35 / 48
第二章 最強娘の学園生活
新しい魔王の気配
しおりを挟む
現在、“賢者の卵”であるイシューは、表向きはサラの父親であるバルムンクの庇護に置かれているが、現状サラが領地を取り仕切っているのもあって、イシューは積極的にサラの手伝いをしていた。
未だに騙されたと言って聞かない富裕層側の対応に追われているサラに代わり、イシューが中心に復興を取り仕切り、テレーヌ市内を動き回っている為に、なかなか捕まえる事が叶わなかったが、アラキから北門で捕まえたとの連絡があり、急いで向かう。
「あ、タツロウさんまで」
アラキと一旦合流した後、イシューの元に二人で向かうと、大人達に交じりながらも堂々と指示を出すイシューに、流石賢者だと感心してしまう。
忙しいイシューには、少ししか時間を作って貰えなかったがそれでも聞きたい事は、簡潔にだが話が出来た。
「魔王が役割ですか……。あり得ない事ではないかもしれませんが、結構大変な意味を指し示すことになるかも」
イシューが言うには”魔王“という役割があるならば、その配下である魔物にもそれぞれ何らかの役割があるのでは、との解釈をしたようだった。
「そうなるとその『世界の均衡を保つ』という意味が肝です!」
イシューはメガネをクイッと上げ直した後、ビシッと人差し指をこちらに向けながらニヤリと小生意気な笑みを見せた。
「いいですか。この世界、魔物の力は強いですが、正直力の均衡でとなると人間の方が数が多く優勢です。つまり、世界の均衡を保つには人間の数を減らさなければならない、となるのです! つまり、それこそが魔王の役割の意味となるのです」
「じゃあ、勇者である俺はどうすんだ? あ? 魔王倒しちまったら均衡崩れんじゃねぇか? 倒さないのは勇者って役割の意味が無くなるしよ」
アラキの言い分もわかる。アラキから勇者というアイデンティティーがなければ、見た目チンピラが残るだけだもの。
なんて事を考えながらアラキと目が合うと、何故か睨まれてしまった。
「タツロウさんやアラキさんからの話を統合すると、魔王ってのは四人居るのですよね。僕が考えるに、魔王が四人というのは供給過多なのではないのでしょうか? つまり、均衡が崩れてしまい、本来の魔王の役割を成していないと」
「「なるほど」」
俺とアラキは同時に納得してしまった。
「だから勇者という役割もアラキ一人じゃないということか」
他国への流出を恐れるほど珍しい役割ではあるが、過去に何度も現れており、現在もアラキ以外にもいるのかもしれない。
「魔王が複数いるのも保険であり、勇者が複数いるのも保険というわけだ。何かめんどくさい仕組みだなぁ」
まるで誰かが世界という天秤の両方の秤に魔王や勇者を乗せて遊んでわざと釣り合わないようにしているように俺は感じていた。
「もしかしたらですよ、タツロウさんやアリステリアちゃんは、その中でも例外的な存在なのかもしれません。それが青の魔王の言葉『世界に迷惑』という事を指しているのかも」
アリステリアは分かる気がするが、何故そこに俺も入るのか。確かにピート戦の時は不思議と力が湧いたけど、それでもアリステリアに比べると見劣りしてしまう。
完璧な答えなど誰にも分かるはずもなく、俺はリディルの事でモヤモヤとしながらもアリステリアとの生活の見直しをする時が来たのではとまで、考えていた。
俺とアリステリアが現在住まうテレーヌ市は、サラの父親であるバルムンクが治める領地にある一番の大きさを誇る街である。
更にその北にはこの国での所謂、首都にあたる都市がある。
それが王都ミラージュ。
バルムンクの兄、つまりサラの伯父にあたる人が統治しているというので驚きだった。
「じゃあ、サラって只の領主の娘じゃなくて、王族かよ!?」
アラキから初めて聴かされた時は驚いたが、説明をちゃんと受けると少し闇というか、実に複雑な環境だった。
まずサラの伯父の役割は”王族“。つまりこの国の王様にあたるのだが、彼の弟であるバルムンクの役割は”人間長・上“。
王族ではない役割以外は、その後を継げないらしい。
問題はここからで、まずバルムンクの一人娘であるサラの役割は”聖女“。
そして、バルムンクの兄でありサラの伯父である王様に子供は全部で五人おり、その中に”王族“の役割を持つ者は居ないらしい。
つまり、何処か他所から”王族“の役割を持つ者を養子として迎え入れなければならない。
何故、こんな話になったかというと、実はサラに縁談が持ち上がったのだ。その相手というのが他所からやって来た”王族“の役割を持つ者という訳だ。
バルムンクもバルムンクの兄である現王も、その血を絶やしたくないとの想いなのだろう。
まぁ、サラの事である。そんな想いなど知るかと大激怒をしながら俺の家に転がり込んで来たのだ。
「全く、反省してないじゃない! あの馬鹿親父!」
「まぁ、まぁ。話を聞くところじゃ、今回は伯父さんが大元の原因だろ?」
「サラお姉ちゃん、お姫様になるですかー?」
アリステリアはその黒い瞳をキラキラと輝かせる。いくら強くてもそこは女の子、お姫様願望というのは当然あるのだろう。
後で、お姫様ごっこでもしてやったら喜ぶかもしれない。
「けっ! お姫様って歳じゃもうねぇだろぅが? そもそも性格からして無理があるっての! わーっはっはっは!!」
サラに同行してきたアラキがいつものように悪態ついて笑う。俺は決してアラキの意見に同意する素振りもなく、アラキの背後から目を逸らした。
「んだとっ! もっかい言ってみろ、このヤロー! しゃーっ!!」
サラは顎をしゃくれながらアラキに関節を極める。いつもの見慣れた光景に、それほどサラも深刻そうでは無さそうで、俺はまた厄介ごとを頼まれるのではとヒヤヒヤしていたが、少し安堵した。
「それで? 暫く泊めてって言うなら、隣のネネカさんにでも頼めよ。二つ返事で引き受けてくれるだろうよ」
「そうじゃないわよ。実はね……」
サラの話によると、ちょうど一月前辺りから王都ミラージュで行方不明者が複数出るようになっていたらしい。
拐われた人達に共通点は無く、まさしく老若男女。
「まさか、そいつらを俺に探せと?」
「まさか? 手伝って貰いたいだけよ。それにチョーっと私でも捨て置けない人が拐われちゃったのよね。その人って言うのが……」
所謂、次期王様。先ほどの話にも出たサラの縁談相手という訳だ。
「まあ、サラやアラキにはお世話になっているし」
「アリスちゃんも手伝うですー! そしてサラお姉ちゃんをお姫様にするですーっ!」
アリステリアもやる気満々であるが、肝心のサラが今一つ乗り気では無さそうで。
「実はね。未だ箝口令を敷いているから大きな声では言えないのだけど、犯人から声明文が届いているのよ」
サラの話を聞く内に、俺の口は徐々に開いて固まってしまう。
次期王様が拐われた翌日の事、ミラージュに以前拐われた男がフラフラと姿を見せた。
衰弱はしているものの、特に目立つような傷は無かった。
当然、サラの伯父の周りの人物はその男から犯人の事を聞き出そうとする。次期王様を拐った犯人と同一人物の可能性が高かった為だ。
暫くは男は、犯人の事を頑なに言わずにいた。が、とうとう犯人の名前を口に出した、その瞬間──男は、周囲を巻き込んで爆発した。
最後の最後で出た名前が『黄の魔王』だった。
未だに騙されたと言って聞かない富裕層側の対応に追われているサラに代わり、イシューが中心に復興を取り仕切り、テレーヌ市内を動き回っている為に、なかなか捕まえる事が叶わなかったが、アラキから北門で捕まえたとの連絡があり、急いで向かう。
「あ、タツロウさんまで」
