42 / 48
第二章 最強娘の学園生活
生かすか、殺すか
しおりを挟む
黄の魔王オットー相手に、ろくな武器もなく、ピート戦のような力が湧いてくることもない。
だが、アリステリアを守るのは俺の役目でもある。
“最強娘の父”としてではなく、アリステリアの父親としての役割。
「ルナ先生、熊五郎! アリステリアを頼む!」
水路を塞ぐように立ち、両腕を目一杯広げてみせた。
「アハッ! いいよ、別に。僕はその娘に興味ないし。だけど、タツロウくんは別。君は存在してはいけないからね」
オットーは天井に向けていた指をゆっくりと俺の方へと向けてくる。何をしてくるのか分からないが、ピート戦の時のように死を身近に感じたんだ。
「おい! クソガキ! いつまでてめぇは呆けてやがる!」
オットーの背後にいた複数の土竜面の魔物は、キラリと複数の閃光が走ると同時に地面へ崩れ落ちる。
そこには王都ミラージュに向かったはずのアラキとサラの二人が立っていたのだった。
「二人とも! どうしてここが!?」
「んなこと、どうでもいいんだよ!! それより、おい、クソガキ聞いてんのか!?」
常に不機嫌に見えるアラキの顔。今は眉間にぎゅっと皺を掘り口を片方へ思い切り歪ませている。
「何しけた面してんだよ! わかってんのか? お前がしっかりしねぇと、お前の一番大事な父親を失うんだぞ!? あぁん?」
「……パパ」
アラキの激励で焦点を見失っていたアリステリアは、徐々に視界が開けて来たのか、顔をあげ俺を見た。
「やだぁ……パパぁー」
アリステリアは熊五郎の背から飛び降りると、一目散に俺の方へ駆け抜けて飛び付いた。
「パパぁ、死んじゃいやですぅ」
「大丈夫。パパもアリスを置いて死なない」
俺は改めてアリステリアに強く約束をした。そのお陰もあってか先ほどまで身近に感じていた死の感覚は霧散していた。
「アハッ、勇者のアラキくんと聖女のサラさんではないか。よく見つけたねぇ、此処を」
「教えてくれたんだよ。ある人がな」
アラキは剣を斜に構え、サラもやる気充分で両拳を胸の前で突き合わせる。
アリステリアの気力も戻って来たようだし、ルナ先生もおり、一気に有利となる。
オットーとの立場は逆転したのだ。
「アハッ、どうしよう。これは逃げられないかな? で、どうするのかな? 僕をこのまま殺してみるかい?」
そう言ってオットーは無防備にアラキへと近づく。
「舐めてんのか? てめぇを殺せば世界の均衡が崩れるんだろうが。でもよぉ、てめぇ。俺が勇者だからって殺せねぇなんて思ってんだったら、甘ぇぇっ!!」
アラキの剣はオットーの鼻先をかすめる。あと一歩踏み出していたならば……そう思わせるほど鋭い剣筋てあった。
「魔王さんよぉ! 喧嘩売る相手間違ってねぇか?」
「そうそう。あなたの相手はそこで睨んでいる小さな“最強娘”よ」
戦闘態勢に入ったいたのは、何もアラキ達だけではない。俺の腕から離れ、手の甲で涙を拭いながら、オットーの元へ向かうアリステリアの後ろ姿は、実に頼もしく思えた。
「ミオちゃんは、ミオちゃんは……ママのあとをついで、したてやになるが夢だったです! それを、それを……!」
「いいぜ、思い切りやっちまいな! ここを壊してもあとは何とかしてやる!!」
右腕をぐるぐると振り回し、アリステリアはオットーへ走り出した。
「アハッ」
オットーはそれでも笑って見せた後、全くたじろぐ事は無かったが、一瞬その後の表情に違和感を感じた。
「アリス、止まれ!!」
気づくと俺はそう叫んでいた。そして続けて叫んだんだ。
「皆、そいつから離れろ!!」
駆け出していた俺は動きを止めたアリステリアを回収してオットーから離れた。
──よく気づいたね、アハッ!!
その声は目の前のオットーからではなく、水路全体から聞こえて来た。
──よく出来た人形だろぉ? 姿形は僕そのものだけど、中身はさっきと同じ拐った奴だよ。当然、役割も“爆弾”に変えてある。
そう、俺が感じた違和感。それは突然目の前のオットーの表情が曇った為だ。
──じゃあ、僕は失礼するよ。あ、そうそう。サラさんだっけ? 残念だけど縁談は破談ということで。
「はっ? 息の根止める気満々だったからすっかり忘れていたわ」
聖女らしからぬ台詞を吐き捨てるように突き返したサラは、とても凛々しい表情をしていた。実に逞しい……。
オットーの声がしなくなってから、俺達は悩んでいた。目の前のオットーだった奴の処分についてだった。
あれから大人しく俺達の言葉に従ってそいつはその場を動かないが、正直そいつに対して申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
助けるにも手が思い浮かばないのだ。
生かすべきか、殺すべきか──。
何故か視線は勇者の役割を持つアラキでもなく、聖女の役割を持つサラでもなく、俺に集まっていた。
ーー生かすも殺すも、せめて。
「君の本当の名前はなんだ?」
オットーに姿を変えられてしまったそいつは何も言わずに首を、ただ横に振る。そういえば、先ほどから一言も喋ろうともしないのだ。
ーーいや、喋れなくされたのか。充分あり得る。
「そうだ、ギフトカード! 持っていないのか!?」
開能の儀で与えられる自己の証明にもなり得るギフトカード。それには名前なども書いてある。
ただオットーに回収されている可能性は高かったが、それは杞憂に終わる。
そいつは自分の下着に手を入れてギフトカードを取り出すと、俺に向かって投げてきた。
ーー何で俺なんだ……。
そうは思いつつも拾い上げた俺はギフトカードの名前を見て、絶句する。
そこには間違いなく『ミオ』という名前が。
たまたま目の前のオットーだった奴が持っていたのか、持たされたのか。その可能性は非常に高いけれども、最初に爆発したミオが偽者である可能性も無くはないのだ。
そして、このギフトカードに書かれてあることが真実ならば、ミオが爆弾の役割に書き換えられてはいないのだ。
ギフトカードにはハッキリと“職人・下”とあったのだ。
つまり、少なくともオットーは全て自分の手のひらの上で人を操る為に、いくつもの嘘を重ねていることに。
ミオの母親が憔悴しきっていた顔が思い返される。自分もアリステリアが行方不明や死んだとあっては、考えただけでも立ち眩みを起こしそうになる。
躊躇ってなどいられなかった。
その可能性は十分に高かった。
ミオの姿をしたやつ以外、他の爆弾にされた人たちは起爆式、それも一度に爆発した。
だけど、その場にはこのオットーの姿のやつも居た。
にも関わらず、このオットーだけが爆発しなかったのは、そもそも爆弾に書き換えられていないということだ。
俺はオットーに向けて腕を伸ばすとオットーの体はすり抜ける。その代わりに誰かの細い腕のようなものに手が触れると俺はすかさず握りしめ引っ張り出した。
「アリス! 受け止めろ!!」
後方に向けて、俺はミオを投げ渡した。そして、俺の目の前に居たのは、オットーではなくあの土竜面の魔物。そして、こいつがきっと爆弾そのものの正体──。
目の前に数字の10が浮かぶと、意識が遠退いて行った。
だが、アリステリアを守るのは俺の役目でもある。
“最強娘の父”としてではなく、アリステリアの父親としての役割。
「ルナ先生、熊五郎! アリステリアを頼む!」
水路を塞ぐように立ち、両腕を目一杯広げてみせた。
「アハッ! いいよ、別に。僕はその娘に興味ないし。だけど、タツロウくんは別。君は存在してはいけないからね」
オットーは天井に向けていた指をゆっくりと俺の方へと向けてくる。何をしてくるのか分からないが、ピート戦の時のように死を身近に感じたんだ。
「おい! クソガキ! いつまでてめぇは呆けてやがる!」
オットーの背後にいた複数の土竜面の魔物は、キラリと複数の閃光が走ると同時に地面へ崩れ落ちる。
そこには王都ミラージュに向かったはずのアラキとサラの二人が立っていたのだった。
「二人とも! どうしてここが!?」
「んなこと、どうでもいいんだよ!! それより、おい、クソガキ聞いてんのか!?」
常に不機嫌に見えるアラキの顔。今は眉間にぎゅっと皺を掘り口を片方へ思い切り歪ませている。
「何しけた面してんだよ! わかってんのか? お前がしっかりしねぇと、お前の一番大事な父親を失うんだぞ!? あぁん?」
「……パパ」
アラキの激励で焦点を見失っていたアリステリアは、徐々に視界が開けて来たのか、顔をあげ俺を見た。
「やだぁ……パパぁー」
アリステリアは熊五郎の背から飛び降りると、一目散に俺の方へ駆け抜けて飛び付いた。
「パパぁ、死んじゃいやですぅ」
「大丈夫。パパもアリスを置いて死なない」
俺は改めてアリステリアに強く約束をした。そのお陰もあってか先ほどまで身近に感じていた死の感覚は霧散していた。
「アハッ、勇者のアラキくんと聖女のサラさんではないか。よく見つけたねぇ、此処を」
「教えてくれたんだよ。ある人がな」
アラキは剣を斜に構え、サラもやる気充分で両拳を胸の前で突き合わせる。
アリステリアの気力も戻って来たようだし、ルナ先生もおり、一気に有利となる。
オットーとの立場は逆転したのだ。
「アハッ、どうしよう。これは逃げられないかな? で、どうするのかな? 僕をこのまま殺してみるかい?」
そう言ってオットーは無防備にアラキへと近づく。
「舐めてんのか? てめぇを殺せば世界の均衡が崩れるんだろうが。でもよぉ、てめぇ。俺が勇者だからって殺せねぇなんて思ってんだったら、甘ぇぇっ!!」
アラキの剣はオットーの鼻先をかすめる。あと一歩踏み出していたならば……そう思わせるほど鋭い剣筋てあった。
「魔王さんよぉ! 喧嘩売る相手間違ってねぇか?」
「そうそう。あなたの相手はそこで睨んでいる小さな“最強娘”よ」
戦闘態勢に入ったいたのは、何もアラキ達だけではない。俺の腕から離れ、手の甲で涙を拭いながら、オットーの元へ向かうアリステリアの後ろ姿は、実に頼もしく思えた。
「ミオちゃんは、ミオちゃんは……ママのあとをついで、したてやになるが夢だったです! それを、それを……!」
「いいぜ、思い切りやっちまいな! ここを壊してもあとは何とかしてやる!!」
右腕をぐるぐると振り回し、アリステリアはオットーへ走り出した。
「アハッ」
オットーはそれでも笑って見せた後、全くたじろぐ事は無かったが、一瞬その後の表情に違和感を感じた。
「アリス、止まれ!!」
気づくと俺はそう叫んでいた。そして続けて叫んだんだ。
「皆、そいつから離れろ!!」
駆け出していた俺は動きを止めたアリステリアを回収してオットーから離れた。
──よく気づいたね、アハッ!!
その声は目の前のオットーからではなく、水路全体から聞こえて来た。
──よく出来た人形だろぉ? 姿形は僕そのものだけど、中身はさっきと同じ拐った奴だよ。当然、役割も“爆弾”に変えてある。
そう、俺が感じた違和感。それは突然目の前のオットーの表情が曇った為だ。
──じゃあ、僕は失礼するよ。あ、そうそう。サラさんだっけ? 残念だけど縁談は破談ということで。
「はっ? 息の根止める気満々だったからすっかり忘れていたわ」
聖女らしからぬ台詞を吐き捨てるように突き返したサラは、とても凛々しい表情をしていた。実に逞しい……。
オットーの声がしなくなってから、俺達は悩んでいた。目の前のオットーだった奴の処分についてだった。
あれから大人しく俺達の言葉に従ってそいつはその場を動かないが、正直そいつに対して申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
助けるにも手が思い浮かばないのだ。
生かすべきか、殺すべきか──。
何故か視線は勇者の役割を持つアラキでもなく、聖女の役割を持つサラでもなく、俺に集まっていた。
ーー生かすも殺すも、せめて。
「君の本当の名前はなんだ?」
オットーに姿を変えられてしまったそいつは何も言わずに首を、ただ横に振る。そういえば、先ほどから一言も喋ろうともしないのだ。
ーーいや、喋れなくされたのか。充分あり得る。
「そうだ、ギフトカード! 持っていないのか!?」
開能の儀で与えられる自己の証明にもなり得るギフトカード。それには名前なども書いてある。
ただオットーに回収されている可能性は高かったが、それは杞憂に終わる。
そいつは自分の下着に手を入れてギフトカードを取り出すと、俺に向かって投げてきた。
ーー何で俺なんだ……。
そうは思いつつも拾い上げた俺はギフトカードの名前を見て、絶句する。
そこには間違いなく『ミオ』という名前が。
たまたま目の前のオットーだった奴が持っていたのか、持たされたのか。その可能性は非常に高いけれども、最初に爆発したミオが偽者である可能性も無くはないのだ。
そして、このギフトカードに書かれてあることが真実ならば、ミオが爆弾の役割に書き換えられてはいないのだ。
ギフトカードにはハッキリと“職人・下”とあったのだ。
つまり、少なくともオットーは全て自分の手のひらの上で人を操る為に、いくつもの嘘を重ねていることに。
ミオの母親が憔悴しきっていた顔が思い返される。自分もアリステリアが行方不明や死んだとあっては、考えただけでも立ち眩みを起こしそうになる。
躊躇ってなどいられなかった。
その可能性は十分に高かった。
ミオの姿をしたやつ以外、他の爆弾にされた人たちは起爆式、それも一度に爆発した。
だけど、その場にはこのオットーの姿のやつも居た。
にも関わらず、このオットーだけが爆発しなかったのは、そもそも爆弾に書き換えられていないということだ。
俺はオットーに向けて腕を伸ばすとオットーの体はすり抜ける。その代わりに誰かの細い腕のようなものに手が触れると俺はすかさず握りしめ引っ張り出した。
「アリス! 受け止めろ!!」
後方に向けて、俺はミオを投げ渡した。そして、俺の目の前に居たのは、オットーではなくあの土竜面の魔物。そして、こいつがきっと爆弾そのものの正体──。
目の前に数字の10が浮かぶと、意識が遠退いて行った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
【完結】悪役令嬢ですが、断罪した側が先に壊れました
あめとおと
恋愛
三日後、私は断罪される。
そう理解したうえで、悪役令嬢アリアンナは今日も王国のために働いていた。
平民出身のヒロインの「善意」、
王太子の「優しさ」、
そしてそれらが生み出す無数の歪み。
感情論で壊されていく現実を、誰にも知られず修正してきたのは――“悪役”と呼ばれる彼女だった。
やがて訪れる断罪。婚約破棄。国外追放。
それでも彼女は泣かず、縋らず、弁明もしない。
なぜなら、間違っていたつもりは一度もないから。
これは、
「断罪される側」が最後まで正しかった物語。
そして、悪役令嬢が舞台を降りた“その後”に始まる、静かで確かな人生の物語。
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる