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第一章ー婚約ー
ミヤからの条件
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謁見の間に入ると、既に国王陛下とジンさん─ジークフラン国王─との話し合いは終わっていて、今回の浄化の一件も、特に両国間に異論も問題もなく、後は聖女であるミヤさんへの確認だけとなっていた。
「では、ミヤ様。今回の浄化については今回限りとし、ジークフラン様が新たな王となった約束として行う事とします。この浄化についての見返りは、一切不要─と言う事でよろしいでしょうか?」
と、国王同士で決められた事を宰相様が説明してくれた。
「それで構いません。ジークフラン様がお一人になっても国の為に頑張っていた事。そのジークフラン様が王となられたから、私が少し…お手伝いをと思ったから─ですから。見返りは一切要りません。それに、今回限りです。次はありません。」
「分かりました。では─」
「すみませんが、私から条件があります。」
と、宰相が次の説明に入る前に、ミヤさんが口を挟んだ。
「条件…ですか?それは、どの様な条件でしょうか?」
「私は、隣国の騎士様達を信用していない訳ではありませんが、浄化に行くのであれば、私は、私が信を置いている人達と共に行きたいのです。ですから、同行メンバーは、ウォーランド王国から、私が選んだ人達だけで行く事。そして、隣国から同行すると言うのであれば、そこの魔法使いとジークフラン様以外は遠慮願います。」
「それは…それでは危険ではありませんか?行く予定の場所は、穢れが酷いと聞いています。もし、また、魔獣等が現れたら───」
と、宰相様はそこまで言って…気付いた─思い出したのだろう。チラリとハルに視線を向けてきた。目が合ったから、ニコッと笑ってみました。すると、宰相様は、やっぱり呆れるでもなく、ひくわけでもなく
ーなる程ー
と、納得したような顔をして頷いた。
「そうでしたね。その方が、ミヤ様達が動きやすい─と言う事ですね。」
「ふふっ。やっぱり宰相様は、理解が早くて助かります。」
「いえ─。前以て把握できずに、申し訳ありません。では、申し訳無さついでに、同行メンバーは、誰をお考えですか?」
ーやっぱり、宰相様って頭の回転が早いと言うか…安心できる人だよねー
「以前同行してもらった、ティモスさんとハルとエディオルさん。それに、ゼンさんとルナさんとリディさんです。」
「パルヴァンか…うん。問題無い!」
同行メンバーの名前を聞いた国王様は、悩む事なく許可を出した。
ー許可を出すしか…ないよね?ー
それと…今回もエディオルさんと一緒に行けるんだ。横に居るエディオルさんを視線だけで見上げる。
防御に関しては自信があるし、ティモスさんやゼンさんが一緒なら更に心強い。でも─エディオルさんが一緒だと…更に安心するんだよね。一緒に居れる事も…嬉しいし。
ーうん。隣国の浄化、頑張ろう!ー
と、1人こっそりと、握り拳を作って気合いを入れました。
エディオルの横にいるハルが、視線だけを俺に向けてくる。
ー俺が気付いてないと…思ってるよなー
暫くの間、俺をジッと見た後、気合い?を入れるように、小さく握り拳を作った。
ー何だソレ!?可愛いな!ー
俺だけじゃなく、誰も気付いてないと思っているところがまた…ハルらしいし可愛いところだよな。
兎に角、俺から頼む事もなく、すんなりと同行できる事が決まって良かった。流石はミヤ様ってとこだな。パルヴァンのメンバーだけの方が、ハルが動きやすいからな。
今度は俺が、視線だけでハルを見る。
こんなに小さいのに─。
あの時は、小さなハルが、大きく見えた。
あの時、ーもう、いいかーと思って諦めた。でも、またハルが現れて─護られた。近衛騎士の俺が、小さな女の子─しかも、好きな女の子に。
ーもっと…強くならないとなー
そう言えば…あの時、ハルに書いて飛ばした手紙は…どうなったんだ?ハルと再会してから、それらの手紙を読んだ─とは聞いた事がない。
それに、あの時は、兎に角必死だった。「ハル殿も、俺の事─」なんて思っていて、誤解されたくなくて、形振り構わず手紙に認めた。
ー今読まれたら…死ねるかもしれないー
そう思うと、背中に嫌な汗が流れ出した。魔術で飛ばした手紙だから、ハル以外の人が手紙を開封したり読める事はないが─。
ー可能性としては…ゼン殿かー
よし、ハルの手に渡る前に回収しよう。きっと、ゼン殿なら喜んで俺に返してくれるだろう。
「エディオルさん、難しい?顔をしてますけど…何かありましたか?」
手紙について考えていると、ハルが心配そうに俺の顔を覗き込んで来た。
ーくっそ可愛いな!ー
もう、ハルが何をしても可愛いとしか見えないし、思えない俺は、ある意味病気かもしれない─と思う。
そんなハルの耳元に顔を近付けて
「ハルが…何しても可愛いな─と思って…」
「───っ!!??」
一瞬にして顔が真っ赤になって、耳を手で押さえながら睨んで来る。そんなハルが、本当に可愛くて愛おしいな─と思った。
「だから、あれは本当に、“氷の騎士”と呼ばれているエディオルか?」
「その二つ名は、ハルの前では無効ですから。直ぐに…慣れますよ。」
と、ミヤは苦笑し
「そ…そうか──(羨ましいな)。」
と、ランバルトも苦笑した。
「では、ミヤ様。今回の浄化については今回限りとし、ジークフラン様が新たな王となった約束として行う事とします。この浄化についての見返りは、一切不要─と言う事でよろしいでしょうか?」
と、国王同士で決められた事を宰相様が説明してくれた。
「それで構いません。ジークフラン様がお一人になっても国の為に頑張っていた事。そのジークフラン様が王となられたから、私が少し…お手伝いをと思ったから─ですから。見返りは一切要りません。それに、今回限りです。次はありません。」
「分かりました。では─」
「すみませんが、私から条件があります。」
と、宰相が次の説明に入る前に、ミヤさんが口を挟んだ。
「条件…ですか?それは、どの様な条件でしょうか?」
「私は、隣国の騎士様達を信用していない訳ではありませんが、浄化に行くのであれば、私は、私が信を置いている人達と共に行きたいのです。ですから、同行メンバーは、ウォーランド王国から、私が選んだ人達だけで行く事。そして、隣国から同行すると言うのであれば、そこの魔法使いとジークフラン様以外は遠慮願います。」
「それは…それでは危険ではありませんか?行く予定の場所は、穢れが酷いと聞いています。もし、また、魔獣等が現れたら───」
と、宰相様はそこまで言って…気付いた─思い出したのだろう。チラリとハルに視線を向けてきた。目が合ったから、ニコッと笑ってみました。すると、宰相様は、やっぱり呆れるでもなく、ひくわけでもなく
ーなる程ー
と、納得したような顔をして頷いた。
「そうでしたね。その方が、ミヤ様達が動きやすい─と言う事ですね。」
「ふふっ。やっぱり宰相様は、理解が早くて助かります。」
「いえ─。前以て把握できずに、申し訳ありません。では、申し訳無さついでに、同行メンバーは、誰をお考えですか?」
ーやっぱり、宰相様って頭の回転が早いと言うか…安心できる人だよねー
「以前同行してもらった、ティモスさんとハルとエディオルさん。それに、ゼンさんとルナさんとリディさんです。」
「パルヴァンか…うん。問題無い!」
同行メンバーの名前を聞いた国王様は、悩む事なく許可を出した。
ー許可を出すしか…ないよね?ー
それと…今回もエディオルさんと一緒に行けるんだ。横に居るエディオルさんを視線だけで見上げる。
防御に関しては自信があるし、ティモスさんやゼンさんが一緒なら更に心強い。でも─エディオルさんが一緒だと…更に安心するんだよね。一緒に居れる事も…嬉しいし。
ーうん。隣国の浄化、頑張ろう!ー
と、1人こっそりと、握り拳を作って気合いを入れました。
エディオルの横にいるハルが、視線だけを俺に向けてくる。
ー俺が気付いてないと…思ってるよなー
暫くの間、俺をジッと見た後、気合い?を入れるように、小さく握り拳を作った。
ー何だソレ!?可愛いな!ー
俺だけじゃなく、誰も気付いてないと思っているところがまた…ハルらしいし可愛いところだよな。
兎に角、俺から頼む事もなく、すんなりと同行できる事が決まって良かった。流石はミヤ様ってとこだな。パルヴァンのメンバーだけの方が、ハルが動きやすいからな。
今度は俺が、視線だけでハルを見る。
こんなに小さいのに─。
あの時は、小さなハルが、大きく見えた。
あの時、ーもう、いいかーと思って諦めた。でも、またハルが現れて─護られた。近衛騎士の俺が、小さな女の子─しかも、好きな女の子に。
ーもっと…強くならないとなー
そう言えば…あの時、ハルに書いて飛ばした手紙は…どうなったんだ?ハルと再会してから、それらの手紙を読んだ─とは聞いた事がない。
それに、あの時は、兎に角必死だった。「ハル殿も、俺の事─」なんて思っていて、誤解されたくなくて、形振り構わず手紙に認めた。
ー今読まれたら…死ねるかもしれないー
そう思うと、背中に嫌な汗が流れ出した。魔術で飛ばした手紙だから、ハル以外の人が手紙を開封したり読める事はないが─。
ー可能性としては…ゼン殿かー
よし、ハルの手に渡る前に回収しよう。きっと、ゼン殿なら喜んで俺に返してくれるだろう。
「エディオルさん、難しい?顔をしてますけど…何かありましたか?」
手紙について考えていると、ハルが心配そうに俺の顔を覗き込んで来た。
ーくっそ可愛いな!ー
もう、ハルが何をしても可愛いとしか見えないし、思えない俺は、ある意味病気かもしれない─と思う。
そんなハルの耳元に顔を近付けて
「ハルが…何しても可愛いな─と思って…」
「───っ!!??」
一瞬にして顔が真っ赤になって、耳を手で押さえながら睨んで来る。そんなハルが、本当に可愛くて愛おしいな─と思った。
「だから、あれは本当に、“氷の騎士”と呼ばれているエディオルか?」
「その二つ名は、ハルの前では無効ですから。直ぐに…慣れますよ。」
と、ミヤは苦笑し
「そ…そうか──(羨ましいな)。」
と、ランバルトも苦笑した。
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