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第56話 【神域層へ、、始まりの門と創造の矛盾】
蒼く光る裂け目、、
それはまるで、天と地をつなぐ扉のようだった。
「……この光、なんか肌がビリビリするね…」セラが首元を押さえながら、眉をひそめた。
「高密度の神力反応。一般的な魔力とは明らかに“別物”ですね」
ノアが、手元の観測紙を操作しながら頷く。
光の門は、レオルたちの村の外れ、かつて“[創造]スキル”で建てた第一の家の近くに突如出現した。
まるで彼らの旅の“原点”に、再び道が現れたかのように。
「村のみんなは?」 レオルの問いに、ルーナが頷く。
「ポポが防衛結界を張ってくれたわ。しばらくは外敵も入れないはずよ」
「よっしゃ、準備万端だな」
バンザイが二刀を背負い、飯袋を肩に担ぐ。
「この先には、私たちがまだ知らない“神の領域”がある」 エルフィナが、弓を強く握りしめながら言った。
そして、、レオルが、光の門の前に立つ。
神の加護、神核、創造の力、そして……自分の“存在理由”。 それらすべての答えを知るために。
「さぁ行こう、みんな。神様の庭ってやつを、この目で見に行く」
光の扉が応えるように、音もなく開いた。
◇◇◇
転送されたその先、、、そこは、空も地面も存在しない、ただ“光”と“想念”が漂う世界だった。
「……ここが、神域層?」
ミルがそっと浮かぶ石の足場を踏む。
空間は不定形。地面のようなものは浮かぶ島のように点在し、空間には神聖文様が刻まれ、流れるように光が巡っていた。
「時間の概念も薄い……ここ、存在自体が世界の“外”ね」 ノアが呟く。
「こんなとこ……人間が来ていい場所じゃねぇな」 バンザイが思わずつぶやく。
「それでも俺たちは来た。創造の力が、道を切り開いたんだ」 レオルが前を見据える。
そのとき、レオルの中の神核が淡く反応し、、目の前に浮遊する石板のようなものが、言葉を発した。
《観測開始•創造者レオル=アーク。コード•第七神核保持者》《ようこそ、神域層へ》《……ただし、ここに入る資格を持つのは、“創造の矛盾”を超えし者のみ》
「……創造の矛盾?って何?」
エルフィナが首を傾げる。
「創造とは、神の専権だったの。“人の手で世界を作る”という行為自体が、神への反逆に等しい」
ノアの言葉に、レオルは目を細める。
「それを持ってる俺が、試されるってことか……」
「つまり、ここからは、、」 セラが呟いたその時、足場の空間がぐらりと揺れた。
光が凝縮され、そこに“誰か”が立った。
その存在は、人とも神ともつかない曖昧な姿をしていた。白銀の鎧に身を包み、顔は仮面に覆われている。その背からは光の翼が広がり、威圧感は、まさしく“神威”そのもの。
『“創造者レオル”。汝に告ぐ。ここより先は“神に抗う力”を証明する場。汝には最初の試練を与える』
「あのさぁ…、その試練ってのは、君と殴り合いって意味でいいのかい??」
レオルがニヤッと笑い、軽く拳をぶつけ鳴らすと、 仮面の者は一瞬黙り、、
『……肯定』
「ふっ!なら、話は早い!!」
レオルが構えた瞬間、[神創造]•《重化鋼拳》が発動。拳が金属の重みを持ってうなりを上げる。
「こいつもおまけだっ![神創造]•《空間反転結界》ッ!!」
仮面の存在が放った光線を、レオルの創造スキルが空間ごと“ねじ曲げて”弾いた!
「レオル……進化してる……!」 ノアが震える声でつぶやいた。
仮面の神格体は、驚愕しているように一歩後退する。
『……解析不能。汝の創造は“独自進化”を遂げている』
「だったら、俺たちで見せてやるよ。この力が……神なんかより、ずっと“人らしい”ってことを!!」 叫びと共に、仲間たちもそれぞれ動き出す。
ミルの魔法とセラの氷が空間を封じ、バンザイ、ルーナが影をすべり斬り、ディアボラの炎を纏ったエルフィナの矢が一直線に光の領域を貫いた。、、そして、その中心に、レオルの“創造の拳”が叩き込まれる。
「喰らえッ!! [神創造]《崩界砲拳!!》」
光が弾け、神格体の仮面が砕け、、
そこには、まだ人に似た“少年のような顔”があった。
「僕は……ただ、記録を守っていたはずなのに……」 それは“古い神の記録媒体”。すでに役目を終えた神意識だった。
「もう、終わりにしようぜ。創って、生きて、笑っていくために」
レオルが手を差し伸べると、仮面の残骸は静かに溶けて光へと還っていった。
◇◇◇
神域層の奥に、新たな門が現れた。
その先には、、“神の心臓”と呼ばれる領域が存在するという。
「いよいよだね……“すべての真実”まで、あと少しだ」 ノアが、静かに言った。
その瞳には、かつての冷たい観測者ではなく、仲間の未来を見つめる光が宿っていた。
「行こう、みんなで創ろう!、、、俺たちの、世界を!」
続
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そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
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どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
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因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?