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おっさん、お歳暮になる
貴族のしきたり
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僕が執務室に入るとリネットが待ち構えていた。僕はリネットから小言をさんざん聞かされた。リネットは僕が心配でたまらないらしい。はじめはリネットを置いて一人で悪魔貴族の面会に行ったことを怒っていたが、最後には目に涙を浮かべ、
「貴方が大変な時こそ、そばにいたいの。だってあなたは私の……。」と言いかけて、うずくまって泣いてしまった。リネットの肩は小刻みに震え、涙が頬を伝っていた。その涙には怒りだけでなく、不安や寂しさ、そしてカイトへの複雑な思いがにじんでいた。
ああ、どうしよう。女の子に泣かれるなんて。中年のおひとり様にはそんな経験なかっただろう。思わず「シルフィ」と声をかける。
(はい、カイトダメよ。こういう時こそ自分で何とかしなさいね。頑張りなさい。)と言って消えてしまった。
僕はもうどうしたらいいのかわからず、ただ隣に座って手を握った。それが彼女を安心させる唯一の方法だと、直感的に感じたからだ。
しかし妙に風通しがいい。そう思って窓を見てみると、窓がなくなっている。
「シルフィ、窓がないのだけどね?」と恐る恐る聞くと、
(乙女の秘密は秘密にしなきゃダメなんだからね。)
と、わけのわからないことを言っていた。
僕はその時思ったんだ。決してリネットを怒らせてはいけないって。
執務室のドアからノックの音がする。
「騎士団長のホークです。失礼してもよろしいですか。」
「はい、少しお待ちいただけますか。」と言ってリネットの様子を見ると、
「ヒック、ヒック」としゃくりあげながらも、右手を挙げて「大丈夫」と示した。
「どうぞ。」と言ったとたんにリネットはしゃきっとしてソファーに座っている。僕は、姫様も大変なんだなと感心していた。
ホーク団長が訪れ、王が僕に拝謁を求めていると伝えた。
「拝謁って、立場が逆なのでは?」と団長に尋ねると
「王からは、『拝謁を求める』と伺いました。」
僕が頭を抱えて考え込んでいると、リネットが
「ええ、承知いたしました。父王にはそうお伝えください。それで、こちらから出向くということでよろしいですよね。」
「ご足労をおかけいたします。」とホーク団長がかしこまっていた。
「リネット、それでは王様に失礼なのでは。」と聞くと、
「いいえ、カイト様はアテナ神の眷属様なのですよ、本来であればこの世のすべての存在があなたに頭を下げなければならないのですから。ホント父上もカイト様を呼びつけるなんて、どうかしているわ。」と言って半ば怒っていたので僕は慌てて、
「ファセムさんのところにいって、相談してみてはどうだろうか。」と提案した。
「そうね、神官長ならば謁見の時にどのようにふるまえばよいか、教えてくれると思うわ。」
「それでは私は神官長に先ぶれを出しておきますね。」と言って退出した。
「先ぶれって何だろう?」と僕が真顔で聞いたので、リネットはクスッと笑い、
「やだなぁもう、カイト様は眷属様でしょ。身分の高い者が訪問するときはね、相手に先に知らせておいて、失礼のないように対応する決まりになっているのよ。」
貴族社会では、相手を迎え入れる準備を整えるため、訪問前に先ぶれを出すのが慣例である。それは訪問者に対する敬意を示すと同時に、迎える側の威厳を保つ重要な儀式でもあった。
「そろそろカイト様にも自覚してもらわないと、みんなが困ってしまうのよ。まぁ、そう言う垣根を作らないのが、あなたの良いところだけれどもね。」
社交界もいろいろと大変なのだな。
僕はそう思いながら神官長のファセムさんのところへリネットとともに向かう。
「お待ちしておりました。カイト様。どうぞこちらへおかけください。」
そう言って僕たちをソファーに案内する。
「なんでも王様がカイト様に拝謁されたいとか。」
「ええ、この場合、僕はこの国にお世話になっているので、こちらがお伺いするのが作法かと思うのですが。」
「いえいえ、国王がカイト様に会いたいというのであれば、神殿の礼拝堂にてお迎えするのが本来の形です。しかし今回は、先日の魔族との一件もありますゆえ、ご足労願うという形にしたのではないでしょうか。」
まぁ、いろいろなしきたりや立場もあると思い、ここはおとなしく従うことにした。
「それでは法衣や杖、冠などをご用意いたしましょう。」
嫌な予感は的中し、あの派手な法衣、荘厳な杖、さらに司祭の帽子が僕の前に並べられた。
リッキーが跪いて受け取り、リネット共に僕に着付けをする。
「おお、素晴らしい、これほど立派なお姿は、ぜひ肖像画にして皆に披露したいものですな。」とファセムさんが言うと、リネットも、
「ええ、ぜひそうしていただけると嬉しいですわ。王城にも飾っておきたいですわね。」
まるでアイドルのブロマイドのような扱いだ。
「僕はこの格好で出歩くのですか?」と聞くと、二人は口をそろえて
「もちろんです。」という。さらにリネットが、リッキーに、
「カイト様が出立なさると先ぶれを出しなさい。」と言った。
やはり予感は的中し、神殿から門の間には神殿関係者が集い、きれいに整列し、通路を作っていた。その数およそ300人。僕が正装して外に出るだけで、これだけの人が集まり大騒ぎだ。僕が、
「ちょっと人が多くないですか。」と恐縮していると、
「いえいえ、こんなものではありません。今日のカイト様を一目見ようと信者たちが街道に押しかけています。」
(カイトが仲良くしたいって言うからだよ。)とシルフィも面白がっていた。
これもアイドル化の影響なんだろうな。
「いい?カイト様、こういう時は一言もしゃべってはならないのよ。要件もすべて付き人がするから、黙ってうなずいて承認するだけなの。仮にも眷属様が意見をすれば、それは啓示となってしまう恐れがあるからね。この国では特に公の政治の場面では聖職者は黙っているというのがルールなのよ。」
フンフンと聞いて僕は感心していた。政治と宗教はちゃんと住み分けができているのだな。
「そして今日のあなたの付き人は、この私『運命の花嫁』なのよ。これが何を意味するかは、わかるわよね。国王は私の父、私はようやくあなたをお父様に紹介できるという訳なのよ。」
僕の頭の中で、何かが「ボン」と言ったような気がした。
今までは気にしていなかったが、まさにリネットとはそういう関係になるんだなと改めて自覚した。途端に顔まで真っ赤になり、照れてしまった。
(ようやく自分の立場が分かったのね。ほらほらしっかりしなさいよ。)
「ほら、眷属様がそんなお顔でどうするのよ。行きますよ。」
僕らはファセムさんを先頭に、リネット、僕、リッキー、ファセムさんの付き人、神殿関係者2名、侍女2名の行列で神殿から門までの道を、人々の羨望のまなざしを受けながら歩いていく。今日はなぜかアイドル化は発動していない。自分から意を決して人前に出ないとだめなのだろう。今は逃げ出したい気分だ。
神官長に導かれ、運命の花嫁とアテナ神の眷属が、従者を引き連れて行進している様子は、なんだか結婚式のようだった。そう思うとますます照れて、顔が挙げられない。
「カイト様は案外と照れやさんだったのですね。」とリネットがからかう。
「ここは皆さんの期待に応えて手を振ってみてはどうですか?」とリッキーが言う。まぁこれだけの声援をよせられれば悪い気はしない。僕は緊張に震える手をどうにか持ち上げ、観衆に向けて小さく手を振った。
その瞬間、歓声がひときわ大きくなり、僕の心の中に少しだけ自信の芽が生まれた。それからは頑張って顔を上げ、手を振って声援に応えた。
神殿から王城へは馬車で向かう。ここでも式典用の馬車が用意され、2頭立てのお披露目用、屋根のないものだった。僕たち二人だけが乗り込み、街道の声援を浴びることになった。これではまるで結婚披露のパレードであった。
「ほら、笑顔だよ。それも私たち王族の務めなの。『民の希望であれ』ってね。」
神殿から王城の正門に至るまで、国民の歓声は途切れることがなかった。
王城の正門前では、色鮮やかな旗が風にはためき、金色の装飾が陽光を受けて輝きを放っていた。観衆の喝采が波のように押し寄せ、その中を進む僕とリネットは、まるで光に包まれた存在のように見えた。
王城にも先ぶれが出されていたらしく、僕たちは華々しいファンファーレで迎えられ、到着の口上が高らかに述べられる。
「救国の英雄、アテナ神の眷属、神殿の顧問、カイト様ご到着!」
さすがにこれは照れるだろう。人々に歓待されるという経験は、かつての人生でも一度も味わったことがない。結婚式すら未経験の僕にとって、群衆の視線を浴びるのは、足がすくむような感覚だった。
そんな中、リネットの真っ直ぐな瞳が僕を見つめている。その瞳には、彼を信じる気持ちと優しさが溢れていた。
「今はね、何も見なくてもいいの。私だけを見て、私と一緒に堂々と歩いてほしい。だって私はあなたの『運命の花嫁』なのだから。」
女の子にここまで言わせてはもうだらしないことはできないよな。
僕は意を決して、皆の前に出ることにした。
するとアイドル化が発動した瞬間、僕たち二人は、まばゆい光に包まれ、群衆の視線が一斉に僕たちに集中した。ざわめきは歓声に変わり、まるで舞台の上に立っているかのように、その場の空気が一変した。地鳴りのような大きな歓声に若い女性の「きゃ~」という声が混じっていた。大きな拍手とともに僕たちは迎え入れられた。
僕たちは静かに、しかし堂々と王の前に進み出たのだった。
「貴方が大変な時こそ、そばにいたいの。だってあなたは私の……。」と言いかけて、うずくまって泣いてしまった。リネットの肩は小刻みに震え、涙が頬を伝っていた。その涙には怒りだけでなく、不安や寂しさ、そしてカイトへの複雑な思いがにじんでいた。
ああ、どうしよう。女の子に泣かれるなんて。中年のおひとり様にはそんな経験なかっただろう。思わず「シルフィ」と声をかける。
(はい、カイトダメよ。こういう時こそ自分で何とかしなさいね。頑張りなさい。)と言って消えてしまった。
僕はもうどうしたらいいのかわからず、ただ隣に座って手を握った。それが彼女を安心させる唯一の方法だと、直感的に感じたからだ。
しかし妙に風通しがいい。そう思って窓を見てみると、窓がなくなっている。
「シルフィ、窓がないのだけどね?」と恐る恐る聞くと、
(乙女の秘密は秘密にしなきゃダメなんだからね。)
と、わけのわからないことを言っていた。
僕はその時思ったんだ。決してリネットを怒らせてはいけないって。
執務室のドアからノックの音がする。
「騎士団長のホークです。失礼してもよろしいですか。」
「はい、少しお待ちいただけますか。」と言ってリネットの様子を見ると、
「ヒック、ヒック」としゃくりあげながらも、右手を挙げて「大丈夫」と示した。
「どうぞ。」と言ったとたんにリネットはしゃきっとしてソファーに座っている。僕は、姫様も大変なんだなと感心していた。
ホーク団長が訪れ、王が僕に拝謁を求めていると伝えた。
「拝謁って、立場が逆なのでは?」と団長に尋ねると
「王からは、『拝謁を求める』と伺いました。」
僕が頭を抱えて考え込んでいると、リネットが
「ええ、承知いたしました。父王にはそうお伝えください。それで、こちらから出向くということでよろしいですよね。」
「ご足労をおかけいたします。」とホーク団長がかしこまっていた。
「リネット、それでは王様に失礼なのでは。」と聞くと、
「いいえ、カイト様はアテナ神の眷属様なのですよ、本来であればこの世のすべての存在があなたに頭を下げなければならないのですから。ホント父上もカイト様を呼びつけるなんて、どうかしているわ。」と言って半ば怒っていたので僕は慌てて、
「ファセムさんのところにいって、相談してみてはどうだろうか。」と提案した。
「そうね、神官長ならば謁見の時にどのようにふるまえばよいか、教えてくれると思うわ。」
「それでは私は神官長に先ぶれを出しておきますね。」と言って退出した。
「先ぶれって何だろう?」と僕が真顔で聞いたので、リネットはクスッと笑い、
「やだなぁもう、カイト様は眷属様でしょ。身分の高い者が訪問するときはね、相手に先に知らせておいて、失礼のないように対応する決まりになっているのよ。」
貴族社会では、相手を迎え入れる準備を整えるため、訪問前に先ぶれを出すのが慣例である。それは訪問者に対する敬意を示すと同時に、迎える側の威厳を保つ重要な儀式でもあった。
「そろそろカイト様にも自覚してもらわないと、みんなが困ってしまうのよ。まぁ、そう言う垣根を作らないのが、あなたの良いところだけれどもね。」
社交界もいろいろと大変なのだな。
僕はそう思いながら神官長のファセムさんのところへリネットとともに向かう。
「お待ちしておりました。カイト様。どうぞこちらへおかけください。」
そう言って僕たちをソファーに案内する。
「なんでも王様がカイト様に拝謁されたいとか。」
「ええ、この場合、僕はこの国にお世話になっているので、こちらがお伺いするのが作法かと思うのですが。」
「いえいえ、国王がカイト様に会いたいというのであれば、神殿の礼拝堂にてお迎えするのが本来の形です。しかし今回は、先日の魔族との一件もありますゆえ、ご足労願うという形にしたのではないでしょうか。」
まぁ、いろいろなしきたりや立場もあると思い、ここはおとなしく従うことにした。
「それでは法衣や杖、冠などをご用意いたしましょう。」
嫌な予感は的中し、あの派手な法衣、荘厳な杖、さらに司祭の帽子が僕の前に並べられた。
リッキーが跪いて受け取り、リネット共に僕に着付けをする。
「おお、素晴らしい、これほど立派なお姿は、ぜひ肖像画にして皆に披露したいものですな。」とファセムさんが言うと、リネットも、
「ええ、ぜひそうしていただけると嬉しいですわ。王城にも飾っておきたいですわね。」
まるでアイドルのブロマイドのような扱いだ。
「僕はこの格好で出歩くのですか?」と聞くと、二人は口をそろえて
「もちろんです。」という。さらにリネットが、リッキーに、
「カイト様が出立なさると先ぶれを出しなさい。」と言った。
やはり予感は的中し、神殿から門の間には神殿関係者が集い、きれいに整列し、通路を作っていた。その数およそ300人。僕が正装して外に出るだけで、これだけの人が集まり大騒ぎだ。僕が、
「ちょっと人が多くないですか。」と恐縮していると、
「いえいえ、こんなものではありません。今日のカイト様を一目見ようと信者たちが街道に押しかけています。」
(カイトが仲良くしたいって言うからだよ。)とシルフィも面白がっていた。
これもアイドル化の影響なんだろうな。
「いい?カイト様、こういう時は一言もしゃべってはならないのよ。要件もすべて付き人がするから、黙ってうなずいて承認するだけなの。仮にも眷属様が意見をすれば、それは啓示となってしまう恐れがあるからね。この国では特に公の政治の場面では聖職者は黙っているというのがルールなのよ。」
フンフンと聞いて僕は感心していた。政治と宗教はちゃんと住み分けができているのだな。
「そして今日のあなたの付き人は、この私『運命の花嫁』なのよ。これが何を意味するかは、わかるわよね。国王は私の父、私はようやくあなたをお父様に紹介できるという訳なのよ。」
僕の頭の中で、何かが「ボン」と言ったような気がした。
今までは気にしていなかったが、まさにリネットとはそういう関係になるんだなと改めて自覚した。途端に顔まで真っ赤になり、照れてしまった。
(ようやく自分の立場が分かったのね。ほらほらしっかりしなさいよ。)
「ほら、眷属様がそんなお顔でどうするのよ。行きますよ。」
僕らはファセムさんを先頭に、リネット、僕、リッキー、ファセムさんの付き人、神殿関係者2名、侍女2名の行列で神殿から門までの道を、人々の羨望のまなざしを受けながら歩いていく。今日はなぜかアイドル化は発動していない。自分から意を決して人前に出ないとだめなのだろう。今は逃げ出したい気分だ。
神官長に導かれ、運命の花嫁とアテナ神の眷属が、従者を引き連れて行進している様子は、なんだか結婚式のようだった。そう思うとますます照れて、顔が挙げられない。
「カイト様は案外と照れやさんだったのですね。」とリネットがからかう。
「ここは皆さんの期待に応えて手を振ってみてはどうですか?」とリッキーが言う。まぁこれだけの声援をよせられれば悪い気はしない。僕は緊張に震える手をどうにか持ち上げ、観衆に向けて小さく手を振った。
その瞬間、歓声がひときわ大きくなり、僕の心の中に少しだけ自信の芽が生まれた。それからは頑張って顔を上げ、手を振って声援に応えた。
神殿から王城へは馬車で向かう。ここでも式典用の馬車が用意され、2頭立てのお披露目用、屋根のないものだった。僕たち二人だけが乗り込み、街道の声援を浴びることになった。これではまるで結婚披露のパレードであった。
「ほら、笑顔だよ。それも私たち王族の務めなの。『民の希望であれ』ってね。」
神殿から王城の正門に至るまで、国民の歓声は途切れることがなかった。
王城の正門前では、色鮮やかな旗が風にはためき、金色の装飾が陽光を受けて輝きを放っていた。観衆の喝采が波のように押し寄せ、その中を進む僕とリネットは、まるで光に包まれた存在のように見えた。
王城にも先ぶれが出されていたらしく、僕たちは華々しいファンファーレで迎えられ、到着の口上が高らかに述べられる。
「救国の英雄、アテナ神の眷属、神殿の顧問、カイト様ご到着!」
さすがにこれは照れるだろう。人々に歓待されるという経験は、かつての人生でも一度も味わったことがない。結婚式すら未経験の僕にとって、群衆の視線を浴びるのは、足がすくむような感覚だった。
そんな中、リネットの真っ直ぐな瞳が僕を見つめている。その瞳には、彼を信じる気持ちと優しさが溢れていた。
「今はね、何も見なくてもいいの。私だけを見て、私と一緒に堂々と歩いてほしい。だって私はあなたの『運命の花嫁』なのだから。」
女の子にここまで言わせてはもうだらしないことはできないよな。
僕は意を決して、皆の前に出ることにした。
するとアイドル化が発動した瞬間、僕たち二人は、まばゆい光に包まれ、群衆の視線が一斉に僕たちに集中した。ざわめきは歓声に変わり、まるで舞台の上に立っているかのように、その場の空気が一変した。地鳴りのような大きな歓声に若い女性の「きゃ~」という声が混じっていた。大きな拍手とともに僕たちは迎え入れられた。
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