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第二章 旅立ち編
第43話 ルーシー護衛隊との手合わせ 護衛隊紹介
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【ルーシー視点】
ミケネ達と合流する事ができた翌日。
わたしとカレンはステラさんに命を助けられた。
そして、ミケネ、フーカ、サーシャも無事でいてくれた。昨日ゆっくり休んだことでだいぶ回復したようだ。
わたしとカレンもだいぶ回復した。
今、ステラ姉様は旅の準備をしてくださっている。あさひはどっか行ってしまった。あさひめっ、ステラ様に準備を任せて自分はのんびり散歩なんて良い身分じゃない。まあ、悪い奴では無さそうだけど………
王都を出発して約三ヶ月。やっとステラ様と黒髪黒目の少年に会うことができた。あとは王都に戻るだけ。でも油断はできないわ。
という訳で、わたし達は明後日出発する帰路についての作戦会議をしている。
さて、人数も増えたことだし読者の皆さんに王宮騎士である、わたしの護衛隊の彼女達を紹介しておくわ。全員優秀なメンバーよ。
ミケネ 26歳 女 LV:41
CP:350
種族:人族
称号:ルーシーの護衛(隊長)
役割:剣士
まずはこの護衛メンバーのリーダーのミケネ。【剣術】、特に片手剣と小さめの盾を持つスタイルが得意ね。真面目だけど、少し熱血な性格。国への忠誠も高いわ。最も頼りにしているが、羽目を外すとわたしも叱られることがよくあるわ。
カレン 23歳 女 LV:32
CP:272
種族:人族
称号:ルーシーの護衛(副隊長)
役割:タンク
副リーダーのカレン。【大盾】が得意でこのチームのタンクの役割ね。盾を使わない時は槍を使う。冷静な性格で常にわたしの側にいることが多いわ。ミケネからの信頼も厚く、【交渉】にも長けていて、この隊の頭脳的な存在。【料理】もこのメンバーの中で一番得意でステラお姉様ほどではないけど、かなりの腕前よ。
フーカ 18歳 女 LV:27
CP:251
種族:人族
称号:ルーシーの護衛
役割:斥候
口数が少ないフーカ。斥候の役割ね。両手短剣が得意。【気配感知】や【罠解除】などの特技があるわ。【隠形】や【俊足】も使えて器用ね。このチームの安全は彼女の存在あっての部分が大きいわ。でも口数が少ないからわたしはあまり喋ったことが無いのが残念ね。
サーシャ 16歳 女 LV:25
CP:233
種族:人族
称号:ルーシーの護衛
役割:魔法使い
ちょっと気の抜けた話し方、ホンワカとした性格のサーシャ。【回復魔法】【生活魔法】【風魔法】が得意ね。【料理】もカレンの手伝いをよくしているわ。わたしと同じ年齢ということもあり、よく恋話なんかもするわ。キャーッ。これはみんなには内緒よ。ホンワカした性格だけど恋には肉食らしいわ。
「まずは、ミケネ、フーカ、サーシャ、無事でいてくれて本当に良かったわ。わたしを逃す為に本当にありがとう」
「いえ、これが任務ですから。それに姫様もご無事で何よりです。逆にはぐれてしまい、姫様を探し出す事ができず申し訳ありません。カレンも姫様を護り切ってくれてありがとう。あなたに任せて良かった」
護衛のリーダーであるミケネが答える。
「………」
「姫様が無事で良かったで~す」
フーカは沈黙、サーシャも答える。
「いえ、隊長もご無事で何よりでしたわ。結局ワタクシは姫様を守り切れず、ステラ様、あさひ様に助けて頂く形になってしまいました」
カレンはわたしを守り切れなかったことを悔やんでいるようだ。
「カレンがいてくれたから、わたしはこうして生きていられるのよ。結果的に全員無事だった。それで良いじゃない。今後はステラお姉様、あさひも守りながら王都に戻らなければならない。その任務に集中しましょう!」
「「「「はい!」」」」
「ところで、姫様?ステラお姉様というのはなぜなんですか~?」
サーシャが敏感に突っ込んでくる。
「サーシャ、さすが目敏い。そこを聞いてくるのね。わたしが呼びたくて勝手に呼んでるの。伝説の剣士と言われているステラ様。噂通り、いえ、噂以上の絶世の美女。それにあの料理の実力。優しい笑み。ああ、なんて素敵なのかしら。わたしのステラお姉様」
わたしのステラお姉様への妄想は続く。
「姫様はステラ様にお会いしてからずっとこの調子ですわ」
困った顔でミケネに伝えるカレン。
「そ、そうか。しかし、伝説の剣士と言われたステラ様の剣の実力は私も勉強させていただきたいと思っていた」
ミケネもステラお姉様に興味があるようだ。
「私はあさひ様に興味ありますね~。なんか、かわいいです~。キャー、これは一目惚れかしら~」
むっ、サーシャはあさひに興味持ったようね。まあ、確かに顔は悪くない。性格も………まあ、悪い奴ではなさそうだけど……
ただ、わたしのステラお姉様にちょっと馴れ馴れしすぎるわ。それにステラお姉様のことを一瞬だけど、エッチな目で見てたのをわたしは見逃さなかったわ。これからはわたしがステラお姉様を守るわ。ふふふっ、見てなさいあさひっ!
