創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜

文字の大きさ
90 / 137
第三章 地下迷宮挑戦編

第78話 地下迷宮4 勇者の力

しおりを挟む

(あっ!ここはもしかして!)
 ユヅキが呟く。

 俺もハッと思いつく。もしかしてここはモンスター部屋!?

 カレン達がキョロキョロして周りを伺っている。

(みんなかまえて!恐らくここはモンスター部屋!大量のモンスターが湧き出てくるよ!)

 ユヅキの指示に従い、みんながかまえる。俺もかまえる。

 部屋の奥の方から魔物が湧出してきた!

【ビッグアント】
 CP70~100
 毒液を吐く。

 体長1メートル程の大きな蟻の群れが100匹程だろうか。一気に現れ俺達に襲いかかってくる。

(数が!数が多いですわ!陣形を組んで!)
 すかさずカレンが皆に指示する。

(はいはいっ、みんな下がって♪)

 ユヅキが全員下がるように促す。

 ユヅキは剣をかまえる。何か範囲攻撃をしようとしている。

ん、あのかまえ……

どこかで見たことあるような……なんかの漫画で………



「斬光剣(ざんこうけん)!」


 あれは!【魔闘剣】の応用!光魔法と闘気を融合させている!

 ユヅキの剣から太い光の暫撃が放たれる!

 光の暫撃は一直線にビッグアントの群れに向かう!

 なんじゃありゃーー!いつの間に!ユヅキ!

 あれは俺が憧れた、憧れ続けた。傘で何度もやった!傘を何度も壊した!


 アバ○ストラッシュじゃねーーーか!ュ、ユヅキ訴えられるぞ……


 全てのビッグアントは光に包まれ消えた!

 オーバーキル!完全にオーバーキル!

 シーンとするその場に残るのは100個ほどの魔石………

 全員ポカーンとその光景を眺めている。

「てへへっ、やり過ぎちゃったかな?おかしいなー。手加減したんだけどな」

 こちらを向いて舌を出し、ニコッと笑うユヅキ。

「た、たったの一撃で。。。」
 フーカがボソっと言う。

「か、神の光………神の一撃………」
 ミケネが神を崇めるようにユヅキを崇める。

「………」
 サーシャは言葉が出ないようだ。

(バカヤロー、やり過ぎだ!ユヅキ!)

 俺は念話でユヅキに伝える。

(ごめん、ごめん、だいぶ手加減はしたんだよ)

「すっ!凄いですわっ!ユヅキ様!!!伝説の勇者様!凄すぎますわ!!!」
 カレンが興奮している。


【気配感知】に反応!あっ、まだだ!また来る!ビッグアント達がまた湧出てきた。
 今度は更に増えて200匹程。

「みんなまだ来るぞ!油断するな!」

 俺はリーダーらしくみんなに注意を促す。やっと俺の台詞が言えた……

 呆然としていたメンバー達がハッとした顔をして正気を取り戻す。

(ユヅキ!みんなの訓練にならないから、フォローに回ってくれ!)

(オッケー!そうだね。私とあさひはみんなのフォローしよう!)

「みんな!俺とユヅキがフォローするから、思う存分戦ってくれ!」

「「「「はいっ!」」」」

 全員引き締まった顔をする。

 先制攻撃でサーシャとカレンが無詠唱でファイヤーボールを放つ。
 その直後ミケネとフーカが無詠唱でウインドカッターを放つ。

 おお、以前見たときよりも大幅にパワーアップしてる!みんな頑張って訓練してたんだな。

 ビッグアントに炸裂し爆発を起こす!

 熱風がこちらまで届く。俺はエアウォールでみんなを熱風から守る。

 ユヅキも俺と同じ事をしようとしていたが、俺の動きをみてやめていた。

 大半の魔物が消え、残りの魔物達をミケネ、カレン、フーカが接近戦で討伐に向かう。

 サーシャは後方で待機して援護に回っている。

 ミケネが片手剣、カレンがムチで、フーカが両手短剣で次々とビッグアントを倒していく。
 おお、みんな強くなってるな。カレンは槍じゃなくてムチを使うようになったんだな。

 うん。カレン、ムチがよく似合う。スーパー綺麗なお姉様のカレン。美人秘書のようなカレン。あ、あれは女王様………あのムチで叩かれたら、さすがの俺も目覚めてしまう……

(ダーリン……真面目にやりなさいよ……)
 ジト目で俺を見るユヅキ。

 ぐっ、なぜ気付かれるんだ……ユヅキ恐るべし………

 その後もビッグアントは増え続けたが、500体程倒した時、発生がおさまった。

 結局、俺とユヅキは手を貸す必要がなかった。

「みんなお疲れーーー♪凄かったよ!」
 ユヅキがカレン達をねぎらう。

「はあ、はあ、はあ、ありがとうございます。ユヅキ様。さすがに数が多かったですわ」

「はあ、はあ、ま、まだまだ、我々は戦えます!」

「はあ、はあ、はあ、うん。。。戦える。。。」

「あさひ様~。サーシャは魔力が切れそうです~」

 みんなそれなりに疲労がたまっているようだ。
 だが、ダメージはほぼ受けていない。うん。さすがだ!このチームは良いチームだ!

「エリアヒール!」
 俺はみんなに回復魔法を掛けた。

「サーシャにはこれを!」
 俺はサーシャの手を繋ぎ俺の魔力をサーシャに流す。アメリアが持っていたスキルをコピーして覚えた【魔力寄与】。このスキルは自分の魔力を他者に分けることができる。

「あさひ様、魔力が回復します~。えっ???いきなり満タンに!あさひ様ありがとうございます」
 キラキラした目で俺を見つめ抱きつくサーシャ。

 すると、大部屋の奥の方でドサッと音がする。見てみると宝箱が現れた。

「おお!宝箱だ!」
 俺が声をあげる。

「罠はなさそう。。。」

【罠発見】で調べたフーカが呟く。

「ああ、罠はなさそうだ!なにがでるかな?」


 ドキドキしながら宝箱に近づくと………
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら

リヒト
ファンタジー
 現代日本。人々が平和な日常を享受するその世界の裏側では、常に陰陽師と人類の敵である妖魔による激しい戦いが繰り広げられていた。  そんな世界において、クラスで友達のいない冴えない陰キャの少年である有馬優斗は、その陰陽師としての絶大な才能を持っていた。陰陽師としてのセンスはもちろん。特別な神具を振るう適性まであり、彼は現代最強の陰陽師に成れるだけの才能を有していた。  その少年が願うのはただ一つ。病気で寝たきりのお姉ちゃんを回復させること。  お姉ちゃんを病気から救うのに必要なのは陰陽師の中でも本当にトップにならなくては扱えない特別な道具を使うこと。    ならば、有馬優斗は望む。己が最強になることを。    お姉ちゃんの為に最強を目指す有馬優斗の周りには気づけば、何故か各名門の陰陽師家のご令嬢の姿があって……っ!?

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました

Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である! 主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない! 旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む! 基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。 王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...