6 / 48
第一章 最強の娘? いえいえ、娘が最強です
勇者アラキと聖女サラ
しおりを挟む
黒髪をオールバックにしたアラキという名の勇者を改めて見ると、細身の体格ながら、芯はしっかりとしており立ち姿を見るからに体幹はかなり優れているようだ。
木こりという職業柄、俺自身が薪割りなどで自然と体幹が鍛えられるからか、その辺はよくわかる。
しかし、このアラキという男はふらふらと体を揺らすしながら肩を切って大股の歩き方に只の輩にしか見えない。
周囲に睨みを効かす態度もいかがなものかと思っている内に早速、相手を捕まえる。
「あぁん? てめぇ、さっきから何ジロジロ見てんだよ」
勇者と思えない決定的な口の悪さ。誰彼構わず喧嘩腰であり、今も絡んでいる。
しかし、その相手はよりにもよって俺ではなく……。
「なんで熊のクセにこんな所にいるんだぁ? ほら、何とか言ってみろよ!」
熊五郎相手に怯むどころか「なんか言え!」と口に親指を突っ込み、口角を引っ張り上げて無理矢理口を開かせようとする。
困惑の視線で俺に「何とかしろ!」と強く訴えてくる熊五郎に、アラキの背後から我慢するように必死に合図を送ることしか出来ずにいた。
何せ、俺自身も突然熊相手に喧嘩を売る馬鹿がいるとは信じがたく、この時、かなり混乱していたのだ。
「やめるです!」
アラキを止めさせたのはアリステリアの一声であった。睨むように目尻を吊り上げたアリステリアが身を呈して熊五郎とアラキの間に割って入る。
「なんだ、てめぇ?」
「熊五郎はアリスちゃんの友達です。いじめちゃダメです」
ハッキリとした物言いでビシッとアラキを指差す。我が娘ながらなんとも凛々しい。
アラキが片眉を吊り上げ、真一文字だった口元をへの字に変え白い歯を剥き出し顔を歪ませると、怒りでかプルプルと体を震わせていた。
一触即発な雰囲気に流石にまずいと俺が踏み込むとアラキがアリステリアから視線を外して再び熊五郎を睨み付ける。
「本当にこのガキの友達か、てめぇ?」
熊五郎は人の言葉を理解している節はある。しかし、初対面相手には無理だろうーーそう思っていたのだが雰囲気を察してか熊五郎は何度も頷く。
熊五郎との付き合いは俺の方が長いのに、あっさり追い抜かれた気分になり、少し物悲しさを覚える。
「そうか、そいつはすまなかった」
アラキは熊五郎に対して背筋を伸ばして頭を下げると、今度はアリステリアに対しても同様に侘びた。
一連の出来事を見守っていたアラキの連れの女性の元に俺はにじり寄り、こっそりと尋ねてみた。
「あいつ、もしかしていい人なのか?」
「ええ。口も悪いし、喧嘩腰だし、目付きも悪いし、馬鹿だけど根はいいやつよ」
腐っても勇者というわけか。そんな事を考えていると振り返ったアラキと俺は目が合う。睨み付けるようにつり上がった目付きに、考えていた事が読まれてしまったかと、つい、目を逸らしてしまった。
「おめぇがあのガキの親か?」
「そうだが」
「侘びによぉ、あいつらに何か奢ってやりてぇんだが構わねぇよなぁ?」
注意でもされるのかと警戒していたがアラキからの意外な提案に、ついつい頷いてしまう。
勝手に買い与えずに、親である俺に断ってくる辺り礼儀も正しいようで、本当に目付きと口の悪さでつくづく損をしている勇者だ。
「おらぁ! 何でも買ってやるからよぉ、好きな店探してきなぁ!」
「本当です? 熊五郎、行くです!!」
さっきまで怒っていたアリステリアの表情は一変して、熊五郎の背に乗ると人の輪を蹴散らす勢いで露店を見て回り始めた。
「すまねぇな。用心棒として村に熊が出たとあっちゃあ、ほっとけないからなぁ!」
アリステリアを見失わないように見ていた俺の肩を叩きアラキが謝って来る。
「一応、村長の許可は取っているから」
「はっ! なんだぁ? それじゃ俺の骨折り損じゃねぇか!! 早く言えよな」
アラキは大げさに腕を広げ、声を大にする。それはまるで周囲の人達に熊五郎は安全だと訴えているようであった。
「何言ってるのよ、あんたが勝手に暴走したんでしょ!」
「けっ!!」
女性に窘められふて腐れたアラキがアリステリアのあとを追うと俺と連れの女性も並んで歩き、そのあとを追いかけるのであった。
「私はサラ。一応、聖女という事になっているわ。で、この極悪人面がアラキ。一応、勇者よ」
アラキの連れである黒の地味な修道服を身に纏った女性から自己紹介を受ける。
サラは淡い碧い瞳が特徴の綺麗な顔をした女性であり、黒のベールから覗く金色の長い髪は夕日に照らされてキラキラと輝いている。
何より万人受けするであろう綺麗な顔立ちは、まさに聖女と呼ぶのに相応しい。
俺がもう少し若く独身であれば一目惚れもあったかもしれない。
「俺はタツロウだ。よろしく」
二人に握手を求めるとサラは白魚のような細い指をした手で受けてくれたが、アラキは「けっ!」と悪態をついて、両手をズボンのポケットにしまった。
「もう! アラキったら! ごめんなさい、昔っからこうなのよ」
少し背丈の低いサラは俺に向かって上目遣いで何度も謝って来る。
「気にしてないから大丈夫」
平静を装うが内心、少しドキドキとしてしまった。
地味な黒い修道服に包まれた二つの胸が前屈みになることで大きく揺れたのだ。
神秘的な修道服というのが、これまた俺の中の背徳感をくすぐるのだから仕方がない。
「しかし、勇者がこんな辺境の村にいるとは思わなかった」
あまりジロジロと見るものではなく、誤魔化すように視線を逸らして話題を変えるが見抜かれたのか、サラはクスッといたずらっぽい笑みを浮かべる。
「はっ! 勇者って言っても魔王がいなきゃ只の人だ! 用心棒のような事でもして働かねぇとな」
態度はともかく人としての姿勢は意外に真っ直ぐである。
「そうそう。所詮、勇者も聖女も只の”役割“に過ぎないもの」
俺はアラキの“魔王がいない”と言う言葉が引っ掛かった。
アラキは確かにそう言った。
しかし、俺を襲って来たカルヴァンという怪鳥は青の魔王に命じられてやって来たと言っていた。
もしかしたら、魔王という存在は人々に知れ渡っていないのかもしれない。
「ったくよぉ! 最近、魔物が出てきて困っていると言ってたからサーシャなんて遠くの村にまで来たのによぉ! 魔物なんて昨夜、空から降って来た一匹だけじゃねぇか!」
昨夜。
空から降って来る魔物。
気にぬるワードに苦笑いを浮かべてしまう。
きっと俺の思い過ごしだろう。
偶々昨夜アリステリアが投げ飛ばした魔物が、偶々サーシャ村の方向に飛んで行ったが、偶々壁を越えて魔物が入って来るなんてそうそう無いはずだ。
「でも驚いたわよ。いきなり羽の無い魔物が壁を越えて落ちてくるんだもの」
いやいやいや、きっと違う魔物だ。そうに違いない。俺は若干冷や汗を掻きながら違うと自らに言い聞かせる。
「おじさーん、これがいいですー!!」
俺の心も知らないで、アリステリアは呑気にアラキを呼ぶ。
「俺はまだおじさんって歳じゃねぇよ! まだ、二十一だ!」
文句を言いながらもポケットに手を突っ込んだまま大股でアラキは俺達を置いてアリステリアの元に向かうのであった。
木こりという職業柄、俺自身が薪割りなどで自然と体幹が鍛えられるからか、その辺はよくわかる。
しかし、このアラキという男はふらふらと体を揺らすしながら肩を切って大股の歩き方に只の輩にしか見えない。
周囲に睨みを効かす態度もいかがなものかと思っている内に早速、相手を捕まえる。
