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第三章 ローレライの負の遺産編
六話 弥生とフウカ、襲われる
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「どう、取れそうかなぁ、ナック、アイシャさん」
アイシャの古びた実家の看板に埋め込まれた魔石に気付き、身軽なアイシャと、男手のナックが屋根に登っていた。
ミシミシと不審な音を立てながら慎重に足を運ぶ二人。
「くそっ! と、届け」
ナックは腕を精一杯伸ばすものの、看板の端に手が届くだけ。それならばと、ナックが支えてアイシャが腕を伸ばすが、魔石に指先が触れるのが限度であった。
「うわっ!」
「ナック!! 大丈夫!?」
埃を辺りに撒き散らしながら、屋根の空いた穴に片足を突っ込むナック。
危うく、アイシャも不十分な態勢で二階から落ちるところであった。
「くそぅ、あと少しなのに……」
悔しそうな表情のナック。アイシャもどうしたらいいものかと悩んでいる。
弥生も、ハラハラと心配しながら見守っていた。
只一人、三人を見守るというより呆れた顔をしたカホ。
「ねぇ、その看板。叩き落としたら駄目なの?」
カホ以外の三人は、沈黙する。もう使われていない家。アイシャ本人にも思い入れはない。
「そういうことは早く言ってくれ!!」
ナックは看板の連結部分を蹴り始めると、続いてアイシャも憂さ晴らしを兼ねて蹴り続けた。
ビキッと音がして、看板は二階から叩き落とされた。
アイシャとナックが一階に戻ってきた時には、既に弥生によって魔石を取り出されたあとであった。
「良かった。これで、まず一つ目ね」
埃を払い天に向かって掲げると日の光に反射されてキラキラと輝く。
「あら? これって……」
初めは傷に見えたが魔石には、文字が彫られていたのだ。
「ええっと……“親愛なる友バーン・カッシュへ。ルスカ”」
見た目は宝石と変わらないが為に、これが本当に魔石かどうか疑いがあったが、彫られた文字により、ルスカからアイシャの曾祖父バーンへと贈られた物には間違いなくなった。
「残すは山エルフの所ね」
弥生達は意気揚々とアイシャの実家をあとにする。思い入れはなくとも、尊敬する英雄でもあった曾祖父のバーン。
何の因果か、世代を越えて自分もルスカと仲間になれたことに、心から嬉しく思うアイシャであった。
◇◇◇
アルステル領の街へと戻ってきた弥生達。街では、エルヴィス国王の結婚の話題で持ちきりで街は、灯りを灯した提灯のような物がいくつも飾られており、屋台等も出ておりお祭り騒ぎだ。
魔石の一つ目を無事に手に入れることが出来たこともあり、一行は宿を取ることにした。
「本当にお祭りみたいね、カホ」
「本当。ちょっと綺麗」
夜の戸張は降りており、それでも人々の騒ぎは止むことはない。
そんな中において、眠れずぐずるクリスと違い、フウカはスヤスヤと寝息を立てていた。
「こう見ているとフウカちゃんて、アカツキくんの子供って感じがするわぁ」
「ああ、そう言えばどんなに教室で騒がしかったとしても、寝ていたわね。アカツキくんって」
今となっては懐かしい思い出。その時にいたクラスメイトの半数以上は、恐らく馬渕に目をつけられ、実験にされてきた。
自分達は、運がいい。
最愛の人と結ばれて子供まで設けることが出来たのだ。
それを思うと特に弥生は身震いが止まらない。
一時は、馬渕に目をつけられていたのだ、自分も。
ナックが助けてくれなければ、アカツキやルスカと出会わなければ、自分は今ここに居なかったのだと。
「見て、やよちゃん! 花火!!」
ローレライに来てからというものの初めて見た花火にカホは浮かれ、弥生も見惚れていた。
しかし……。
「ちょっと入っていいか?」
扉をノックしてナック、そして続いてアイシャが入ってくる。
「なあ、あれは何の音なんだ?」
「何って……花火よ。ナック知らないの?」
ナックとアイシャは互いに向き合い首を傾げる。
「花火……花火って何ですか?」
「「えっ!?」」
ナック達の言葉を聞いた弥生は、今まで以上に奇妙な視線を強く感じて背筋が凍った。
いつの間にか目覚めたフウカがぐずり始める。
そして、花火を知らない二人。
「ローレライじゃ、見ないの?」
「見ませんよ。帝国でも無かったと思いますけど」
花火は火薬がメインである。火薬は、もともと何かを爆発して破壊するのに用いられる。果たして魔法というものがあるローレライで、火薬は必要なものだろうか。
弥生の出した答えは否である。
威力の大小はあれども、魔法自体使うことは、この世界では容易な話なのだ。
「急いで、この街を出ましょう。嫌な予感が──」
それは一つの女性の悲鳴から始まった。聞きつけた弥生達は、宿の窓から外を見る。
街の住人達は、フードを被った者達に次々と襲われていた。
切り殺されたり、刺し殺されたりは勿論のこと、大きな爆発音と共に、家が燃やされる。
猛烈な火薬の匂いが弥生達の元まで漂う。魔法による爆発ではなく、火薬による、つまりは爆弾である。
「逃げるぞ!」
ナックの合図に一斉に部屋から飛び出すと、侵入してきた賊と鉢合わせる。
「はああぁぁぁっ!!」
いち早くアイシャが動き、賊の腹へと拳を打つ。しかし軽く吹き飛びはしたものの、すぐに態勢を立て直して襲いかかってきた。
「はああっ!!」
賊の目の前にいたアイシャは、いつの間にか襲ってくる賊の真横にいた。
アイシャ得意の幻影魔法である。
賊は壁とアイシャの拳に顔を挟まれて脳震盪を起こしたようで、ぐったりと倒れる。
その間にナックは自分とアイシャの荷物を取りに戻っていた。
ナックも自分の剣を抜き、普段フウカに見せる緩んだ笑顔とは対象的な厳しい表情へと変貌する。
もはや何がどうして起こったのか考えている暇はない。一刻も早く出なければと、馬車へ向かうが馬は切り殺されていた。
こうなると自力で脱出しなければならない。
「くそっ! ここの領主は一体何を……」
「ナック、見て! 屋敷が!?」
瞬く間に屋敷につけられた火は、屋敷全体を覆い始めていた。街を警備している兵士も脆く、街全体は阿鼻叫喚と化す。
老若男女問わず殺されていく。それを四人は横目で見るしかなかった。
「えっ?」
緊張感に包まれている中、弥生が気の抜けた声を出す。それも仕方のない話であった。
ナックとアイシャの背中を追いかけていた筈が、突然その間にフードを脱いだ歯抜けの男が現れたからだった。
一瞬体が硬直した瞬間、弥生にとって最悪な事態に陥る。腕に抱いていたフウカが男の手によって奪われたのだ。弥生は突然のことに、声も出なかった。
前ばかりを見ていてナックやアイシャは気づいていない。隣にいたカホがようやく異変に気づいて前にいるナック達を呼び止める。
歯抜けの男は、軽くフウカを上へと放り投げると右手に握っていた抜き身の剣をフウカに向けて振るった……。
アイシャの古びた実家の看板に埋め込まれた魔石に気付き、身軽なアイシャと、男手のナックが屋根に登っていた。
ミシミシと不審な音を立てながら慎重に足を運ぶ二人。
「くそっ! と、届け」
ナックは腕を精一杯伸ばすものの、看板の端に手が届くだけ。それならばと、ナックが支えてアイシャが腕を伸ばすが、魔石に指先が触れるのが限度であった。
「うわっ!」
「ナック!! 大丈夫!?」
埃を辺りに撒き散らしながら、屋根の空いた穴に片足を突っ込むナック。
危うく、アイシャも不十分な態勢で二階から落ちるところであった。
「くそぅ、あと少しなのに……」
悔しそうな表情のナック。アイシャもどうしたらいいものかと悩んでいる。
弥生も、ハラハラと心配しながら見守っていた。
只一人、三人を見守るというより呆れた顔をしたカホ。
「ねぇ、その看板。叩き落としたら駄目なの?」
カホ以外の三人は、沈黙する。もう使われていない家。アイシャ本人にも思い入れはない。
「そういうことは早く言ってくれ!!」
ナックは看板の連結部分を蹴り始めると、続いてアイシャも憂さ晴らしを兼ねて蹴り続けた。
ビキッと音がして、看板は二階から叩き落とされた。
アイシャとナックが一階に戻ってきた時には、既に弥生によって魔石を取り出されたあとであった。
「良かった。これで、まず一つ目ね」
埃を払い天に向かって掲げると日の光に反射されてキラキラと輝く。
「あら? これって……」
初めは傷に見えたが魔石には、文字が彫られていたのだ。
「ええっと……“親愛なる友バーン・カッシュへ。ルスカ”」
見た目は宝石と変わらないが為に、これが本当に魔石かどうか疑いがあったが、彫られた文字により、ルスカからアイシャの曾祖父バーンへと贈られた物には間違いなくなった。
「残すは山エルフの所ね」
弥生達は意気揚々とアイシャの実家をあとにする。思い入れはなくとも、尊敬する英雄でもあった曾祖父のバーン。
何の因果か、世代を越えて自分もルスカと仲間になれたことに、心から嬉しく思うアイシャであった。
◇◇◇
アルステル領の街へと戻ってきた弥生達。街では、エルヴィス国王の結婚の話題で持ちきりで街は、灯りを灯した提灯のような物がいくつも飾られており、屋台等も出ておりお祭り騒ぎだ。
魔石の一つ目を無事に手に入れることが出来たこともあり、一行は宿を取ることにした。
「本当にお祭りみたいね、カホ」
「本当。ちょっと綺麗」
夜の戸張は降りており、それでも人々の騒ぎは止むことはない。
そんな中において、眠れずぐずるクリスと違い、フウカはスヤスヤと寝息を立てていた。
「こう見ているとフウカちゃんて、アカツキくんの子供って感じがするわぁ」
「ああ、そう言えばどんなに教室で騒がしかったとしても、寝ていたわね。アカツキくんって」
今となっては懐かしい思い出。その時にいたクラスメイトの半数以上は、恐らく馬渕に目をつけられ、実験にされてきた。
自分達は、運がいい。
最愛の人と結ばれて子供まで設けることが出来たのだ。
それを思うと特に弥生は身震いが止まらない。
一時は、馬渕に目をつけられていたのだ、自分も。
ナックが助けてくれなければ、アカツキやルスカと出会わなければ、自分は今ここに居なかったのだと。
「見て、やよちゃん! 花火!!」
ローレライに来てからというものの初めて見た花火にカホは浮かれ、弥生も見惚れていた。
しかし……。
「ちょっと入っていいか?」
扉をノックしてナック、そして続いてアイシャが入ってくる。
「なあ、あれは何の音なんだ?」
「何って……花火よ。ナック知らないの?」
ナックとアイシャは互いに向き合い首を傾げる。
「花火……花火って何ですか?」
「「えっ!?」」
ナック達の言葉を聞いた弥生は、今まで以上に奇妙な視線を強く感じて背筋が凍った。
いつの間にか目覚めたフウカがぐずり始める。
そして、花火を知らない二人。
「ローレライじゃ、見ないの?」
「見ませんよ。帝国でも無かったと思いますけど」
花火は火薬がメインである。火薬は、もともと何かを爆発して破壊するのに用いられる。果たして魔法というものがあるローレライで、火薬は必要なものだろうか。
弥生の出した答えは否である。
威力の大小はあれども、魔法自体使うことは、この世界では容易な話なのだ。
「急いで、この街を出ましょう。嫌な予感が──」
それは一つの女性の悲鳴から始まった。聞きつけた弥生達は、宿の窓から外を見る。
街の住人達は、フードを被った者達に次々と襲われていた。
切り殺されたり、刺し殺されたりは勿論のこと、大きな爆発音と共に、家が燃やされる。
猛烈な火薬の匂いが弥生達の元まで漂う。魔法による爆発ではなく、火薬による、つまりは爆弾である。
「逃げるぞ!」
ナックの合図に一斉に部屋から飛び出すと、侵入してきた賊と鉢合わせる。
「はああぁぁぁっ!!」
いち早くアイシャが動き、賊の腹へと拳を打つ。しかし軽く吹き飛びはしたものの、すぐに態勢を立て直して襲いかかってきた。
「はああっ!!」
賊の目の前にいたアイシャは、いつの間にか襲ってくる賊の真横にいた。
アイシャ得意の幻影魔法である。
賊は壁とアイシャの拳に顔を挟まれて脳震盪を起こしたようで、ぐったりと倒れる。
その間にナックは自分とアイシャの荷物を取りに戻っていた。
ナックも自分の剣を抜き、普段フウカに見せる緩んだ笑顔とは対象的な厳しい表情へと変貌する。
もはや何がどうして起こったのか考えている暇はない。一刻も早く出なければと、馬車へ向かうが馬は切り殺されていた。
こうなると自力で脱出しなければならない。
「くそっ! ここの領主は一体何を……」
「ナック、見て! 屋敷が!?」
瞬く間に屋敷につけられた火は、屋敷全体を覆い始めていた。街を警備している兵士も脆く、街全体は阿鼻叫喚と化す。
老若男女問わず殺されていく。それを四人は横目で見るしかなかった。
「えっ?」
緊張感に包まれている中、弥生が気の抜けた声を出す。それも仕方のない話であった。
ナックとアイシャの背中を追いかけていた筈が、突然その間にフードを脱いだ歯抜けの男が現れたからだった。
一瞬体が硬直した瞬間、弥生にとって最悪な事態に陥る。腕に抱いていたフウカが男の手によって奪われたのだ。弥生は突然のことに、声も出なかった。
前ばかりを見ていてナックやアイシャは気づいていない。隣にいたカホがようやく異変に気づいて前にいるナック達を呼び止める。
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