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ごちそうさまでした
「ごちそうさまでした」
食事を終えた祐羽が挨拶をする頃には、九条は既に食事を終えていた。
酒を飲みながら自分が食事を終えるのを待ってくれている様だった。
待たせていたと思うと申し訳ないというか、居心地が悪い。
自分でも出来る事でお礼と思い浮かんだのは、誰でも出来る事だった。
「あのっ僕、お皿洗いますっ」
このまま何もしないのは怖いし、せめてもの…とそう言って立ち上がった。
祐羽が皿を手にしてシンクへ向かうと同時に、背後に大きな影が落ちてきた。
「貸せ」
「ふぇ?!!」
耳元でいきなり発せられた無駄に色気のある声に、祐羽は背筋をゾクッと震わせた。
どうやら自分はこの声に抵抗出来ないらしい。
一瞬だけ祐羽の中で時間が止まる。
その時間を止めた相手である九条は、祐羽の手から皿を取り上げた。
「あっ!えっ?!」
驚いてそちらを向くと直ぐ真横に九条の顔があって、全身でビクーッと反応を示してしまう。
「ひっ!!」
つい変な声が喉から出てしまう。
そんな祐羽に気づいているのかいないのか。
九条は手にした皿を片手に、シンクの下の引き出しを引いた。
「…?」
そこへ皿を入れるのを見て、祐羽は何だろうと思い中を見る。
そこは食器洗い乾燥機となっていたらしい。
普段見ない物珍しさに、祐羽はソロッと覗き込んだ。
自分の家ではもっぱら手洗いなので、さぞかしお手軽な事だろう。
ビルトイン食器洗い乾燥機など最近では新築だリフォームだと、随分備えている家は増えてはいるだろう。が、お金が掛かったのも確かだろう。
祐羽の家には縁遠い。
このシステムキッチンも広々として高級感があり、デザイナーズなのかとてもお洒落だ。
月ヶ瀬家の築何十年の台所とは違いキッチンという横文字の響きが似合う。
お母さんが見たらきっと喜ぶんだろうなぁ~。
そんな事を思いながら見ていると、引き出しは閉じられボタンが押される。
これでフライパンから皿まで、一気にピカピカになるのだから電化製品の進化は凄い。
「おぉ…凄いかも」
つい感嘆してしまう祐羽だった。
静かな制動音が始まると、九条がシンクで軽く手を洗う。
それから手を拭く姿をなんとなく見てしまう。
背が高い。
そしてガチッとした体格なのに、しなやかな感じでスタイルが良い。
腰の位置が高いので、したがって足が長い…。
同じ男としてこの差は一体。
そしてキッチンに立っているだけなのに、何だろう…この人のオーラ…。
「…何だ」
「!!!な、何でもないですっ!」
またしても懲りずに凝視してしまった事を指摘されて、祐羽は慌てて首を振るとキッチンからダイニングテーブルへ慌てて戻った。
危ない危ない。
あまり見すぎたら失礼だよね、怒られたら怖いし…。
そして何気にやった視線の先の時計を見ると、有り難い事に帰宅予定時間だった。
えっ、もうこんな時間?
良かった~助かった!
「あぁぁ、あのっもう時間になったので帰りますねっ!!」
祐羽は早口でそう九条に伝えると、「ご飯ごちそうさまでした!ありがとうございました」と頭を下げた。
食事を終えた祐羽が挨拶をする頃には、九条は既に食事を終えていた。
酒を飲みながら自分が食事を終えるのを待ってくれている様だった。
待たせていたと思うと申し訳ないというか、居心地が悪い。
自分でも出来る事でお礼と思い浮かんだのは、誰でも出来る事だった。
「あのっ僕、お皿洗いますっ」
このまま何もしないのは怖いし、せめてもの…とそう言って立ち上がった。
祐羽が皿を手にしてシンクへ向かうと同時に、背後に大きな影が落ちてきた。
「貸せ」
「ふぇ?!!」
耳元でいきなり発せられた無駄に色気のある声に、祐羽は背筋をゾクッと震わせた。
どうやら自分はこの声に抵抗出来ないらしい。
一瞬だけ祐羽の中で時間が止まる。
その時間を止めた相手である九条は、祐羽の手から皿を取り上げた。
「あっ!えっ?!」
驚いてそちらを向くと直ぐ真横に九条の顔があって、全身でビクーッと反応を示してしまう。
「ひっ!!」
つい変な声が喉から出てしまう。
そんな祐羽に気づいているのかいないのか。
九条は手にした皿を片手に、シンクの下の引き出しを引いた。
「…?」
そこへ皿を入れるのを見て、祐羽は何だろうと思い中を見る。
そこは食器洗い乾燥機となっていたらしい。
普段見ない物珍しさに、祐羽はソロッと覗き込んだ。
自分の家ではもっぱら手洗いなので、さぞかしお手軽な事だろう。
ビルトイン食器洗い乾燥機など最近では新築だリフォームだと、随分備えている家は増えてはいるだろう。が、お金が掛かったのも確かだろう。
祐羽の家には縁遠い。
このシステムキッチンも広々として高級感があり、デザイナーズなのかとてもお洒落だ。
月ヶ瀬家の築何十年の台所とは違いキッチンという横文字の響きが似合う。
お母さんが見たらきっと喜ぶんだろうなぁ~。
そんな事を思いながら見ていると、引き出しは閉じられボタンが押される。
これでフライパンから皿まで、一気にピカピカになるのだから電化製品の進化は凄い。
「おぉ…凄いかも」
つい感嘆してしまう祐羽だった。
静かな制動音が始まると、九条がシンクで軽く手を洗う。
それから手を拭く姿をなんとなく見てしまう。
背が高い。
そしてガチッとした体格なのに、しなやかな感じでスタイルが良い。
腰の位置が高いので、したがって足が長い…。
同じ男としてこの差は一体。
そしてキッチンに立っているだけなのに、何だろう…この人のオーラ…。
「…何だ」
「!!!な、何でもないですっ!」
またしても懲りずに凝視してしまった事を指摘されて、祐羽は慌てて首を振るとキッチンからダイニングテーブルへ慌てて戻った。
危ない危ない。
あまり見すぎたら失礼だよね、怒られたら怖いし…。
そして何気にやった視線の先の時計を見ると、有り難い事に帰宅予定時間だった。
えっ、もうこんな時間?
良かった~助かった!
「あぁぁ、あのっもう時間になったので帰りますねっ!!」
祐羽は早口でそう九条に伝えると、「ご飯ごちそうさまでした!ありがとうございました」と頭を下げた。
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