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仲の良い2人
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「私はレオナール=コンフォールだ。」
「ベルフォーネ=アルダートンですわ。これから、宜しくお願いするわね。」
「お初にお目に掛かります。シルフィー=キリクスと申します。これから、ベルフォーネ様に精一杯お使えさせていただきます。以後、“シルフィー”とお呼び下さい。」
2人に向かって、カーテシーをする。
レオナール=コンフォール王太子殿下は、金色の髪は肩で切りそろえられていて、瞳は王家特有の濃い紫色。その綺麗な瞳を、ベルフォーネ様に向けている。
ベルフォーネ=アルダートン公爵令嬢は、腰ほど迄ある金色の髪は緩く波打っていて、光を受けるとキラキラと輝いている。少し垂れ目な瞳は青色。可愛らしい令嬢である。
垂れ目なんだけど…何だろう?化粧のせいかもしれないけど、キリッと見えるように…頑張ってます!な感じがするのは…私の気のせいだろうか?
「“シル”でも良いかしら?シルフィーって…長いわ。」
「お好きに呼んで頂いて大丈夫です。」
ーん?そんなに長いとは思わないけどなぁ?ー
「そう。では、“シル”と呼ぶわね。私の事は、“お嬢様”ではなく“ベル”と呼んでも構わないわ!」
ー“ベル”!?いや!それは無理だよね?ー
表情は変わっていないと思うけど、ビックリしてベルフォーネ様を見ると
顔が真っ赤だった。
「………。」
「あの…流石にお使えしている身分ですので…“ベル”は無理──」
と言いかけると、ベルフォーネ様が寂しそうに目を細めたのが分かった。
「─────では、プライベートな時間ではそう呼ばせていただきますが、学園や人前ではベルフォーネ様でお願い致します。」
と言うと、パッと顔を綻ばせ─たのは、ほんの一瞬で…
「し…仕方ありませんわね。それで良くてよ!」
と、ツンと顔を上げる。
「………」
ーなる程…コレが…“ツンツンデレ”の“ツン”なのね!?ー
何とも可愛らしいご令嬢である。そんなベルフォーネ様を、黙って見つめている王太子殿下の目は本当に優しい目をしていて、愛情を持っている事が一目で分かる。
ーそんな王太子殿下と…スレ違う事になるなんて…信じられないけど…ー
「兎に角、立ったままではゆっくりできないから、座ってお茶でも飲みながら話しをしようか?」
と、王太子殿下の掛け声と共に、部屋に居た女官達が動き出した。
流石は王城付きの女官達。テキパキとお茶の用意をした後、王太子殿下が一瞥すると、女官達は一礼してからススッと部屋から出て行った。
今、この部屋に居るのは、王太子殿下とベルフォーネ様と私の3人だけになった。
「私、コソコソするのが嫌いなの。これからは、ずっと一緒に居る事になるのだから、色々訊いても良いかしら?」
「勿論です。答えられる限り、お答えさせていただきます。」
(本当の雇い主は国王陛下だけど)主従関係に置いては、信頼が無ければ成り立たないからね。
「キリクスの能力が使えないと聞いたけど、それはどうしてなの?」
いきなりの核心的な質問だなぁ。勿論、ベルフォーネ様本人に悪意が無い事は見て分かる。ただ、本当に気になっているだけなのだと。
横に座っている王太子殿下の方が、ベルフォーネ様と私を少し心配そうに見ている。
「コレは、ここだけの秘密にしていただきたいのですが…」
「それは勿論よ!今からここで話す事は、この3人だけの秘密ですわ!」
王太子殿下も、ベルフォーネ様のその言葉にコクリと頷き、私は改めてベルフォーネ様に視線を合わせ、マクウェル様を庇った事は伏せて、魔力暴走の話しをした。
「傷痕が…」
「はい。怪我を負って魔力暴走を起こしてしまい、その時に魔力を殆ど失ってしまいました。その傷の所で魔力の流れが途切れてしまっているようで、魔力も殆ど回復しないのです。その傷痕は服で隠れる場所にあって、王太子殿下やベルフォーネ様の目に入るような事はないと思うので、お目汚しする事は無いかと…。」
素直に話たけど…コレで、“傷者が私の侍女だなんて!”とか言われたら─
「“お目汚し”なんて言っては駄目よ!」
「うん。そうだね。」
と、ベルフォーネ様はバンッとテーブルを叩き、王太子殿下はそのベルフォーネ様の手の上に自身の手を添える。
「傷があるから何?傷一つで、人の価値が変わる事はないわ。まだよく─シルの事は知らないけど、自分で自分を卑下してはいけないわ!」
「そうだよ、シルフィー嬢。私は、キリクスの現当主やユリウスから、貴方が人一倍努力して武術を修得して、前に進みだしたと聞いた。もっと、自信を持って良いと思う。」
「……ありがとうございます。」
王太子殿下もベルフォーネ様も、優しい方だなぁ─と思い、微々たる笑顔を添えてお礼を言うと、未だに手を繋ぎ合った2人が、うんうん─と頷きながら微笑んだ。
それからも、その手が離れる事はなく、ずっとテーブルの上で重ねられたままだった。私が帰る為に席を立つ迄──。
「本当に、あの2人が仲違いになるなんて…想像できない。」
アヤメさんが王都に居れば、真っ先に報告するけど…アヤメさんはエレーナとアーロンと共に、ハイネル家のカントリーハウスに住まいを移しているらしい。
予定では、エレーナ達が1年後に平民のままで学園に入園する為に、一緒に王都に行く事になるだろう─と、言っていた。
ーそれ迄に、あの2人の繋がりを更に…強いモノにしておこうー
そう思いながら、部屋でゆっくりとお茶を飲んだ。
「ベルフォーネ=アルダートンですわ。これから、宜しくお願いするわね。」
「お初にお目に掛かります。シルフィー=キリクスと申します。これから、ベルフォーネ様に精一杯お使えさせていただきます。以後、“シルフィー”とお呼び下さい。」
2人に向かって、カーテシーをする。
レオナール=コンフォール王太子殿下は、金色の髪は肩で切りそろえられていて、瞳は王家特有の濃い紫色。その綺麗な瞳を、ベルフォーネ様に向けている。
ベルフォーネ=アルダートン公爵令嬢は、腰ほど迄ある金色の髪は緩く波打っていて、光を受けるとキラキラと輝いている。少し垂れ目な瞳は青色。可愛らしい令嬢である。
垂れ目なんだけど…何だろう?化粧のせいかもしれないけど、キリッと見えるように…頑張ってます!な感じがするのは…私の気のせいだろうか?