「あぁん? てめぇ、さっきから何ジロジロ見てんだよ」
勇者と思えない決定的な口の悪さ。誰彼構わず喧嘩腰であり、今も絡んでいる。
しかし、その相手はよりにもよって俺ではなく……。
「なんで熊のクセにこんな所にいるんだぁ? ほら、何とか言ってみろよ!」
熊五郎相手に怯むどころか「なんか言え!」と口に親指を突っ込み、口角を引っ張り上げて無理矢理口を開かせようとする。
困惑の視線で俺に「何とかしろ!」と強く訴えてくる熊五郎に、アラキの背後から我慢するように必死に合図を送ることしか出来ずにいた。
何せ、俺自身も突然熊相手に喧嘩を売る馬鹿がいるとは信じがたく、この時、かなり混乱していたのだ。
「やめるです!」
アラキを止めさせたのはアリステリアの一声であった。睨むように目尻を吊り上げたアリステリアが身を呈して熊五郎とアラキの間に割って入る。
「なんだ、てめぇ?」
「熊五郎はアリスちゃんの友達です。いじめちゃダメです」
ハッキリとした物言いでビシッとアラキを指差す。我が娘ながらなんとも凛々しい。
アラキが片眉を吊り上げ、真一文字だった口元をへの字に変え白い歯を剥き出し顔を歪ませると、怒りでかプルプルと体を震わせていた。
一触即発な雰囲気に流石にまずいと俺が踏み込むとアラキがアリステリアから視線を外して再び熊五郎を睨み付ける。
「本当にこのガキの友達か、てめぇ?」
熊五郎は人の言葉を理解している節はある。しかし、初対面相手には無理だろうーーそう思っていたのだが雰囲気を察してか熊五郎は何度も頷く。
熊五郎との付き合いは俺の方が長いのに、あっさり追い抜かれた気分になり、少し物悲しさを覚える。
「そうか、そいつはすまなかった」
アラキは熊五郎に対して背筋を伸ばして頭を下げると、今度はアリステリアに対しても同様に侘びた。
一連の出来事を見守っていたアラキの連れの女性の元に俺はにじり寄り、こっそりと尋ねてみた。
「あいつ、もしかしていい人なのか?」
「ええ。口も悪いし、喧嘩腰だし、目付きも悪いし、馬鹿だけど根はいいやつよ」
腐っても勇者というわけか。そんな事を考えていると振り返ったアラキと俺は目が合う。睨み付けるようにつり上がった目付きに、考えていた事が読まれてしまったかと、つい、目を逸らしてしまった。
「おめぇがあのガキの親か?」
「そうだが」
「侘びによぉ、あいつらに何か奢ってやりてぇんだが構わねぇよなぁ?」
注意でもされるのかと警戒していたがアラキからの意外な提案に、ついつい頷いてしまう。
勝手に買い与えずに、親である俺に断ってくる辺り礼儀も正しいようで、本当に目付きと口の悪さでつくづく損をしている勇者だ。
「おらぁ! 何でも買ってやるからよぉ、好きな店探してきなぁ!」
「本当です? 熊五郎、行くです!!」
さっきまで怒っていたアリステリアの表情は一変して、熊五郎の背に乗ると人の輪を蹴散らす勢いで露店を見て回り始めた。
「すまねぇな。用心棒として村に熊が出たとあっちゃあ、ほっとけないからなぁ!」
アリステリアを見失わないように見ていた俺の肩を叩きアラキが謝って来る。
「一応、村長の許可は取っているから」
「はっ! なんだぁ? それじゃ俺の骨折り損じゃねぇか!! 早く言えよな」
アラキは大げさに腕を広げ、声を大にする。それはまるで周囲の人達に熊五郎は安全だと訴えているようであった。
「何言ってるのよ、あんたが勝手に暴走したんでしょ!」
「けっ!!」
女性に窘められふて腐れたアラキがアリステリアのあとを追うと俺と連れの女性も並んで歩き、そのあとを追いかけるのであった。
「私はサラ。一応、聖女という事になっているわ。で、この極悪人面がアラキ。一応、勇者よ」
アラキの連れである黒の地味な修道服を身に纏った女性から自己紹介を受ける。
サラは淡い碧い瞳が特徴の綺麗な顔をした女性であり、黒のベールから覗く金色の長い髪は夕日に照らされてキラキラと輝いている。
何より万人受けするであろう綺麗な顔立ちは、まさに聖女と呼ぶのに相応しい。
俺がもう少し若く独身であれば一目惚れもあったかもしれない。
「俺はタツロウだ。よろしく」
二人に握手を求めるとサラは白魚のような細い指をした手で受けてくれたが、アラキは「けっ!」と悪態をついて、両手をズボンのポケットにしまった。
「もう! アラキったら! ごめんなさい、昔っからこうなのよ」
少し背丈の低いサラは俺に向かって上目遣いで何度も謝って来る。
「気にしてないから大丈夫」
平静を装うが内心、少しドキドキとしてしまった。
地味な黒い修道服に包まれた二つの胸が前屈みになることで大きく揺れたのだ。
神秘的な修道服というのが、これまた俺の中の背徳感をくすぐるのだから仕方がない。
「しかし、勇者がこんな辺境の村にいるとは思わなかった」
あまりジロジロと見るものではなく、誤魔化すように視線を逸らして話題を変えるが見抜かれたのか、サラはクスッといたずらっぽい笑みを浮かべる。
「はっ! 勇者って言っても魔王がいなきゃ只の人だ! 用心棒のような事でもして働かねぇとな」
態度はともかく人としての姿勢は意外に真っ直ぐである。
「そうそう。所詮、勇者も聖女も只の”役割“に過ぎないもの」
俺はアラキの“魔王がいない”と言う言葉が引っ掛かった。
アラキは確かにそう言った。
しかし、俺を襲って来たカルヴァンという怪鳥は青の魔王に命じられてやって来たと言っていた。
もしかしたら、魔王という存在は人々に知れ渡っていないのかもしれない。
「ったくよぉ! 最近、魔物が出てきて困っていると言ってたからサーシャなんて遠くの村にまで来たのによぉ! 魔物なんて昨夜、空から降って来た一匹だけじゃねぇか!」
昨夜。
空から降って来る魔物。
気にぬるワードに苦笑いを浮かべてしまう。
きっと俺の思い過ごしだろう。
偶々昨夜アリステリアが投げ飛ばした魔物が、偶々サーシャ村の方向に飛んで行ったが、偶々壁を越えて魔物が入って来るなんてそうそう無いはずだ。
「でも驚いたわよ。いきなり羽の無い魔物が壁を越えて落ちてくるんだもの」
いやいやいや、きっと違う魔物だ。そうに違いない。俺は若干冷や汗を掻きながら違うと自らに言い聞かせる。
「おじさーん、これがいいですー!!」
俺の心も知らないで、アリステリアは呑気にアラキを呼ぶ。
「俺はまだおじさんって歳じゃねぇよ! まだ、二十一だ!」
文句を言いながらもポケットに手を突っ込んだまま大股でアラキは俺達を置いてアリステリアの元に向かうのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
【完結】悪役令嬢ですが、断罪した側が先に壊れました
あめとおと
恋愛
三日後、私は断罪される。
そう理解したうえで、悪役令嬢アリアンナは今日も王国のために働いていた。
平民出身のヒロインの「善意」、
王太子の「優しさ」、
そしてそれらが生み出す無数の歪み。
感情論で壊されていく現実を、誰にも知られず修正してきたのは――“悪役”と呼ばれる彼女だった。
やがて訪れる断罪。婚約破棄。国外追放。
それでも彼女は泣かず、縋らず、弁明もしない。
なぜなら、間違っていたつもりは一度もないから。
これは、
「断罪される側」が最後まで正しかった物語。
そして、悪役令嬢が舞台を降りた“その後”に始まる、静かで確かな人生の物語。
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる