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素人と玄人
祐羽と別れた九条は、他の客から少し外れた場所の通路に立つ男の姿を見つけると、真っ直ぐと向かった。
歩きがてらカップをゴミ箱へ捨てる。
擦れ違った女が九条の姿に頬を染めて立ち止まるが、そんなものは一切視界に入れず標的へ近づく。
九条が目当てに近づいたのは、トイレに繋がる通路から奥へある女子トイレの様子を伺っていた男だ。
その男に背後から無遠慮に声を掛けた。
「おい」
「あっ?何だ…、…!!?」
若干の悪態をつきながら振り返った男は、思ったよりも相手の顔が上にあった事に驚いて顔を上げた。
それと同時に整った顔にどす黒いオーラを垂れ流す九条に目を見開いて絶句した。
整った顔に衝撃を受け驚き、そして堅気とは思えない怜悧な雰囲気に言葉が紡げない。
恐怖にも似たものを感じ、尻込みしてしまった。
「お前の女はそこには居ないぞ」
男は彼女である笑瑠を待っていた。
約束のベンチで待っていても一向に現れず、スマホにも応答が無い。
もしかして調子を崩してトイレか?と思い様子を伺っていた所に、見ず知らずの男が現れて自分の彼女の居場所を知っているという。
胡散臭いと思っても仕方ない。
「は?」
九条の迫力に押されつつも思わず不信感が声になって出てしまう。
「あの女、俺に色目使ってきたぞ。まだ向こうのベンチに座ってるんじゃないか?」
「な…っ!?」
「正直、俺は女には不自由していない。それが勘違いしたレベルの低い子どもが未熟な色気を振り撒いて俺の予定を狂わせるのは迷惑でしかない…。分かるだろう?」
低くなった声にゾワリとした物が男の背中を走った。
歩きがてらカップをゴミ箱へ捨てる。
擦れ違った女が九条の姿に頬を染めて立ち止まるが、そんなものは一切視界に入れず標的へ近づく。
九条が目当てに近づいたのは、トイレに繋がる通路から奥へある女子トイレの様子を伺っていた男だ。
その男に背後から無遠慮に声を掛けた。
「おい」
「あっ?何だ…、…!!?」
若干の悪態をつきながら振り返った男は、思ったよりも相手の顔が上にあった事に驚いて顔を上げた。
それと同時に整った顔にどす黒いオーラを垂れ流す九条に目を見開いて絶句した。
整った顔に衝撃を受け驚き、そして堅気とは思えない怜悧な雰囲気に言葉が紡げない。
恐怖にも似たものを感じ、尻込みしてしまった。
「お前の女はそこには居ないぞ」
男は彼女である笑瑠を待っていた。
約束のベンチで待っていても一向に現れず、スマホにも応答が無い。
もしかして調子を崩してトイレか?と思い様子を伺っていた所に、見ず知らずの男が現れて自分の彼女の居場所を知っているという。
胡散臭いと思っても仕方ない。
「は?」
九条の迫力に押されつつも思わず不信感が声になって出てしまう。
「あの女、俺に色目使ってきたぞ。まだ向こうのベンチに座ってるんじゃないか?」
「な…っ!?」
「正直、俺は女には不自由していない。それが勘違いしたレベルの低い子どもが未熟な色気を振り撒いて俺の予定を狂わせるのは迷惑でしかない…。分かるだろう?」
低くなった声にゾワリとした物が男の背中を走った。
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