174 / 209
空中庭園への誘い
しおりを挟む
森の中は、いたずら好きのオバケキノコたちによって完全に混沌と化していた。熊騎士ハーゲンは、頭の上で跳ねるキノコを振り払おうとするものの、キノコたちはますます調子に乗り、彼の肩や腕にまで進出していく。
「ちょ、これ以上は勘弁しろ!」
ハーゲンが振り上げた腕にキノコたちはしがみつき、そのままぶらんぶらんと揺れて遊んでいる。
一方のセリルは、冷静を保とうとしながらも、鎧のあちこちにキノコが張り付き、視界を塞がれるほどになっていた。
「これは……予想以上に厄介ですね。ハーゲンさん、少し落ち着いてください!」
そう言いながらセリルが鎧を振ると、キノコがぽんぽんと飛び跳ねて地面に転がり、またすぐに別の騎士に向かって跳ね返る。
「メェ!」
メリーちゃんはふわふわの毛を広げてキノコを一網打尽にしようと奮闘するが、キノコたちは軽快なステップでメリーちゃんの動きを避けていく。タフィーちゃんもぷるぷると跳ねながら甘い香りを放って注意を引こうとするが、キノコたちはその香りさえも楽しんでいる様子だ。
その様子を少し離れた場所から観察していたリディアは、苦笑しながら腰に手を当てた。
「みんな、楽しそうだけど……そろそろ決着つけるよ!」
リディアは色替わりポーションを手に取り、黒いクリスタルに狙いを定めた。キノコたちのいたずらに気を取られているエリュディオンが、リディアの動きに気づくのはほんの一瞬だった。
「おや、君はまた面白いことを――」
その言葉が終わるよりも早く、リディアはポーションをクリスタルに向かって投げつけた。ポーションが割れる音とともに、鮮やかな光が森全体に広がり、黒いクリスタルは浄化され、色を失って砕け散った。
途端に、オバケキノコたちはぴたりとその場で動きを止め、次の瞬間にはいつもの無害で逃げ回るだけのキノコに戻った。キノコたちはリディアたちを避けるように逃げ出し、森の中に散らばっていった。
「……やれやれ、ようやく静かになったか。」
ハーゲンは額の汗を拭いながら肩を落とし、セリルも鎧についたキノコを丁寧に取り除いていた。
「ふむ、さすが君だ。相変わらず見事な腕前だね。」
エリュディオンは拍手をしながら、楽しそうに微笑んでいた。そして、「あー、楽しかった」と満足げに呟くと、軽い足取りで森を去ろうとした。
リディアはそんな彼の背中に声をかけた。
「ねえ、エリュディオンさん。あなたみたいに退屈してる人にぴったりの場所があるんだけど。」
エリュディオンが立ち止まり、振り返る。彼の目には好奇心が浮かんでいた。
「ほう? どんな場所だい?」
「空中庭園。私たちのとっておきの浮島なんだ。景色もきれいだし、面白いことがいっぱいあるよ。きっと退屈しないはず。」
リディアの提案に、エリュディオンは唇に微かな笑みを浮かべた。
「ふふ、それは興味深いね。ならば案内してもらおうか。」
エリュディオンが肩をすくめながら応じると、リディアたちは彼を連れて空中庭園へ向かうことになった。
歯車の島に降り立ったリディアたち一行。その中心で悠然と浮かぶエリュディオンは、あたりを興味深そうに見回していた。
「これはまた、奇妙で魅力的な場所だね。君たち、こんなところで何をしているんだい?」
エリュディオンが微笑みながら尋ねると、リディアは楽しげに言った。
「ここはネコたちの楽園でもあるの! ほら、あの小さなドアの先にはね……」
「ふむ、そんなに楽しい場所ならば、少し覗いてみようか。」
エリュディオンは軽々と空を飛び、歯車の島に点在するネコドアの一つに近づいた。そして不敵な笑みを浮かべながら、小さなドアをくぐろうと体を屈めるが――。
「……む?」
ガコン、と鈍い音を立てて、エリュディオンの長身がドアにぴたりと挟まってしまった。
「くっ……!?」
優雅さを失ったエリュディオンは身を捩じらせてみるものの、抜け出せない。どこか猫のようなコミカルさを見せる彼に、リディアは吹き出しそうになるのを堪えた。
