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不戦勝マジック!王太子様が勝手に負けるので勝ちました
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「エリザベス侯爵令嬢!お前との婚約は破棄して、ここにいるマーガレット男爵令嬢との婚約をここに宣言するものとする!」
王太子様の宣言に私は困惑した……
ところで私はエリザベスです。先ほど王太子様に言われたように侯爵家の娘であり、王太子様の婚約者ですわ。
そして別に王太子様との愛などなく家の契約により婚約者となっていただけで、むしろ愛されていないことは知っていましたが、ベタベタしたくもなかったので、乾いた関係でいいかと思っていたら、まさかこんなことを王太子様が言い出すなんて……
さらに今は貴族学校の私も王太子様も卒業式なのである。
何でこんなよりにもよって晴れ舞台に?
いや落ち着け、私、王太子様がこんな非常識なことをするわけがない。
……不敬ながら、あまり賢い方ではないのは知っていたが、それにしたって限度がある!
私がここで声高に「王太子様、何を考えているのです?常識を考えて下さいな」なんてイキりちらしたら、王太子様が「この無礼を見たか!あえてこのようなことをしたのだ!」などとカウンターをして来るに違いない!
そうでなくても、こんな間抜けなことを無策でするわけがないから、きっと罠があるに違いない!
私は私と家のために、ここは慎重に対応しなくては……
婚約破棄自体はいいとして、私や家に不利があっては困りますからね!
このようなことを考えていると……
「エリザベスよ、悲しみのあまり声も出ないか?お前の非道は見逃すことはできない!」
はぁ?何を言っているのかしら?私が悲しいわけないでしょう!
何で冷めきった関係だったのに悲しむと思っているのか、どういう神経をしていたらそう思うのか!
……待て私落ち着け!焦るなボケナス!
……思わず口が悪くなってしまいましたわ、これは挑発よ……これによって私の失言を引き出そうとしているのですわ……
そんな浅い手に引っかかったりはしませんわ。
それに非道がどうしたとか何とか言ってるじゃない。
全く身に覚えがないけれど、きっと私に何か罪を着せるに違いない!
ここはしっかりと対処しないと!
ムカついている場合ではありませんわ!
ここが私の正念場なのよ……
このように考えていると……
「お前はマーガレットを無視して、さらに水をかけて、教科書を破り、仲間外れにしたでは無いか!その非道許さないぞ!」
……え?そもそもそのマーガレット嬢とやらと関わった事すら無いんですけど、何言ってるんですか?
こんな嘘をついて何が意味があるの?
ああ……もしかして証拠を捏造する気かしら?
いやそれって難しいと思うのですけど、仮にです、仮にその証拠がしっかり捏造されていて、私に罪をなすれたとしましょう。
私が無視をして、水をかけて、教科書を破って、仲間外れにしたですって!?
……これが本当に私がしたこととされても、ごめんなさいと多少の慰謝料で済むレベルで、とても声高にこの卒業式を破壊する行為をする正当化と釣り合わないと思うのですが……
王太子様正気ですか!?
……いや落ち着け、ここまでどう考えても馬鹿の権化でしかないけど、ここまで馬鹿をすることは人間ならば難しいはずよ!
ありえない!つまり何か深い罠があるに違いない!
絶対にそうよ、ここで意気揚々と馬鹿呼ばわりをして後悔するのは私よ!
舐めるな!私がそんな罠にはまるか!
私こう強く決意していると……
「皆に聞こう!エリザベスがマーガレットをいじめることを目撃したものは挙手をするのだ!」
……しまった!すでに皆に根回し済みで、私をはめる気なのか?
……なんてことだ、これによって証拠なんか無しに私を追い詰めることができてしまう。
さらにこんなことを企てているということは、もっと悪質に私をはめる気に違いない!
……私そこまで恨まれることしたのか?酷すぎないか?
私が憤っていると……
誰も手を上げない、みんなガヤガヤと様子見をして明らかに困惑しているようだ……
どういうこと?根回しもしていないの?
……みんなの気持ちを考える……
多分みんなからしても、私がいじめなんかしていないのは知っているだろうし、さらに王太子様の言ってることが荒唐無稽過ぎて困惑しているに違いない。
ただし相手は王太子様だ、ここで声をあげて異論を唱えることもできずに、困り果てているに違いない……
さらにだ、私が彼らの立場ならば、迂闊にこの道理に合わない主張に賛同して、後で恥をかいたり、馬鹿の扱いをされるかもしれないリスクを思えば、慎重になるに決まっている!
ってことでみんな様子見する気持ちは分かるわ……
しかし……
「見たか!これがエリザベスがみんなを買収してみんなでマーガレットをいじめている証拠なのだ!」
……頭おかしいのかしら?私たかが侯爵家の小娘ですよ?
こんなにみんなを買収するだけの財力も権力もあるわけないでしょう……
王太子様よりもどうして私ごときに従うと思うのか……
さすがに私は呆れて、ついに口に出すことに決めたのであった!
「あの王太子様と私とどちらが偉いと思っているのでしょうか?」
「愚問にもほどがある、そんなもの王太子の私に決まっているであろう!」
これが分かっていて何でさっきみたいなことを言いだしたのか理解できない……
「……ならばその偉い王太子様を差し置いてどうして私ごときに、みんなが従うのでしょうか?ここには私よりも身分が上の公爵家の方もいるのですよ?」
「黙れ黙れ黙れ!そのような誤魔化しは通用せぬぞ!王太子である私よりも成績がいいからっていい気になっているな!?」
……何を言っているのだろうか、仮に私が成績が良くても、その成績のいいもの、何なら私ごときよりも、学者レベルにすら命令ができるから王太子というか王家の身分の偉さだというのに、何でそこを気にするのか……
「……王太子様はいざとなれば国中の賢者を動かすことができるので、成績など枝葉末節なことだと思いますが……」
「黙れ!そういうお前の賢ぶったものいいが嫌いだったんだ!だからマーガレットと婚約するんだ!分かったか!」
「……それがお気持ちなら婚約破棄は構わないのですが、どうして私がいじめたことになったのです?」
「それはマーガレットが泣いていたからだ!」
……あのですね、泣いたからって証拠にならないのですが、この方正気なのだろうか?
私は頭が痛くなってきてクラクラとしそうになるのを耐えるのが限界であった……
ああ頭が溶けていく感覚がしますわ……
私があまりのことに何も言えないでいると……
「マーガレットを泣かした上に皆を買収した、これは国家反逆罪である!エリザベスを捕えるのだ!」
……正気で言ってるの?こんなこと通るわけが!?
それともそこまで権力があるの!?
私が困惑次にすぐに怯えると、誰も動かない……
衛兵すら……
……そ……そうよね、衛兵さんだって生活かかってますからね……
こんなアホな命令を聞いて、後で咎められることを恐れて動かないですよね……
私は今確信した、このボケ王太子は、マジでこんなあり得ないことが通ると思ってやっていたらしい。
馬鹿だと思っていたけど馬鹿の天元を突破しており、私の理解を超えていることが分かったのである……
すると横にいたマーガレットが言う……
「あれぇ?王太子様の命令誰も聞きませんよぉ?王太子様の言う事ならすべて従うって言ってたじゃないですかぁ?」
王太子様にこのようなことを甘えながら言うと、王太子様が激怒される……
「黙れ!俺は王太子だぞ!俺の命令を聞け!」
しかし誰も動かない……なのでマーガレットが……
「あれぇ?王太子様ぁ本当に命令聞くんです?嘘ついてたんですかぁ?」
などと舐めた口をきくので、王太子様が
「貴様!俺を愚弄する気か!」
などと殴ったので、みんなが慌てて止めだしたのであった……
こうしてこのアホ騒動を起こしたことで、後でそれを知った陛下が激怒して、
「無能なのは知っていたが余の想定外であった、今まで皆のものに迷惑をかけたと思う」などと前代未聞の謝罪をして、廃嫡された……
マーガレットも処分されるらしいが、私は一応陛下に言っておいた。
「陛下、マーガレットですが、不遜ではありますが、処分の過度さは私は求めていません」と……
これ慈悲ではなく、マーガレットのおかげで、あんな馬鹿王太子と離れることが結果的にできたので、別にマーガレットからしたら私のためでも何でも無いが、結果的に助けられたからである。
……それにしても、世の中私の想定できない理解を超えたものは、天才だけでなく、下もいるのだなと、世の中の闇を知ったのだと思い、
私は絶望しつつも、それを回避できた幸運に感謝したのであった……
王太子様の宣言に私は困惑した……
ところで私はエリザベスです。先ほど王太子様に言われたように侯爵家の娘であり、王太子様の婚約者ですわ。
そして別に王太子様との愛などなく家の契約により婚約者となっていただけで、むしろ愛されていないことは知っていましたが、ベタベタしたくもなかったので、乾いた関係でいいかと思っていたら、まさかこんなことを王太子様が言い出すなんて……
さらに今は貴族学校の私も王太子様も卒業式なのである。
何でこんなよりにもよって晴れ舞台に?
いや落ち着け、私、王太子様がこんな非常識なことをするわけがない。
……不敬ながら、あまり賢い方ではないのは知っていたが、それにしたって限度がある!
私がここで声高に「王太子様、何を考えているのです?常識を考えて下さいな」なんてイキりちらしたら、王太子様が「この無礼を見たか!あえてこのようなことをしたのだ!」などとカウンターをして来るに違いない!
そうでなくても、こんな間抜けなことを無策でするわけがないから、きっと罠があるに違いない!
私は私と家のために、ここは慎重に対応しなくては……
婚約破棄自体はいいとして、私や家に不利があっては困りますからね!
このようなことを考えていると……
「エリザベスよ、悲しみのあまり声も出ないか?お前の非道は見逃すことはできない!」
はぁ?何を言っているのかしら?私が悲しいわけないでしょう!
何で冷めきった関係だったのに悲しむと思っているのか、どういう神経をしていたらそう思うのか!
……待て私落ち着け!焦るなボケナス!
……思わず口が悪くなってしまいましたわ、これは挑発よ……これによって私の失言を引き出そうとしているのですわ……
そんな浅い手に引っかかったりはしませんわ。
それに非道がどうしたとか何とか言ってるじゃない。
全く身に覚えがないけれど、きっと私に何か罪を着せるに違いない!
ここはしっかりと対処しないと!
ムカついている場合ではありませんわ!
ここが私の正念場なのよ……
このように考えていると……
「お前はマーガレットを無視して、さらに水をかけて、教科書を破り、仲間外れにしたでは無いか!その非道許さないぞ!」
……え?そもそもそのマーガレット嬢とやらと関わった事すら無いんですけど、何言ってるんですか?
こんな嘘をついて何が意味があるの?
ああ……もしかして証拠を捏造する気かしら?
いやそれって難しいと思うのですけど、仮にです、仮にその証拠がしっかり捏造されていて、私に罪をなすれたとしましょう。
私が無視をして、水をかけて、教科書を破って、仲間外れにしたですって!?
……これが本当に私がしたこととされても、ごめんなさいと多少の慰謝料で済むレベルで、とても声高にこの卒業式を破壊する行為をする正当化と釣り合わないと思うのですが……
王太子様正気ですか!?
……いや落ち着け、ここまでどう考えても馬鹿の権化でしかないけど、ここまで馬鹿をすることは人間ならば難しいはずよ!
ありえない!つまり何か深い罠があるに違いない!
絶対にそうよ、ここで意気揚々と馬鹿呼ばわりをして後悔するのは私よ!
舐めるな!私がそんな罠にはまるか!
私こう強く決意していると……
「皆に聞こう!エリザベスがマーガレットをいじめることを目撃したものは挙手をするのだ!」
……しまった!すでに皆に根回し済みで、私をはめる気なのか?
……なんてことだ、これによって証拠なんか無しに私を追い詰めることができてしまう。
さらにこんなことを企てているということは、もっと悪質に私をはめる気に違いない!
……私そこまで恨まれることしたのか?酷すぎないか?
私が憤っていると……
誰も手を上げない、みんなガヤガヤと様子見をして明らかに困惑しているようだ……
どういうこと?根回しもしていないの?
……みんなの気持ちを考える……
多分みんなからしても、私がいじめなんかしていないのは知っているだろうし、さらに王太子様の言ってることが荒唐無稽過ぎて困惑しているに違いない。
ただし相手は王太子様だ、ここで声をあげて異論を唱えることもできずに、困り果てているに違いない……
さらにだ、私が彼らの立場ならば、迂闊にこの道理に合わない主張に賛同して、後で恥をかいたり、馬鹿の扱いをされるかもしれないリスクを思えば、慎重になるに決まっている!
