モブで薬師な魔法使いと、氷の騎士の物語

みん

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第一章ー婚約ー

(ある意味での)ハル無双

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❋作者比で、砂糖過多になっています(ハルが)❋









*エディオル視点*


「ハル、大丈夫か?」

取り敢えず、ハルを部屋まで連れて戻って来た。

「ん─大丈夫ですよ?フワフワと良い気持ちです。ふふっ…ディだ─」

3人掛けのソファーに座らせたが、ハルはずっと俺に抱き付いたままだ。しかも、何かにつけて

「ディだ」

「好き」

と口にする。

ー可愛いな!ー

「エディオル様、失礼致します。」

ルナ殿が、水を持って来てくれた─のだが

「エディオル様、後は、宜しくお願い致します。ゼンさんは、騎士邸の方へ…行っています。シルヴィア様の指示で…。明日迄は…帰って来ないかと…。はい。では、失礼致します。」

ルナ殿はそれだけ言うと、ニッコリ微笑んで部屋から出て行った。

「───え?」

ハルは相変わらず俺に抱き付いたままで─

「ふふっ─ディ──好き─」

「─くっそ可愛いか!!」

と、ギュウッとハルを抱き締めると

「ふぐぅっ──苦しいけど…ふふっ…ディがあったかい──ふふっ─」

ーあ、これ、ヤバいなー

少し深呼吸をした後、ソロソロと腕の力を緩めてハルから体を離して、両手でハルの顔を挟んで上を向かせる。

「ハル。少し、俺から離れてくれるか?水を用意するから。水、飲めるか?」

「ディ、離れるの?──ヤダ」

と、更にギュウッとしがみついてきた。

「──くっ……」

ー落ち着け!俺!って、誰だ!?ハルに強いアルコールを飲ませたのは!!可愛いけど!ー

「ハル、俺は何処にも行かないから。兎に角、水を飲もうな?」

何とかハルに言い聞かせて水を飲ませた。












ーこれ以上は、俺が

と思って、ハルを寝かせよう!──と思った俺を…殴ってやりたい。



「ハル。俺は、ハルが寝るまでそこの椅子に座ってるから、この手を離そうか?」

流石に、ハルの寝室に入るのは駄目だろうと、ハルに寝室へ行くように言うと

「ヤダ!一緒に寝る!」 

と、またまた俺に抱き付いて来た。

ーハルは一体、俺をどうしたいんだ!!ー

「はぁ────」

自分を落ち着かせる為に、息を吐くと、ハルの体がビクッと反応する。それから、ソロソロと俺を覗く様に見上げて来た。

「ディ、怒ってる?ごめんなさい。」

シュンとするハル。

ーあぁ、もう、本当に可愛いなぁー

軽くキスをする。

「怒ってない。でも…一緒には寝れないから。俺はここに居るから、ハルはベッドに入って寝てくれ。良いな?」

「じゃあ、もう少しだけディと、ここで、一緒に居る。」

むぅっ─と、少し拗ねた様な顔をして、俺の服をギュッと握るハル。

「分かった。少しだけ─な?」

と言うと、ハルは嬉しそうに笑った。




ハルはやっぱり俺から離れないから、ハルをお姫様抱っこした状態で、俺はソファーに座った。




会話にならない会話をしているうちに、ハルがうとうとし出した。

「ハル、このままだと体が辛いだろうし、ちゃんと眠れないだろうから、ベッドに─」

「ディは…もう、黙って居なくなったりしない?」

「──え?」

、急に…会えなくなったりしない?」

?ー

「ディに会えなくなって……寂しくて…胸がね?ギュウッて痛くなってね?とは一緒に居るのに…何で私とは居てくれないのかな?─って。」

「──ハル」

のハルの気持ちは、青の庭園で聞いていた。でも、その時でさえ、ハルは少し困ったな─みたいな感じで軽く笑いながら話していた。それに、聖女様達に掬われたとも言っていたから、俺はそこから深く気に留めてはいなかった。でも─

今、目の前にいるハルは、今にも泣きそうな顔で俺の服をギュウッと握り締めている。きっと、俺が気に病まないように笑っていたんだろう。そんなハルが─そんなハルに更に愛おしさが増す。

「ハル、俺はもう、黙って何処かに行く事はないから。ずっとハルの側に居るから。ハルに“要らない”と言われても、離れないから。」

「私、“要らない”なんて言わない。ディが好き。」

ーあぁ、少し位…良いよな?ー

「俺も、ハルが好きだ。」

ハルの頬に手を当てて、啄む様に何度かキスをする。

「ふふっ─ディとのキス──好き──」

ふにゃっとハルが笑うから─ハルの後頭部に手を当てて、更に深く─キスをする。

「──っ!?」

ハルが逃げられないように─腰に回している腕に力を入れて引き寄せる。ハルが顔をズラそうとするのに合わせて、角度を変えて深いキスを繰り返す。

ーあぁ…本当にヤバいな…止まれる…のか?ー

と思った時、腕の中で可愛い抵抗をしていたハルの力がフッと抜けて、俺の方へと凭れ掛かって来た。

「ハル?」

どうした?と思い唇を離してハルを覗き込めば─

「────苦…しい……」

と、涙目で顔を真っ赤にして、肩で息をするハルがいた。

「ディの……バカ!息…苦しい………」

「ハル?」

その一言を最後に、スースーと寝息が聞こえて来た。

「…………は─────ぁ………」

ハルが寝てしまって残念な気持ちはあるが─

「寝てくれて…助かった…」

が、正直なところだ。

ハルは、本当に自分の負の感情を隠すのがうまい。そんな事は、解っていたし気を付けてもいたのに…

「俺も、まだまだ─だな。」

と、俺の腕の中で寝ているハルのオデコに、ソッとキスを落とした。












「ディの……バカ!」

うん。は…一段と可愛かった──







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