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はじめまして、チート神です。3
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大きな音をたてて部屋に入ってきた薊は、豪奢な着物を立派に着こなしていて優艶だ。
柘榴は、造詣が深く力も強い彼女のことを特に頼りにしている。
一方の薊は、愛らしい柘榴を実の弟のように可愛がっていて、ことあるごとに柘榴に女物の可愛らしい着物を着させようとしている。
あんなふりるのついた着物など、絶対に着てやらぬが。
「で、急に呼び出してどうしたの?柘榴ちゃん」
「少し、御主に頼みたい事があるのじゃ」
「頼みたい事?」
柘榴は少し言いづらそうに眉間に皺を寄せた。
「柘榴様!要望ならば私に申しつけください!!」
「・・・薊にしか頼めんことだ」
「そんなっ!」
自分には頼めないと言われた桃綱は、悲哀に満ちた表情をしていた。背後の大きな尻尾は、べったりと床に垂れている。
ーーーいやはや実に滑稽。
何かと柘榴に付き纏い侍る桃綱は、目の前で嫌がる柘榴に抱きつき、これでもかというぐらい頬ずりする薊のことをよく思ってない。
私だって柘榴様にもっと可愛らしい服を着せて差し上げたい!私の尻尾をもふもふしてもらいたい!
いくら憎くても柘榴がいる前では嫌悪を剥き出すことは叶わない、柘榴の好感度を下げたくないゆえに。
「で、頼みごとって?」
薊が柘榴の言わんとすることを催促するように視線を向けた。
「うむ。・・・・薊、僕が帰ってくるまで此処を任せたい。」
柘榴は、造詣が深く力も強い彼女のことを特に頼りにしている。
一方の薊は、愛らしい柘榴を実の弟のように可愛がっていて、ことあるごとに柘榴に女物の可愛らしい着物を着させようとしている。
あんなふりるのついた着物など、絶対に着てやらぬが。
「で、急に呼び出してどうしたの?柘榴ちゃん」
「少し、御主に頼みたい事があるのじゃ」
「頼みたい事?」
柘榴は少し言いづらそうに眉間に皺を寄せた。
「柘榴様!要望ならば私に申しつけください!!」
「・・・薊にしか頼めんことだ」
「そんなっ!」
自分には頼めないと言われた桃綱は、悲哀に満ちた表情をしていた。背後の大きな尻尾は、べったりと床に垂れている。
ーーーいやはや実に滑稽。
何かと柘榴に付き纏い侍る桃綱は、目の前で嫌がる柘榴に抱きつき、これでもかというぐらい頬ずりする薊のことをよく思ってない。
私だって柘榴様にもっと可愛らしい服を着せて差し上げたい!私の尻尾をもふもふしてもらいたい!
いくら憎くても柘榴がいる前では嫌悪を剥き出すことは叶わない、柘榴の好感度を下げたくないゆえに。
「で、頼みごとって?」
薊が柘榴の言わんとすることを催促するように視線を向けた。
「うむ。・・・・薊、僕が帰ってくるまで此処を任せたい。」
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