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第一章 アルバ大森林での修行編
第19話 この世界の状況(古い書物による知識) 転移4日目
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今日はなんてスッキリした目覚めだ。
昨日はユヅキに抱きしめられながら寝た。素晴らしい寝心地だった。柔らかいユヅキの感触が残っている。
あっ、そうだ。覚えたい魔法があった。寝起きや訓練の後、絶対必要だと思ってた魔法。
魔法書で読んでいた【生活魔法】の【クリーン】
『あさひ、おはよう!私もクリーンは絶対必要だと思ってた!』
ユヅキも覚えたかったようで二人で覚えることに全力を注いだ。まあ、この魔法は必ず覚えなくてはいけないと思っていた。
俺とユヅキはあれやこれや言いながら、協力して【クリーン】を覚えた。
おお、これは良い。体もスッキリ、口の中も歯を磨いた以上にスッキリだった。
ついでに服やベッド、布団も念入りにやっておく。
『よっしゃー♪今日も訓練頑張るわよーー!』
ユヅキが気合いを入れる。
『おーう!』
俺もそれに返事をする。
それから俺たちは数日間、昨日と同じ訓練をし続けた。
午前、剣術の訓練
午後、魔法訓練
剣術はユヅキの方が得意で、魔法は俺の方が得意だった。
お互い得意な方を伸ばそうということで、剣術の時にはユヅキが、魔法の時には俺の方が訓練の時間を多めにし、時々お互い確認の為交代した。
ステラさんは元々毎日1時間ほどは剣の訓練をしていたみたいだが、俺たちに合せて訓練の時間を増やしたようだ。
ステラさんが剣の鋭さを日毎に取り戻していくのがわかる。まだ感は取り戻せてないと言っていたが、一体どれほどの実力があるのだろうか。今の俺達のレベルではまだ計り知ることはできなかった。
そして、俺は魔力量が増えたことで常に【鑑定】を発動している状態で過ごしていた。
今までステラさんの【鑑定】をしても名前しか出ていなかったのだが、種族の表記が出るようになりステラさんが魔人族であることが分かった。鑑定スキルのレベルが上がったのだと思う。
俺もユヅキも多少驚きはしたが、ステラさんに対して何かが変わることはなかった。見た目は全く人族と同じだ。むしろ美しすぎる。絵に描いたようような美女とはこのことだ。
けっこう古そうな本で読んだ知識ではあるが、この世界には人族、獣人族、魔人族、エルフ族、ドワーフ族、海族、竜族がいるらしい。それぞれの種族がそれぞれの【神】を信仰しているらしい。
人族、獣人族、魔人族、エルフ族、ドワーフ族は人と呼ばれているようだ。
神々は7柱いるとされている。
この世界は比較的平和なようだ。基本的に小さな争いや領土を巡る戦争を起こすのは人族が多いようだ。では俺が知った知識をまとめておこう。
[↓読み飛ばしても大丈夫です。後から気になった方はまた見てください]
【人族】
平均寿命 100年以内
例外で魔力や筋力に秀でた者はそれ以上で数百年生きる者も居るらしい。この世界の人は凄いな。
世界中にいくつかの小国や王国、帝国、神聖国など合せて10数カ国ある。
平和を説きながらも欲深い面があり、多種族のことを差別したり、この世界で一番小競り合いや領地を巡った争いを起こすのは人族らしい。
金や地位に一番固執するのは人族。
それだけ聞くと碌な種族じゃなさそうだが、まあ、良い人もいれば悪い人も居るのかなと思う。
【獣人族】
平均寿命 各獣人の特徴によりまちまち。
大陸南東の半島にある、獣人族一国で成り立っている。
ただし、各地域に獣人族はいるようだ。
各動物の特徴と人族の特徴を併せ持つ。
筋力に秀でた強さの者が多く、魔法は苦手な者が多い。
基本的に、力こそ全てと考える脳筋が多いみたいだが、金や地位に固執する者もいるようだ。
【魔人族】
平均寿命 数百年から数千年
魔力量によりかなり差があるようだ。
見た目は人族とほぼ変わらない。
魔人族の国という概念は無いらしく、大陸中心部の多くの山脈に囲まれたところに多くの魔人族が住み、そこを魔人族領土と呼んでいるらしい。
土地の影響か閉鎖的で各種族との争いはあまり起こさないようだ。
うん、イメージと違うね。
ただし、少数ではあるが各地域に魔人族はいるようだ。
【エルフ族】
平均寿命 数千年
※ハイエルフは数万年以上
ダークエルフもいるみたい。
男女共に美形。
エルフの国、一国で成り立っている。
森の番人と呼ばれ、大陸東のアルバ大森林にある世界樹を守っている。やっぱあるんですね。世界樹。
いつかは見てみたい。
極まれにではあるが各地域にエルフはいるようだ。
