前世の記憶さん。こんにちは。

満月

文字の大きさ
134 / 142

どうしてこうなった?

しおりを挟む
こんにちは。シンジュです。


妖精事件から1週間過ぎました。

あれから本当に大変でした。妖精とエメがどちらも激怒し、手がつけられなくなり、気が付いたらギルドマスターの部屋とシンジュの部屋が全壊し、リビングや隊長の部屋が半壊、無事だったのは客室とキッチン、エメの部屋に庭だけだった。
その後すぐに部屋を修繕したが、すぐにまた妖精に壊されての繰り返し···10回繰り返されたあたりからギルドマスターがブチギレてさらに収集がつかず···
業者は魔力を使って家を修繕するため疲労困憊。


シンジュも連日妖精をどうにかしようと食べ物やおもちゃで釣ったが失敗をし、フェルとライオスは妖精について情報収集したが見つからず、隊長とギルドマスターの弟たちも妖精と話し合いをしようとしたが逆に返り討ちに。

その結果、ギルドマスターの弟たちは毛が剃られてハゲ虎に。隊長は三つ編みおさげと全ての洋服がフリルとレース、追い打ちをかけるように色合いがピンクに···

うん、悲惨だよ。本当に······誰も笑えないし、突っ込めない。

結局ね、妖精王別名オベロンと言われる者と連絡が取れて先程話し合いが行われたところだ。
長い長い話し合いの末、全ての妖精達は妖精王オベロンに連れて行かれた。

妖精王は何と魔王の側近の1人で、フェル達と仲が良い魔族であるジャマルと同僚であり、ライバルだったらしい。

たまたまジャマルが来た時に、フェルがちらっと相談を持ちかけたことがきっかけで妖精王オベロンとの繋がりができた。

このままでは自分達の精神が崩壊しそうだったので、本当に良かった。

ちなみに妖精達はキツイ罰を受けることになった。

妖精達は本来過度なイタズラは禁止だそうだ。

それにもかかわらず、必要以上に危険にさらし、建物に損失を与えたということで罰せられることが決まった。

妖精王が訪れたときの妖精達の姿は見ものだったな。

全身震えて泣き出す者と嘘を付く者に分かれた···
結局妖精王にはすべてお見通しで、嘘をついた者は妖精から花や草に変えられるそうだ。どんまい。

本来妖精は嘘をつかない生き物だそうだ。嘘をつく=何かしらの欠陥や人々から悪い影響を受けて純粋な妖精から魔物になるそうだ。そんな妖精達がいると妖精界全体が危険に陥る可能性があり、早期発見早期対処が必要とのことだった。

ひとまず、花や草に変えて根性を直し、それでも無理なものは、一生涯他の妖精達の栄養分になるらしい···

妖精達のことはよく分からないが、妖精達で解決してほしいと心から思った。

まぁとりあえず今回無事に全てが解決してよかった。

これで平和が訪れると安心したのもつかの間、今度は妖精王オベロンが当たり前のようにリビングにいる。



どうしてこうなった?


妖精も嫌だけれど、妖精王も嫌だ。


早速食事にリクエストされた。


野菜しか食べないそうだ···面倒くさい。

それは私の食事ですよ?と···みんなに目で訴えかけたら目をそらされた。私が相手にするの??


誰が私と代わってください。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中

四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。

妹が聖女の再来と呼ばれているようです

田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。 「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」  どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。 それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。 戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。 更新は不定期です。

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです

もきち
ファンタジー
私は男に肩を抱かれ、真横で婚約破棄を言い渡す瞬間に立ち会っている。 この位置って…もしかして私ってヒロインの位置じゃない?え、やだやだ。だってこの場合のヒロインって最終的にはざまぁされるんでしょうぉぉぉぉぉ 知らない間にヒロインになっていたアリアナ・カビラ しがない男爵の末娘だったアリアナがなぜ?

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。

SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない? その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。 ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。 せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。 こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。

コンバット

サクラ近衛将監
ファンタジー
 藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。  ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。  忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。  担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。  その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。  その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。  かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。  この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。  しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。  この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。  一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。

処理中です...