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兄弟は沢山います。でも、一番上のお兄様は私が生まれた時から一度も会ったことがなく、他の兄弟達もいつも忙しそうにしていました。病死はどこの国でもままあることですが、王族が人質にされる大国は祖国くらいなものでしょう。
お父様とお母様は常に眉間に皺を寄せて重臣や将軍達と連日の会議を開いており、会話した記憶があまりありません。
女姉妹は私が一番の末だったものですから、皆政略結婚で嫁いで行ってしまっていました。
そんな私の婚儀に、誰が一体参列を。考えられるのは二つ下の弟のヨハネスでしょうか。若年なので戦地に赴く回数も少ないでしょうから。
「ヨハネス王子がいらっしゃるそうだ」
やはり。ヨハネスとは……いえヨハネスに限らず家族全員とですが、私が嫁入りして以降全く顔を合わせていません。姉上姉上と呼んで慕ってくれていた弟も今や十八歳。外見も中身も相応に成長して、判別が付かなくなっているかもしれませんね。
「ヨハネスは仲の良い弟なんです。久しぶりに会えると思ったら、懐かしくなりました」
「道理で嬉しそうな顔をすると思った。羨ましいよ。私は兄弟仲が……まあ悪くはないが、良くもないからね」
舞踏会では国王陛下とそれなりに会話をされていましたが、王太子殿下との王位争いのこともあってか最近は疎遠になってしまっているそうです。
祖国の王位は「明日滅亡しているかもしれない国の玉座に座りたくはない」と権力争いはあまり起きませんでした。一番上のお兄様と二番目のお兄様ではかなり歳が離れているという理由もありますが。
「披露宴の開催はどこでされるおつもりですか?」
「王族の結婚披露宴は伝統的に王都の大聖堂で行われることになっている。大きな尖塔のある建物だ」
「私も行ったことがあります。歴史ある場所ですよね」
王都において、王宮よりも目立つ街の中心が大聖堂です。そんな場所で披露宴を行うなんて、嬉しくもあり、恥ずかしくもあります。
「そうだ。建立は今から──」
「恐れながら旦那様、テオドラ様はまだ体調を崩されている最中。休息が必要かと存じます」
「わ、わかった」
大聖堂について語り出そうとした殿下でしたが、長々と会話していることを使用人に咎められて渋々部屋から出て行きました。
お父様とお母様は常に眉間に皺を寄せて重臣や将軍達と連日の会議を開いており、会話した記憶があまりありません。
女姉妹は私が一番の末だったものですから、皆政略結婚で嫁いで行ってしまっていました。
そんな私の婚儀に、誰が一体参列を。考えられるのは二つ下の弟のヨハネスでしょうか。若年なので戦地に赴く回数も少ないでしょうから。
「ヨハネス王子がいらっしゃるそうだ」
やはり。ヨハネスとは……いえヨハネスに限らず家族全員とですが、私が嫁入りして以降全く顔を合わせていません。姉上姉上と呼んで慕ってくれていた弟も今や十八歳。外見も中身も相応に成長して、判別が付かなくなっているかもしれませんね。
「ヨハネスは仲の良い弟なんです。久しぶりに会えると思ったら、懐かしくなりました」
「道理で嬉しそうな顔をすると思った。羨ましいよ。私は兄弟仲が……まあ悪くはないが、良くもないからね」
舞踏会では国王陛下とそれなりに会話をされていましたが、王太子殿下との王位争いのこともあってか最近は疎遠になってしまっているそうです。
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「王族の結婚披露宴は伝統的に王都の大聖堂で行われることになっている。大きな尖塔のある建物だ」
「私も行ったことがあります。歴史ある場所ですよね」
王都において、王宮よりも目立つ街の中心が大聖堂です。そんな場所で披露宴を行うなんて、嬉しくもあり、恥ずかしくもあります。
「そうだ。建立は今から──」
「恐れながら旦那様、テオドラ様はまだ体調を崩されている最中。休息が必要かと存じます」
「わ、わかった」
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