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第二章 最強娘の学園生活
アリステリアのお友達が姿を消しました。
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「ちっ! 青の次は、黄色かよ。次から次へと面倒な事が続くじゃねぇか!」
アラキは細くつり上がった目をますますつり上げ、口を尖らせ面倒臭そうな表情を作るが、その真剣な横顔は、やはり勇者という使命に燃えているように俺には見えた。
「でもって黄の魔王ってのが、どんな奴か俺達は知らないし、魔王の事を聞くなら魔物にって事でカルヴァンを呼ぶか」
サラやアラキが俺に話を持ちかけて来たのもカルヴァンをあてにしてってのもあったのかもしれない。
俺は庭に出て、上空にいるはずであるカルヴァンに合図を送ると、すぐに駆けつけてくれた。
「なんだよ、役に立たねぇな」
結果から言うとアラキやサラの的は大きく外れることとなった。カルヴァン曰く、他の魔王については話程度にしか知らないし、見たことも無いそうだ。
「一応、俺様が知っている限りでは青と黄の魔王様は復活する度に姿が違うって噂だ。唯一何百年と体を保っているのは、赤の魔王様くらいって話だ。因みに黒の魔王様については、それすら不明ってことだな」
まぁ、以前カルヴァン自身、自分は元々青の魔王の配下だから他の魔王については知らないと言っていたし、サラやアラキは忘れていたのだろうな。
同席してたと思うけど。
「じゃあ、何処に居るのかは分からないって事だな?」
「少なくとも最果ての大陸ではないな。彼処は青の魔王様の領域だから。ああ、それと西にあるお前ら人間が帝……なんちゃらって所も違うと思うぞ。あの辺り一帯は赤の魔王様の配下が多くいるからな」
「帝なんちゃらって、もしかして『真・帝国カルツォーネ』の事? でも、彼処って確か……。ねぇ、アラキ?」
「そうだな。話では勇者を有している国のはず。一度見たけど、何だろな、すげぇ人相悪い!」
「アラキに負けず劣らずにね」
それは一度見てみたい気もした。あくまでも怖いもの見たさって奴だけど。
結局、カルヴァンから手がかりは掴めず、多少黄の魔王が居る範囲が狭まった程度であったが、最後にカルヴァンが帰る時、思い出したかのように漏らした。
「そうそう、黄の魔王様は、昔から一貫して頭良いらしいぞ。それで呼び名は『教授』だそうだ」
カルヴァンは再び大空に向けて飛び立っていってしまった。
アラキとサラの二人は先に王都ミラージュに向かい、何か手伝える事があれば連絡してくれと頼んでいた。
アリステリアの学校であるマリアナ学園では、校舎の損傷が酷く、復興には多少時間を要するとの事だが、授業は始まっており、主に野外での授業となり、時々俺も外からアリステリアの様子を眺めたりもしていた。
最初ほど問題を起こすこと無く、むしろスタンとピートの急襲でのアリステリアの活躍を聞いてか知らずか、どの生徒にも一目置かれたようで、男女問わずよくお友達を名乗る子供が自宅を訪れるように。
その中でも、特に仲の良い二人の女の子。
一人は隣に住むネネカさんの勤め先の娘でアリステリアの一つ上のリリカ。
そして、最近よく遊ぶミオというアリステリアとは同じクラスで、二つのリボンで左右に赤紫色の髪を結っており、鼻の上にあるそばかすが特徴の子で、何でも母親が仕立て屋をやっており、ミオ自身も”職人・下“で母親の後を継ぐと公言していると、アリステリアから聞いていた。
そして今、アリステリアから話を聞いて俺達は、そのミオという女の子を探していた。
かくれんぼをしていた最中、彼女だけが見つからなかったのだ。隠れる範囲は決めて遊んでいたのだが、それでも忽然とミオは姿を消した。
捜索は、やがて大人達を巻き込んで一大捜索が行われた。日はすっかり暮れて闇夜になっても灯りを持ち、捜索は続く。
一度自宅に戻った俺はカルヴァンに合図を送った。カルヴァンは常にアリステリアの姿を上空から追ってくれている。だから、その時に何かを見ていないかと尋ねる為だ。
なるべく人の目を避けるように静かに庭に滑空してきたカルヴァンに状況を説明する。
「確かに一緒に遊んでいたのは見た。しかし……」
カルヴァンがミオを最後に見たのは、まだ屋根も出来ていない周りの木組みしか出来ていない建物であった。
教えられた場所に何か手がかりは無いか向かう。
屋根もなく、上を見上げると星が闇に散らばっている。
上空から見たら丸見えであり、この辺り一帯に異変があればカルヴァンも気づくと思われた。
「これは……流石に僅かに残っていた誘拐の可能性が無くなったな」
その代わりに俺の脳内には、王都ミラージュで頻発している行方不明が多数出ている件が浮かんでいた、
そして、その考えは現実に……。
ミオを捜索していた中から、数名が同様に行方不明となったのだ。
青ではなく、黄。そして場所がテレーヌ市ではなく、王都ミラージュということもあり、俺の中では、何処かで対岸の火事とばかり思っていたが、どうも、そうはいかないようだ。
「パパ、ミオちゃん大丈夫です?」
余程心配なのだろうアリステリアは、結局明け方まで起きていた。
寝付いたのは朝で、結局この日は学校を休ませる事となった。
昼過ぎになり起きてきたアリステリアは、俺にミオの安否を尋ねてくるが、俺からの返事に明らかに気落ちする。
寝間着のまま熊五郎の元に向かったアリステリアは、余程寂しいのか熊五郎にくっついて寂しさを紛らわしていた。
アラキやサラはミラージュに向かったばかりで、すぐには戻って来れない。例の行方不明の件は箝口令が敷かれている為、気安く誰かに相談も出来ない。
仕方ない。サラ達が戻って来る迄、俺も本腰を入れることに決めた。
アラキは細くつり上がった目をますますつり上げ、口を尖らせ面倒臭そうな表情を作るが、その真剣な横顔は、やはり勇者という使命に燃えているように俺には見えた。
「でもって黄の魔王ってのが、どんな奴か俺達は知らないし、魔王の事を聞くなら魔物にって事でカルヴァンを呼ぶか」
サラやアラキが俺に話を持ちかけて来たのもカルヴァンをあてにしてってのもあったのかもしれない。
俺は庭に出て、上空にいるはずであるカルヴァンに合図を送ると、すぐに駆けつけてくれた。
「なんだよ、役に立たねぇな」
結果から言うとアラキやサラの的は大きく外れることとなった。カルヴァン曰く、他の魔王については話程度にしか知らないし、見たことも無いそうだ。
「一応、俺様が知っている限りでは青と黄の魔王様は復活する度に姿が違うって噂だ。唯一何百年と体を保っているのは、赤の魔王様くらいって話だ。因みに黒の魔王様については、それすら不明ってことだな」
まぁ、以前カルヴァン自身、自分は元々青の魔王の配下だから他の魔王については知らないと言っていたし、サラやアラキは忘れていたのだろうな。
同席してたと思うけど。
「じゃあ、何処に居るのかは分からないって事だな?」
「少なくとも最果ての大陸ではないな。彼処は青の魔王様の領域だから。ああ、それと西にあるお前ら人間が帝……なんちゃらって所も違うと思うぞ。あの辺り一帯は赤の魔王様の配下が多くいるからな」
「帝なんちゃらって、もしかして『真・帝国カルツォーネ』の事? でも、彼処って確か……。ねぇ、アラキ?」
「そうだな。話では勇者を有している国のはず。一度見たけど、何だろな、すげぇ人相悪い!」
「アラキに負けず劣らずにね」
それは一度見てみたい気もした。あくまでも怖いもの見たさって奴だけど。
結局、カルヴァンから手がかりは掴めず、多少黄の魔王が居る範囲が狭まった程度であったが、最後にカルヴァンが帰る時、思い出したかのように漏らした。
「そうそう、黄の魔王様は、昔から一貫して頭良いらしいぞ。それで呼び名は『教授』だそうだ」
カルヴァンは再び大空に向けて飛び立っていってしまった。
アラキとサラの二人は先に王都ミラージュに向かい、何か手伝える事があれば連絡してくれと頼んでいた。
アリステリアの学校であるマリアナ学園では、校舎の損傷が酷く、復興には多少時間を要するとの事だが、授業は始まっており、主に野外での授業となり、時々俺も外からアリステリアの様子を眺めたりもしていた。
最初ほど問題を起こすこと無く、むしろスタンとピートの急襲でのアリステリアの活躍を聞いてか知らずか、どの生徒にも一目置かれたようで、男女問わずよくお友達を名乗る子供が自宅を訪れるように。
その中でも、特に仲の良い二人の女の子。
一人は隣に住むネネカさんの勤め先の娘でアリステリアの一つ上のリリカ。
そして、最近よく遊ぶミオというアリステリアとは同じクラスで、二つのリボンで左右に赤紫色の髪を結っており、鼻の上にあるそばかすが特徴の子で、何でも母親が仕立て屋をやっており、ミオ自身も”職人・下“で母親の後を継ぐと公言していると、アリステリアから聞いていた。
そして今、アリステリアから話を聞いて俺達は、そのミオという女の子を探していた。
かくれんぼをしていた最中、彼女だけが見つからなかったのだ。隠れる範囲は決めて遊んでいたのだが、それでも忽然とミオは姿を消した。
捜索は、やがて大人達を巻き込んで一大捜索が行われた。日はすっかり暮れて闇夜になっても灯りを持ち、捜索は続く。
一度自宅に戻った俺はカルヴァンに合図を送った。カルヴァンは常にアリステリアの姿を上空から追ってくれている。だから、その時に何かを見ていないかと尋ねる為だ。
なるべく人の目を避けるように静かに庭に滑空してきたカルヴァンに状況を説明する。
「確かに一緒に遊んでいたのは見た。しかし……」
カルヴァンがミオを最後に見たのは、まだ屋根も出来ていない周りの木組みしか出来ていない建物であった。
教えられた場所に何か手がかりは無いか向かう。
屋根もなく、上を見上げると星が闇に散らばっている。
上空から見たら丸見えであり、この辺り一帯に異変があればカルヴァンも気づくと思われた。
「これは……流石に僅かに残っていた誘拐の可能性が無くなったな」
その代わりに俺の脳内には、王都ミラージュで頻発している行方不明が多数出ている件が浮かんでいた、
そして、その考えは現実に……。
ミオを捜索していた中から、数名が同様に行方不明となったのだ。
青ではなく、黄。そして場所がテレーヌ市ではなく、王都ミラージュということもあり、俺の中では、何処かで対岸の火事とばかり思っていたが、どうも、そうはいかないようだ。
「パパ、ミオちゃん大丈夫です?」
余程心配なのだろうアリステリアは、結局明け方まで起きていた。
寝付いたのは朝で、結局この日は学校を休ませる事となった。
昼過ぎになり起きてきたアリステリアは、俺にミオの安否を尋ねてくるが、俺からの返事に明らかに気落ちする。
寝間着のまま熊五郎の元に向かったアリステリアは、余程寂しいのか熊五郎にくっついて寂しさを紛らわしていた。
アラキやサラはミラージュに向かったばかりで、すぐには戻って来れない。例の行方不明の件は箝口令が敷かれている為、気安く誰かに相談も出来ない。
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