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第一章 アルバ大森林での修行編
第18話 あさひと結月
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その日の夜、風呂担当になった俺は魔法を使ってお湯を入れてみた。
結果から言うと上手くいった。
お湯が温すぎたり、熱すぎたり、調整が難しかったが水魔法に火魔法を混ぜるイメージでその配分を少しずつ調整して固定した。
こういった小さな積み重ねが【魔力操作】の上達、つまり魔法の上達に繋がると思う。これからは頻繁に使っていこう。幸い俺の魔力はけっこう多い気がする。【魔力自然回復】もレベルが上がり、回復量も増えてる気がする。
風呂の支度が早く終わったので料理のやり方を見たいと言って、ステラさんに食事の準備を見せてもらった。まあ、これを見たがっていたのはユヅキだ。
食事の準備の時はユヅキと【チェンジ】した。
ステラさんは料理の仕方を俺(ユヅキ)に教えてくれた。ユヅキは無難に俺っぽく振る舞ってくれているんだけど、おい、ちょっとだけ、俺よりも微妙に、ちょっとだけ馴れ馴れしいぞ。と言ったが、うるさい!今忙しい。と無視された。
ステラさんも機嫌良さそうだから、まあいいかと思いながら俺は眺めていた。料理を覚えようとしているユヅキが楽しそうだったし。
食事中、明日からのことについてステラさんと話をした。
とりあえず10日間ぐらいは今日と同じように午前中に剣術、午後に魔法の練習をすることで決まった。
ステラさんはまだ魔物とは戦わない方が良いと言っていた。俺もまだその覚悟が無いし、焦ることでもないので、じっくり準備していきたいと思う。基礎は大事だしね。
そしてその夜、体はめちゃくちゃ疲れていた。はじめての剣術訓練、実際の魔法訓練。体のあちこちが痛い。眠いし、早く寝たい。ベッドで目を瞑る。
俺はよほど疲れていたのだろう。目を瞑ったら即寝ていた。
肉体は厳しいけど、精神の方はまだなんとか大丈夫だから【ルーム】で今日の復習だ。努力だ。大切なのは努力だ。
【ルーム】に行くとユヅキが魔法の訓練をしていた。
『あさひ!お疲れ様!』
『おっ、ユヅキ!まだやってたのか?』
『うん。あさひみたいに上手く魔法が使えなくて。でもコツは掴んできた♪』
も、もう掴んだのか。さすがユヅキ。俺も負けないように頑張らないと。
『ユヅキ、素振りのやり方教えてよ!俺もユヅキみたいに上手くなりたい!』
『もちろんよ♪でも私も全然だけどね。ステラさんの素振り本当に凄かったよ………じゃあ一緒にやろう!その後、魔法教えてね』
『了解!』
俺とユヅキは向かい合って素振りを続けた。
やっぱり剣術のレベルが全然違う気がする。俺と比べると素振りの速度が全然違う。俺はユヅキに見惚れていた。
『あさひ!どんどん良くなるね!一緒に強くなるわよー♪』
『おう!』
その後魔法の訓練も続けて行った。
『悔しーーい!魔法はあさひの方が上手い』
ユヅキがプクッと頬を膨らませている。負けず嫌いなようだ。
『ふふふ、剣術負けてるから。魔法は負けん!』
俺も剣術負けてるのは悔しいからな。
『よし、じゃあ今日はそろそろ寝よう!明日もあるしね!』
『そだね。うんうん。あさひ、また明日も頑張ろ♪』
『ユヅキ、お疲れ様!じゃあ俺はこっちの部屋で寝るから、おやすみ』
『あ、あの!あさひ………そ、その一緒に寝るだけなら………い、いいよ。へ、変なことはダメよ』
な、なんだとー!も、もちろん!変なことしません。
『しない!絶対しない!』
じ、自信はないが。い、いや。それじゃダメだ。断固たる意思だ。
『うふふ。約束ね♪じゃあ一緒に寝よ♪』
俺とユヅキは同じベッドで横になった。
ド、ドキドキする。こ、こんな美女が隣に寝ている。
『あさひ』
『な、なに?』
ユヅキがこちらを向く。
『あさひはちゃんと私じゃない、他の女の子を好きになって恋愛してね』
ユヅキは俺の目を見て真剣な顔で言う。
「なんでそんなことを………」
俺はドキッとした。俺はユヅキさえいれば良いと思った。他に誰もいなくてもユヅキが俺の中にいれば。それだけで十分幸せだと思ったからだ。
『だって。私には肉体が無い………』
『そんなこと、関係無いよ。俺はユヅキを感じることができる。現にこうやって隣にいられる』
『違うの。確かにこうやって隣にいてあさひの温もりを感じるのは嬉しい。でもね。あさひが他の人を好きになって愛し合う事は、それは私にとっても喜び。心から幸せなの』
ユヅキが真剣な眼差しで俺を見つめる。
俺はなんて返せばいいのかわからなかった。上手く言えるか分からないが思ったことを口に出した。
『わかった。でも俺はユヅキのこと好きだし、心から信頼してる。こうやって楽しく訓練したり、異世界で一から頑張ろうって思えるのはユヅキのおかげだから………ありがとう!言葉に表せないぐらいユヅキに感謝してるよ』
『うふふ。私も同じよ。あさひのこと大好きだから。だから、一緒に頑張ろう♪私はあさひのこと応援してるから!あなたには、誰よりも幸せになってほしい………じゃあ、明日も早いし寝ましょ』
ユヅキが俺を抱きしめた。
『おやすみ、あさひ』
俺はユヅキに包まれてドキドキしながらも、心から安心した気持ちのまま眠りについた。
________________
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是非、お気に入りをお願いします
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結果から言うと上手くいった。
お湯が温すぎたり、熱すぎたり、調整が難しかったが水魔法に火魔法を混ぜるイメージでその配分を少しずつ調整して固定した。
こういった小さな積み重ねが【魔力操作】の上達、つまり魔法の上達に繋がると思う。これからは頻繁に使っていこう。幸い俺の魔力はけっこう多い気がする。【魔力自然回復】もレベルが上がり、回復量も増えてる気がする。
風呂の支度が早く終わったので料理のやり方を見たいと言って、ステラさんに食事の準備を見せてもらった。まあ、これを見たがっていたのはユヅキだ。
食事の準備の時はユヅキと【チェンジ】した。
ステラさんは料理の仕方を俺(ユヅキ)に教えてくれた。ユヅキは無難に俺っぽく振る舞ってくれているんだけど、おい、ちょっとだけ、俺よりも微妙に、ちょっとだけ馴れ馴れしいぞ。と言ったが、うるさい!今忙しい。と無視された。
ステラさんも機嫌良さそうだから、まあいいかと思いながら俺は眺めていた。料理を覚えようとしているユヅキが楽しそうだったし。
食事中、明日からのことについてステラさんと話をした。
とりあえず10日間ぐらいは今日と同じように午前中に剣術、午後に魔法の練習をすることで決まった。
ステラさんはまだ魔物とは戦わない方が良いと言っていた。俺もまだその覚悟が無いし、焦ることでもないので、じっくり準備していきたいと思う。基礎は大事だしね。
そしてその夜、体はめちゃくちゃ疲れていた。はじめての剣術訓練、実際の魔法訓練。体のあちこちが痛い。眠いし、早く寝たい。ベッドで目を瞑る。
俺はよほど疲れていたのだろう。目を瞑ったら即寝ていた。
肉体は厳しいけど、精神の方はまだなんとか大丈夫だから【ルーム】で今日の復習だ。努力だ。大切なのは努力だ。
【ルーム】に行くとユヅキが魔法の訓練をしていた。
『あさひ!お疲れ様!』
『おっ、ユヅキ!まだやってたのか?』
『うん。あさひみたいに上手く魔法が使えなくて。でもコツは掴んできた♪』
も、もう掴んだのか。さすがユヅキ。俺も負けないように頑張らないと。
『ユヅキ、素振りのやり方教えてよ!俺もユヅキみたいに上手くなりたい!』
『もちろんよ♪でも私も全然だけどね。ステラさんの素振り本当に凄かったよ………じゃあ一緒にやろう!その後、魔法教えてね』
『了解!』
俺とユヅキは向かい合って素振りを続けた。
やっぱり剣術のレベルが全然違う気がする。俺と比べると素振りの速度が全然違う。俺はユヅキに見惚れていた。
『あさひ!どんどん良くなるね!一緒に強くなるわよー♪』
『おう!』
その後魔法の訓練も続けて行った。
『悔しーーい!魔法はあさひの方が上手い』
ユヅキがプクッと頬を膨らませている。負けず嫌いなようだ。
『ふふふ、剣術負けてるから。魔法は負けん!』
俺も剣術負けてるのは悔しいからな。
『よし、じゃあ今日はそろそろ寝よう!明日もあるしね!』
『そだね。うんうん。あさひ、また明日も頑張ろ♪』
『ユヅキ、お疲れ様!じゃあ俺はこっちの部屋で寝るから、おやすみ』
『あ、あの!あさひ………そ、その一緒に寝るだけなら………い、いいよ。へ、変なことはダメよ』
な、なんだとー!も、もちろん!変なことしません。
『しない!絶対しない!』
じ、自信はないが。い、いや。それじゃダメだ。断固たる意思だ。
『うふふ。約束ね♪じゃあ一緒に寝よ♪』
俺とユヅキは同じベッドで横になった。
ド、ドキドキする。こ、こんな美女が隣に寝ている。
『あさひ』
『な、なに?』
ユヅキがこちらを向く。
『あさひはちゃんと私じゃない、他の女の子を好きになって恋愛してね』
ユヅキは俺の目を見て真剣な顔で言う。
「なんでそんなことを………」
俺はドキッとした。俺はユヅキさえいれば良いと思った。他に誰もいなくてもユヅキが俺の中にいれば。それだけで十分幸せだと思ったからだ。
『だって。私には肉体が無い………』
『そんなこと、関係無いよ。俺はユヅキを感じることができる。現にこうやって隣にいられる』
『違うの。確かにこうやって隣にいてあさひの温もりを感じるのは嬉しい。でもね。あさひが他の人を好きになって愛し合う事は、それは私にとっても喜び。心から幸せなの』
ユヅキが真剣な眼差しで俺を見つめる。
俺はなんて返せばいいのかわからなかった。上手く言えるか分からないが思ったことを口に出した。
『わかった。でも俺はユヅキのこと好きだし、心から信頼してる。こうやって楽しく訓練したり、異世界で一から頑張ろうって思えるのはユヅキのおかげだから………ありがとう!言葉に表せないぐらいユヅキに感謝してるよ』
『うふふ。私も同じよ。あさひのこと大好きだから。だから、一緒に頑張ろう♪私はあさひのこと応援してるから!あなたには、誰よりも幸せになってほしい………じゃあ、明日も早いし寝ましょ』
ユヅキが俺を抱きしめた。
『おやすみ、あさひ』
俺はユヅキに包まれてドキドキしながらも、心から安心した気持ちのまま眠りについた。
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