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みん

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オルコット邸

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❋1話目に“登場人物”を入れました。しおりの位置が変わっていたら、すみません❋













「今日は、今からオルコット邸うちに来てもらうわよ!勿論、フェリシティもエスタリオンも拒否権無しよ!」

始業式だった今日の学園は、2時間程で終了した。その為、先生の挨拶が終わり、先生が教室から出て行ったと同時にグレイシーに捕まった。

「別に、拒否なんてしないわよ。それに、オルコット邸なら、いつでも喜んで行くわよ。」

「グレイシーは相変わらずだな。久し振りに会えて嬉しいよ。」

「エスタリオン、私はフェリシティみたいに優しくないからね!」

どうやら、グレイシーは、エスタリオンが急にいなくなった事、手紙一つ寄越さなかった事を怒っているようだ。

「グレイシー、フェリシティ……と、チェスター殿…だったな。」

そこへ、エルド様がやって来た。

「“エスタリオン”と呼んでくれ。」

「俺はエルド=リステリア。“エルド”と呼んでくれ。あ、因みに、俺はグレイシーの婚約者だ。それで…グレイシー、俺も一緒に邸に行っても良いか?」

「え?」

「少し…気になってる事があって…。」

いつもと違う雰囲気のエルド様。グレイシーが困った様に私とリオに視線を向ける。

「私は別に構わないわよ。」
「あぁ、俺も構わない。」

と、私とリオが了承すると、エルド様は「ありがとう」と言って笑った。







そうして、エルダイン我が家の馬車には先に帰ってもらい、4人全員でオルコット家の馬車に乗ってオルコット邸迄やって来た。
オルコット邸では、既に私達のランチが用意されていて、それをサクッと頂いた後、4人でサロンへと移動した。



「それで?どうして急に居なくなったの?」

「すまない。それは、俺だけの事ではないから話せないんだ。」

「──なら…仕方無い─事も無いけど、仕方無いから置いといて。手紙ぐらいは書けなかったの?」

「──ここだけの話しにして欲しいんだけど…急な帰国をした後、俺は誰からの手紙も…受け取って無いんだ。だから、フェリとグレイシーが俺に手紙を書いてくれてた─なんて、フェリに聞く迄知らなかったんだ。」

「「そうなの!?」」

それは…ビックリだ。何故…届かなかった?

「本当に、何も言えなくて申し訳無いが─。手紙が届かなかったのも、仕方が無いと思う位色々あったんだ。今更だけど、手紙を書いてくれて、ありがとう。」

エスタリオンが、困ったように笑うと「はぁ─仕方無いわね──」と、グレイシーも困ったように笑った。




それからは、ここへ留学生として来た事。1週間だけエルダイン邸に滞在した後、学園の寮に入る事も話した。
その話の間は、エルド様は黙って話を聞いていただけだったけど、一通りの話が終わると、エルド様がおずおずと言った感じで話し出した。

「フェリシティ嬢は、ディランと何かあったのか?」

「「「はい?」」」

これには、私だけではなく、グレイシーとリオも反応した。

「ディランが、何かとフェリシティ嬢を気にしてるんだ。それで、今朝のあの挨拶。あれは…聞きようによっては、ディランとフェリシティ嬢の間に何かあったのか─って捉えられるだろう?フェリシティ嬢は、メルヴィル─第一王子の婚約者候補の1人だから、ああ言うのは一つ間違えれば、醜聞になるし、令嬢であるフェリシティ嬢に傷が付く。まぁ、フェリシティ嬢自身が、きちんと意味を持たせて言い返していたから、大丈夫だとは思うけど……何と言うか…………。」

「あぁ、私と殿下が不仲と言う事があるから、どう転ぶか分からない─と言う事ね?」

「あーえっと……」

いつもは、白黒、裏表ハッキリしているエルド様が慌てているのを見ると、何となく笑ってしまう。

「もう、周知の事実だし、エルド様はグレイシーの婚約者だから、もうこの際エルド様にも話しておきますね。」

と、私はニッコリ微笑んで、私の第一王子に対する気持ちや、今迄の事を全てエルド様に話した。







「メルヴィルは…………」

「多分、馬鹿よ。」

「グレイシー、不敬よ。」

「いや、不敬にならないだろう!何が表情が変わらないだ!お前の─自分のせいだろう!!」

何故か、グレイシーよりもエルド様の方が怒っている。

「まぁ、そんな訳で、私も婚約者になろうとも、私から殿下に擦り寄る事もするつもりはないの。だから、エルド様も今迄通り、公平さを保つ為にも、殿下と私をどうこうしようとは─しないで下さい。殿下が私の事を何か言ったとしても、何も言わずに聞き流して下さい。」

「─確かに、婚約者候補5人の公平さを保つ為に、俺が口を出す事は控えるが…フェリシティ嬢は、それで本当に良いのか?“第一王子との不仲”と言うのは、普通にフェリシティ嬢にとってはデメリットでしかないぞ?」

「別に構いません。さっきも言いましたけど、私は殿下の婚約者になりたい訳じゃありませんから。寧ろ、1日でも早く、候補から外してもらいたい位ですから。」

「そこまで……。分かった。俺は…今迄通り、中立で居る。だけど……ディランには気を付けておいた方が良い。アイツは…何を考えているか分からないから。」

ー確かに。カレイラ様の行動は、いまいちよく分からないー

そう思い、私は素直に頷いた。



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