アラキと一旦合流した後、イシューの元に二人で向かうと、大人達に交じりながらも堂々と指示を出すイシューに、流石賢者だと感心してしまう。
忙しいイシューには、少ししか時間を作って貰えなかったがそれでも聞きたい事は、簡潔にだが話が出来た。
「魔王が役割ですか……。あり得ない事ではないかもしれませんが、結構大変な意味を指し示すことになるかも」
イシューが言うには”魔王“という役割があるならば、その配下である魔物にもそれぞれ何らかの役割があるのでは、との解釈をしたようだった。
「そうなるとその『世界の均衡を保つ』という意味が肝です!」
イシューはメガネをクイッと上げ直した後、ビシッと人差し指をこちらに向けながらニヤリと小生意気な笑みを見せた。
「いいですか。この世界、魔物の力は強いですが、正直力の均衡でとなると人間の方が数が多く優勢です。つまり、世界の均衡を保つには人間の数を減らさなければならない、となるのです! つまり、それこそが魔王の役割の意味となるのです」
「じゃあ、勇者である俺はどうすんだ? あ? 魔王倒しちまったら均衡崩れんじゃねぇか? 倒さないのは勇者って役割の意味が無くなるしよ」
アラキの言い分もわかる。アラキから勇者というアイデンティティーがなければ、見た目チンピラが残るだけだもの。
なんて事を考えながらアラキと目が合うと、何故か睨まれてしまった。
「タツロウさんやアラキさんからの話を統合すると、魔王ってのは四人居るのですよね。僕が考えるに、魔王が四人というのは供給過多なのではないのでしょうか? つまり、均衡が崩れてしまい、本来の魔王の役割を成していないと」
「「なるほど」」
俺とアラキは同時に納得してしまった。
「だから勇者という役割もアラキ一人じゃないということか」
他国への流出を恐れるほど珍しい役割ではあるが、過去に何度も現れており、現在もアラキ以外にもいるのかもしれない。
「魔王が複数いるのも保険であり、勇者が複数いるのも保険というわけだ。何かめんどくさい仕組みだなぁ」
まるで誰かが世界という天秤の両方の秤に魔王や勇者を乗せて遊んでわざと釣り合わないようにしているように俺は感じていた。
「もしかしたらですよ、タツロウさんやアリステリアちゃんは、その中でも例外的な存在なのかもしれません。それが青の魔王の言葉『世界に迷惑』という事を指しているのかも」
アリステリアは分かる気がするが、何故そこに俺も入るのか。確かにピート戦の時は不思議と力が湧いたけど、それでもアリステリアに比べると見劣りしてしまう。
完璧な答えなど誰にも分かるはずもなく、俺はリディルの事でモヤモヤとしながらもアリステリアとの生活の見直しをする時が来たのではとまで、考えていた。
俺とアリステリアが現在住まうテレーヌ市は、サラの父親であるバルムンクが治める領地にある一番の大きさを誇る街である。
更にその北にはこの国での所謂、首都にあたる都市がある。
それが王都ミラージュ。
バルムンクの兄、つまりサラの伯父にあたる人が統治しているというので驚きだった。
「じゃあ、サラって只の領主の娘じゃなくて、王族かよ!?」
アラキから初めて聴かされた時は驚いたが、説明をちゃんと受けると少し闇というか、実に複雑な環境だった。
まずサラの伯父の役割は”王族“。つまりこの国の王様にあたるのだが、彼の弟であるバルムンクの役割は”人間長・上“。
王族ではない役割以外は、その後を継げないらしい。
問題はここからで、まずバルムンクの一人娘であるサラの役割は”聖女“。
そして、バルムンクの兄でありサラの伯父である王様に子供は全部で五人おり、その中に”王族“の役割を持つ者は居ないらしい。
つまり、何処か他所から”王族“の役割を持つ者を養子として迎え入れなければならない。
何故、こんな話になったかというと、実はサラに縁談が持ち上がったのだ。その相手というのが他所からやって来た”王族“の役割を持つ者という訳だ。
バルムンクもバルムンクの兄である現王も、その血を絶やしたくないとの想いなのだろう。
まぁ、サラの事である。そんな想いなど知るかと大激怒をしながら俺の家に転がり込んで来たのだ。
「全く、反省してないじゃない! あの馬鹿親父!」
「まぁ、まぁ。話を聞くところじゃ、今回は伯父さんが大元の原因だろ?」
「サラお姉ちゃん、お姫様になるですかー?」
アリステリアはその黒い瞳をキラキラと輝かせる。いくら強くてもそこは女の子、お姫様願望というのは当然あるのだろう。
後で、お姫様ごっこでもしてやったら喜ぶかもしれない。
「けっ! お姫様って歳じゃもうねぇだろぅが? そもそも性格からして無理があるっての! わーっはっはっは!!」
サラに同行してきたアラキがいつものように悪態ついて笑う。俺は決してアラキの意見に同意する素振りもなく、アラキの背後から目を逸らした。
「んだとっ! もっかい言ってみろ、このヤロー! しゃーっ!!」
サラは顎をしゃくれながらアラキに関節を極める。いつもの見慣れた光景に、それほどサラも深刻そうでは無さそうで、俺はまた厄介ごとを頼まれるのではとヒヤヒヤしていたが、少し安堵した。
「それで? 暫く泊めてって言うなら、隣のネネカさんにでも頼めよ。二つ返事で引き受けてくれるだろうよ」
「そうじゃないわよ。実はね……」
サラの話によると、ちょうど一月前辺りから王都ミラージュで行方不明者が複数出るようになっていたらしい。
拐われた人達に共通点は無く、まさしく老若男女。
「まさか、そいつらを俺に探せと?」
「まさか? 手伝って貰いたいだけよ。それにチョーっと私でも捨て置けない人が拐われちゃったのよね。その人って言うのが……」
所謂、次期王様。先ほどの話にも出たサラの縁談相手という訳だ。
「まあ、サラやアラキにはお世話になっているし」
「アリスちゃんも手伝うですー! そしてサラお姉ちゃんをお姫様にするですーっ!」
アリステリアもやる気満々であるが、肝心のサラが今一つ乗り気では無さそうで。
「実はね。未だ箝口令を敷いているから大きな声では言えないのだけど、犯人から声明文が届いているのよ」
サラの話を聞く内に、俺の口は徐々に開いて固まってしまう。
次期王様が拐われた翌日の事、ミラージュに以前拐われた男がフラフラと姿を見せた。
衰弱はしているものの、特に目立つような傷は無かった。
当然、サラの伯父の周りの人物はその男から犯人の事を聞き出そうとする。次期王様を拐った犯人と同一人物の可能性が高かった為だ。
暫くは男は、犯人の事を頑なに言わずにいた。が、とうとう犯人の名前を口に出した、その瞬間──男は、周囲を巻き込んで爆発した。
最後の最後で出た名前が『黄の魔王』だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
【完結】悪役令嬢ですが、断罪した側が先に壊れました
あめとおと
恋愛
三日後、私は断罪される。
そう理解したうえで、悪役令嬢アリアンナは今日も王国のために働いていた。
平民出身のヒロインの「善意」、
王太子の「優しさ」、
そしてそれらが生み出す無数の歪み。
感情論で壊されていく現実を、誰にも知られず修正してきたのは――“悪役”と呼ばれる彼女だった。
やがて訪れる断罪。婚約破棄。国外追放。
それでも彼女は泣かず、縋らず、弁明もしない。
なぜなら、間違っていたつもりは一度もないから。
これは、
「断罪される側」が最後まで正しかった物語。
そして、悪役令嬢が舞台を降りた“その後”に始まる、静かで確かな人生の物語。
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる