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後日談
予想通りの
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❋新作になりますが、短目です。すみません❋
「じるおじしゃま!」
「くっ─────」
「「…………」」
ーシェイラ=アルムー
父─ハルシオンと同じアッシュグレーの髪に、母─ミューと同じ淡いラベンダー色の瞳をした2歳の女の子。
そのシェイラが、トテトテと両手を広げながら(シェイラ的には)走って向かって行っている先には、両手を広げて半泣き?で待ち構えているじるおじしゃま─ジルベルトが居る。
シェイラが一生懸命に走り、そのジルベルトに抱き付けば、そのジルベルトはシェイラをガシッと抱き上げて、そのまま2人で邸にある庭園へと行ってしまった。これが、この2人のいつものパターンである。
「いつみても、見事な伯父馬鹿だな……」
「ですね。まぁ…シェイラもジルお兄様には…懐いてますからね。」
そんな2人を、私はシオンと一緒に見ている。
ジルお兄様は、私達の予想を1ミリも違える事なく、姪であるシェイラを──これでもか!と言う位に可愛がっている。いや、ジルお兄様だけではなく、アシュトレア一族と国王両陛下が、シェイラを奪い合うかのように可愛がっている。
「何なら、シェイラ本人がちょっとひいてない?」
と思える位に。
「まぁ……ジルベルトがシェイラの相手をしてくれるのは、今は助かるが…」
「そうですね。」
そう言いながら、私は自分のお腹に手をあてる。
シェイラが2歳。私のお腹の中には、2人目の子が居る。
予定日は3ヶ月程先だけど、お腹はふっくらしている。
「この子が生まれたら、また両家共に大騒ぎだろうな。」
シオンが苦虫を噛み潰したような顔をする。
「ですね。でも、シェイラの時よりは…落ち着いてくれるんじゃないかな?取り合いには…ならないでしょう?」
本当に、シェイラの時は大変だった。
私があの時泣いてしまったから、産後シオンと離れ離れになる事はなかったけど、シェイラが1歳の誕生日を迎えるやいなや、結局は泣きつかれて……王宮に1週間、アシュトレア邸に1週間、シェイラを連れて滞在させられたのだ。
その間は、常に誰かがシェイラの相手をしてくれて、私もゆっくりできたから、良いリフレッシュ?にはなったけど。
「今回も、この子が1歳になったら、お迎えが来るかもですね。」
「かもではなくて、必ず来るだろうな。」
クスクスと、シオンと2人で笑い合った。
3ヶ月後、2人目の子も、陣痛が始まってから3時間も掛からずに生まれて来た。
母と同じ銀髪に、父と同じ黒曜石のような色の瞳の男の子だった。
勿論、今回も国王両陛下とフェリシア伯爵夫人とジルベルトがやって来たが、シェイラの時のような取り合い合戦はなく、ただただ甥の誕生を祝いに来てくれた。
「「「「あーやっぱり可愛い!!」」」」
そう言いながらも、ジルベルトはしっかりとシェイラを抱っこしている。
「しぇいらの…おとーと?」
と、シェイラが首を傾げると
「ゔっ──シェイラが可愛い!そうだ!この子はシェイラの弟だよ。」
「かーいーね!」
とシェイラが嬉しそうに笑うと
「「「「お前がな!!」」」」
と、全員が心の中で突っ込んだ──のは、言うまでもない。
そんな様子を、ハルシオンとミューは面白そうに笑って見ていた。
それからの流れは、ハルシオンとミューの予想通りで──
毎日のように、誰かがロイドを見にやって来て、ロイドが1歳の誕生日を迎えるやいなや、シェイラと共に3人で王宮とアシュトレア邸と1週間ずつ滞在させられたのだった。
勿論、父であるレイナイト公爵も、こっそり孫達を見に来ては、爺馬鹿ぶりを発揮しているのは──ここだけの秘密である。
