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第二章 最強娘の学園生活
魔王の爪跡
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視界が真っ暗になったものの、相変わらず目の前の数字のカウントダウンは進む。
3……2……1……、一度経験していたからか不思議と恐怖は無い。数字が0になると同時に俺の耳にいくつもの声が聞こえて来た。
「パパ! パパ!! 起きてです! 死んじゃやです!!」
「ルナさん、諦めちゃ駄目、魔法を使い続けて!」
「はい! 魔法使いの名にかけて!!」
アリステリアの泣きじゃくる声に、サラやルナ先生の焦りを伴う声。他にもアラキの舌打ちの音と、もう一人すすり泣く女の子の声も。
俺は目を見開くとすぐ側にいるアリステリアの泣き顔にサラやルナ先生の顔が視界に飛び込んで来る。その表情は驚きのあまり戸惑っているように見えた。
声を掛けようとしてもうまく話せずに、アリステリアを慰めようと手を伸ばすつもりがピクリと動かない。
ここで、初めて自分に異変が起こっているのだと気づいた。
だけど、体に痛みは無く、むしろ体内に力が有り余り漲っていた。その力は俺自身では抑えきれずに、外へと放たれる。
急激な発光により視界が真っ白へ染まる。
どれくらいの間、発光していたのか分からないが、結構時間が経過したように思える。
視界が晴れていくと、目の前に再び数字の10が現れて、そして消えた。
「あー、まだ頭はくらくらする……」
ひどく酔ったように、ふわふわと浮いた気分だ。それでも何とか頭を振って周りを見渡す。
「パパーっ!!」
涙を何度も拭ったからかアリステリアの指は少しふやけており、心配かけたと安心させるように強く抱き締めて背中をさする。
「あれ? どうした?」
先ほどまで心配していたはずのサラやルナ先生は遠巻きに離れたまま、口元を隠すような仕草を見せていた。
「アラキ。何で君まで、そんな怖い表情なんだ? いや、いつもか」
普段のしかめたような面構えのアラキに辛そうな雰囲気が含まれていた。
何か気がかりでもあるのだろうか、何も言おうとしない三人に苛立ち始める。
「なんだよ、言いたい事があるなら言えよ!」
「それじゃ、話すぜ。正直、今となっては、青の魔王の言葉も信憑性が増して来ている……。今は何ともないが、ついさっきまで、てめえ、全身黒焦げだったんだぜ?」
「へっ……?」
俺は自分の手のひらをまじまじと見るも、特段おかしなところは見当たらない。ただ、何故か全裸になっていることだけは。
「タツロウさん、あなたは先ほどまで、捜索隊をしきっていたバロンという人と同じような状態になっていたのですよ」
バロンは不用意に近づいた為に、最初の犠牲となった。その際、体の前面部分に被害を強く受け死んでしまった。
つまり俺も死んだのか。
「いや、現にこうして生きてはいるのだが」
「それは、てめえが自力で今回復したんだよ! 上級魔法すら受け付けねぇ、傷でな!」
「そ、そうなのか。いや、だからって、そんなに怒鳴ること──」
俺は気づいてしまった。アラキやサラ達から怪訝な目を向けられている事に。
「以前、青の魔王が俺に言った『タツロウが好き勝手生きていると世界の迷惑』だと言葉。それにオットー……いや、黄の魔王も『存在したらいけない』と言っていた。それにな、今は正常だが、さっきてめえが目ぇ開いた時、黒い目に赤い瞳と、魔王の奴らやスタンと同じだったのは、どう説明するんだ!? あ?」
さっきのルナ先生やサラの表情、あれはそんな俺の目に驚いていただけなのか。
戸惑いながら、それでも何とか説明が出来ないか考えてしまうが、出来るはずもない。俺も知らなかったのだから。
「ピートの時は、話を聞いた限りそれほど大した事だとは思っていねぇ。でも、今回のは人間の領域を越えている。てめぇ、何もんだ?」
さらにアラキから詰め寄られる。が、説明の一つも出来ずにいた。
「分からない。俺は『迷い子』で、ここに来たんだ」
「それは、てめえが勝手に行っていることだろ? 証拠は無ぇだろ。何か隠していることあるんじゃねぇか?」
「隠していること……」
確かに隠していることはある。しかし、アリステリアがいるここだと話辛い。