「“シル”でも良いかしら?シルフィーって…長いわ。」
「お好きに呼んで頂いて大丈夫です。」
ーん?そんなに長いとは思わないけどなぁ?ー
「そう。では、“シル”と呼ぶわね。私の事は、“お嬢様”ではなく“ベル”と呼んでも構わないわ!」
ー“ベル”!?いや!それは無理だよね?ー
表情は変わっていないと思うけど、ビックリしてベルフォーネ様を見ると
顔が真っ赤だった。
「………。」
「あの…流石にお使えしている身分ですので…“ベル”は無理──」
と言いかけると、ベルフォーネ様が寂しそうに目を細めたのが分かった。
「─────では、プライベートな時間ではそう呼ばせていただきますが、学園や人前ではベルフォーネ様でお願い致します。」
と言うと、パッと顔を綻ばせ─たのは、ほんの一瞬で…
「し…仕方ありませんわね。それで良くてよ!」
と、ツンと顔を上げる。
「………」
ーなる程…コレが…“ツンツンデレ”の“ツン”なのね!?ー
何とも可愛らしいご令嬢である。そんなベルフォーネ様を、黙って見つめている王太子殿下の目は本当に優しい目をしていて、愛情を持っている事が一目で分かる。
ーそんな王太子殿下と…スレ違う事になるなんて…信じられないけど…ー
「兎に角、立ったままではゆっくりできないから、座ってお茶でも飲みながら話しをしようか?」
と、王太子殿下の掛け声と共に、部屋に居た女官達が動き出した。
流石は王城付きの女官達。テキパキとお茶の用意をした後、王太子殿下が一瞥すると、女官達は一礼してからススッと部屋から出て行った。
今、この部屋に居るのは、王太子殿下とベルフォーネ様と私の3人だけになった。
「私、コソコソするのが嫌いなの。これからは、ずっと一緒に居る事になるのだから、色々訊いても良いかしら?」
「勿論です。答えられる限り、お答えさせていただきます。」
(本当の雇い主は国王陛下だけど)主従関係に置いては、信頼が無ければ成り立たないからね。
「キリクスの能力が使えないと聞いたけど、それはどうしてなの?」
いきなりの核心的な質問だなぁ。勿論、ベルフォーネ様本人に悪意が無い事は見て分かる。ただ、本当に気になっているだけなのだと。
横に座っている王太子殿下の方が、ベルフォーネ様と私を少し心配そうに見ている。
「コレは、ここだけの秘密にしていただきたいのですが…」
「それは勿論よ!今からここで話す事は、この3人だけの秘密ですわ!」
王太子殿下も、ベルフォーネ様のその言葉にコクリと頷き、私は改めてベルフォーネ様に視線を合わせ、マクウェル様を庇った事は伏せて、魔力暴走の話しをした。
「傷痕が…」
「はい。怪我を負って魔力暴走を起こしてしまい、その時に魔力を殆ど失ってしまいました。その傷の所で魔力の流れが途切れてしまっているようで、魔力も殆ど回復しないのです。その傷痕は服で隠れる場所にあって、王太子殿下やベルフォーネ様の目に入るような事はないと思うので、お目汚しする事は無いかと…。」
素直に話たけど…コレで、“傷者が私の侍女だなんて!”とか言われたら─
「“お目汚し”なんて言っては駄目よ!」
「うん。そうだね。」
と、ベルフォーネ様はバンッとテーブルを叩き、王太子殿下はそのベルフォーネ様の手の上に自身の手を添える。
「傷があるから何?傷一つで、人の価値が変わる事はないわ。まだよく─シルの事は知らないけど、自分で自分を卑下してはいけないわ!」
「そうだよ、シルフィー嬢。私は、キリクスの現当主やユリウスから、貴方が人一倍努力して武術を修得して、前に進みだしたと聞いた。もっと、自信を持って良いと思う。」
「……ありがとうございます。」
王太子殿下もベルフォーネ様も、優しい方だなぁ─と思い、微々たる笑顔を添えてお礼を言うと、未だに手を繋ぎ合った2人が、うんうん─と頷きながら微笑んだ。
それからも、その手が離れる事はなく、ずっとテーブルの上で重ねられたままだった。私が帰る為に席を立つ迄──。
「本当に、あの2人が仲違いになるなんて…想像できない。」
アヤメさんが王都に居れば、真っ先に報告するけど…アヤメさんはエレーナとアーロンと共に、ハイネル家のカントリーハウスに住まいを移しているらしい。
予定では、エレーナ達が1年後に平民のままで学園に入園する為に、一緒に王都に行く事になるだろう─と、言っていた。
ーそれ迄に、あの2人の繋がりを更に…強いモノにしておこうー
そう思いながら、部屋でゆっくりとお茶を飲んだ。
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