55 / 137
第二章 旅立ち編
第49話 馬車での旅
しおりを挟む
次の日、出来るだけ先へ進み町が遠くに見えるところまで辿り着いた。
ちなみにその町はトリスタニア王国の辺境にあるドラーという町だ。このドラーからイーグリア王国までは馬車で二ヶ月程掛かるそうだ。
ドラーの町はあまり大きくは無いようだが防壁に囲まれていた。防壁といってもそこまで立派なものではなかったが。
俺は人目に付かないところに【テレポート】用の魔法陣を設置。そしてステラさんと家に戻る。
「ただいま!」
もうすぐ日も暮れるということでルーシー達は全員家にいた。
「あさひ、おかえりなさい!ステラお姉様もお疲れ様でした」
ルーシー達は俺達が無事戻ってきた事で安心したようだ。あっ、ルーシー達のレベルが上がっている。
「ドラーの町の近くに魔法陣を設置したから、明日皆で行こう」
俺はルーシーに伝えた。
「この短い期間でさすがね!」
ルーシーもミケネ達も感心していた。
「ドラーの町には私達の馬車を預けてあります。ステラ様、あさひ様、ドラーからは我らも同行させてください。馬車でイーグリア王都まで行きましょう。途中いくつかの町に寄ることになるかと思いますが、最短で王都まで行きましょう」
ミケネさんが提案する。おお、馬車があるのか。俺は馬車に乗ったことがない。ちなみに馬にも乗った事がない。大抵の日本人は乗ったことないよな。
「ところで、俺は身分証とか何も持ってないんですけど、ドラーの町に入ることってできますか?」
俺が身分証を持っていない事を伝えると、ステラさん以外は驚いた顔をしていた。
「えっ?あさひは身分証持ってないの?あっ、そうか。確か記憶がないって言ってたっけ」
ルーシーには以前話はしていたんだった。
「そ、そうなんだ。俺は記憶を無くしてて、それでステラさんにお世話になっていて、身分証も持ってなかったから……」
誤魔化し方が分からん。
「ふーん。記憶無いのになんでこの森にいたのかしらね?まあ、余計な詮索は無しね。あさひならなんでもありね!」
なんでもありというのは分からないが、ルーシーが詮索しないでくれるのは助かる。すると、カレンさんが提案する。
「あさひ様、身分証が無くてもワタクシ達と一緒に行けば町に入れると思いますわ。そして、ドラーで身分証を作ることになるのですが、トリスタニア国民として登録されます。また、申請が降りるまで日数も掛かるでしょう。その後町を出る為の申請等も必要になりますわ。冒険者登録をして冒険者として出る事は可能です。しかし、ここは町に入らず、イーグリア王国で身分証を取得するのはいかがでしょうか?我が国ならあさひ様に色々と便宜を計れますわ。今姫様は身分を隠しての旅をしていますので、トリスタニア王国では王族のお力は使えません。ぜひ、我が国で身分証を取得して、イーグリア国民になっていただきたく思います」
そうか。ドラーで身分証を取得したらトリスタニア国民になるのか。だったら、ルーシーもいるし、イーグリア国民の方が色々良さそうな気がする。
「カレン!ナイスアイデアよっ!あさひ、そうしなさい!わたしに任せて!あさひはわたしやカレン、ここにいる全員の命の恩人。お父様に言って貴族でもなんでもしてもらうわっ」
い、いや、貴族にはなりたくないけど。
「ステラさん、どう思いますか?」
「私はカレン様の提案に賛成します」
という訳で、俺はイーグリアで身分証を作ることになった。つまりこれから寄る町には入らないことになった。異世界観光はお預けだ。
「あさひ様、貴族になられるんですね~」
サーシャがキラキラした目で俺を見ていた。いや、貴族にはならないと思う。
「わたしに任せなさいっ!な、なんなら、わ、わたしの婚約者になってもいいわよ………あさひなら………」
「ブフォー!えええ!ルーシーの!?」
俺は飲んでいたお茶を吹き出した。ルーシーは突然何を言いだすんだ。
そして自分で言いながら真っ赤な顔をするルーシー。
「う、うるさいのよ、周りが。わたしも良い年齢だから。どこぞの知らない王族や貴族と結婚するより、あさひの方がずっといいわ!………ま、まあ、顔も悪くないし、強いし、性格も良さそうだし………ご、合格よ合格」
ルーシーは顔を真っ赤にしながら話す。最後の方はもぞもぞ喋ってて聞こえなかった。知らない人と結婚か。ルーシーも大変なんだな。
「それはずるいです!姫様!」
「そうですわ。いくら姫様でも、それはダメですわ」
「うん。それはダメ………」
「姫様~。あさひ様は私と結婚するんですよ~」
ミケネ、カレン、フーカ、サーシャが反対している。4対1で何か言い合っている。
『ダーリン、モテ期到来ね。うふふっ。ダーリンがモテるのはいいことよ』
ユヅキは楽しんでいる。ステラさんの方を見たら、ステラさんはどこか寂しそうな顔をしながら、会話には入ってこなかった。
俺はステラさんに念話した。
(ステラさん、俺はそんなつもりないですからね)
(いいんですよ。あさひ様は若い方々と結婚してお幸せになってください)
ステラさんにそういう反応をされるのはやっぱり寂しいものがあるな………でも仕方ないんだ。
ちなみにその町はトリスタニア王国の辺境にあるドラーという町だ。このドラーからイーグリア王国までは馬車で二ヶ月程掛かるそうだ。
ドラーの町はあまり大きくは無いようだが防壁に囲まれていた。防壁といってもそこまで立派なものではなかったが。
俺は人目に付かないところに【テレポート】用の魔法陣を設置。そしてステラさんと家に戻る。
「ただいま!」
もうすぐ日も暮れるということでルーシー達は全員家にいた。
「あさひ、おかえりなさい!ステラお姉様もお疲れ様でした」
ルーシー達は俺達が無事戻ってきた事で安心したようだ。あっ、ルーシー達のレベルが上がっている。
「ドラーの町の近くに魔法陣を設置したから、明日皆で行こう」
俺はルーシーに伝えた。
「この短い期間でさすがね!」
ルーシーもミケネ達も感心していた。
「ドラーの町には私達の馬車を預けてあります。ステラ様、あさひ様、ドラーからは我らも同行させてください。馬車でイーグリア王都まで行きましょう。途中いくつかの町に寄ることになるかと思いますが、最短で王都まで行きましょう」
ミケネさんが提案する。おお、馬車があるのか。俺は馬車に乗ったことがない。ちなみに馬にも乗った事がない。大抵の日本人は乗ったことないよな。
「ところで、俺は身分証とか何も持ってないんですけど、ドラーの町に入ることってできますか?」
俺が身分証を持っていない事を伝えると、ステラさん以外は驚いた顔をしていた。
「えっ?あさひは身分証持ってないの?あっ、そうか。確か記憶がないって言ってたっけ」
ルーシーには以前話はしていたんだった。
「そ、そうなんだ。俺は記憶を無くしてて、それでステラさんにお世話になっていて、身分証も持ってなかったから……」
誤魔化し方が分からん。
「ふーん。記憶無いのになんでこの森にいたのかしらね?まあ、余計な詮索は無しね。あさひならなんでもありね!」
なんでもありというのは分からないが、ルーシーが詮索しないでくれるのは助かる。すると、カレンさんが提案する。
「あさひ様、身分証が無くてもワタクシ達と一緒に行けば町に入れると思いますわ。そして、ドラーで身分証を作ることになるのですが、トリスタニア国民として登録されます。また、申請が降りるまで日数も掛かるでしょう。その後町を出る為の申請等も必要になりますわ。冒険者登録をして冒険者として出る事は可能です。しかし、ここは町に入らず、イーグリア王国で身分証を取得するのはいかがでしょうか?我が国ならあさひ様に色々と便宜を計れますわ。今姫様は身分を隠しての旅をしていますので、トリスタニア王国では王族のお力は使えません。ぜひ、我が国で身分証を取得して、イーグリア国民になっていただきたく思います」
そうか。ドラーで身分証を取得したらトリスタニア国民になるのか。だったら、ルーシーもいるし、イーグリア国民の方が色々良さそうな気がする。
「カレン!ナイスアイデアよっ!あさひ、そうしなさい!わたしに任せて!あさひはわたしやカレン、ここにいる全員の命の恩人。お父様に言って貴族でもなんでもしてもらうわっ」
い、いや、貴族にはなりたくないけど。
「ステラさん、どう思いますか?」
「私はカレン様の提案に賛成します」
という訳で、俺はイーグリアで身分証を作ることになった。つまりこれから寄る町には入らないことになった。異世界観光はお預けだ。
「あさひ様、貴族になられるんですね~」
サーシャがキラキラした目で俺を見ていた。いや、貴族にはならないと思う。
「わたしに任せなさいっ!な、なんなら、わ、わたしの婚約者になってもいいわよ………あさひなら………」
「ブフォー!えええ!ルーシーの!?」
俺は飲んでいたお茶を吹き出した。ルーシーは突然何を言いだすんだ。
そして自分で言いながら真っ赤な顔をするルーシー。
「う、うるさいのよ、周りが。わたしも良い年齢だから。どこぞの知らない王族や貴族と結婚するより、あさひの方がずっといいわ!………ま、まあ、顔も悪くないし、強いし、性格も良さそうだし………ご、合格よ合格」
ルーシーは顔を真っ赤にしながら話す。最後の方はもぞもぞ喋ってて聞こえなかった。知らない人と結婚か。ルーシーも大変なんだな。
「それはずるいです!姫様!」
「そうですわ。いくら姫様でも、それはダメですわ」
「うん。それはダメ………」
「姫様~。あさひ様は私と結婚するんですよ~」
ミケネ、カレン、フーカ、サーシャが反対している。4対1で何か言い合っている。
『ダーリン、モテ期到来ね。うふふっ。ダーリンがモテるのはいいことよ』
ユヅキは楽しんでいる。ステラさんの方を見たら、ステラさんはどこか寂しそうな顔をしながら、会話には入ってこなかった。
俺はステラさんに念話した。
(ステラさん、俺はそんなつもりないですからね)
(いいんですよ。あさひ様は若い方々と結婚してお幸せになってください)
ステラさんにそういう反応をされるのはやっぱり寂しいものがあるな………でも仕方ないんだ。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら
リヒト
ファンタジー
現代日本。人々が平和な日常を享受するその世界の裏側では、常に陰陽師と人類の敵である妖魔による激しい戦いが繰り広げられていた。
そんな世界において、クラスで友達のいない冴えない陰キャの少年である有馬優斗は、その陰陽師としての絶大な才能を持っていた。陰陽師としてのセンスはもちろん。特別な神具を振るう適性まであり、彼は現代最強の陰陽師に成れるだけの才能を有していた。
その少年が願うのはただ一つ。病気で寝たきりのお姉ちゃんを回復させること。
お姉ちゃんを病気から救うのに必要なのは陰陽師の中でも本当にトップにならなくては扱えない特別な道具を使うこと。
ならば、有馬優斗は望む。己が最強になることを。
お姉ちゃんの為に最強を目指す有馬優斗の周りには気づけば、何故か各名門の陰陽師家のご令嬢の姿があって……っ!?
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる