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「ヨハネス。見違えるように大きくなって……すっかり男前ね」
「お褒めに預かり、恐悦至極にございます! 姉上!」
姉弟でそんなに畏まることはないというのに、ヨハネスは恭しく私にお辞儀をしました。それより殿下への挨拶が先ではないのとヨハネスを諌めます。
「ああ、そうでした。お初にお目にかかります王弟殿下」
どこか白々しくも感じる様子で私に対してよりも幾分かぞんざいに挨拶をすると、ヨハネスはまた私に話しかけました。
「王弟殿下も目鼻立ちの整った方ですね。背は俺の方が高いですが……いえ、これは失言でした。申し訳ありません」
「構わん」
殿下は真顔を通り越してやや不機嫌さが顔に現れています。ヨハネスも何故、わざわざ神経を逆撫でするようなことを。
「テオドラ姉上が例の伯爵と結婚した時のことが蘇ってきてしまいまして。第一夫人の扱いでも家格がつり合わないというのに、第三夫人ではもはや侮辱の域ですよ。その上ありもしない罪を擦りつけて離縁を宣言するときた。だから王弟殿下と結婚されると聞いて、今度は本当に姉上自らの意思で相手を選んだのか、それが知りたかったというわけです」
だけど、とひと呼吸置いてヨハネスは殿下を頭のてっぺんから足の先までじろじろ眺めて頷きました。
「姉上が選ぶだけの人ではありそうだ」
「光栄だ」
二人は握手をお互いぎこちないながら交わし、さらに話を展開させようとしているように見えます。実はヨハネスが馬車から降りてきてから、ずっと屋敷の前庭で会話をしているので痺れを切らして切り出しました。
「フリードリヒ様、それにヨハネス。そろそろ立ち話もなんですから、応接間で話しませんか?」
応接間に移り話の続きをします。
ヨハネスは国賓として王宮に滞在しているそうです。私達の生まれ育った祖国とは全く違う文化圏であるこの国には慣れないと話していました。
「それにしても、伯爵は何故姉上を離縁するなどという可笑しな考えに至ったんでしょうかね」
「強く同意するよ。テオドラは素晴らしい女性だから」
と思えば、伯爵の悪口と私の称賛ばかりに話題が変わっていました。あまり褒めちぎられると顔が熱くなりますから。
「お褒めに預かり、恐悦至極にございます! 姉上!」
姉弟でそんなに畏まることはないというのに、ヨハネスは恭しく私にお辞儀をしました。それより殿下への挨拶が先ではないのとヨハネスを諌めます。
「ああ、そうでした。お初にお目にかかります王弟殿下」
どこか白々しくも感じる様子で私に対してよりも幾分かぞんざいに挨拶をすると、ヨハネスはまた私に話しかけました。
「王弟殿下も目鼻立ちの整った方ですね。背は俺の方が高いですが……いえ、これは失言でした。申し訳ありません」
「構わん」
殿下は真顔を通り越してやや不機嫌さが顔に現れています。ヨハネスも何故、わざわざ神経を逆撫でするようなことを。
「テオドラ姉上が例の伯爵と結婚した時のことが蘇ってきてしまいまして。第一夫人の扱いでも家格がつり合わないというのに、第三夫人ではもはや侮辱の域ですよ。その上ありもしない罪を擦りつけて離縁を宣言するときた。だから王弟殿下と結婚されると聞いて、今度は本当に姉上自らの意思で相手を選んだのか、それが知りたかったというわけです」
だけど、とひと呼吸置いてヨハネスは殿下を頭のてっぺんから足の先までじろじろ眺めて頷きました。
「姉上が選ぶだけの人ではありそうだ」
「光栄だ」
二人は握手をお互いぎこちないながら交わし、さらに話を展開させようとしているように見えます。実はヨハネスが馬車から降りてきてから、ずっと屋敷の前庭で会話をしているので痺れを切らして切り出しました。
「フリードリヒ様、それにヨハネス。そろそろ立ち話もなんですから、応接間で話しませんか?」
応接間に移り話の続きをします。
ヨハネスは国賓として王宮に滞在しているそうです。私達の生まれ育った祖国とは全く違う文化圏であるこの国には慣れないと話していました。
「それにしても、伯爵は何故姉上を離縁するなどという可笑しな考えに至ったんでしょうかね」
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と思えば、伯爵の悪口と私の称賛ばかりに話題が変わっていました。あまり褒めちぎられると顔が熱くなりますから。
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