闇の覇王と無垢な花嫁

満姫プユ

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視線は下に

 「…!!」

 その時、上げた顔はきっと自分でも分かるくらいに頬は緩み目も輝いていたはずだ。

 けれど次の瞬間、弾んだ心は萎んでいった。


 違った…。


 その人物は祐羽の目の前を横切ると、同じ様に看板の反対側へと立った。
 着飾った可愛らしい女の子だった。

九条さんじゃないのか…。

 その女の子もどうやら待ち合わせらしく、スマホを取り出すと嬉しそうに文字を打ちはじめた。
 化粧もバッチリで髪の毛も綺麗にゆるく巻いてあり、ふんわりしたスカートも彼女のイメージに似合っている。

 嬉しそうに待ってるし、これからデートかな?
 よく考えたら僕と一緒で待ち合わせだから、仲間だなぁ。

 九条じゃないのには心底ガッカリしたが、ひとりで待つよりも断然いい。
 同士を見つけた祐羽は、何だか嬉しくなって思わずフフッと笑ってしまった。
それから嬉しくて隣をもう1度見た。
 すると今度は女の子とバッチリ目が合ってしまう。

「!!」

 そして何故か目を細めてジロッと見られてしまう。
 学校の苦手な女子と同じ目をされて、視線を落とした。
 何故自分が睨まれたのか分からない。
 もしかして嬉しくて思わず笑ったのが聞こえて嫌な気持ちにさせたのか、それとも顔を見られて不快に思ったのだろうか。
 なんとなくチラッと見ると、向こうはまだこちらをずっと見ていたらしい。
 何故か祐羽の上から下までジロジロと不躾に見ていた。
 値踏みするかの様な視線に耐えられなくなり、再び視線を下に落とした。




※プレゼント企画は2/12の13:00にて終了させて頂きました。13:01~お声掛りくださってもお断りさせて頂きますのでご了承くださいませ。(サイトでも公開予定。時期未定)
また配布の詳細は固定ツイートをご覧ください。
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