ってことでみんな様子見する気持ちは分かるわ……
しかし……
「見たか!これがエリザベスがみんなを買収してみんなでマーガレットをいじめている証拠なのだ!」
……頭おかしいのかしら?私たかが侯爵家の小娘ですよ?
こんなにみんなを買収するだけの財力も権力もあるわけないでしょう……
王太子様よりもどうして私ごときに従うと思うのか……
さすがに私は呆れて、ついに口に出すことに決めたのであった!
「あの王太子様と私とどちらが偉いと思っているのでしょうか?」
「愚問にもほどがある、そんなもの王太子の私に決まっているであろう!」
これが分かっていて何でさっきみたいなことを言いだしたのか理解できない……
「……ならばその偉い王太子様を差し置いてどうして私ごときに、みんなが従うのでしょうか?ここには私よりも身分が上の公爵家の方もいるのですよ?」
「黙れ黙れ黙れ!そのような誤魔化しは通用せぬぞ!王太子である私よりも成績がいいからっていい気になっているな!?」
……何を言っているのだろうか、仮に私が成績が良くても、その成績のいいもの、何なら私ごときよりも、学者レベルにすら命令ができるから王太子というか王家の身分の偉さだというのに、何でそこを気にするのか……
「……王太子様はいざとなれば国中の賢者を動かすことができるので、成績など枝葉末節なことだと思いますが……」
「黙れ!そういうお前の賢ぶったものいいが嫌いだったんだ!だからマーガレットと婚約するんだ!分かったか!」
「……それがお気持ちなら婚約破棄は構わないのですが、どうして私がいじめたことになったのです?」
「それはマーガレットが泣いていたからだ!」
……あのですね、泣いたからって証拠にならないのですが、この方正気なのだろうか?
私は頭が痛くなってきてクラクラとしそうになるのを耐えるのが限界であった……
ああ頭が溶けていく感覚がしますわ……
私があまりのことに何も言えないでいると……
「マーガレットを泣かした上に皆を買収した、これは国家反逆罪である!エリザベスを捕えるのだ!」
……正気で言ってるの?こんなこと通るわけが!?
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私が困惑次にすぐに怯えると、誰も動かない……
衛兵すら……
……そ……そうよね、衛兵さんだって生活かかってますからね……
こんなアホな命令を聞いて、後で咎められることを恐れて動かないですよね……
私は今確信した、このボケ王太子は、マジでこんなあり得ないことが通ると思ってやっていたらしい。
馬鹿だと思っていたけど馬鹿の天元を突破しており、私の理解を超えていることが分かったのである……
すると横にいたマーガレットが言う……
「あれぇ?王太子様の命令誰も聞きませんよぉ?王太子様の言う事ならすべて従うって言ってたじゃないですかぁ?」
王太子様にこのようなことを甘えながら言うと、王太子様が激怒される……
「黙れ!俺は王太子だぞ!俺の命令を聞け!」
しかし誰も動かない……なのでマーガレットが……
「あれぇ?王太子様ぁ本当に命令聞くんです?嘘ついてたんですかぁ?」
などと舐めた口をきくので、王太子様が
「貴様!俺を愚弄する気か!」
などと殴ったので、みんなが慌てて止めだしたのであった……
こうしてこのアホ騒動を起こしたことで、後でそれを知った陛下が激怒して、
「無能なのは知っていたが余の想定外であった、今まで皆のものに迷惑をかけたと思う」などと前代未聞の謝罪をして、廃嫡された……
マーガレットも処分されるらしいが、私は一応陛下に言っておいた。
「陛下、マーガレットですが、不遜ではありますが、処分の過度さは私は求めていません」と……
これ慈悲ではなく、マーガレットのおかげで、あんな馬鹿王太子と離れることが結果的にできたので、別にマーガレットからしたら私のためでも何でも無いが、結果的に助けられたからである。
……それにしても、世の中私の想定できない理解を超えたものは、天才だけでなく、下もいるのだなと、世の中の闇を知ったのだと思い、
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