ちなみに今俺達がいる森のずっとずっと北の方に世界樹があるとステラさんに聞いた。
【ドワーフ族】
平均寿命 300年以上
茶色髪に茶色の瞳で身長は低く男女共に筋肉質
ドワーフ国、一国で成り立っている。
ドワーフ国は魔人族領土南東にあり、人族との領土にも囲まれている。
豊富な鉱山資源のある領土。
物作りや酒を好み、ドワーフ国以外の鉱石が豊富な場所等にもけっこう住んでいるようだ。
【竜族】
平均寿命 数千年から永遠
知能は高く、生きた年月、強さ等により幼竜、成竜、真竜とも呼ばれている。
人型に変身できる竜の事を竜人族と呼ぶらしい。
また知能の低い竜を亜竜とも呼ぶらしい。
目撃することは少なく、大陸外の島等に多く生息しているようだ。
この世界では真竜ともなれば、神に一番近い存在といわれ伝説の生物とされている。
【海人族、魚人族、海獣】
海に生息する生き物。詳しくはわからなかった。
滅多なことでは地上からの侵略も地上への侵略もない為、外部との争いは少ない。
ただし、自分達の領域を侵す船等を襲うことは多々あるようだ。
【魔物】
世界各地に生息。
魔石を持っている生物を魔物と呼ぶ。魔石は魔力の塊。
その為、魔石を利用した魔道具、魔武具等があり、魔石は全種族にとって共通の需要がある。
また魔物の肉は食料になったり、皮、爪などの部位は武器や防具、道具に使用されたりする。その他の部位も色々な用途に使用され、価値が高い物は沢山ある。
魔物は基本的に知能が低い。どの種族に対しても無差別で攻撃してくる。ただし、生存本能はある為、自分達よりも明らかな格上には攻撃しないこともあり、逃げることも多い。
一部の上位魔物は長年の時を経て、進化し言語を使用したりする。
または変身の能力を持ったり、部族を支配して行動したりする。
【迷宮】
世界の各地に数カ所の迷宮が存在する。迷宮の成立ちは分かってはいない。ダンジョンとも呼ばれる。
・迷宮地下内部は別の次元に繋がっている
・迷宮には魔物(モンスター)や罠が存在する
・迷宮の魔物だけは倒すと姿を消して魔石と何かの素材が残る
・迷宮内に宝箱等がランダムに出現する
・迷宮にはボス階が存在する
・ボスは一定期間でまた復活する
以上のことが分かっていることのようだ。
もっと強くなってから、いつかは行ってみたい迷宮。
大まかにこんな感じかな。この家にある書物はけっこう古いのが多いので、本当かどうかはわからない。少しずつステラさんに確認したいなとは思っているところではある。
昨日はユヅキに抱きしめられながら寝た。素晴らしい寝心地だった。柔らかいユヅキの感触が残っている。
あっ、そうだ。覚えたい魔法があった。寝起きや訓練の後、絶対必要だと思ってた魔法。
魔法書で読んでいた【生活魔法】の【クリーン】
『あさひ、おはよう!私もクリーンは絶対必要だと思ってた!』
ユヅキも覚えたかったようで二人で覚えることに全力を注いだ。まあ、この魔法は必ず覚えなくてはいけないと思っていた。
俺とユヅキはあれやこれや言いながら、協力して【クリーン】を覚えた。
おお、これは良い。体もスッキリ、口の中も歯を磨いた以上にスッキリだった。
ついでに服やベッド、布団も念入りにやっておく。
『よっしゃー♪今日も訓練頑張るわよーー!』
ユヅキが気合いを入れる。
『おーう!』
俺もそれに返事をする。
それから俺たちは数日間、昨日と同じ訓練をし続けた。
午前、剣術の訓練
午後、魔法訓練
剣術はユヅキの方が得意で、魔法は俺の方が得意だった。
お互い得意な方を伸ばそうということで、剣術の時にはユヅキが、魔法の時には俺の方が訓練の時間を多めにし、時々お互い確認の為交代した。
ステラさんは元々毎日1時間ほどは剣の訓練をしていたみたいだが、俺たちに合せて訓練の時間を増やしたようだ。
ステラさんが剣の鋭さを日毎に取り戻していくのがわかる。まだ感は取り戻せてないと言っていたが、一体どれほどの実力があるのだろうか。今の俺達のレベルではまだ計り知ることはできなかった。
そして、俺は魔力量が増えたことで常に【鑑定】を発動している状態で過ごしていた。
今までステラさんの【鑑定】をしても名前しか出ていなかったのだが、種族の表記が出るようになりステラさんが魔人族であることが分かった。鑑定スキルのレベルが上がったのだと思う。
俺もユヅキも多少驚きはしたが、ステラさんに対して何かが変わることはなかった。見た目は全く人族と同じだ。むしろ美しすぎる。絵に描いたようような美女とはこのことだ。
けっこう古そうな本で読んだ知識ではあるが、この世界には人族、獣人族、魔人族、エルフ族、ドワーフ族、海族、竜族がいるらしい。それぞれの種族がそれぞれの【神】を信仰しているらしい。
人族、獣人族、魔人族、エルフ族、ドワーフ族は人と呼ばれているようだ。
神々は7柱いるとされている。
この世界は比較的平和なようだ。基本的に小さな争いや領土を巡る戦争を起こすのは人族が多いようだ。では俺が知った知識をまとめておこう。
[↓読み飛ばしても大丈夫です。後から気になった方はまた見てください]
【人族】
平均寿命 100年以内
例外で魔力や筋力に秀でた者はそれ以上で数百年生きる者も居るらしい。この世界の人は凄いな。
世界中にいくつかの小国や王国、帝国、神聖国など合せて10数カ国ある。
平和を説きながらも欲深い面があり、多種族のことを差別したり、この世界で一番小競り合いや領地を巡った争いを起こすのは人族らしい。
金や地位に一番固執するのは人族。
それだけ聞くと碌な種族じゃなさそうだが、まあ、良い人もいれば悪い人も居るのかなと思う。
【獣人族】
平均寿命 各獣人の特徴によりまちまち。
大陸南東の半島にある、獣人族一国で成り立っている。
ただし、各地域に獣人族はいるようだ。
各動物の特徴と人族の特徴を併せ持つ。
筋力に秀でた強さの者が多く、魔法は苦手な者が多い。
基本的に、力こそ全てと考える脳筋が多いみたいだが、金や地位に固執する者もいるようだ。
【魔人族】
平均寿命 数百年から数千年
魔力量によりかなり差があるようだ。
見た目は人族とほぼ変わらない。
魔人族の国という概念は無いらしく、大陸中心部の多くの山脈に囲まれたところに多くの魔人族が住み、そこを魔人族領土と呼んでいるらしい。
土地の影響か閉鎖的で各種族との争いはあまり起こさないようだ。
うん、イメージと違うね。
ただし、少数ではあるが各地域に魔人族はいるようだ。
【エルフ族】
平均寿命 数千年
※ハイエルフは数万年以上
ダークエルフもいるみたい。
男女共に美形。
エルフの国、一国で成り立っている。
森の番人と呼ばれ、大陸東のアルバ大森林にある世界樹を守っている。やっぱあるんですね。世界樹。
いつかは見てみたい。
極まれにではあるが各地域にエルフはいるようだ。
ちなみに今俺達がいる森のずっとずっと北の方に世界樹があるとステラさんに聞いた。
【ドワーフ族】
平均寿命 300年以上
茶色髪に茶色の瞳で身長は低く男女共に筋肉質
ドワーフ国、一国で成り立っている。
ドワーフ国は魔人族領土南東にあり、人族との領土にも囲まれている。
豊富な鉱山資源のある領土。
物作りや酒を好み、ドワーフ国以外の鉱石が豊富な場所等にもけっこう住んでいるようだ。
【竜族】
平均寿命 数千年から永遠
知能は高く、生きた年月、強さ等により幼竜、成竜、真竜とも呼ばれている。
人型に変身できる竜の事を竜人族と呼ぶらしい。
また知能の低い竜を亜竜とも呼ぶらしい。
目撃することは少なく、大陸外の島等に多く生息しているようだ。
この世界では真竜ともなれば、神に一番近い存在といわれ伝説の生物とされている。
【海人族、魚人族、海獣】
海に生息する生き物。詳しくはわからなかった。
滅多なことでは地上からの侵略も地上への侵略もない為、外部との争いは少ない。
ただし、自分達の領域を侵す船等を襲うことは多々あるようだ。
【魔物】
世界各地に生息。
魔石を持っている生物を魔物と呼ぶ。魔石は魔力の塊。
その為、魔石を利用した魔道具、魔武具等があり、魔石は全種族にとって共通の需要がある。
また魔物の肉は食料になったり、皮、爪などの部位は武器や防具、道具に使用されたりする。その他の部位も色々な用途に使用され、価値が高い物は沢山ある。
魔物は基本的に知能が低い。どの種族に対しても無差別で攻撃してくる。ただし、生存本能はある為、自分達よりも明らかな格上には攻撃しないこともあり、逃げることも多い。
一部の上位魔物は長年の時を経て、進化し言語を使用したりする。
または変身の能力を持ったり、部族を支配して行動したりする。
【迷宮】
世界の各地に数カ所の迷宮が存在する。迷宮の成立ちは分かってはいない。ダンジョンとも呼ばれる。
・迷宮地下内部は別の次元に繋がっている
・迷宮には魔物(モンスター)や罠が存在する
・迷宮の魔物だけは倒すと姿を消して魔石と何かの素材が残る
・迷宮内に宝箱等がランダムに出現する
・迷宮にはボス階が存在する
・ボスは一定期間でまた復活する
以上のことが分かっていることのようだ。
もっと強くなってから、いつかは行ってみたい迷宮。
大まかにこんな感じかな。この家にある書物はけっこう古いのが多いので、本当かどうかはわからない。少しずつステラさんに確認したいなとは思っているところではある。
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