わたしが妄想を続けていると、カレンが提案をしてきた。
「姫様。これから三ヶ月近くの長い旅になりますわ。今後ステラ様、あさひ様の護衛をする上でお二方の実力を知っておきたいと思いますわ。お二方にお願いして、我らとお手合わせしていただくというのは?その方がお互いに今後やりやすいかと思いますわ。その後、護衛の仕方を改めて決めるというのはいかがでしょうか」
「カレン、それは良いアイデアよ!さすがね!今日はあさひが呑気に散歩行っちゃってるみたいだから、今晩ステラお姉様にお話して、明日手合わせのお願いをしましょう」
ああ、これでステラお姉様の伝説と言われた剣術を見ることができるわ。それにあさひ!見てなさい。将来はお母様のような賢者になると言われている、このわたしの魔法を見て驚きなさい!ボコボコにしてあげるわっ!そしてステラお姉様も驚いて、わたしをたくさん見てくれるようになるわ。ふふふっ!明日が楽しみね。
その日の夜、ステラお姉様とあさひの了解は取れた。あさひは別のことをしたそうだったが、渋々了解していた。あさひ、自信がなくて逃げたいのね。ふふふ、そうはさせないわ。
そして翌日、手合わせが始まった。
「皆様、全員でかかってきてください」
ステラお姉様が唐突に言った。そ、それはいくらステラお姉様でも、ここにいる護衛メンバーは王宮女騎士の中でも将来有望で、かなり優秀なメンバー。ミケネは隊長クラス。さすがのお姉様でも全員のお相手は………とわたしが考えていると
「大丈夫です。その方が皆様の連携や実力もわかりますから」
「わかりました。ステラ様、手加減はしませんよ。伝説の剣士と言われるステラ様の実力、拝見させて頂きます。」
ミケネもプライドがある。舐められていると感じ少し怒っているようだ。ミケネは熱血なところがあるから。
「では行きます!」
わたし達は陣形を組みステラお姉様に向かっていく。
しかし、当たらない。ステラお姉様は全ての攻撃を軽々とかわしていく。
ミケネの剣術も全く当たらない。嘘………ミケネのあの素早い攻撃も全て軽々と………
カレンの大盾を囮にしたサーシャの隠形からの奇襲も全てあっさりとかわす。
ミケネ、サーシャの二人がかりの攻撃もかわし続け、詠唱を終えたわたしとサーシャが魔法を仕掛ける。ミケネとサーシャはこのタイミングを見計らったようにステラお姉様から離れる。
いつもの連携、わたし達の必勝パターン。
わたしは火魔法ファイヤーボール、サーシャが風魔法ウインドカッター。相性の良い魔法を同時に放ち、加速、威力も上がる。ステラお姉様がいた場所で爆発が起こる。
あっ、やり過ぎたかも。ステラお姉様に回復魔法をしなくては。
「サーシャ!ステラお姉様に回復魔法を!…………えっ、いない………?」
そこにステラお姉様はいなかった。
「姫様、うしろですっ!」
ミケネに言われて、うしろを振り向くと、
剣をわたしの首に当てているステラお姉様がいた。
ミケネ達と合流する事ができた翌日。
わたしとカレンはステラさんに命を助けられた。
そして、ミケネ、フーカ、サーシャも無事でいてくれた。昨日ゆっくり休んだことでだいぶ回復したようだ。
わたしとカレンもだいぶ回復した。
今、ステラ姉様は旅の準備をしてくださっている。あさひはどっか行ってしまった。あさひめっ、ステラ様に準備を任せて自分はのんびり散歩なんて良い身分じゃない。まあ、悪い奴では無さそうだけど………
王都を出発して約三ヶ月。やっとステラ様と黒髪黒目の少年に会うことができた。あとは王都に戻るだけ。でも油断はできないわ。
という訳で、わたし達は明後日出発する帰路についての作戦会議をしている。
さて、人数も増えたことだし読者の皆さんに王宮騎士である、わたしの護衛隊の彼女達を紹介しておくわ。全員優秀なメンバーよ。
ミケネ 26歳 女 LV:41
CP:350
種族:人族
称号:ルーシーの護衛(隊長)
役割:剣士
まずはこの護衛メンバーのリーダーのミケネ。【剣術】、特に片手剣と小さめの盾を持つスタイルが得意ね。真面目だけど、少し熱血な性格。国への忠誠も高いわ。最も頼りにしているが、羽目を外すとわたしも叱られることがよくあるわ。
カレン 23歳 女 LV:32
CP:272
種族:人族
称号:ルーシーの護衛(副隊長)
役割:タンク
副リーダーのカレン。【大盾】が得意でこのチームのタンクの役割ね。盾を使わない時は槍を使う。冷静な性格で常にわたしの側にいることが多いわ。ミケネからの信頼も厚く、【交渉】にも長けていて、この隊の頭脳的な存在。【料理】もこのメンバーの中で一番得意でステラお姉様ほどではないけど、かなりの腕前よ。
フーカ 18歳 女 LV:27
CP:251
種族:人族
称号:ルーシーの護衛
役割:斥候
口数が少ないフーカ。斥候の役割ね。両手短剣が得意。【気配感知】や【罠解除】などの特技があるわ。【隠形】や【俊足】も使えて器用ね。このチームの安全は彼女の存在あっての部分が大きいわ。でも口数が少ないからわたしはあまり喋ったことが無いのが残念ね。
サーシャ 16歳 女 LV:25
CP:233
種族:人族
称号:ルーシーの護衛
役割:魔法使い
ちょっと気の抜けた話し方、ホンワカとした性格のサーシャ。【回復魔法】【生活魔法】【風魔法】が得意ね。【料理】もカレンの手伝いをよくしているわ。わたしと同じ年齢ということもあり、よく恋話なんかもするわ。キャーッ。これはみんなには内緒よ。ホンワカした性格だけど恋には肉食らしいわ。
「まずは、ミケネ、フーカ、サーシャ、無事でいてくれて本当に良かったわ。わたしを逃す為に本当にありがとう」
「いえ、これが任務ですから。それに姫様もご無事で何よりです。逆にはぐれてしまい、姫様を探し出す事ができず申し訳ありません。カレンも姫様を護り切ってくれてありがとう。あなたに任せて良かった」
護衛のリーダーであるミケネが答える。
「………」
「姫様が無事で良かったで~す」
フーカは沈黙、サーシャも答える。
「いえ、隊長もご無事で何よりでしたわ。結局ワタクシは姫様を守り切れず、ステラ様、あさひ様に助けて頂く形になってしまいました」
カレンはわたしを守り切れなかったことを悔やんでいるようだ。
「カレンがいてくれたから、わたしはこうして生きていられるのよ。結果的に全員無事だった。それで良いじゃない。今後はステラお姉様、あさひも守りながら王都に戻らなければならない。その任務に集中しましょう!」
「「「「はい!」」」」
「ところで、姫様?ステラお姉様というのはなぜなんですか~?」
サーシャが敏感に突っ込んでくる。
「サーシャ、さすが目敏い。そこを聞いてくるのね。わたしが呼びたくて勝手に呼んでるの。伝説の剣士と言われているステラ様。噂通り、いえ、噂以上の絶世の美女。それにあの料理の実力。優しい笑み。ああ、なんて素敵なのかしら。わたしのステラお姉様」
わたしのステラお姉様への妄想は続く。
「姫様はステラ様にお会いしてからずっとこの調子ですわ」
困った顔でミケネに伝えるカレン。
「そ、そうか。しかし、伝説の剣士と言われたステラ様の剣の実力は私も勉強させていただきたいと思っていた」
ミケネもステラお姉様に興味があるようだ。
「私はあさひ様に興味ありますね~。なんか、かわいいです~。キャー、これは一目惚れかしら~」
むっ、サーシャはあさひに興味持ったようね。まあ、確かに顔は悪くない。性格も………まあ、悪い奴ではなさそうだけど……
ただ、わたしのステラお姉様にちょっと馴れ馴れしすぎるわ。それにステラお姉様のことを一瞬だけど、エッチな目で見てたのをわたしは見逃さなかったわ。これからはわたしがステラお姉様を守るわ。ふふふっ、見てなさいあさひっ!
わたしが妄想を続けていると、カレンが提案をしてきた。
「姫様。これから三ヶ月近くの長い旅になりますわ。今後ステラ様、あさひ様の護衛をする上でお二方の実力を知っておきたいと思いますわ。お二方にお願いして、我らとお手合わせしていただくというのは?その方がお互いに今後やりやすいかと思いますわ。その後、護衛の仕方を改めて決めるというのはいかがでしょうか」
「カレン、それは良いアイデアよ!さすがね!今日はあさひが呑気に散歩行っちゃってるみたいだから、今晩ステラお姉様にお話して、明日手合わせのお願いをしましょう」
ああ、これでステラお姉様の伝説と言われた剣術を見ることができるわ。それにあさひ!見てなさい。将来はお母様のような賢者になると言われている、このわたしの魔法を見て驚きなさい!ボコボコにしてあげるわっ!そしてステラお姉様も驚いて、わたしをたくさん見てくれるようになるわ。ふふふっ!明日が楽しみね。
その日の夜、ステラお姉様とあさひの了解は取れた。あさひは別のことをしたそうだったが、渋々了解していた。あさひ、自信がなくて逃げたいのね。ふふふ、そうはさせないわ。
そして翌日、手合わせが始まった。
「皆様、全員でかかってきてください」
ステラお姉様が唐突に言った。そ、それはいくらステラお姉様でも、ここにいる護衛メンバーは王宮女騎士の中でも将来有望で、かなり優秀なメンバー。ミケネは隊長クラス。さすがのお姉様でも全員のお相手は………とわたしが考えていると
「大丈夫です。その方が皆様の連携や実力もわかりますから」
「わかりました。ステラ様、手加減はしませんよ。伝説の剣士と言われるステラ様の実力、拝見させて頂きます。」
ミケネもプライドがある。舐められていると感じ少し怒っているようだ。ミケネは熱血なところがあるから。
「では行きます!」
わたし達は陣形を組みステラお姉様に向かっていく。
しかし、当たらない。ステラお姉様は全ての攻撃を軽々とかわしていく。
ミケネの剣術も全く当たらない。嘘………ミケネのあの素早い攻撃も全て軽々と………
カレンの大盾を囮にしたサーシャの隠形からの奇襲も全てあっさりとかわす。
ミケネ、サーシャの二人がかりの攻撃もかわし続け、詠唱を終えたわたしとサーシャが魔法を仕掛ける。ミケネとサーシャはこのタイミングを見計らったようにステラお姉様から離れる。
いつもの連携、わたし達の必勝パターン。
わたしは火魔法ファイヤーボール、サーシャが風魔法ウインドカッター。相性の良い魔法を同時に放ち、加速、威力も上がる。ステラお姉様がいた場所で爆発が起こる。
あっ、やり過ぎたかも。ステラお姉様に回復魔法をしなくては。
「サーシャ!ステラお姉様に回復魔法を!…………えっ、いない………?」
そこにステラお姉様はいなかった。
「姫様、うしろですっ!」
ミケネに言われて、うしろを振り向くと、
剣をわたしの首に当てているステラお姉様がいた。
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