聖女の秘密

水田 みる

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創造神ルールー

聖女の秘密③

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「…パワーチャージねぇ…なぁルールー、私が来る前はどんな生活してたんだ?」


今度は椿から何故か生活チェックが入った。

次は何の説教が来るんだ…?


「…何でそんなこと聞くのさ?」

「いや、今でこそちゃんと食事して睡眠取ってるだろ?

でも私が来る前はキッチンも無ければ、ベッドも無かったから気になったんだよ。」

「神は飲まず食わずで睡眠を取らなくても死にはしないからね。

どちらも意識して取ったことないよ。」
 
「時間がかかるの、そのせいじゃないのか?

神は知らんが人間は体が資本だ。

規則正しい生活してないと、体にガタが来る。

ルールーだって食事と睡眠取ってなかったから、パワーチャージしようにも自分のパワーが足りてなかったんじゃないか?」


僕にとってそれは盲点だった。

飢えもなければ渇きもない、眠たいなんて感覚もなかったからだ。


「私が来た時に比べて、ルールーの血色だいぶん良くなってるぞ。」


こうして僕は200年間、椿と規則正しい生活を送った。

結果チャージに300年かかる所を200年でできた。

後はこの力をどうするか?

200年、二人で話し合った結果


「人間そのものの人形を作ろうか?」

「ルールー、そんな大層な物作れるのか?」

「…僕、腐っても神なんだけど。」

「あぁ、そうだったな。で?」


椿に軽く流された。


「大雑把に言うと椿の魂に力を足してから、その人形に入ってもらって下界の元王子と接触する。」

「なるほど、それいいな。

もうちょっと詳しく話してくれ。」


彼女は身を乗り出してきた。


ーー人形の作成はこうだ。

一番大事なのはこの人形の感情だ。

椿の魂はどう足掻いても、あの元王子を愛せない。

ならば椿の記憶を消して、代わりに人形に元王子を愛してもらう。

しかし問題がある。

椿と人形が同期化しているので、人形が元王子を愛しても元王子が人形を愛さない限り、祝福ギフトは解除されない。


「…そこは人形の一途さに賭けるしかないな。

あの元王子は700年、人の愛情に飢えてるだろうからそこにつけ込むのは有効だろう。」


およそ元勇者が言っている台詞には聞こえない。

どちらかと言えば悪役側だ。

それから僕達は人形に記憶や感情の設定を肉付けしていく。


・人形は孤児で両親はいない。

・人形は創造神から啓示を受けて『聖女』になった。

・人形はとにかく善良な性格で、一途に元王子を愛す。

・人形は椿の能力元勇者の力にプラスして癒しの力も使える。

現魔王加藤 皐月を解放したいので、元王子と一緒に魔王討伐をする(その為に椿の行方を餌にする)。

・人形の記憶には組み込まずに元王子と同じ祝福ギフトーお互いが相思相愛になるまで不老不死ーを与える。

但し元王子みたいにすぐに復活するのではなく、5分後に復活するように設定する。

ーそう、あの時氷の刃でカメリア人形は一度死んだが復活したのは元王子の祈りのせいではない。

死んでから5分経ったから生き返っただけだ。





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