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おっさん、お歳暮になる
アテナ神殿
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「ふぅ、ようやく一息付けたな。」
僕は部屋に戻って、いっぱいになった腹をさすって、
「それじゃ転生者の定番と言えば。」
期待を込めてあの言葉を発してみる。
「ステータス オープン」
カイト Lv.1 かぐや姫のお歳暮
ステータス 現在閲覧が制限されています。
特技 プログラミング かぐや姫の加護
「閲覧制限って、なんだよ。特技 プログラミング?」
頭の中で声がする。さっきのアイテムバッグの声だった。
(プログラミング……この世のあらゆる事象に、順序に基づいたルールを適用できます。)
「あれ、それって、もしかしてすごいことじゃないのですか?」
(はい、とてもすごいユニークスキルです。地球の神からこの世界に贈られたギフトです。)
「それは、僕自身が地球の神がこの世界に贈ったお歳暮ギフトということでしょうか?」
(はい、その通りですマスター)
「今、僕たち今、会話していませんか?」
(はい、その通りです。私はマスターの呼びかけに応えることができます。)
「それで、君はいったい何者なのでしょうか?」
(私はこの世界の神、アテナ神よりあなたのサポートを命じられた風の精霊です。こうして空気を震わせてマスターに話しかけていますが、この周波数はこの世界に人には聞きとれません。ですから、この声はマスターにしか届きません。)
「え、そうなの?それじゃ僕は君を呼ぶときにはなんと呼べばいいのかな?」
(私たちのような精霊には名前はありません。)
それじゃ不便だよな。どうにかならないのかな?
(プログラミングを使ってみましょう。)
「ああ、そうだな、えっと……。」
10 DIM “風の精霊”=”シルフィ“
20 INPUT A$
30 IF A$=“シルフィ” THEN PRINT “はい” AND START
40 IF A$=“シルフィまたね” THEN PRINT “またね” AND STANDBY
50 A$=“”
60 GOTO 20
「君が僕のために活動を開始するのは、『START』という指示でいいのかな?」
(はい、この世界ではマスターが自由にプログラム言語を定義できます。)
「そうだよね、コンピューターでは人の活動まで扱わないからね。ここでプログラムするとしたら、そんな言葉がいいかな。」
(それではそのプログラムを私に重なって見える位置で、実行してください)
プログラムの文字が僕の右手の指先に投影されている。それをシルフィに重なるようにして
「RUN」と唱えると、一瞬シルフィの周囲が白く輝き、「ピン」という音とともに、ぱっと消えた。
「これで君は『シルフィ』だね。僕がそう呼べば応えて、『シルフィまたね』と言ったらお休みしていいよ。」
(わかりました、マスター。)
「僕はカイトだよ、そう呼んで欲しいな。」
(わかりました、マスター)
うん、わかってないね。プログラムを追加しよう。
15 DIM “マスター”=“カイト”
指先でシルフィにプログラムを追加する。
(あなたはカイトといいます。)
僕は急に目の前が暗くなりベッドに倒れこんだ。
(カイト、大丈夫?プログラミングには魔力が必要みたいだね。)
「魔力かぁ、今までそんなもののお世話になったことがないからな。」
(この世界では、みんなは魔力を使って便利に暮らしているの。)
「そうだったんだね。僕は魔力を使ってプログラムを実行したから魔力切れになったんだな。」
(まだLv.1だし、アテナ神の加護をいただいていないでしょ?)
「え、神様って本当にいるの?それって心のよりどころというか。そういう存在だよね。」
(みんなが信仰してくれているから、神様はいるの。だから、神様はその信仰に応えてくれるの。それが、加護なの。)
なんだか急にシルフィが普通に話せるようになった気がする。
(それはね、私が“カイト”の“シルフィ”になったからだよ。私も信仰されて魔力をいただくと、少しずつLv.が上がるのよ。そのうち魔法とか使えるようになるかもね。)
部屋で一休みしてから、ミナに教えてもらったアテナ神殿へ向かうことにした。先ほどのガゼルさんの「加護持ちでもない限り」という言葉の通り、このままの身体でこの世界を生き抜いていくためには「加護」が必要なのだろう。そう考えて、アテナ神へ拝謁することにした。
それにしても、この世界の人たちの食事はものすごい量だな。力を誇る世界だけあって、それだけエネルギーが必要だということなのだろう。
「シルフィ」と声をかける。
(はい、カイト呼んだ?)
「アテナ神はどんな神様なんだい、教えてくれないか。」
(戦いの神様で、いつも武装した格好をしているのだけど、ほんとうは技術とか学問の神様って本人は言っているの。英雄たちの守護神だから、みんな強くなりたいって人ばかり集まっているので、力こそ正義のような世界になっちゃった。本当は違うってもう言えなくなっちゃったんだよね。)
「え?そうなの?なんだか神様にもいろいろと事情がおありのようですね。」
(ほら、神様は人々を導いたり、啓示を与えたりはするけど基本的にはあまり干渉できないのよ。しかも啓示は受け取った人次第でどうにでも解釈してしまうから、力のある人が啓示を受けたと言って、自分を一番にしてしまえばこういう世界になっちゃうわけ。)
「だから、こういう世界ができあがったんですね。それじゃ力の弱い人たちはどうなっちゃうのかな?」
(そこは、この国では王様が一番強いので、弱い人をいじめる悪い奴は王様がお仕置きするんだよ。だからここでは悪いことはしない。子供にだって悪いことをすれば王様に叱られるって思っているみたい。)
力の強いものが人を支配すると同時に保護しているわけだ。でもそれは、王様がわからないところではいろいろ困ることが起きているってことだよな。
(だからみんな強くなるんだよ。ご飯食べてお金を払わなくても、相手が強いとそれでも文句を言えない。宿屋のおかみさんが強いのもそのせいなんだよ。)
「いま、おかみさん?って言わなかった?」
(ええ、ミナのお母さんのサキは料理上手でとても強い、いい奥様なのよ。)
「今度ご挨拶に伺わなければね。」
シルフィと話しながら案内された道を行くと、アテナ神殿に到着した。
「シルフィ、またね。」
(またね)
アテナ神殿に着くと、戦斧を持った門番が入り口で呼び止めた。
「ここは武神アテナ様の神殿である。貴様も力を求めてやってきたのであろう。
謙虚に祈りをささげなさい。さればアテナ神のお導きを得られるであろう。」
「はい、アテナ様のお導きがあらんことを。」
中に入ると僧たちがモンクになるための修業をしていた。口々に
「質実剛健」と言いながら、突きを繰り出している。
「さすが修行僧、久しぶりに見たな。汗びっしょりだよ。今どきの日本でもこのような修行をするところは珍しいからな」と感慨深く眺めていると、奥から神官の服装をした男性が現れた。
細身で均整の取れた顔立ち、長い耳……その特徴から、彼がエルフだと分かった。
「お待ちしておりましたカイト様。奥の礼拝堂へお越しください。」
「これはご丁寧に、しかしどうして僕の名を?」
「先ほどアテナ神様からお告げがございました。なんでも友達の神様からご紹介いただいた方が来るので丁重にお迎えするようにということですので、こうしてカイト様をお迎えに上がった次第です。」
「神様の紹介者ですか?いや、とんでもない。ただの平民ですよ。」
そう言って神官の後をついていくと、荘厳な雰囲気の礼拝堂の奥にアテナ神の像が立っていた。
「ここで跪き、祈りをささげてくだ……。」
神官がそう言い終わる前に、僕の足元に光の輪が現れ、気が付けば僕は宙に浮いていた。そして、雲を抜けた先に、きれいな花が咲く庭園に立っていた。
僕は部屋に戻って、いっぱいになった腹をさすって、
「それじゃ転生者の定番と言えば。」
期待を込めてあの言葉を発してみる。
「ステータス オープン」
カイト Lv.1 かぐや姫のお歳暮
ステータス 現在閲覧が制限されています。
特技 プログラミング かぐや姫の加護
「閲覧制限って、なんだよ。特技 プログラミング?」
頭の中で声がする。さっきのアイテムバッグの声だった。
(プログラミング……この世のあらゆる事象に、順序に基づいたルールを適用できます。)
「あれ、それって、もしかしてすごいことじゃないのですか?」
(はい、とてもすごいユニークスキルです。地球の神からこの世界に贈られたギフトです。)
「それは、僕自身が地球の神がこの世界に贈ったお歳暮ギフトということでしょうか?」
(はい、その通りですマスター)
「今、僕たち今、会話していませんか?」
(はい、その通りです。私はマスターの呼びかけに応えることができます。)
「それで、君はいったい何者なのでしょうか?」
(私はこの世界の神、アテナ神よりあなたのサポートを命じられた風の精霊です。こうして空気を震わせてマスターに話しかけていますが、この周波数はこの世界に人には聞きとれません。ですから、この声はマスターにしか届きません。)
「え、そうなの?それじゃ僕は君を呼ぶときにはなんと呼べばいいのかな?」
(私たちのような精霊には名前はありません。)
それじゃ不便だよな。どうにかならないのかな?
(プログラミングを使ってみましょう。)
「ああ、そうだな、えっと……。」
10 DIM “風の精霊”=”シルフィ“
20 INPUT A$
30 IF A$=“シルフィ” THEN PRINT “はい” AND START
40 IF A$=“シルフィまたね” THEN PRINT “またね” AND STANDBY
50 A$=“”
60 GOTO 20
「君が僕のために活動を開始するのは、『START』という指示でいいのかな?」
(はい、この世界ではマスターが自由にプログラム言語を定義できます。)
「そうだよね、コンピューターでは人の活動まで扱わないからね。ここでプログラムするとしたら、そんな言葉がいいかな。」
(それではそのプログラムを私に重なって見える位置で、実行してください)
プログラムの文字が僕の右手の指先に投影されている。それをシルフィに重なるようにして
「RUN」と唱えると、一瞬シルフィの周囲が白く輝き、「ピン」という音とともに、ぱっと消えた。
「これで君は『シルフィ』だね。僕がそう呼べば応えて、『シルフィまたね』と言ったらお休みしていいよ。」
(わかりました、マスター。)
「僕はカイトだよ、そう呼んで欲しいな。」
(わかりました、マスター)
うん、わかってないね。プログラムを追加しよう。
15 DIM “マスター”=“カイト”
指先でシルフィにプログラムを追加する。
(あなたはカイトといいます。)
僕は急に目の前が暗くなりベッドに倒れこんだ。
(カイト、大丈夫?プログラミングには魔力が必要みたいだね。)
「魔力かぁ、今までそんなもののお世話になったことがないからな。」
(この世界では、みんなは魔力を使って便利に暮らしているの。)
「そうだったんだね。僕は魔力を使ってプログラムを実行したから魔力切れになったんだな。」
(まだLv.1だし、アテナ神の加護をいただいていないでしょ?)
