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7.我が輩は石である。石になるべくしてなった石である。
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考察を放り出して勝手に落ち込むような物に、存在価値はあるまい。
それでも我が輩は、ただ思考し続けるしかないのである。
我が輩は石である。名前など有るわけが無い。
さて、諸姉諸兄のお目汚しとは思いながらも、魂の考察を続けていこうではないか。
魂というものは、得てして自由である、と我が輩は考察している。
肉体という物が、魂の器で有り、魂を縛る鎖なのであると、考える。
まあ、ただの石コロになった我が輩だから言えることであるが。
何かの作品で読んだ記憶があるが、魂魄単語、という考え方があるらしい。
魂は文字通り魂、魄は肉体のことだ。
魂と魄が一つに成り、初めて人たり得る。
また、魂と魄が分離することによって、死を迎える、という考え方だ。
これは理に叶っている、と断言しよう。
我が輩の状態を参考にするならば、魂は思考しているが、魄という物質、つまり石が我が輩を縛り付けている。
そして、この石が不可視になるほど消滅しないかぎり、我が輩はこの形から逃れることは出来ない。
つまり、地獄を超える、地獄である。
この石が砕け散ったとして、意識が分裂してしまうのか、はたまたどれか一つに意識が残るのか。
いずれにせよ、我が輩の魂が石から抜け出すイメージは、皆無である。
さて、ここまで浅慮したことをまとめると、
”魂は意志を持って存在する”
”身体は魂と一つとなるが、必ずしも魂と一致する肉体では無い”
という二つの概念が存在することである。
ここまで長い時間を掛けて考察めいたことをして、たった二つの確証しか得ていない。
我が輩のような人間は、石になって当然である。
我が輩は石である。名前など有るわけが無い。
それでも我が輩は、ただ思考し続けるしかないのである。
我が輩は石である。名前など有るわけが無い。
さて、諸姉諸兄のお目汚しとは思いながらも、魂の考察を続けていこうではないか。
魂というものは、得てして自由である、と我が輩は考察している。
肉体という物が、魂の器で有り、魂を縛る鎖なのであると、考える。
まあ、ただの石コロになった我が輩だから言えることであるが。
何かの作品で読んだ記憶があるが、魂魄単語、という考え方があるらしい。
魂は文字通り魂、魄は肉体のことだ。
魂と魄が一つに成り、初めて人たり得る。
また、魂と魄が分離することによって、死を迎える、という考え方だ。
これは理に叶っている、と断言しよう。
我が輩の状態を参考にするならば、魂は思考しているが、魄という物質、つまり石が我が輩を縛り付けている。
そして、この石が不可視になるほど消滅しないかぎり、我が輩はこの形から逃れることは出来ない。
つまり、地獄を超える、地獄である。
この石が砕け散ったとして、意識が分裂してしまうのか、はたまたどれか一つに意識が残るのか。
いずれにせよ、我が輩の魂が石から抜け出すイメージは、皆無である。
さて、ここまで浅慮したことをまとめると、
”魂は意志を持って存在する”
”身体は魂と一つとなるが、必ずしも魂と一致する肉体では無い”
という二つの概念が存在することである。
ここまで長い時間を掛けて考察めいたことをして、たった二つの確証しか得ていない。
我が輩のような人間は、石になって当然である。
我が輩は石である。名前など有るわけが無い。
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