23 / 48
第二章 最強娘の学園生活
入学初日からやらかしちゃったです
しおりを挟む
今日はアリスちゃんの入学初日とあって、パパに手を繋がれてマリアナ学園に向かったのです。
アリスちゃんとしては、熊五郎も連れて行きたかったのですが、パパに「ダメ」って言われちゃったです。
熊五郎も熊五郎で学園が「アリスちゃんのような子供がたくさんいるところ」と説明したら、「少しくらい食べていいのか?」と言うので「ダメ」って言ったら「じゃあめんどうだから行かん」って言うんです。
本当、我が儘です。
昨日の夜にパパから色々言われたです。
「本気がどうのこうの」とか「怪我させちゃどうのこうの」って。
でも楽しみ過ぎて朝になったら忘れちゃったです。
背中に背負ったピンクの小さなリュックにはリリカちゃんから貰った羽ペンとインクを詰め込んであるです。これでいっぱい文字を勉強するのも楽しみです。
「あれ、アリス。その人形持って来たのか?」
パパはアリスちゃんのリュックに入ったパパ特製の猫の人形を指差して来たです。
「ダメですか?」
「そうだね。学校は勉強するところだから、人形は駄目だよ」
ちょっと残念ですが、パパに人形を渡して持って帰って貰うことにするです。
パパは、この人形を見るたびに「呪われそうだな」っていつも言うのですが、アリスちゃんにはよく分かんないです。
「い、え…………ま、す」
「『家を建てます』だな」
「ざ……か、や、き……べ」
「『雑貨屋キュウベェ』だな」
パパは、道すがら看板を見てアリスちゃんの読めない文字を教えてくれます。
でもやっぱりパパに褒められたいので、アリスちゃんが読める看板を探しちゃいます。
「パパ、あれは読めるです! 『おっパブ』って書いてあるです!!」
パパはアリスちゃんを抱えて急に走り出したのです。合っていたのかパパに聞きますが、結局『おっパブ』なのか、あの看板が何なのか教えてくれないのです。
学園に到着するとルナ先生が迎えてくれましたです。
パパから「手を出しちゃいけないよ」と言われました。
そうです、昨日の夜にパパに言われた事を思い出したのです。
「嫌な事があっても手を出さず我慢しなさい」って。どうしてアリスちゃんだけが……そう思いましたが、他の子はアリスちゃんほど強くないそうです。
弱いものイジメになるそうなので、アリスちゃんは「ハイっ!!」って元気に返事したです。
アリスちゃんの手がパパからルナ先生に移った途端、急に悲しくなり思わずパパのズボンを掴み「いっちゃやだです」って言ってしまったです。
パパがちょっと困った顔をしちゃったので、すぐ放したですが。
「教室に入ったら自己紹介してね」
ルナ先生に連れられて教室に向かうまで、アリスちゃんの胸はドキドキしっぱなしです。
今からでも手を振り切って、パパの元に駆け出したいところです。
「ここで、待っててね」
ざわざわと声がする扉の前にアリスちゃんを立たせてルナ先生は教室の中に入っていきます。
「はい、皆、静かに! 今日は新しいお友達を紹介します。どうぞ入って来て」
何故かアリスちゃん、一歩も動けません。それどころか手が震えています。
重くなった足を力を込めてやっと踏み出すのですが、扉を開いて中に入る時には体は硬くなり、頭の中は真っ白に。
「ぷぷ……っ、なんだ、あいつ手と足が一緒に出てるぜ」
そんな言葉が耳に入って来るのですが、すぐに反対側の耳から通り抜けるのです。
緊張というらしいのですが、初めての経験なのでアリスちゃんにはどうすることも出来ませんです。
「あ、あ、ああああアリス、ちゃんです!」
辛うじて声は出せましたが、誰かの「アリス・チャン?」という声がして、アリスちゃんは顔が熱くなってしまったです。
生まれて初めて感じる感情に戸惑ってしまいます。これが“恥ずかしい”というのは後で知ったので、今はただただ肩が震えてしまいます。
「アリステリアちゃんよ。ほら、そこに座ってね」
ルナ先生は自分の目の前の机と椅子を指差します。「はい……」と小さな声で返事するのがやっとでした。
「えーっと、皆に話があります! ほら、そこ静かに! アリステリアちゃんですが彼女の役割は“最強娘”というものです! それにより感情が昂ると力が制御出来なくなります。変なちょっかいをかけると自分に返って来ると思ってください! 怪我しますよ!!」
ルナ先生の言葉にアリスちゃんの背中には何かがチクチクと突き刺さります。
「えーただの迷惑じゃんかぁ」
「どうして私たちのクラスなのぉ?」
ひそひそとそんな声も聞こえてきて、もう今すぐにでも帰りたいです。
でもパパは我慢しろというので、アリスちゃんは頑張ります。
ルナ先生が居なくなり、一時間目が始まるまでの間、クラスの子達はアリスちゃんにちょっかいをかけようとしたり、それをふざけながら止めようとしたりと好奇の視線に見られ、他の子の顔が見れないです。
「さっさと座れぇ!」
今度はルナ先生とは違い男の先生が教室に入って来たです。
ルナ先生じゃなくてホッとしたのが分かります。
「あんた、何考えてんだぁ!!」
