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第二章ー同棲ー
ポンコツハルも健在につき
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思いもよらず始まった、どっ─同棲生活も、少しずつ慣れ────てません!慣れてないけど、特に問題は無く──と言っていいのかなぁ?エディオルさんからの砂糖攻撃が半端ない。恥ずかしくて困るのに…嬉しいとか思う自分が…おそろしい──。
兎に角、私は今、幸せな日々を送っている。
2ヶ月を過ぎると、生活にも余裕が出て来たので、時間がある時には、庭で薬草を植えてみたり、料理人さんに教えてもらったりして、お菓子を作ったりしている。そんな話をミヤさんとしていると
「ベラトリス様が、ハルとネージュに会いたいって言ってて、丁度、明後日が私が登城する日なんだけど…。ハルも一緒に行ける?」
「ベラトリス様!?はい!大丈夫です!行けます!」
「良かったわ。それじゃあ、ハルとネージュも登城するって伝えておくわね。あ、そうだ!ハル、私が両陛下に謁見している間、騎士団に差し入れでもして来たらどうかしら?」
「差し入れ?」
「そう、差し入れ。その日、近衛騎士のエディオルさんも、第一の訓練に参加するって王太子殿下が言ってたのよ。ハルは、エディオルさんの訓練の様子とか見た事ないでしょう?」
確かに。騎士団の訓練所に行った事はあるけど…行った時には…皆が倒れた後だった。うん。訓練の様子は見た事がないし、何より──
「──ディの訓練の様子は…見てみたいかも…」
「ふふっ。ディ─ねぇ…ふふっ。」
「うぇっ!?ひょっとして、声に出てました!?」
声に出したつもりはなかったんだけど…恥ずかしい!
「恥ずかしがる事ないじゃない。婚約者なんだし。そうやって、愛称で呼ぶ事を許されてるのよ?ハルがエディオルさんにとって、特別な存在なんだ─って、知らしめる事ができるしね。」
「特別?知らしめる?」
ーあれ?何だか…ある意味少し物騒な単語では?ー
不思議に思い、首を傾げてミヤさんを見る。
「ふふっ。行けば分かるわ。」
と、少しゾワッとする笑顔をしたミヤさんが居た。
ーあれ?“平穏サヨナラ、トラブルこんにちは”ですか?ー
*登城当日*
騎士団に差し入れとなると、かなりの量が必要だろうと言う事で、前日から仕込んで、ジョンさん達の手も借りてフィナンシェを──焼きまくった。甘くなり過ぎないように、ほんの少しお酒を染み込ませた。
それと─
エディオルさんには別に、軽食も作った。トルティーヤ擬きで、サラダたっぷりで味付けを少し濃くしたチキンを挟んでみた。
「んー…食べてくれると良いけど…。」
「「何言ってるんですか!?絶対食べるに決まってますよ!!」」
「はっはい!そうですね!!」
何故か、ジョンさん達に怒られた。
でも、そりゃそうだよね─
「そうですね。エディオルさんは、食べ物を粗末にする人じゃないですもんね!」
ーいや!そうじゃない!そう言う意味じゃない!ー
とは、ドヤ顔をしているハルには、誰にも突っ込む事ができなかった。
「何だろう…私、今迄エディオル様って、少し怖いな─なんて思ってたけど…すごく良い人なんじゃないかな?って思えて来ました…。」
「あ、それ、めっちゃ分かる。だって、エディオル様が選んだのが…ハル様だろ?絶対良い人に決まってる!それに、ちょっと…エディオル様が不憫で…うん。俺達がしっかりサポートしていこう!」
「「「「はいっ!!」」」」
と、ハルの恋愛ポンコツのお陰?で、使用人達の団結力が高まり、更なる外堀り埋めが頑丈になっていくのでした。
何故かよく分からないけど、使用人総出で、しかも物凄く気合いの入った声で送り出された。訓練の見学とは…気合いを入れて見に行かなければいけない─のだろうか?
そんな事をつらつらと考えているうちに、あっと言う間にお城に着いた。
「じゃあ、ネージュは姿を消して…ノアに会いに行っててね。私の見学が終わったら呼び掛けるから。」
『分かった。主、気を付けて─』
ネージュは私の足にスリッと顔を寄せた後、姿を消した。
「では、ハル様、訓練所に行きましょう。」
「はい!」
そうして、私はルナさんと一緒に訓練所へと向かった。
実は、今日、私とネージュが登城する事は、エディオルさんとノアには秘密にしている。ミヤさんに─
「引っ越しの時の仕返しでもしたら?」
と言われたからだ。
ーエディオルさん、どんな反応するだろう?ー
少し悪戯をするような感覚で、知らず知らずに口元が緩んだ。
「キャ──」
訓練所に入った途端に耳に入った…お叫び??
「うわぁ……」
そこには、色とりどりのドレスに着飾ったご令嬢達が沢山居た。
「えっと…凄いですね?」
私もだけど、少し引き気味のルナさんに小声で話し掛ける。
「おそらくですが…エディオル様達─近衛騎士が居るからだと思います。」
「近衛騎士が居ると、凄いの?」
ー何で?ー
と首を傾げる。
「騎士団の方々は、もともと人気があるのですが、近衛騎士は更に人気があるんですよ。近衛は云わば出世組ですし、その上何故か、眉目秀麗な方が多くて。それに、騎士になる方の殆どは次男や三男ですから、ある意味爵位に囚われずに済みますからね。高収入、且つ男前、且つ同居無し─なので、結婚相手としては…とても人気があるんですよ。」
「な…成る程…」
ー貴族社会とは…大変なんだなぁー
何て思っていると
「あ!ほら!あれ!カルザイン様じゃない!?」
「あ、本当だわ!」
「………」
どうやら、エディオルさんも…人気があるようです。
兎に角、私は今、幸せな日々を送っている。
2ヶ月を過ぎると、生活にも余裕が出て来たので、時間がある時には、庭で薬草を植えてみたり、料理人さんに教えてもらったりして、お菓子を作ったりしている。そんな話をミヤさんとしていると
「ベラトリス様が、ハルとネージュに会いたいって言ってて、丁度、明後日が私が登城する日なんだけど…。ハルも一緒に行ける?」
「ベラトリス様!?はい!大丈夫です!行けます!」
「良かったわ。それじゃあ、ハルとネージュも登城するって伝えておくわね。あ、そうだ!ハル、私が両陛下に謁見している間、騎士団に差し入れでもして来たらどうかしら?」
「差し入れ?」
「そう、差し入れ。その日、近衛騎士のエディオルさんも、第一の訓練に参加するって王太子殿下が言ってたのよ。ハルは、エディオルさんの訓練の様子とか見た事ないでしょう?」
確かに。騎士団の訓練所に行った事はあるけど…行った時には…皆が倒れた後だった。うん。訓練の様子は見た事がないし、何より──
「──ディの訓練の様子は…見てみたいかも…」
「ふふっ。ディ─ねぇ…ふふっ。」
「うぇっ!?ひょっとして、声に出てました!?」
声に出したつもりはなかったんだけど…恥ずかしい!
「恥ずかしがる事ないじゃない。婚約者なんだし。そうやって、愛称で呼ぶ事を許されてるのよ?ハルがエディオルさんにとって、特別な存在なんだ─って、知らしめる事ができるしね。」
「特別?知らしめる?」
ーあれ?何だか…ある意味少し物騒な単語では?ー
不思議に思い、首を傾げてミヤさんを見る。
「ふふっ。行けば分かるわ。」
と、少しゾワッとする笑顔をしたミヤさんが居た。
ーあれ?“平穏サヨナラ、トラブルこんにちは”ですか?ー
*登城当日*
騎士団に差し入れとなると、かなりの量が必要だろうと言う事で、前日から仕込んで、ジョンさん達の手も借りてフィナンシェを──焼きまくった。甘くなり過ぎないように、ほんの少しお酒を染み込ませた。
それと─
エディオルさんには別に、軽食も作った。トルティーヤ擬きで、サラダたっぷりで味付けを少し濃くしたチキンを挟んでみた。
「んー…食べてくれると良いけど…。」
「「何言ってるんですか!?絶対食べるに決まってますよ!!」」
「はっはい!そうですね!!」
何故か、ジョンさん達に怒られた。
でも、そりゃそうだよね─
「そうですね。エディオルさんは、食べ物を粗末にする人じゃないですもんね!」
ーいや!そうじゃない!そう言う意味じゃない!ー
とは、ドヤ顔をしているハルには、誰にも突っ込む事ができなかった。
「何だろう…私、今迄エディオル様って、少し怖いな─なんて思ってたけど…すごく良い人なんじゃないかな?って思えて来ました…。」
「あ、それ、めっちゃ分かる。だって、エディオル様が選んだのが…ハル様だろ?絶対良い人に決まってる!それに、ちょっと…エディオル様が不憫で…うん。俺達がしっかりサポートしていこう!」
「「「「はいっ!!」」」」
と、ハルの恋愛ポンコツのお陰?で、使用人達の団結力が高まり、更なる外堀り埋めが頑丈になっていくのでした。
何故かよく分からないけど、使用人総出で、しかも物凄く気合いの入った声で送り出された。訓練の見学とは…気合いを入れて見に行かなければいけない─のだろうか?
そんな事をつらつらと考えているうちに、あっと言う間にお城に着いた。
「じゃあ、ネージュは姿を消して…ノアに会いに行っててね。私の見学が終わったら呼び掛けるから。」
『分かった。主、気を付けて─』
ネージュは私の足にスリッと顔を寄せた後、姿を消した。
「では、ハル様、訓練所に行きましょう。」
「はい!」
そうして、私はルナさんと一緒に訓練所へと向かった。
実は、今日、私とネージュが登城する事は、エディオルさんとノアには秘密にしている。ミヤさんに─
「引っ越しの時の仕返しでもしたら?」
と言われたからだ。
ーエディオルさん、どんな反応するだろう?ー
少し悪戯をするような感覚で、知らず知らずに口元が緩んだ。
「キャ──」
訓練所に入った途端に耳に入った…お叫び??
「うわぁ……」
そこには、色とりどりのドレスに着飾ったご令嬢達が沢山居た。
「えっと…凄いですね?」
私もだけど、少し引き気味のルナさんに小声で話し掛ける。
「おそらくですが…エディオル様達─近衛騎士が居るからだと思います。」
「近衛騎士が居ると、凄いの?」
ー何で?ー
と首を傾げる。
「騎士団の方々は、もともと人気があるのですが、近衛騎士は更に人気があるんですよ。近衛は云わば出世組ですし、その上何故か、眉目秀麗な方が多くて。それに、騎士になる方の殆どは次男や三男ですから、ある意味爵位に囚われずに済みますからね。高収入、且つ男前、且つ同居無し─なので、結婚相手としては…とても人気があるんですよ。」
「な…成る程…」
ー貴族社会とは…大変なんだなぁー
何て思っていると
「あ!ほら!あれ!カルザイン様じゃない!?」
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「………」
どうやら、エディオルさんも…人気があるようです。
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