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1 ウミガメのスープ(解答)
しおりを挟む私はカメに解答する。
「男は数年前に家族や数人の仲間と海で遭難して、餓死寸前になるまで漂流した経験があった。
彼がレストランへ来たのは、漂流中に食べたウミガメのスープの味が忘れられなかったから。
けれど口にしたスープの味は初めてで知らない味だった。
彼は気付いてしまった。
漂流中に食べた『ウミガメのスープ』と言われて食べた肉は、衰弱死した自分の娘だったという事に。
これが、この話の真実だと思うけどどうかな?」
「はい、バッチリ大正解です!」
それは、そうだろう。
私はこの『ウミガメのスープ』の話を知っていたからね。
「…作り話にツッコミもあれだけど、男はショックだっただろうけど死ななくても良かったのにね。」
「と、言いますと?」
「だって漂流中に死にそうだったから、家族や仲間は男を助けたくて苦肉の策で亡くなった娘の肉を使ったんだよね?
別の言い方をしたら、亡くなった娘で男の命を救った。
それなのに真実を知って自殺しちゃったら、結局は娘も浮かばれないんじゃないかなって。
そう思っただけだよ。」
「…今日はこれにて戻ります。
また明日、この河原でお会いしましょう。」
カメは私のツッコミという名の感想に、何もコメントせずに河原を去っていった。
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