脱走聖女は異世界で羽をのばす

ねむたん

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騎士団とおしゃべり

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イベントが終わり、参加者たちが次々と湖を後にする中、騎士団のメンバーはその場に留まっていた。騎士団員たちは、今回の催しがあまりにも非現実的で楽しかったことを興奮気味に語り合っている。熊騎士ハーゲンとセリルも、そんな騎士たちを眺めながら、リディアに視線を向けた。

「リディア、今回のイベントは想像以上だったな」
ハーゲンが腕を組み、にやりと笑って声をかけると、リディアは顔を上げて満面の笑みを浮かべた。
「楽しかったでしょ? 騎士団のみんなもすっごく楽しんでくれて、私も嬉しいよ!」
メリーちゃんがふわふわ毛を揺らして「メェ!」と鳴き、タフィーちゃんはぷるんと跳ねて同意を示す。

「そうだな、特にこの蓮の葉アスレチックは面白かった。俺みたいな体でもなんとかなる仕掛けで助かったぞ」
ハーゲンがどっしりした体を叩きながら笑うと、セリルが微苦笑を浮かべた。
「体の問題よりも、あなたはもう少し慎重に進むべきだったと思いますがね。途中で何度も沈みかけていたでしょう」
「うるせぇ! 最終的にゴールしたんだから問題ないだろ!」
二人のやり取りにリディアがクスクスと笑い、周りの騎士団員たちも肩を揺らして楽しそうにしている。

「それにしても、星の水中ポーションというのは驚きました。まさか水中であんなに自由に動けるなんて」
セリルが真剣な表情でポーションの瓶を手に取りながら語りかけると、リディアは胸を張った。
「でしょ! 私が星の欠片を使って特別に作ったんだよ。これがあれば、どんな湖や川でも安全に探検できるよね!」
「確かに、これは任務でも役に立ちそうだ」
セリルは感心したように頷き、ハーゲンも「お前の技術には毎度驚かされる」と声を低くして言った。

しばらく和気あいあいと話していると、騎士団員の一人がふと声を上げた。
「それにしても、リディアさんって本当に変わった冒険者ですよね。ダンジョンでこんな場所を作るなんて、普通じゃ思いつかないですよ」
「そうそう、あの滑り台、隊長が一番楽しんでましたからね!」
ハーゲンの顔が赤くなり、騎士たちがクスクス笑い出すと、リディアも目を輝かせながらこう言った。
「次はもっと面白い仕掛けを考えるから、また来てね!」

「面白い仕掛けってなんだ?」
ハーゲンが身を乗り出して尋ねると、リディアは得意げに指を一本立てて言った。
「まだ内緒だけど、ヒントは水中で楽しいこと! 次回のイベントもお楽しみに!」
その言葉に騎士団員たちが再び沸き立ち、次々と「次は絶対に参加する!」と声を上げた。

日が暮れ、そろそろ帰る時間が近づいてきた。リディアは湖畔に集まった騎士団員たちを見回しながら、少し寂しそうな笑顔を浮かべた。
「みんな、今日は来てくれてありがとう。また一緒に遊ぼうね!」
騎士団員たちは次々にリディアにお礼を言い、ハーゲンとセリルもそれに続いた。

「お前がこんな風に場を盛り上げるのを見ると、なんだか嬉しくなるな。また一緒に任務があればよろしく頼むぞ」
ハーゲンが力強く握手を求め、リディアもその手を握り返した。
「うん! 私もみんなと一緒に楽しい冒険ができて嬉しいよ!」

セリルは静かに微笑みながら、最後にこう言った。
「リディア、これからもその自由な心でいてください。それがあなたの一番の魅力ですから」
その言葉にリディアは少し照れたように笑い、
「ありがとう! でも、もっと自由になれるように頑張るから見ててね!」と元気よく答えた。

騎士団が去った後、リディアはメリーちゃんとタフィーちゃんとともに水辺に佇んだ。水中から静かに響くオルゴールの音色を聞きながら、彼女は次の楽しい計画に思いを馳せていた。
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