「え、神様って本当にいるの?それって心のよりどころというか。そういう存在だよね。」
(みんなが信仰してくれているから、神様はいるの。だから、神様はその信仰に応えてくれるの。それが、加護なの。)
なんだか急にシルフィが普通に話せるようになった気がする。
(それはね、私が“カイト”の“シルフィ”になったからだよ。私も信仰されて魔力をいただくと、少しずつLv.が上がるのよ。そのうち魔法とか使えるようになるかもね。)
部屋で一休みしてから、ミナに教えてもらったアテナ神殿へ向かうことにした。先ほどのガゼルさんの「加護持ちでもない限り」という言葉の通り、このままの身体でこの世界を生き抜いていくためには「加護」が必要なのだろう。そう考えて、アテナ神へ拝謁することにした。
それにしても、この世界の人たちの食事はものすごい量だな。力を誇る世界だけあって、それだけエネルギーが必要だということなのだろう。
「シルフィ」と声をかける。
(はい、カイト呼んだ?)
「アテナ神はどんな神様なんだい、教えてくれないか。」
(戦いの神様で、いつも武装した格好をしているのだけど、ほんとうは技術とか学問の神様って本人は言っているの。英雄たちの守護神だから、みんな強くなりたいって人ばかり集まっているので、力こそ正義のような世界になっちゃった。本当は違うってもう言えなくなっちゃったんだよね。)
「え?そうなの?なんだか神様にもいろいろと事情がおありのようですね。」
(ほら、神様は人々を導いたり、啓示を与えたりはするけど基本的にはあまり干渉できないのよ。しかも啓示は受け取った人次第でどうにでも解釈してしまうから、力のある人が啓示を受けたと言って、自分を一番にしてしまえばこういう世界になっちゃうわけ。)
「だから、こういう世界ができあがったんですね。それじゃ力の弱い人たちはどうなっちゃうのかな?」
(そこは、この国では王様が一番強いので、弱い人をいじめる悪い奴は王様がお仕置きするんだよ。だからここでは悪いことはしない。子供にだって悪いことをすれば王様に叱られるって思っているみたい。)
力の強いものが人を支配すると同時に保護しているわけだ。でもそれは、王様がわからないところではいろいろ困ることが起きているってことだよな。
(だからみんな強くなるんだよ。ご飯食べてお金を払わなくても、相手が強いとそれでも文句を言えない。宿屋のおかみさんが強いのもそのせいなんだよ。)
「いま、おかみさん?って言わなかった?」
(ええ、ミナのお母さんのサキは料理上手でとても強い、いい奥様なのよ。)
「今度ご挨拶に伺わなければね。」
シルフィと話しながら案内された道を行くと、アテナ神殿に到着した。
「シルフィ、またね。」
(またね)
アテナ神殿に着くと、戦斧を持った門番が入り口で呼び止めた。
「ここは武神アテナ様の神殿である。貴様も力を求めてやってきたのであろう。
謙虚に祈りをささげなさい。さればアテナ神のお導きを得られるであろう。」
「はい、アテナ様のお導きがあらんことを。」
中に入ると僧たちがモンクになるための修業をしていた。口々に
「質実剛健」と言いながら、突きを繰り出している。
「さすが修行僧、久しぶりに見たな。汗びっしょりだよ。今どきの日本でもこのような修行をするところは珍しいからな」と感慨深く眺めていると、奥から神官の服装をした男性が現れた。
細身で均整の取れた顔立ち、長い耳……その特徴から、彼がエルフだと分かった。
「お待ちしておりましたカイト様。奥の礼拝堂へお越しください。」
「これはご丁寧に、しかしどうして僕の名を?」
「先ほどアテナ神様からお告げがございました。なんでも友達の神様からご紹介いただいた方が来るので丁重にお迎えするようにということですので、こうしてカイト様をお迎えに上がった次第です。」
「神様の紹介者ですか?いや、とんでもない。ただの平民ですよ。」
そう言って神官の後をついていくと、荘厳な雰囲気の礼拝堂の奥にアテナ神の像が立っていた。
「ここで跪き、祈りをささげてくだ……。」
神官がそう言い終わる前に、僕の足元に光の輪が現れ、気が付けば僕は宙に浮いていた。そして、雲を抜けた先に、きれいな花が咲く庭園に立っていた。
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