❋シェイラの名前が、他作品の登場人物と被っていますが、別人です。同じ名前だと、気付いてませんでした❋
:(_;´꒳`;):_
「じるおじしゃま!」
「くっ─────」
「「…………」」
ーシェイラ=アルムー
父─ハルシオンと同じアッシュグレーの髪に、母─ミューと同じ淡いラベンダー色の瞳をした2歳の女の子。
そのシェイラが、トテトテと両手を広げながら(シェイラ的には)走って向かって行っている先には、両手を広げて半泣き?で待ち構えているじるおじしゃま─ジルベルトが居る。
シェイラが一生懸命に走り、そのジルベルトに抱き付けば、そのジルベルトはシェイラをガシッと抱き上げて、そのまま2人で邸にある庭園へと行ってしまった。これが、この2人のいつものパターンである。
「いつみても、見事な伯父馬鹿だな……」
「ですね。まぁ…シェイラもジルお兄様には…懐いてますからね。」
そんな2人を、私はシオンと一緒に見ている。
ジルお兄様は、私達の予想を1ミリも違える事なく、姪であるシェイラを──これでもか!と言う位に可愛がっている。いや、ジルお兄様だけではなく、アシュトレア一族と国王両陛下が、シェイラを奪い合うかのように可愛がっている。
「何なら、シェイラ本人がちょっとひいてない?」
と思える位に。
「まぁ……ジルベルトがシェイラの相手をしてくれるのは、今は助かるが…」
「そうですね。」
そう言いながら、私は自分のお腹に手をあてる。
シェイラが2歳。私のお腹の中には、2人目の子が居る。
予定日は3ヶ月程先だけど、お腹はふっくらしている。
「この子が生まれたら、また両家共に大騒ぎだろうな。」
シオンが苦虫を噛み潰したような顔をする。
「ですね。でも、シェイラの時よりは…落ち着いてくれるんじゃないかな?取り合いには…ならないでしょう?」
本当に、シェイラの時は大変だった。
私があの時泣いてしまったから、産後シオンと離れ離れになる事はなかったけど、シェイラが1歳の誕生日を迎えるやいなや、結局は泣きつかれて……王宮に1週間、アシュトレア邸に1週間、シェイラを連れて滞在させられたのだ。
その間は、常に誰かがシェイラの相手をしてくれて、私もゆっくりできたから、良いリフレッシュ?にはなったけど。
「今回も、この子が1歳になったら、お迎えが来るかもですね。」
「かもではなくて、必ず来るだろうな。」
クスクスと、シオンと2人で笑い合った。
3ヶ月後、2人目の子も、陣痛が始まってから3時間も掛からずに生まれて来た。
母と同じ銀髪に、父と同じ黒曜石のような色の瞳の男の子だった。
勿論、今回も国王両陛下とフェリシア伯爵夫人とジルベルトがやって来たが、シェイラの時のような取り合い合戦はなく、ただただ甥の誕生を祝いに来てくれた。
「「「「あーやっぱり可愛い!!」」」」
そう言いながらも、ジルベルトはしっかりとシェイラを抱っこしている。
「しぇいらの…おとーと?」
と、シェイラが首を傾げると
「ゔっ──シェイラが可愛い!そうだ!この子はシェイラの弟だよ。」
「かーいーね!」
とシェイラが嬉しそうに笑うと
「「「「お前がな!!」」」」
と、全員が心の中で突っ込んだ──のは、言うまでもない。
そんな様子を、ハルシオンとミューは面白そうに笑って見ていた。
それからの流れは、ハルシオンとミューの予想通りで──
毎日のように、誰かがロイドを見にやって来て、ロイドが1歳の誕生日を迎えるやいなや、シェイラと共に3人で王宮とアシュトレア邸と1週間ずつ滞在させられたのだった。
勿論、父であるレイナイト公爵も、こっそり孫達を見に来ては、爺馬鹿ぶりを発揮しているのは──ここだけの秘密である。
❋シェイラの名前が、他作品の登場人物と被っていますが、別人です。同じ名前だと、気付いてませんでした❋
:(_;´꒳`;):_
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