「その前に服無いか? さすがに全裸のままは」
本人に脱ぎ癖があるサラは兎も角ルナ先生には──そう思っていたが、二人とも俺の言葉に反応して顔を赤く染め視線を逸らす。
「向こうに俺の着替えがある。貸してやるよ」
両手で前を押さえ、何とも言い難い恥ずかしい格好でそそくさとアラキの後をついていく。
「ほらよ、悪いけど下着は無理だ」
「それは、俺もいやだ」
俺は女性陣から死角になるように着替え始めたのだが、服が目的ではなく、アリステリアの居ない場所でアラキと話をしたかったのだ。
「アラキ、実はな……」
俺はアラキに青の魔王がリディルではないかと伝えた。もちろんリディルがアリステリアの母親であり、アリステリアを生んですぐに姿を消したこと、そしてアリステリアには母親は亡くなったと伝えてあること、全てを話す。
「隠していた事は謝る。そもそも、俺もまだリディルだとは確信していないし。それに俺自身もリディルに『迷い子』と言われただけで、今は、あまり自信はない。当時は割りとの頻度で思い出した記憶だが、それも最近あまり無いしな」
俺は洗いざらいを話す。これで信じてもらえないのなら、俺やアリステリアはもうテレーヌ市に住めない。
「わかった、その青の魔王の事はクソガキに話が行かないよう、俺からサラに話しておいてやる。それとな、もしかしてだと思うが、街から出ていこうなんて考えんなよ。信用する、しないは別として、てめえは監視下に置かなきゃならねぇ。それも、俺の仕事だからよぉ」
「アラキ……」
「い、言っておくがなぁ! 俺は別に、お前を疑ってるわけじゃねぇよ! ピートの時も見てるし、何よりあのミオとかいうガキをしっかり助けてたじゃねぇか!! それに目を瞑るほど、俺はバカじゃねぇ!」
ふんっと鼻息鳴らし、アラキは横を向く。相変わらず眉や目尻はつり上げたままの横顔だが、少し照れているのに気づいた。
「ありがとう、アラキ」
俺は小声で礼を言い、アリステリア達の元へと戻る。
そして、俺達は他の人の遺体は飛散して片付ける事もままならず、一度テレーヌ市に戻る事になる。
その帰り際、サラやルナ先生にアラキは自分の俺に対する考えを伝えると、サラやルナ先生の表情が少しだけ和らいだ気がした。
3……2……1……、一度経験していたからか不思議と恐怖は無い。数字が0になると同時に俺の耳にいくつもの声が聞こえて来た。
「パパ! パパ!! 起きてです! 死んじゃやです!!」
「ルナさん、諦めちゃ駄目、魔法を使い続けて!」
「はい! 魔法使いの名にかけて!!」
アリステリアの泣きじゃくる声に、サラやルナ先生の焦りを伴う声。他にもアラキの舌打ちの音と、もう一人すすり泣く女の子の声も。
俺は目を見開くとすぐ側にいるアリステリアの泣き顔にサラやルナ先生の顔が視界に飛び込んで来る。その表情は驚きのあまり戸惑っているように見えた。
声を掛けようとしてもうまく話せずに、アリステリアを慰めようと手を伸ばすつもりがピクリと動かない。
ここで、初めて自分に異変が起こっているのだと気づいた。
だけど、体に痛みは無く、むしろ体内に力が有り余り漲っていた。その力は俺自身では抑えきれずに、外へと放たれる。
急激な発光により視界が真っ白へ染まる。
どれくらいの間、発光していたのか分からないが、結構時間が経過したように思える。
視界が晴れていくと、目の前に再び数字の10が現れて、そして消えた。
「あー、まだ頭はくらくらする……」
ひどく酔ったように、ふわふわと浮いた気分だ。それでも何とか頭を振って周りを見渡す。
「パパーっ!!」
涙を何度も拭ったからかアリステリアの指は少しふやけており、心配かけたと安心させるように強く抱き締めて背中をさする。
「あれ? どうした?」
先ほどまで心配していたはずのサラやルナ先生は遠巻きに離れたまま、口元を隠すような仕草を見せていた。
「アラキ。何で君まで、そんな怖い表情なんだ? いや、いつもか」
普段のしかめたような面構えのアラキに辛そうな雰囲気が含まれていた。
何か気がかりでもあるのだろうか、何も言おうとしない三人に苛立ち始める。
「なんだよ、言いたい事があるなら言えよ!」