「エリュディオンさん、大丈夫? そのドア、小さなネコ専用だから……」
「むしろ、最初に言うべきだったのではないかね?」
エリュディオンが睨みながらも、どこか悔しそうに身を捩じらせる様子に、メリーちゃんが「メェ!」と鳴きながら助けに向かう。タフィーちゃんもぷるぷると寄り添い、ようやく彼を引き抜くことに成功した。
次に訪れたのは火山の島。エリュディオンは、迫力ある火山の噴気と荒々しい地形を見渡しながら満足げに微笑んだ。
「これはスリリングでいいね。さあ、案内してくれたまえ。」
リディアたちは慎重に足場を確保しながら歩くが、エリュディオンはお構いなしに空中を悠々と浮遊している。その姿はどこか得意げで、リディアたちの苦労が伝わっていないようだった。
「リディア、そんなに怖がる必要はないだろう? 見てみたまえ、ここはまるで生きているようだ!」
リディアが汗を拭いながら言い返す。
「私たちはそんなに身軽じゃないんです! 足場も狭いし、火山の音が怖いし……」
その時、エリュディオンが岩の端から火山の中を覗き込んでいた。
「おや、この下には何があるのだろうね? ひとっ飛びして確かめてみようかな。」
「ちょ、ちょっと待って! 勝手に飛び込まないで!」
リディアが慌てて叫ぶが、エリュディオンは笑いながら火口の縁を滑るように飛び回っていた。
そして最後に訪れたのは、蜂蜜の島。リディアたちが「甘い楽園」と呼ぶこの場所でも、エリュディオンは興味津々の様子だった。
「これはまた……想像以上に甘ったるい香りがする島だね。いい匂いだ。」
リディアがくまさんを紹介しようとすると、タイミングよくくまさんが木陰からのそのそと現れた。マイペースそのものの動きで蜂蜜を舐めるくまさんを見て、エリュディオンは微妙な表情を浮かべた。
「……このくま、ずいぶん呑気だね。まるで時間が止まっているようだ。」
しかし、くまさんが何か気に入ったのか、エリュディオンのマントにのそりと寄りかかり、そのまま寝そべってしまった。驚くエリュディオンは、さすがに抗議の声を上げる。
「おい、この私に寄りかかるとはいい度胸だな……!」
リディアは笑いを堪えながら蜂蜜壺を差し出した。
「エリュディオンさん、くまさんとはこういう付き合い方をするの。ほら、蜂蜜をあげてみて。」
エリュディオンは渋々蜂蜜をくまさんに差し出し、その様子を見守った。そして、くまさんが満足げに蜂蜜を舐めるのを見て、彼もようやく小さな笑みを浮かべた。
「……確かに、この島は悪くないかもしれないな。」
それぞれの浮島で翻弄されながらも、エリュディオンはリディアたちとの時間を少しずつ楽しむようになっていった。
「ちょ、これ以上は勘弁しろ!」
ハーゲンが振り上げた腕にキノコたちはしがみつき、そのままぶらんぶらんと揺れて遊んでいる。
一方のセリルは、冷静を保とうとしながらも、鎧のあちこちにキノコが張り付き、視界を塞がれるほどになっていた。
「これは……予想以上に厄介ですね。ハーゲンさん、少し落ち着いてください!」
そう言いながらセリルが鎧を振ると、キノコがぽんぽんと飛び跳ねて地面に転がり、またすぐに別の騎士に向かって跳ね返る。
「メェ!」
メリーちゃんはふわふわの毛を広げてキノコを一網打尽にしようと奮闘するが、キノコたちは軽快なステップでメリーちゃんの動きを避けていく。タフィーちゃんもぷるぷると跳ねながら甘い香りを放って注意を引こうとするが、キノコたちはその香りさえも楽しんでいる様子だ。
その様子を少し離れた場所から観察していたリディアは、苦笑しながら腰に手を当てた。
「みんな、楽しそうだけど……そろそろ決着つけるよ!」
リディアは色替わりポーションを手に取り、黒いクリスタルに狙いを定めた。キノコたちのいたずらに気を取られているエリュディオンが、リディアの動きに気づくのはほんの一瞬だった。
「おや、君はまた面白いことを――」
その言葉が終わるよりも早く、リディアはポーションをクリスタルに向かって投げつけた。ポーションが割れる音とともに、鮮やかな光が森全体に広がり、黒いクリスタルは浄化され、色を失って砕け散った。
途端に、オバケキノコたちはぴたりとその場で動きを止め、次の瞬間にはいつもの無害で逃げ回るだけのキノコに戻った。キノコたちはリディアたちを避けるように逃げ出し、森の中に散らばっていった。
「……やれやれ、ようやく静かになったか。」
ハーゲンは額の汗を拭いながら肩を落とし、セリルも鎧についたキノコを丁寧に取り除いていた。
「ふむ、さすが君だ。相変わらず見事な腕前だね。」
エリュディオンは拍手をしながら、楽しそうに微笑んでいた。そして、「あー、楽しかった」と満足げに呟くと、軽い足取りで森を去ろうとした。
リディアはそんな彼の背中に声をかけた。
「ねえ、エリュディオンさん。あなたみたいに退屈してる人にぴったりの場所があるんだけど。」
エリュディオンが立ち止まり、振り返る。彼の目には好奇心が浮かんでいた。
「ほう? どんな場所だい?」
「空中庭園。私たちのとっておきの浮島なんだ。景色もきれいだし、面白いことがいっぱいあるよ。きっと退屈しないはず。」
リディアの提案に、エリュディオンは唇に微かな笑みを浮かべた。
「ふふ、それは興味深いね。ならば案内してもらおうか。」
エリュディオンが肩をすくめながら応じると、リディアたちは彼を連れて空中庭園へ向かうことになった。
歯車の島に降り立ったリディアたち一行。その中心で悠然と浮かぶエリュディオンは、あたりを興味深そうに見回していた。
「これはまた、奇妙で魅力的な場所だね。君たち、こんなところで何をしているんだい?」
エリュディオンが微笑みながら尋ねると、リディアは楽しげに言った。
「ここはネコたちの楽園でもあるの! ほら、あの小さなドアの先にはね……」
「ふむ、そんなに楽しい場所ならば、少し覗いてみようか。」
エリュディオンは軽々と空を飛び、歯車の島に点在するネコドアの一つに近づいた。そして不敵な笑みを浮かべながら、小さなドアをくぐろうと体を屈めるが――。
「……む?」
ガコン、と鈍い音を立てて、エリュディオンの長身がドアにぴたりと挟まってしまった。
「くっ……!?」
優雅さを失ったエリュディオンは身を捩じらせてみるものの、抜け出せない。どこか猫のようなコミカルさを見せる彼に、リディアは吹き出しそうになるのを堪えた。
「エリュディオンさん、大丈夫? そのドア、小さなネコ専用だから……」
「むしろ、最初に言うべきだったのではないかね?」
エリュディオンが睨みながらも、どこか悔しそうに身を捩じらせる様子に、メリーちゃんが「メェ!」と鳴きながら助けに向かう。タフィーちゃんもぷるぷると寄り添い、ようやく彼を引き抜くことに成功した。
次に訪れたのは火山の島。エリュディオンは、迫力ある火山の噴気と荒々しい地形を見渡しながら満足げに微笑んだ。
「これはスリリングでいいね。さあ、案内してくれたまえ。」
リディアたちは慎重に足場を確保しながら歩くが、エリュディオンはお構いなしに空中を悠々と浮遊している。その姿はどこか得意げで、リディアたちの苦労が伝わっていないようだった。
「リディア、そんなに怖がる必要はないだろう? 見てみたまえ、ここはまるで生きているようだ!」
リディアが汗を拭いながら言い返す。
「私たちはそんなに身軽じゃないんです! 足場も狭いし、火山の音が怖いし……」
その時、エリュディオンが岩の端から火山の中を覗き込んでいた。
「おや、この下には何があるのだろうね? ひとっ飛びして確かめてみようかな。」
「ちょ、ちょっと待って! 勝手に飛び込まないで!」
リディアが慌てて叫ぶが、エリュディオンは笑いながら火口の縁を滑るように飛び回っていた。
そして最後に訪れたのは、蜂蜜の島。リディアたちが「甘い楽園」と呼ぶこの場所でも、エリュディオンは興味津々の様子だった。
「これはまた……想像以上に甘ったるい香りがする島だね。いい匂いだ。」
リディアがくまさんを紹介しようとすると、タイミングよくくまさんが木陰からのそのそと現れた。マイペースそのものの動きで蜂蜜を舐めるくまさんを見て、エリュディオンは微妙な表情を浮かべた。
「……このくま、ずいぶん呑気だね。まるで時間が止まっているようだ。」
しかし、くまさんが何か気に入ったのか、エリュディオンのマントにのそりと寄りかかり、そのまま寝そべってしまった。驚くエリュディオンは、さすがに抗議の声を上げる。
「おい、この私に寄りかかるとはいい度胸だな……!」
リディアは笑いを堪えながら蜂蜜壺を差し出した。
「エリュディオンさん、くまさんとはこういう付き合い方をするの。ほら、蜂蜜をあげてみて。」
エリュディオンは渋々蜂蜜をくまさんに差し出し、その様子を見守った。そして、くまさんが満足げに蜂蜜を舐めるのを見て、彼もようやく小さな笑みを浮かべた。
「……確かに、この島は悪くないかもしれないな。」
それぞれの浮島で翻弄されながらも、エリュディオンはリディアたちとの時間を少しずつ楽しむようになっていった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
【完結】そして異世界の迷い子は、浄化の聖女となりまして。
和島逆
ファンタジー
七年前、私は異世界に転移した。
黒髪黒眼が忌避されるという、日本人にはなんとも生きにくいこの世界。
私の願いはただひとつ。目立たず、騒がず、ひっそり平和に暮らすこと!
薬師助手として過ごした静かな日々は、ある日突然終わりを告げてしまう。
そうして私は自分の居場所を探すため、ちょっぴり残念なイケメンと旅に出る。
目指すは平和で平凡なハッピーライフ!
連れのイケメンをしばいたり、トラブルに巻き込まれたりと忙しい毎日だけれど。
この異世界で笑って生きるため、今日も私は奮闘します。
*他サイトでの初投稿作品を改稿したものです。
私は、聖女っていう柄じゃない
波間柏
恋愛
夜勤明け、お風呂上がりに愚痴れば床が抜けた。
いや、マンションでそれはない。聖女様とか寒気がはしる呼ばれ方も気になるけど、とりあえず一番の鳥肌の元を消したい。私は、弦も矢もない弓を掴んだ。
20〜番外編としてその後が続きます。気に入って頂けましたら幸いです。
読んで下さり、ありがとうございました(*^^*)
若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました
mabu
ファンタジー
聖女召喚に巻き込まれた普通のオバさんが無能なスキルと判断され追放されるが国から貰ったお金と隠されたスキルでお店を開き気ままにのんびりお気楽生活をしていくお話。
なるべく1日1話進めていたのですが仕事で不規則な時間になったり投稿も不規則になり週1や月1になるかもしれません。
不定期投稿になりますが宜しくお願いします🙇
感想、ご指摘もありがとうございます。
なるべく修正など対応していきたいと思っていますが皆様の広い心でスルーして頂きたくお願い致します。
読み進めて不快になる場合は履歴削除をして頂けると有り難いです。
お返事は何方様に対しても控えさせて頂きますのでご了承下さいます様、お願い致します。
目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜
楠ノ木雫
恋愛
病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。
病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。
元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!
でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる