我が輩は石である。名前など有るわけが無い。
人生を棒に振った男が転生したのは、異世界の『石』だった。
何も起こらず、何事も起こせず、朽ちること無く、延々と時間だけが過ぎ去る地獄だった。
男はただ思考する。
「異世界」を定義するものは、何なのか。
この世界の「自己という存在」は何なのか?
自虐と後悔の念にまみれながら、異世界の哲学と呼ぶような推察と、
ただ願うだけの言葉を流し続ける。
※散文、一人称のエッセイのような内容になっています。
異世界に対して哲学的な考察を延々と繰り返す内容です。
あなたにおすすめの小説
勇者に手柄を奪われたので、魔王討伐の報告会で質問を三つだけしました
「お前の名前を出すと、英雄譚が分かりにくくなるんだ」
魔王討伐の作戦士アルレンは、勇者に自分と仲間の功績を奪われた。
口止め料を拒み、向かったのは王の前で開かれる報告会。
「第一結界を、なぜ夜明けまで破らなかったのですか」
三つの質問と、討伐前から残る記録。
華々しい武勇伝の裏で、誰が何をしたのか。
英雄の嘘を暴き、仕事と名前を取り戻す逆転ファンタジー。
辺境伯に任命された。だが領地がド田舎だったので、本気で開拓してみた
数々の事業を成功させてきたレオンは、国王から辺境伯に任命された。栄誉ある役目に胸を躍らせ、意気揚々と領地へ向かったレオンだったが、そこで目にしたのは、荒れた道、寂れた町、そして娯楽のほとんどない辺境の土地だった。「……なんだここは。王都へ帰りたいな」そう思ったレオンだったが、補佐官マーティンの案内で山頂から町を見下ろしたとき、考えが変わる。美しい山々、静かに流れる川、そして人々が忘れていた土地の歴史。「……これは確かに、人を呼べる」事業家としての経験と私財を惜しみなく使い、レオンは道路の整備や公共施設の改善、観光開発に乗り出す。しかし、金だけでは領地は変わらない。この土地を本当に変えるため、レオンは領民たちに問いかける。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
愛さないと言われた妻、侍女と出て行く
お前を愛することはないと夫に言われたコレットは、その日のうちに侍女のイネスと屋敷を出て行った。カクヨム様でも投稿しています。 5/14 その後の話を追加しました。
誰でもできる。そう、それで?
その才を見込まれて嫁いだアムネジアは、夫でモルド子爵のカッサータから離縁とクビを言い渡される。
「お前の仕事なんて誰でもできる」と言われ彼女は出て行った。
その後、カッサータはどうなったのか?
※小説家になろう・カクヨムでも公開しています
日向明奈の日常 〜あたしは普通の小学生〜
かつて裏社会でその名を知らぬ者はいなかった、伝説の暗殺者。
数え切れないほどの修羅場を潜り抜け、多くの命を奪ってきた彼は、ある日その生涯を終えた。
――そして次に目を覚ました時。
彼はなぜか、日向明奈という一人の女の子として生まれ変わっていた。
家族からは「ひな」と呼ばれ、愛情を注がれながら育っていく日々。
しかし、その中身は前世の記憶と技術をそのまま持つ元・暗殺者。
子供らしく遊ぶことも、友達を作ることもよく分からない。
周囲の子供たちとはどこか馴染めず、一人でいることにも何の疑問も抱いていなかった。
そんなひなの前に現れる、同じく前世から因縁を持つ円能寺まどか。
学校で出会うクラスメイトたち。
そして、かつての世界では知ることのなかった「普通の日常」。
前世の技術が顔を覗かせ、とんでもない騒動を巻き起こしながらも、ひなは少しずつ小学生としての日々を重ねていく。
最初は理解できなかった感情。
誰かと一緒にいる楽しさ。
自分を心配してくれる人の存在。
そして、自分から誰かを大切にしたいと思う気持ち。
それらを一つずつ知るたびに、「伝説の暗殺者」だった彼の中に、少しずつ「日向明奈」という少女が生まれていく。
これはまだ、彼女が今の「ひな」になる前のお話。
伝説の暗殺者だった存在が――
一人の、ごく普通の女の子?になるまでの物語。
【老化返却】聖女の若さは俺の寿命だった〜回復魔法の代償を肩代わりしていた俺を追放した報いだ。回復のたびに毛が抜け、骨がスカスカになるが良い〜
「寿命を削って回復してやってたのに……感謝すらしないんだな」
聖女パーティの荷物持ち兼回復術師だった俺は、ある日突然パーティを追放された。
理由は「回復魔法のコストが寿命で、もうすぐ死ぬ無能はいらない」という勝手な思い込み。
だが、彼らは知らなかった。
俺の正体が、この世界の生命を司る世界樹の根源そのものだったことを。
俺の寿命は無限であり、俺がパーティにいたからこそ、彼らは「若さ」と「健康」を維持できていたのだ。
「俺がいなくなったら、誰が君たちの老化を止めるの?」
俺がいなくなった途端、聖女たちの身体に異変が起きる。
回復魔法を唱えるたびに、自慢の金髪はバサバサと抜け落ち、肌は土色に。
若さに溺れていた彼女たちは、骨がスカスカになり、杖なしでは歩けない老婆のような姿へと変わり果てていく。
一方、解放された俺は隣国の美少女皇女に拾われ、世界樹の力で枯れた大地を森に変える「現人神」として崇められていた。
「今さら戻ってきて? ……悪いけど、そのハゲ散らかした老婆、誰だっけ?」
すべてを失ってから「俺」の価値に気づいても、もう遅い。
これは、恩を仇で返した連中が、自らの美容と健康を代償に破滅していく物語。