに身長がシンジュより大きくなっており、意味が分からなかった。
機械が原因なことは分かるが、果たしてこれが身体に問題があるのか、危険ではないのか、人によって効果が変わるのか···何もわからない。
ひとまずシンジュは背伸びをし、エメと目を合わせて「よ、よ、よかったね。鏡で寝癖を整えて出ておいで」と伝えて現実逃避することにした。
眠気と疲れで頭がパンクしている···きっとそうだ。
これは夢。1日で身長が伸びるはずがない···
もし本当に身長が伸びていたら···うん、怖い。
でも何でだろう?
凝りがほぐれ血行が良くなると身長が伸びるのかな?
それはそれでキモチワルイな。うん、やっぱり良く分からないため現実逃避し、次にギルドマスターを起こしに行った。
ギルドマスターの場合は揺さぶるとすぐ起きた。
「ああ、ん?うわぁぁぁぁぁ、んだこれ?」
エメと違ってスムーズに起きたのはいいが、獣化した自分の姿にショックを受けたようで再度布団を被ってしまった。
シンジュはこの時はまだ獣人の習性を知らなかったため、ギルドマスターのフォローができなかった。
後で知ったことだが、自分の意志関係がなく勝手に獣化するのはまだ安定していない子供や、大人では番を見つけた時や興奮時、さらにリラックスしている時だけだそうだ。
そのためギルドマスターは恥だそうだ。
一流冒険者にもかかわらず、無意識に獣化し、恥ずかしさとショックから立ち直れなかったようだ。
その後何とギルドマスターを起こしたが、エメとギルドマスターはお互いに顔を見せ合わせると固まっていた。
そりゃそうだ。
何故ならエメはどこから見ても軟体竜に、ギルドマスターは人化できず獣化したままだった。そんな2人をフォローするためになんて声をかけて良いのかわからないシンジュ···
なんともいえないカオスな状況だがご飯はしっかり食べた。
その後まるっとエメとギルドマスターの状況を無視したシンジュは、転移魔法で市場に向かったところギルドマスターから説明があったように市場の治安が良くなっていた。
ただやはり以前のような市場に戻すのは難しいようだ。
壊された家や、街から消えた商売人達等、問題はまだまだ山積みだった。
一通り市場を見回ると今度は何でも屋さんに向かった。注文していたケーキ型を購入し、さらにマフィン型とマドレーヌ型を注文し戻ってきた。
食料を調達中は、エメやギルドマスターの状況を忘れることができたが、帰宅後冷静になると今後どうしようかと頭を抱えるのだった。
お手入れケア中に寝始めたギルドマスターは、これこれ10時間は軽く越えて寝ていた。
シンジュが何度も声をかけたが全く起きず、幸せそうな顔でクガァーーーと盛大なイビキをかいていた。
同様にエメも隣の部屋で幸せそうに眠っていたため、シンジュはスキルをそのまま放置し、朝食を作りに行った。
まさか機械にこんな効果があったとは···
このマッサージ機は封印するほうが安全かな?
死んだように眠る人が続出だよね?
本格的に宿を屋を考えなけばいけない···
昨日は冗談のつもりで宿屋について考えていたが、エメだけでなくギルドマスターまで熟睡させるとは···流石にエステサロン内で宿屋は···やりたくない。
ご飯提供が面倒くさい。
う~ん、それとも宿泊とお手入れをセットにするか···
前世だとホテルでマッサージ受けることができたよな~悩む。
私も体験してから考えようかな?
でもなぁ~エメやギルドマスターように使い物にならなくなったら嫌だな~。うん、今日は体験しない。
色々悩んでもお腹が空いていたら良い考えが浮かばない。
まずは朝食を食べてから考えよう。
パシッと両手で頬を叩いて気合を入れたシンジュはアイテムボックスから小麦粉、砂糖を取り出した。
ほぼ食事をせずに寝た2人のために消化が良いうどんとパンケーキを作ることに決めた。
コネコネ···
グルグル···
パンパン···
エメやギルドマスターと違って寝不足気味のシンジュは、頭で色々考えながら調理をしていたため、気がついた時にはうどんが茹ですぎてボロボロに。さらにパンケーキはシャバシャバの種に···作り直そうにも食材が足りず、クレープに変更するしかなかった。
ハァ~とため息を吐いたシンジュは、失敗した料理を全てアイテムボックスに仕舞うとスキル部屋へ戻ったが、何故だか分からないが絶え間なく流れていた音楽が止まり、部屋の照明が落ちていた。
スキルは消えていないがシンジュが部屋から一定時間いなくなると消灯することが分かった。
ただ『灯して·点いて』と心の中で思うだけで、電気や音楽が流れることも分かり、誰かに監視されているようで『恐怖』を感じた。
さらにシンジュの気持ちに反応するかように「安心してください。監視してません。貴方の心と連動しているだけです。」と毎度おなじみの声が頭の中に聞こえてきた。
受け入れるしかないのかな?と顔を引き攣らせながら思ったが、それよりも今は中々起きないエメとギルドマスターを起こすことにした。流石に寝すぎて心配になった。
まずはエメの部屋へ突撃をした。
「お~い起きて。」
「一緒に遊ぼうよ?」
「起きないと1人でお出かけしちゃうよ?」とエメを揺さぶりながら声を掛けたが全く反応しない···耳元で声をかけてもと起きないことに驚いた。
あまりにも起きないエメに最終手段を出すことにした。
「エメ君!!!起きないとご飯を食べちゃうぞ!!!」
と食いしん坊なエメのために『ご飯』入れて声掛けするしたところ、案の定予想通り簡単に起こすことができた。
「···アハハハ」乾いた笑みを浮かべたシンジュは、簡単に食事で釣られるエメを心配し、今後騙されないように教育しようと誓った。
「シンジュ様おはよ。からだがすごいよ。」
シンジュが誓いを立てている時、エメは呑気に身体をボキボキと音を鳴らしながらマッサージの効果を確かめていた。
ぐぅ~んと腕を伸ばすとありえない方向に自分の腕が曲がり、「へ?」と思わず声が出た。
「どうしたの?」
「う、ううううでがァァァ···」
叫んだエメはしきりに自分の身体を触りだした。
「は?」
身体を確かめるエメを横目に観察してみると、腕や足が非ぬところを向いていた。
骨がない生き物のようにグニャングニャンだった···
「せいちょうき?かな?からだがへん。それに服がキツイ。」
「いやいや、成長期の訳がない。」
思わずシンジュはツッコんだ。成長期でグニャングニャンに身体が柔らかくなるなんてありえなかった。
それに身長がシンジュより大きくなっており、意味が分からなかった。
機械が原因なことは分かるが、果たしてこれが身体に問題があるのか、危険ではないのか、人によって効果が変わるのか···何もわからない。
ひとまずシンジュは背伸びをし、エメと目を合わせて「よ、よ、よかったね。鏡で寝癖を整えて出ておいで」と伝えて現実逃避することにした。
眠気と疲れで頭がパンクしている···きっとそうだ。
これは夢。1日で身長が伸びるはずがない···
もし本当に身長が伸びていたら···うん、怖い。
でも何でだろう?
凝りがほぐれ血行が良くなると身長が伸びるのかな?
それはそれでキモチワルイな。うん、やっぱり良く分からないため現実逃避し、次にギルドマスターを起こしに行った。
ギルドマスターの場合は揺さぶるとすぐ起きた。
「ああ、ん?うわぁぁぁぁぁ、んだこれ?」
エメと違ってスムーズに起きたのはいいが、獣化した自分の姿にショックを受けたようで再度布団を被ってしまった。
シンジュはこの時はまだ獣人の習性を知らなかったため、ギルドマスターのフォローができなかった。
後で知ったことだが、自分の意志関係がなく勝手に獣化するのはまだ安定していない子供や、大人では番を見つけた時や興奮時、さらにリラックスしている時だけだそうだ。
そのためギルドマスターは恥だそうだ。
一流冒険者にもかかわらず、無意識に獣化し、恥ずかしさとショックから立ち直れなかったようだ。
その後何とギルドマスターを起こしたが、エメとギルドマスターはお互いに顔を見せ合わせると固まっていた。
そりゃそうだ。
何故ならエメはどこから見ても軟体竜に、ギルドマスターは人化できず獣化したままだった。そんな2人をフォローするためになんて声をかけて良いのかわからないシンジュ···
なんともいえないカオスな状況だがご飯はしっかり食べた。
その後まるっとエメとギルドマスターの状況を無視したシンジュは、転移魔法で市場に向かったところギルドマスターから説明があったように市場の治安が良くなっていた。
ただやはり以前のような市場に戻すのは難しいようだ。
壊された家や、街から消えた商売人達等、問題はまだまだ山積みだった。
一通り市場を見回ると今度は何でも屋さんに向かった。注文していたケーキ型を購入し、さらにマフィン型とマドレーヌ型を注文し戻ってきた。
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