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新しい表情
「…」
「僕の分、払います」
そう訊ねた祐羽へ向ける九条の表情は怪訝だ。
何を言っているんだコイツは?とでも思っている様だった。
「いい」
「え?」
「俺が誘ったんだ。お前は払わなくていい」
「で、でもっ。そういうわけには…っ」
「お話しの途中に失礼します」
必死で食らいつこうとする祐羽に、助手席に座っていた眞山が嗜める。
「月ヶ瀬くん。ここは社長にご馳走になってください。それもまたマナーですよ」
「マナー…?」
「えぇ、そうです。社長がそうおっしゃっているのですから」
マナーなど知らないが、眞山がそう言い九条も実際に払わなくていいと言っているのだから、ここは従うのがいいのだろう。
なんだか申し訳なくて気が引けるが、素直に頷いた。
「それじゃぁ、お言葉に甘えます…。料理美味しかったです。本当にありがとうございました。ごちそうさまでした…って、わゎっ?!」
改めて礼を述べると、九条が祐羽の頭をヨシヨシと撫でてきた。
大きな手は祐羽の頭など片手で掴める。
そんな手で力強く撫でられ最後に軽くポンポンと叩かれる。
されるがまま大人しくしていたが、一体何だか分からない。
乱れた髪の毛を手櫛で整えながら、九条を見ると何処か表情が穏やかだ。
こんな表情、初めて見るなぁ…。
いつも無表情に近くて淡々としている印象が強いだけに、新しい表情を見られた事に少し嬉しさを感じるのだった。
「僕の分、払います」
そう訊ねた祐羽へ向ける九条の表情は怪訝だ。
何を言っているんだコイツは?とでも思っている様だった。
「いい」
「え?」
「俺が誘ったんだ。お前は払わなくていい」
「で、でもっ。そういうわけには…っ」
「お話しの途中に失礼します」
必死で食らいつこうとする祐羽に、助手席に座っていた眞山が嗜める。
「月ヶ瀬くん。ここは社長にご馳走になってください。それもまたマナーですよ」
「マナー…?」
「えぇ、そうです。社長がそうおっしゃっているのですから」
マナーなど知らないが、眞山がそう言い九条も実際に払わなくていいと言っているのだから、ここは従うのがいいのだろう。
なんだか申し訳なくて気が引けるが、素直に頷いた。
「それじゃぁ、お言葉に甘えます…。料理美味しかったです。本当にありがとうございました。ごちそうさまでした…って、わゎっ?!」
改めて礼を述べると、九条が祐羽の頭をヨシヨシと撫でてきた。
大きな手は祐羽の頭など片手で掴める。
そんな手で力強く撫でられ最後に軽くポンポンと叩かれる。
されるがまま大人しくしていたが、一体何だか分からない。
乱れた髪の毛を手櫛で整えながら、九条を見ると何処か表情が穏やかだ。
こんな表情、初めて見るなぁ…。
いつも無表情に近くて淡々としている印象が強いだけに、新しい表情を見られた事に少し嬉しさを感じるのだった。
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