「それじゃ、話すぜ。正直、今となっては、青の魔王の言葉も信憑性が増して来ている……。今は何ともないが、ついさっきまで、てめえ、全身黒焦げだったんだぜ?」
「へっ……?」
俺は自分の手のひらをまじまじと見るも、特段おかしなところは見当たらない。ただ、何故か全裸になっていることだけは。
「タツロウさん、あなたは先ほどまで、捜索隊をしきっていたバロンという人と同じような状態になっていたのですよ」
バロンは不用意に近づいた為に、最初の犠牲となった。その際、体の前面部分に被害を強く受け死んでしまった。
つまり俺も死んだのか。
「いや、現にこうして生きてはいるのだが」
「それは、てめえが自力で今回復したんだよ! 上級魔法すら受け付けねぇ、傷でな!」
「そ、そうなのか。いや、だからって、そんなに怒鳴ること──」
俺は気づいてしまった。アラキやサラ達から怪訝な目を向けられている事に。
「以前、青の魔王が俺に言った『タツロウが好き勝手生きていると世界の迷惑』だと言葉。それにオットー……いや、黄の魔王も『存在したらいけない』と言っていた。それにな、今は正常だが、さっきてめえが目ぇ開いた時、黒い目に赤い瞳と、魔王の奴らやスタンと同じだったのは、どう説明するんだ!? あ?」
さっきのルナ先生やサラの表情、あれはそんな俺の目に驚いていただけなのか。
戸惑いながら、それでも何とか説明が出来ないか考えてしまうが、出来るはずもない。俺も知らなかったのだから。
「ピートの時は、話を聞いた限りそれほど大した事だとは思っていねぇ。でも、今回のは人間の領域を越えている。てめぇ、何もんだ?」
さらにアラキから詰め寄られる。が、説明の一つも出来ずにいた。
「分からない。俺は『迷い子』で、ここに来たんだ」
「それは、てめえが勝手に行っていることだろ? 証拠は無ぇだろ。何か隠していることあるんじゃねぇか?」
「隠していること……」
確かに隠していることはある。しかし、アリステリアがいるここだと話辛い。
「その前に服無いか? さすがに全裸のままは」
本人に脱ぎ癖があるサラは兎も角ルナ先生には──そう思っていたが、二人とも俺の言葉に反応して顔を赤く染め視線を逸らす。
「向こうに俺の着替えがある。貸してやるよ」
両手で前を押さえ、何とも言い難い恥ずかしい格好でそそくさとアラキの後をついていく。
「ほらよ、悪いけど下着は無理だ」
「それは、俺もいやだ」
俺は女性陣から死角になるように着替え始めたのだが、服が目的ではなく、アリステリアの居ない場所でアラキと話をしたかったのだ。
「アラキ、実はな……」
俺はアラキに青の魔王がリディルではないかと伝えた。もちろんリディルがアリステリアの母親であり、アリステリアを生んですぐに姿を消したこと、そしてアリステリアには母親は亡くなったと伝えてあること、全てを話す。
「隠していた事は謝る。そもそも、俺もまだリディルだとは確信していないし。それに俺自身もリディルに『迷い子』と言われただけで、今は、あまり自信はない。当時は割りとの頻度で思い出した記憶だが、それも最近あまり無いしな」
俺は洗いざらいを話す。これで信じてもらえないのなら、俺やアリステリアはもうテレーヌ市に住めない。
「わかった、その青の魔王の事はクソガキに話が行かないよう、俺からサラに話しておいてやる。それとな、もしかしてだと思うが、街から出ていこうなんて考えんなよ。信用する、しないは別として、てめえは監視下に置かなきゃならねぇ。それも、俺の仕事だからよぉ」
「アラキ……」
「い、言っておくがなぁ! 俺は別に、お前を疑ってるわけじゃねぇよ! ピートの時も見てるし、何よりあのミオとかいうガキをしっかり助けてたじゃねぇか!! それに目を瞑るほど、俺はバカじゃねぇ!」
ふんっと鼻息鳴らし、アラキは横を向く。相変わらず眉や目尻はつり上げたままの横顔だが、少し照れているのに気づいた。
「ありがとう、アラキ」
俺は小声で礼を言い、アリステリア達の元へと戻る。
そして、俺達は他の人の遺体は飛散して片付ける事もままならず、一度テレーヌ市に戻る事になる。
その帰り際、サラやルナ先生にアラキは自分の俺に対する考えを伝えると、サラやルナ先生の表情が少しだけ和らいだ気がした。
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