突然廊下の外から聞き覚えのある声が響いて来たのです。教室の子供達もアリスちゃん自身も驚きました。
それは、パパの声だったのです。
「確かに、アリスの役割のこともあり他の子に怪我させないように目をかけてくれとは言った! しかし、あれでは腫れ物に触るなと言っているのと同じじゃないか!!」
廊下に野次馬が集まり、アリスちゃんも気になってしまい廊下に出たのです。そこにはルナ先生に詰め寄るパパがいたのです。
「うちの子は役割以外、普通の子だ! あれでは心が傷つくとは思わないのか!」
「すいません! そんなつもりではなく他の子に警告を……」
「警告ってなんだ!? アリスは危険人物か何かか!! ふざけるな!」
初めて見る怒鳴るパパに、自然と走り出していました。
「パパ! もういいよ! アリスちゃんが我慢すればいいだけです!」
「アリス……。違う、そうじゃない。我慢するというのは、あくまで手を出さないという意味だ。心まで我慢することは無いんだよ」
難しいことはわからないです。でもパパが優しいのはわかったのです。アリスちゃんは思わず泣きながらパパに抱きつきました。
その間、ルナ先生はパパに向かって「すいません、すいません」と何度も頭を下げていました。
「ルナ先生。謝る相手がちがうのでは?」
いつの間にかパパとルナ先生の間に丸いマルイ学園長が割って入っていました。
「アリステリアちゃん、ごめんなさい。先生の言い方が間違っていたわ」
しゃがみこみルナ先生が謝って来たのですが、この時アリスちゃんはパパと帰りたい想いで一杯で何も頭に入って来ませんでした。
「学園長さん。今日はアリスを連れて帰ります。明日、アリスを他の生徒が舐めないように手段を取るので。アリスの席を一番後ろにして横を空けるようにしておいてください。いいですね!」
「わかりました。今回は完全に此方の不手際です。申し訳ありません」
こうして初日から早退とやらかしちゃったのです。
後から聞いた話だとパパはアリスちゃんが心配で、帰ったふりをしていたそうなのです。
この日の夜、アリスちゃんはパパに一杯甘えちゃいました。
アリスちゃんとしては、熊五郎も連れて行きたかったのですが、パパに「ダメ」って言われちゃったです。
熊五郎も熊五郎で学園が「アリスちゃんのような子供がたくさんいるところ」と説明したら、「少しくらい食べていいのか?」と言うので「ダメ」って言ったら「じゃあめんどうだから行かん」って言うんです。
本当、我が儘です。
昨日の夜にパパから色々言われたです。
「本気がどうのこうの」とか「怪我させちゃどうのこうの」って。
でも楽しみ過ぎて朝になったら忘れちゃったです。
背中に背負ったピンクの小さなリュックにはリリカちゃんから貰った羽ペンとインクを詰め込んであるです。これでいっぱい文字を勉強するのも楽しみです。
「あれ、アリス。その人形持って来たのか?」
パパはアリスちゃんのリュックに入ったパパ特製の猫の人形を指差して来たです。
「ダメですか?」
「そうだね。学校は勉強するところだから、人形は駄目だよ」
ちょっと残念ですが、パパに人形を渡して持って帰って貰うことにするです。
パパは、この人形を見るたびに「呪われそうだな」っていつも言うのですが、アリスちゃんにはよく分かんないです。
「い、え…………ま、す」
「『家を建てます』だな」
「ざ……か、や、き……べ」
「『雑貨屋キュウベェ』だな」
パパは、道すがら看板を見てアリスちゃんの読めない文字を教えてくれます。
でもやっぱりパパに褒められたいので、アリスちゃんが読める看板を探しちゃいます。
「パパ、あれは読めるです! 『おっパブ』って書いてあるです!!」
パパはアリスちゃんを抱えて急に走り出したのです。合っていたのかパパに聞きますが、結局『おっパブ』なのか、あの看板が何なのか教えてくれないのです。
学園に到着するとルナ先生が迎えてくれましたです。
パパから「手を出しちゃいけないよ」と言われました。
そうです、昨日の夜にパパに言われた事を思い出したのです。
「嫌な事があっても手を出さず我慢しなさい」って。どうしてアリスちゃんだけが……そう思いましたが、他の子はアリスちゃんほど強くないそうです。
弱いものイジメになるそうなので、アリスちゃんは「ハイっ!!」って元気に返事したです。
アリスちゃんの手がパパからルナ先生に移った途端、急に悲しくなり思わずパパのズボンを掴み「いっちゃやだです」って言ってしまったです。
パパがちょっと困った顔をしちゃったので、すぐ放したですが。
「教室に入ったら自己紹介してね」
ルナ先生に連れられて教室に向かうまで、アリスちゃんの胸はドキドキしっぱなしです。
今からでも手を振り切って、パパの元に駆け出したいところです。
「ここで、待っててね」
ざわざわと声がする扉の前にアリスちゃんを立たせてルナ先生は教室の中に入っていきます。
「はい、皆、静かに! 今日は新しいお友達を紹介します。どうぞ入って来て」
何故かアリスちゃん、一歩も動けません。それどころか手が震えています。
重くなった足を力を込めてやっと踏み出すのですが、扉を開いて中に入る時には体は硬くなり、頭の中は真っ白に。
「ぷぷ……っ、なんだ、あいつ手と足が一緒に出てるぜ」
そんな言葉が耳に入って来るのですが、すぐに反対側の耳から通り抜けるのです。
緊張というらしいのですが、初めての経験なのでアリスちゃんにはどうすることも出来ませんです。
「あ、あ、ああああアリス、ちゃんです!」
辛うじて声は出せましたが、誰かの「アリス・チャン?」という声がして、アリスちゃんは顔が熱くなってしまったです。
生まれて初めて感じる感情に戸惑ってしまいます。これが“恥ずかしい”というのは後で知ったので、今はただただ肩が震えてしまいます。
「アリステリアちゃんよ。ほら、そこに座ってね」
ルナ先生は自分の目の前の机と椅子を指差します。「はい……」と小さな声で返事するのがやっとでした。
「えーっと、皆に話があります! ほら、そこ静かに! アリステリアちゃんですが彼女の役割は“最強娘”というものです! それにより感情が昂ると力が制御出来なくなります。変なちょっかいをかけると自分に返って来ると思ってください! 怪我しますよ!!」
ルナ先生の言葉にアリスちゃんの背中には何かがチクチクと突き刺さります。
「えーただの迷惑じゃんかぁ」
「どうして私たちのクラスなのぉ?」
ひそひそとそんな声も聞こえてきて、もう今すぐにでも帰りたいです。
でもパパは我慢しろというので、アリスちゃんは頑張ります。
ルナ先生が居なくなり、一時間目が始まるまでの間、クラスの子達はアリスちゃんにちょっかいをかけようとしたり、それをふざけながら止めようとしたりと好奇の視線に見られ、他の子の顔が見れないです。
「さっさと座れぇ!」
今度はルナ先生とは違い男の先生が教室に入って来たです。
ルナ先生じゃなくてホッとしたのが分かります。
「あんた、何考えてんだぁ!!」
突然廊下の外から聞き覚えのある声が響いて来たのです。教室の子供達もアリスちゃん自身も驚きました。
それは、パパの声だったのです。
「確かに、アリスの役割のこともあり他の子に怪我させないように目をかけてくれとは言った! しかし、あれでは腫れ物に触るなと言っているのと同じじゃないか!!」
廊下に野次馬が集まり、アリスちゃんも気になってしまい廊下に出たのです。そこにはルナ先生に詰め寄るパパがいたのです。
「うちの子は役割以外、普通の子だ! あれでは心が傷つくとは思わないのか!」
「すいません! そんなつもりではなく他の子に警告を……」
「警告ってなんだ!? アリスは危険人物か何かか!! ふざけるな!」
初めて見る怒鳴るパパに、自然と走り出していました。
「パパ! もういいよ! アリスちゃんが我慢すればいいだけです!」
「アリス……。違う、そうじゃない。我慢するというのは、あくまで手を出さないという意味だ。心まで我慢することは無いんだよ」
難しいことはわからないです。でもパパが優しいのはわかったのです。アリスちゃんは思わず泣きながらパパに抱きつきました。
その間、ルナ先生はパパに向かって「すいません、すいません」と何度も頭を下げていました。
「ルナ先生。謝る相手がちがうのでは?」
いつの間にかパパとルナ先生の間に丸いマルイ学園長が割って入っていました。
「アリステリアちゃん、ごめんなさい。先生の言い方が間違っていたわ」
しゃがみこみルナ先生が謝って来たのですが、この時アリスちゃんはパパと帰りたい想いで一杯で何も頭に入って来ませんでした。
「学園長さん。今日はアリスを連れて帰ります。明日、アリスを他の生徒が舐めないように手段を取るので。アリスの席を一番後ろにして横を空けるようにしておいてください。いいですね!」
「わかりました。今回は完全に此方の不手際です。申し訳ありません」
こうして初日から早退とやらかしちゃったのです。
後から聞いた話だとパパはアリスちゃんが心配で、帰ったふりをしていたそうなのです。
この日の夜、アリスちゃんはパパに一杯甘えちゃいました。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
【完結】悪役令嬢ですが、断罪した側が先に壊れました
あめとおと
恋愛
三日後、私は断罪される。
そう理解したうえで、悪役令嬢アリアンナは今日も王国のために働いていた。
平民出身のヒロインの「善意」、
王太子の「優しさ」、
そしてそれらが生み出す無数の歪み。
感情論で壊されていく現実を、誰にも知られず修正してきたのは――“悪役”と呼ばれる彼女だった。
やがて訪れる断罪。婚約破棄。国外追放。
それでも彼女は泣かず、縋らず、弁明もしない。
なぜなら、間違っていたつもりは一度もないから。
これは、
「断罪される側」が最後まで正しかった物語。
そして、悪役令嬢が舞台を降りた“その後”に始まる、静かで確かな人生の物語。
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる