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旦那様は、恐ろしく不器用でした。作業どころか、怪我をしてしまうのではないかと不安になるくらいに。色々と試せば試すほど出来が悪くなってしまい、今のところ最初に切り損じたものが一番クオリティが高い状況です。
「落ち着いて、深呼吸してくださいね。焦ることはないんです」
「分かった、よし分かった」
そう言いながらもまだ気が急いてしまっているように見えますよ。微笑ましくもありますが、お互いに忙しい身。というか旦那様はこのようなことをされる必要はないというのに。
「これくらいの作業なら私にもできると、甘く見ていたようだ……」
「一朝一夕で身につくものでもないですから、大丈夫ですよ」
皮革ではなく、布から始めた方がいいのでは……。
「私と婚姻してから、貴女の責務が増えた。それに責任を感じているというわけではないが、何か助けになりたかったのだ。人形作りは逆に足を引っ張ってしまったようだが。母上に会うのだろう?」
「ええ。王太后様はどのような方なのですか?」
「少し私に似ている」
旦那様に似ているというと、天然ということでしょうか。それとも、即断即決なところ?
「趣味が」
「なるほど」
王太后様も旦那様も、こまごまとした工芸品が好きなようですから、趣味が近いということですか。旦那様は何か物を貰うときでも、大掛かりなものより食器などの小さいものを好むタイプです。
「喜怒哀楽の激しい方だが、貴女のような人間は嫌いではないだろう。人の趣味も私と似ているからね」
私の周りの人達は皆、心配することはないと励ましてくれます。王太后様は前の国王の政権の時代、実質的に政治を執り行っていた方と聞いていたので身構えていたのですが、案外気さくな方なのかもしれません。いえ、でも喜怒哀楽の激しい方と聞きましたから、やっぱりその通りなのかもしれません。
すっかり止まっていた作業を再開させながらも旦那様の危なっかしい手つきから目が離せないままでいると、仕事が溜まっていたらしく使用人に発見され、連行されていきました。
「落ち着いて、深呼吸してくださいね。焦ることはないんです」
「分かった、よし分かった」
そう言いながらもまだ気が急いてしまっているように見えますよ。微笑ましくもありますが、お互いに忙しい身。というか旦那様はこのようなことをされる必要はないというのに。
「これくらいの作業なら私にもできると、甘く見ていたようだ……」
「一朝一夕で身につくものでもないですから、大丈夫ですよ」
皮革ではなく、布から始めた方がいいのでは……。
「私と婚姻してから、貴女の責務が増えた。それに責任を感じているというわけではないが、何か助けになりたかったのだ。人形作りは逆に足を引っ張ってしまったようだが。母上に会うのだろう?」
「ええ。王太后様はどのような方なのですか?」
「少し私に似ている」
旦那様に似ているというと、天然ということでしょうか。それとも、即断即決なところ?
「趣味が」
「なるほど」
王太后様も旦那様も、こまごまとした工芸品が好きなようですから、趣味が近いということですか。旦那様は何か物を貰うときでも、大掛かりなものより食器などの小さいものを好むタイプです。
「喜怒哀楽の激しい方だが、貴女のような人間は嫌いではないだろう。人の趣味も私と似ているからね」
私の周りの人達は皆、心配することはないと励ましてくれます。王太后様は前の国王の政権の時代、実質的に政治を執り行っていた方と聞いていたので身構えていたのですが、案外気さくな方なのかもしれません。いえ、でも喜怒哀楽の激しい方と聞きましたから、やっぱりその通りなのかもしれません。
すっかり止まっていた作業を再開させながらも旦那様の危なっかしい手つきから目が離せないままでいると、仕事が溜まっていたらしく使用人に発見され、連行されていきました。
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