誕生石物語・Ⅱ

水田 みる

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アメジストの章

関係者

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 応接間には学園長以外に教師が2人、学生らしき男女が合わせて3人いる。


「私は1年生の教師陣の代表でバッカスと申します。」 


教師の二人の内の一人で細身の男性が挨拶した。

続けざまに背丈が高い女性も挨拶する。


「私は2年生の教師の代表、ルジャと申します。

ー貴方達もアメジスト様にご挨拶を。」


ルジャはソファーに腰掛けている学生達を見やって挨拶を促した。

ソファーはテーブルを挟んでゆったりとした二人掛け用の物が2台置いてある。

1台には男女が並んで、もう1台には少女が一人で座っていた。


ー並んで座っていた方の少女が慌てて立ち上がり、アメジスト達にペコリとお辞儀をする。


「…はっ、初めまして、わたしはベンディ子爵家のティスタ・ベンディと申します!」


淡い桃色の髪をフワフワさせながら彼女は挨拶した。

そして隣に座っていた青年も、ゆったりと立ち上がりアメジストを見つめた。

この青年は赤茶色の短髪でそれなりに端正な顔立ちをしている。


「私はトムリード侯爵家、ステファン・ライ・トムリードと申します。

宜しくお願い致します。」


そして彼は優雅に一礼した。

彼のお辞儀をチラリと見ていた一人で座っていた少女が、音も立てずに立ち上がる。


彼女はその場の皆が息を呑むほど洗練されたカーテシーを披露した。


「ご機嫌よう、アメジスト様。

わたくしはスラリズラ公爵家、リディア・トリル・スラリズラと申します。

どうぞ、お見知りおきを。」


薄い黄色の金髪にスカイブルーの大きな瞳の少女の動作に、アメジストは見惚れる。

まるで絵本に出てくるお姫様のようだ、と。


「改めまして、私はアメジストです。

よろしくお願いします!」


アメジストは応接間の一同に礼をした。

顔を上げた一瞬、トムリード侯爵子息と目が合う。

その目には明らかな侮蔑の色が浮かんでいた。

アメジストの挨拶で元は平民と察したのだろう。


そしてアメジストの挨拶から一呼吸おいて


「ーでは、アメジスト様。

依頼の内容をお話し致します。」


学園長の声で我に返った。


「はっ、はい、お願いします!」


アメジストは先程の嫌な気分を振り払い、学園長の話に集中する。 

そして彼はこの一件を語り始めた。












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