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エメが不良?
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エメが泣き止むのを待ちシンジュが状況を確認すると、助けを呼んだが妖精達が途中で拒否し、1人でここまできたそうだ。
うん、最低な妖精達だ。私に消えろということかな?
まぁそもそも妖精は欲深い人間のことが嫌いって聞いたことがある。まさに私のことだから嫌われても仕方がない。
「シンジュ様ごめんなさい。もう妖精キライ。」
「あ、うん。私は平気だよ。妖精はエメが好きだと思うよ。」
多分好きだと思う。現に、今遠くからこちらを伺っている者たちがいる。あれは完全に妖精達···
「そんなの知らないもん。ぼくの1番はシンジュ様。シンジュ様だけでいい。それ以外はいらない。本当にいらないもん。」
ん?なんかエメ君どうしたの?
「大丈夫だよ。自分のことを1番に考えて。」
「イヤイヤ。妖精達みたいに自分が良ければいいみたいな考えはメッ。わるいこだよ。シンジュ様わかる?自分だけだから妖精は大きくならないの。ちびっ子のままだよ。」
いやいや、確かに自分のことしか考えないのはダメな大人だけど、急にどうしたの?短時間でなにがあった!!!ちなみにね、妖精は大きくならないと思うよ···エメの目が本気で訴えているため突っ込めない。
「分かったよ。とにかく落ち着いて。犯人は捕まえたからギルドマスターに来てもらおう。」
「それはむりだよ。妖精がギルドマスターのところに連れて行ってくれないし、逆もむりだよ。妖精って本当にひどくて、いじわる。里の人達みたい。頭が硬いのかな?」
うん、ギルドマスターの協力は得られなさそう···でもそうすると、この汚い犯罪者を運ばないといけないのかな?
悪臭が凄すぎて嫌だな。一か八かでもう一度妖精に頼む?
「妖精にはお願いできないの?」
「妖精は嫌みたい。ぼくしか運ばないって言ってる。このわるいこはぼくが運ぶ。」と言うとエメは2人を引きずりながら歩き始めた。
あ、うん。意識はないけど痛そう。引きずられてる···犯罪者に同情する。
でも結果的に触らないで済むからいいのかな?
意識が戻った時、とても大変そうだけれど、犯罪者だから罰が必要なのかな?と考えながらシンジュはエメの後をついて行く。
途中妖精達がたくさん現れて、何故か睨みつけられたが、30分程度歩くとギルドマスターやライオス、フェルに隊長がいた。
何故か皆の顔が怖い···この場から離れたい。確実に怒られる予感がする。
1番先に声を上げたのはギルドマスターだった。
「おい、身体は大丈夫か?」
シンジュは予想と違い、心配する言葉に驚いたが、すぐに気を取り直して「心配ありがとう!大丈夫だった。」と答えた。
「ッ心配なんかしてねぇ。」
ギルドマスターは照れ隠しかな?とニヤニヤとシンジュが見ていると、
「ッチックソ。俺は何もやらかすなと言ったよな?」
とギルドマスターは、突然声を張り上げて怒りだした。
怒られることが想定済みだったシンジュは、「これが犯人」と言ってギルドマスターに突き出した。
するとシンジュの予想通り、シンジュなんて忘れてギルドマスター達は犯罪者を無理やり起こし拷問しようとしたところ、何故か犯罪者達は起き上がってすぐに身体を震えさせながら謝り始めたのだった。
「「ゴォメンナ、ザィィィ」」
·····
急にどうした??
うん、最低な妖精達だ。私に消えろということかな?
まぁそもそも妖精は欲深い人間のことが嫌いって聞いたことがある。まさに私のことだから嫌われても仕方がない。
「シンジュ様ごめんなさい。もう妖精キライ。」
「あ、うん。私は平気だよ。妖精はエメが好きだと思うよ。」
多分好きだと思う。現に、今遠くからこちらを伺っている者たちがいる。あれは完全に妖精達···
「そんなの知らないもん。ぼくの1番はシンジュ様。シンジュ様だけでいい。それ以外はいらない。本当にいらないもん。」
ん?なんかエメ君どうしたの?
「大丈夫だよ。自分のことを1番に考えて。」
「イヤイヤ。妖精達みたいに自分が良ければいいみたいな考えはメッ。わるいこだよ。シンジュ様わかる?自分だけだから妖精は大きくならないの。ちびっ子のままだよ。」
いやいや、確かに自分のことしか考えないのはダメな大人だけど、急にどうしたの?短時間でなにがあった!!!ちなみにね、妖精は大きくならないと思うよ···エメの目が本気で訴えているため突っ込めない。
「分かったよ。とにかく落ち着いて。犯人は捕まえたからギルドマスターに来てもらおう。」
「それはむりだよ。妖精がギルドマスターのところに連れて行ってくれないし、逆もむりだよ。妖精って本当にひどくて、いじわる。里の人達みたい。頭が硬いのかな?」
うん、ギルドマスターの協力は得られなさそう···でもそうすると、この汚い犯罪者を運ばないといけないのかな?
悪臭が凄すぎて嫌だな。一か八かでもう一度妖精に頼む?
「妖精にはお願いできないの?」
「妖精は嫌みたい。ぼくしか運ばないって言ってる。このわるいこはぼくが運ぶ。」と言うとエメは2人を引きずりながら歩き始めた。
あ、うん。意識はないけど痛そう。引きずられてる···犯罪者に同情する。
でも結果的に触らないで済むからいいのかな?
意識が戻った時、とても大変そうだけれど、犯罪者だから罰が必要なのかな?と考えながらシンジュはエメの後をついて行く。
途中妖精達がたくさん現れて、何故か睨みつけられたが、30分程度歩くとギルドマスターやライオス、フェルに隊長がいた。
何故か皆の顔が怖い···この場から離れたい。確実に怒られる予感がする。
1番先に声を上げたのはギルドマスターだった。
「おい、身体は大丈夫か?」
シンジュは予想と違い、心配する言葉に驚いたが、すぐに気を取り直して「心配ありがとう!大丈夫だった。」と答えた。
「ッ心配なんかしてねぇ。」
ギルドマスターは照れ隠しかな?とニヤニヤとシンジュが見ていると、
「ッチックソ。俺は何もやらかすなと言ったよな?」
とギルドマスターは、突然声を張り上げて怒りだした。
怒られることが想定済みだったシンジュは、「これが犯人」と言ってギルドマスターに突き出した。
するとシンジュの予想通り、シンジュなんて忘れてギルドマスター達は犯罪者を無理やり起こし拷問しようとしたところ、何故か犯罪者達は起き上がってすぐに身体を震えさせながら謝り始めたのだった。
「「ゴォメンナ、ザィィィ」」
·····
急にどうした??
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