創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜

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第三章 地下迷宮挑戦編

第106話 ステラ、あさひのルームに入る

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 ルームにはステラとユヅキがいる。

『やあ!ステラ。ようこそ俺のルームに』

『ここがあさひ様、ご主人様の魂の中なんですね………』

 ステラが感慨深そうに話す。俺が随分前に作った家を見ている。日本の家っぽくしてるから珍しいのだろう。

『ステラ!そうだよ。私は日本にいる時ずっとこの中にいた。あさひとコミュニケーションは取れなかったけどね』

『そ、そうだったんですね』

『ステラ、俺の【創造眼】を感じることはできるか?』

『は、はい。分かります』

『じゃあ、俺はここを出て意識を戻す。俺は【AI】っていうスキルを覚えた。それを使ってこれから超高速でこれまでのことをステラに流し込む。全て感じ取ってくれ』

『わ、わかりました』

 俺はルームを出て、アレクがどうやって【魔眼】を使いこなしていたか。

 大魔王バレルとの戦いでのアレクが認識していた事。

 俺の日本での生活。

 この世界に戻ってきたこと。ステラと出会った時のこと。

 俺とユヅキが【創造眼】を使って訓練していたこと。【創造眼】を使う為のコツ。

 それら様々なことをステラに流し込んだ。

 ……………

『わ、わかりました。あさひ様。全てわかりました。ありがとうございます。こんな凄い事が、信じられません。あさひ様、ご主人様のこと、色々な事がわかりました』

 どうやら、分かってくれたようだ。良かった。

『うんうん。ステラ、良かったね!』

『ユヅキ様、ありがとうございます。私は嬉しいです。こんな奇跡のようなことが………あの世界があさひ様とユヅキ様のいた世界なのですね。日本。とても平和な国………高校というところに通っていたんですね。そして、見たこともない物がたくさんありました。日本でのあさひ様のお祖父様やご両親、あかり様の事もわかりました。あさひ様が辛い思いをされた事も』

 ステラは俺の記憶を読み取り、胸に手をあてながら噛みしめていた。

『わ、私も自分の【ルーム】にあさひ様やユヅキ様の魂と肉体が入れるようにする事ができれば………』

 おお、それだ!そうすれば俺はユヅキとステラの【ルーム】に入れるのか!?

『ステラ!!!そ、それはダメよ!絶対ダメよ!それは言っちゃいけない事よ!あさひは今まで気づいてなかったのに!』

『な、なぜですか?ユヅキ様?』

『こ、このルームはプライバシーが無いのよ!レディーには秘密が必要なのよ!』

『わ、私はあさひ様なら全て見ていただきたいです』

『ステラ!それはダメよ。トイレとか、コソコソ、あんなことや、こんなことや、コソコソ、、全部見られちゃうのよ』

 そ、そうか。俺がステラのルームに入れれば………

『そ、それは………確かに………やはり、やめておきます』

『そう。絶対やめた方がいい。ほらっ、今だってダーリンがゲスな事考えてることとか分かっちゃうのよ』

 ユ、ユヅキめっ!ゲ、ゲスとはなんだ!ずるいぞ!俺だけ全部見られるのは!

『ダーリンはいいのよ。見られたって。大事な事以外はどうせエッチな事しか考えてないんだから。乙女には秘密が必要なのよ』

 ぐぬぬぬぬ。合ってるところが反論できん。


『くすくすくす。あさひ様らしいですね。でも【魔眼】の使い方、魔法の使い方、数々のスキル、【魔闘剣】【闘魔術】他にもたくさんの事がわかりました。これから訓練で飛躍的に成長できそうです。私の為にありがとうございます』

 そうだ。そうなんだ。流石ステラだ。アレクや俺の記憶や経験がわかれば飛躍的に成長できると思った。俺はその為にステラを【ルーム】に入れるようにしたのに。ユヅキめ!良い話を台無しにしやがった。お仕置きだ。たっぷりお仕置きする必要がある。

『お、お仕置きは足りてる……ゴクリっ……ダーリン、落ち着いて。さて、ソフィアも待ってるし私は出るわね』

 ユヅキが逃げるようにささっと出ていった。
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