闇の覇王と無垢な花嫁

満姫プユ

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疑問

自分と九条を乗せた車は、市内の高級ホテルのロータリーへと横付けされた。
 今回あった福岡での仕事は、大手食品企業との提携についての最後の押しの為に来たのだ。
 ほぼ形になったが、最終的な話し合いは明日になり、こうして漸くホテルへと戻ってきたのだ。

 九条の泊まる特別ロイヤルスウィートの室内にあるテーブルを囲み弁護士、担当社員と眞山が書類のチェックと明日の確認をする。
 九条もソファに座り確認と指示を出していた。

「また明日の会議も宜しくお願い致します」

「失礼します」

 社員と弁護士が自分に宛がわれた部屋へと戻っていく。
 自分も戻るが、その前に秘書として部下として九条の身辺を整える。
  そうしている間に眞山の視線が九条の動きを捕らえた。

「…?」

社長、スマホを眺めてどうしたんだろうか?

 あんな風に考え込む様な表情で、スマホを見つめる姿は珍しい。
 
そういえば今朝、車の中と会議前にも見てたな…。

「眞山」

 すると急に九条に声を掛けられて、ずっと見ていたのがバレたのかと緊張する。

「はい。どうされましたか?」

 平静を装い応えると、ほんの僅か逡巡してから九条が問い掛けてきた。

「中瀬から何か連絡はあったか?」

 中瀬から?何故?

「いえ。ありませんが?」

 疑問に思いつつ返すと九条は「ならいい」と答えると「ご苦労だったな。明日も頼んだぞ」と続けた。

「はい、お疲れ様でした。明日は朝9時半に出発ですので。それでは失礼致します」

 眞山は頭に疑問を浮かべつつも大人しく頭を下げて退室した。


◆◆◆
※お正月企画終了しました。ご参加ありがとうございました!
企画の〆切延期や応募方法その他追記していますので、詳しくは近況ボードをご覧ください。
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