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山道を下る途中、車のヘッドライトが照らし出したのは、道端に倒れ込んだゾンビたちだった。
「……行き倒れか?」
安田が後部座席から身を乗り出すように言った。
「いや、まだ動いてるのもいるな」
藤木が低く呟く。
確かに、完全に動かなくなっている個体もいれば、地面にうつ伏せのままわずかに手足を痙攣させているものもいる。
「……空腹で力尽きたのか?」
斉藤が冷静に分析する。
「ゾンビって、何も食わなくても動き続けるんじゃないのか?」
「いや、食わないだろうがもしかしたら動ける時間にも限界があるのかもしれない」
「だとしたら……」
俺はハンドルを握りながら言った。
「時間が経てば、ゾンビの数は自然と減っていく……?」
「理論上はな。でも、それを待ってられるほど楽な状況じゃねぇ」
高橋が助手席でスコップを握りしめながら言う。
「……あいつらが動けなくなる前に、俺たちの食料や安全が尽きる可能性のほうが高い」
確かに、それはそうだ。
ゾンビが自然消滅するのを待つのではなく、生き延びるための拠点を確保し、長期的に自活できる環境を整えなければならない。
「でも、何もかも絶望ってわけでもないな」
田辺さんが後部座席で腕を組みながら言った。
「こうして、動けなくなる個体がいるってことは、時間の経過とともに状況も変わるってことよ。少なくとも、ゾンビが無限に湧いてくるってわけじゃないのは確かね」
「……希望がゼロってわけじゃないってことか」
安田が安堵したように笑う。
「とはいえ、次の拠点を見つけないとマズいぞ。どこを目指す?」
藤木が俺を見やる。
「とりあえず、山を抜けたら様子を見よう。どこか使えそうな施設があればいいが……」
「廃校とか、ダム施設とか……」
「山の中だからな。人が集まりそうな場所は少ないはず」
「なら、安全に使える場所もあるかもしれない」
俺たちはそんな話をしながら、車を慎重に進めていった。
行き倒れたゾンビの間を縫うように、新たな避難場所を求めて。
山道を抜け、なだらかな平地へと車を走らせた。
それでも、どれだけ進んでもスマホの電波は戻らない。
「……おかしいな」
安田が何度もスマホを確認しながら、渋い顔をする。
「いや、ここらへんは圏外にならないはずだろ?」
「ドコモでもダメだな」
藤木も画面をタップしながら首を振った。
「本格的にネットが死んだってことか……?」
「完全に使えなくなったみたいね」
田辺さんが助手席で落ち着いた声を出す。
「マジかよ……」
安田が肩を落とした。
「ネットが使えないってことは、もう外の情報が一切入ってこないってことだよな?」
「そうなるね」
田辺さんはスマホを閉じ、少し考え込む。
「今までネット経由で都市の状況や政府の動きとかチェックしてたけど、それももう終わりってことか」
「SNSもニュースサイトも見れない……ってことは、どこが安全でどこが危険なのかも、もうわからなくなるな」
斉藤が冷静に分析する。
「テレビやラジオが生きてればまだマシだけど……」
藤木が唇を噛む。
「でも、ニュースはここ数日まともに更新されてなかったし、そろそろ放送自体が止まる可能性も高い」
「もう頼れるのは、自分たちの目と耳だけってことか」
俺はハンドルを握り直した。
「とりあえず、今は次の拠点探しだな。山のふもとに行けば、何か使えそうな場所があるかもしれない」
高橋が助手席で言う。
「どこに行けば安全かもわからないなら、しっかり見て回るしかないな」
俺たちはそんな話をしながら、車を慎重に進めていった。
山を降りた後も、俺たちは完全に孤立していた。
外の世界の情報はもう届かない。
頼れるのは、自分たちの目と足だけだった。
「……行き倒れか?」
安田が後部座席から身を乗り出すように言った。
「いや、まだ動いてるのもいるな」
藤木が低く呟く。
確かに、完全に動かなくなっている個体もいれば、地面にうつ伏せのままわずかに手足を痙攣させているものもいる。
「……空腹で力尽きたのか?」
斉藤が冷静に分析する。
「ゾンビって、何も食わなくても動き続けるんじゃないのか?」
「いや、食わないだろうがもしかしたら動ける時間にも限界があるのかもしれない」
「だとしたら……」
俺はハンドルを握りながら言った。
「時間が経てば、ゾンビの数は自然と減っていく……?」
「理論上はな。でも、それを待ってられるほど楽な状況じゃねぇ」
高橋が助手席でスコップを握りしめながら言う。
「……あいつらが動けなくなる前に、俺たちの食料や安全が尽きる可能性のほうが高い」
確かに、それはそうだ。
ゾンビが自然消滅するのを待つのではなく、生き延びるための拠点を確保し、長期的に自活できる環境を整えなければならない。
「でも、何もかも絶望ってわけでもないな」
田辺さんが後部座席で腕を組みながら言った。
「こうして、動けなくなる個体がいるってことは、時間の経過とともに状況も変わるってことよ。少なくとも、ゾンビが無限に湧いてくるってわけじゃないのは確かね」
「……希望がゼロってわけじゃないってことか」
安田が安堵したように笑う。
「とはいえ、次の拠点を見つけないとマズいぞ。どこを目指す?」
藤木が俺を見やる。
「とりあえず、山を抜けたら様子を見よう。どこか使えそうな施設があればいいが……」
「廃校とか、ダム施設とか……」
「山の中だからな。人が集まりそうな場所は少ないはず」
「なら、安全に使える場所もあるかもしれない」
俺たちはそんな話をしながら、車を慎重に進めていった。
行き倒れたゾンビの間を縫うように、新たな避難場所を求めて。
山道を抜け、なだらかな平地へと車を走らせた。
それでも、どれだけ進んでもスマホの電波は戻らない。
「……おかしいな」
安田が何度もスマホを確認しながら、渋い顔をする。
「いや、ここらへんは圏外にならないはずだろ?」
「ドコモでもダメだな」
藤木も画面をタップしながら首を振った。
「本格的にネットが死んだってことか……?」
「完全に使えなくなったみたいね」
田辺さんが助手席で落ち着いた声を出す。
「マジかよ……」
安田が肩を落とした。
「ネットが使えないってことは、もう外の情報が一切入ってこないってことだよな?」
「そうなるね」
田辺さんはスマホを閉じ、少し考え込む。
「今までネット経由で都市の状況や政府の動きとかチェックしてたけど、それももう終わりってことか」
「SNSもニュースサイトも見れない……ってことは、どこが安全でどこが危険なのかも、もうわからなくなるな」
斉藤が冷静に分析する。
「テレビやラジオが生きてればまだマシだけど……」
藤木が唇を噛む。
「でも、ニュースはここ数日まともに更新されてなかったし、そろそろ放送自体が止まる可能性も高い」
「もう頼れるのは、自分たちの目と耳だけってことか」
俺はハンドルを握り直した。
「とりあえず、今は次の拠点探しだな。山のふもとに行けば、何か使えそうな場所があるかもしれない」
高橋が助手席で言う。
「どこに行けば安全かもわからないなら、しっかり見て回るしかないな」
俺たちはそんな話をしながら、車を慎重に進めていった。
山を降りた後も、俺たちは完全に孤立していた。
外の世界の情報はもう届かない。
頼れるのは、自分たちの目と足だけだった。
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